「これこそが、江戸時代から伝わる美容痩身の秘薬じゃ!」  
 
住職が取り出したのは黒い木箱だった。  
 
ここは童森町のとある寺。名物は生臭坊主とうそ臭い古道具の数々である。  
寺を訪れた細川美樹の「楽して痩せてキレイになる道具とか無い?」という  
無茶な要望に対し住職が出したのがこの怪しい箱だった。  
 
「ホントにあるんだ…やっぱこの寺すごいわね」  
「そうじゃろそうじゃろ」  
 
美樹の素直な賞賛に機嫌をよくした住職は箱を開けた。  
中には、ゴルフボールくらいの黒っぽい丸薬が1個だけ入っている。  
 
「ふむ…この古文書によると、…食した者……痩せ…て………女……麗しく…」  
「つまりこれを食べれば痩せてきれいになるの?」  
「そういうことじゃろうな」  
 
実は説明書きがほとんど読めなかった住職だが、  
かろうじて読める断片を都合よく解釈して美樹に説明した。  
 
「今で言う寄生虫ダイエットの類らしいの。  
腹の中の虫が栄養を取るため食っても食っても太らず、だんだんときれいな女になるらしい」  
「それ最高じゃない!」  
(寄生虫はちょっとイヤだけど…我慢するか)  
 
「ね、ね、これ頂戴!」  
「貴重な物じゃからタダと言う訳には…」  
 
それを聞いた美樹は住職にすりより、自慢の巨乳を腕にぎゅっと押し付けた。  
 
「ねぇ、おねがぁい」  
「むっほほ、そこまで言うなら仕方ないのう!」  
「ありがとう!(ちょろいわね)」  
 
こうして難なく秘薬?を手に入れた美樹はそれを口に入れた。  
江戸時代の薬を飲んで平気なのか、とか、そもそも何の虫かも分からない物を食うのか、  
とか常識的な思考をする人間はこの場にいなかった。不幸なことに。  
 
「うわ、変な味」  
「まあ薬じゃしな」  
 
 
「それじゃ、また来るわね」  
「うむ、気をつけてな」  
 
家に帰っていく美樹を見送りながら住職は一人ごちた。  
 
「ま、あんなガラクタであのでかい乳にさわれるんなら安いもんじゃ」  
 
「ま、これでキレイになれるんならエロ坊主に媚を売るくらい安いもんよね」  
 
美樹は例によってのんきな考えだったが、実際には恐ろしい事態が進行しようとしていたのだ。  
 
丸薬は確かに魚の肉を練り合わせて作られたもので、  
その中には寄生虫が入っていたわけだが、そこに入っていたのはただの寄生虫などではなかった。  
最早怪現象と呼んでも差し支えない、現代科学が遭遇したことの無い奇妙な習性と恐ろしい能力を  
持った寄生虫だった。  
 
肉団子に含まれていた小さな線虫のような形の寄生虫は、美樹の体内に入ると急速に  
その数を増やしていった。驚異的なスピードで増殖したそれは、互いの組織を癒着させ  
一匹の長大な管虫のような群体になり、美樹の消化器官を丸まる占拠した。  
筒状のその虫の外皮は腸壁とぴったりと接合している。美樹の摂取した食物は虫の栄養となり、  
虫の外皮からはその栄養の何割かが分泌され、美樹の体に吸収されていった。  
この分泌液には女性ホルモンに似た物質が含まれており、美樹の肉体の、  
女としての生長を促進していた。  
また虫に栄養の一部を取られているため美樹の食欲は以前より旺盛となったが、  
たくさん食べても太る様子が全く見られず、さらに胸が少しずつ大きくなってきていたので  
美樹は無邪気に喜んでいた。  
 
 
「美樹ちゃん最近、ますます色っぽくなってるよね。  
給食たくさん食べてるのにお腹はキュッとしまってるし、胸も大きくなってるみたいだし」  
「それ以上胸大きくしていったいどうするのよ!世の中不公平だわ…(泣)」  
「ふふん、美貌を保つにはたゆまぬ努力が必要なのよ(ホントは痩せ薬飲んだんだけどね)」  
 
クラスメートとの会話でも、自分の体がほめられて美樹はご機嫌だった。  
 
そんなある日の夜。  
 
夜中に目を覚ました美樹は自分の体がピクリとも動かないことに気づいた。  
指一本動かせず、声を出すことも出来ない。  
 
(もしかして、金縛り?)  
 
金縛りになったときよく見ると腹の上に誰かが乗っていた、などというのはよくある怪談である。  
怪現象慣れしている美樹の中では、恐怖心よりも好奇心が優勢だった。  
明日のクラスでの話のネタになるだろうか、と呑気に考え、唯一動く目だけを動かし  
可能な限り周囲を観察した。が、霊が出るときなどの妙にゾクッとした空気も無く、  
霊の姿も確認できなかった。  
 
(なによー、ただ金縛りになったってだけじゃ話として面白くないじゃない。  
どこかに………えっ!?……何、これ!?)  
 
そのとき美樹が感じたのは幽霊の存在では無かった。自分の腹の中で何かが動く感覚である。  
 
(やっ!やだっ!!…お腹の中で、なんか、ズリズリ動いてる…!!)  
 
宿主に一切異変を感じさせず成長し続けたその虫は今、体外を目指していた。  
目的は美樹の体のさらなる蹂躙である。この虫には体の一部を切り離して分裂し、  
宿主のいまだ寄生されて無い器官へ移動する性質があった。  
もともと多数の虫が癒合して出来た生物、分裂も容易なのだろう。  
その際宿主が抵抗しないよう表皮から麻酔作用のある成分を分泌し、  
宿主の体を麻痺させる。  
美樹の体が動かないのは金縛りではなく、虫による麻酔だったのだ。  
 
(っ!お腹の中、変なのがいる…!!やだ!!こんなの聞いてない!!  
こんな、おっきな虫がお腹の中に入るなんてえ!!)  
 
虫の先端は直腸を進んでいた。肛門に近づけば近づくほどはっきりと感じられる。  
ぐるりと回転しながら腸内を進むたび、ブヨブヨとした柔毛で覆われた表皮が腸壁を擦り、  
刺激を与えていく。虫の分泌する催淫成分のせいもあって、吐き気を催す異物感は徐々に  
腸壁を擦られる快感に変わっていった。  
 
(お尻の中、こすってるう…き、気持ちいい…!  
気持ち悪いのに…気持ちいい…なんで、こんな変なのに…)  
 
虫の先端が肛門のすぐそばまで来ているのが感じられる。  
 
(あ、あああ!!お尻、お尻があ!!!)  
 
貫通の瞬間、フヒイッと美樹の口から息が漏れる。  
分泌液によって弛緩した肛門は強い抵抗を見せることなく虫の体を通した。  
虫がゆっくりと体を出していくと同時に、排泄時に似ているが、  
何倍にも感じられる快感が美樹の体に充満していく。  
 
(ウンチが…ずっと出続けてるみたい…!!お尻が溶ける…!!壊れちゃう!)  
 
内側から犯されるアナルファックに、美樹の体は絶頂を迎えていた。  
だが身動きを完全に封じられ、強制的に与えられる異形の快感は始まったばかりであった。  
 
美樹の肛門を強烈に刺激しながら這い出てきた管虫は、ちょうど糞が千切れるように  
肛門でその体を切り離した。虫は直腸内にその体の大部分を残し、  
体外に出た30センチほどはさらに分裂する。  
下着からはみ出した部分はパンティのゴムに圧迫されるかのようにゴムの部分で再びちぎれ、  
へその方には10センチほどの塊が、残りは下着の中でもっとも敏感な部分を刺激していた。  
 
(体の上で動いてる…!そこ、だめぇっ!)  
 
下着に圧迫され平べったくなった管虫は割れ目に沿ってぴったりと張り付き、  
表面の柔毛を活発に動かして美樹の体を刺激していた。  
伸ばされた微細な柔毛はクリトリス包皮の隙間から入り込み、  
陰核本体と包皮の間を隙間無く埋めクリトリスに繊細なマッサージを行なっていた。  
 
(きい、気持ちいい!くああ、そこ揉まないで!だめ!)  
 
一方窮屈な下着から逃れた小さな断片の方は自らの筒状の体を縦に二つに割り、  
平べったい二匹のヒルのようなものになって美樹の体を上っていった。  
怒涛のように与えられる快感に発情しきった美樹の体は、皮膚の上を這うだけの感覚さえ  
絶頂に近い快感として受容していた。  
這い上がる二匹のヒルは乳首の上に到達したところで動きを止め、  
ニップレスのようにそこに張り付いた。  
その段階で、三匹の虫は一旦動きを止めた。連続する快感が停止し、  
絶頂の余韻に浸りながらも思考する余裕が少し出来た。  
ハアハアと荒い息をしながら美樹が思うのは、自分がこれからどうなってしまうかだった。  
 
数分が経過した。呼吸は大分落ち着いたが、美樹の体はいまだ熱を持ったままであった。  
いや、正確にはどんどん熱くなってきたというべきだろう。  
虫による責めから解放され、理性ではこの地獄のような快楽から逃れ平穏に  
戻ることが望まれているというのに、体はさらなる刺激を欲して情欲の炎を燃やしていた。  
虫が張り付いたまま刺激が中断されている胸と股間が熱く疼いていた。  
体が動くのならば胸を激しくもみしだき、膣内部まで抉るようなオナニーをしていただろう。  
 
(ああ、熱い…もう寄生虫でも妖怪でもなんでもいいからいじって…)  
 
そのとき、唐突に蹂躙が再開された。  
理性が欲望に屈する瞬間を狙ったかのように虫が活動を再開したのだ。  
 
(胸のがプルプル動いてる…乳首が気持ちいい…いや!なに?!なにしてんの!?)  
 
開始された責めは美樹の想定していた物と大きく異なっていた。  
乳首に張り付いていた虫は群体の形をやめ、本来の大きさである線虫状の形に戻ると、  
美樹の『乳首の中』に侵入を開始したのである。  
肉眼では確認できない、母乳が出てくる穴。細い体をその穴に突き刺し、潜り込んでいく。  
本来外部からの異物の侵入などありえない乳腺という器官への攻撃だが、  
今の美樹には快感として感じることが出来た。  
入り込んだ虫たちは細胞レベルで美樹の乳房と融合し、さらにいやらしい器官へと作り変えていく。  
時を同じくして、尿道への侵入も開始された。  
股間に張り付いていたうち一部が微細な線虫状となって尿道を這い登り、  
膀胱を満たしていく。異物による逆流も、今の美樹の脳には快感として感じられた。  
 
(ひっぎいい!こ、壊れる!狂う!狂っちゃう!のに!気持ちいい!!)  
 
ありえない異物感と快感に美樹が白目を向いた頃、ついに膣への侵入が開始された。  
こちらは分裂せず塊のまま膣内を進んでいく。虫に出口をふさがれていたため  
外にはあふれ出なかったが、膣内部が液状化したかと錯覚するような大量の愛液が  
内部にたまっていた。  
度重なる責めでドロドロにとろけたそこが、虫の侵入を拒むことは無く、  
ずっと触れられなかった内部への刺激は今までで最大の絶頂をもたらし、  
美樹の意識を刈り取っていった。破瓜の痛みすら快感として受容されていただろう。  
 
美樹が意識を失った後も膣内を上って行った虫は子宮口を突破し、子宮内に定着した。  
子宮、膀胱、乳、そして腸。およそ入り込める場所全てに寄生した虫は、  
これから美樹の体にさらなる変化をもたらすだろう。  
虫による肉体改造は始まったばかりである。  
 
 
ふっと、唐突に意識が戻る。窓の外には朝日が見える。  
陵辱の記憶がフラッシュバックした美樹は思わず起き上がり、自分の体を確かめてみた。  
 
パジャマの前をはだけると、いつもどおりの巨乳が目に入る。  
昨日より少し大きくなってる気がするが、見た目に異状はない。  
しばしためらっていたが、意を決して胸を強く揉んでみた。  
 
「んっ…」  
 
普通に気持ちいい。記憶に残る発狂するような快感ではない。だが…  
 
「え…?何コレ…お乳が…」  
 
乳首の先端からはジワリと白い液体が染み出ていた。  
これこそが乳腺に侵入した虫のもたらした結果の一つだったが、  
自分みたいな類まれな巨乳にはこういうこともあるのだろうと無理やり自分を納得させた。  
 
続いて下着に手を入れてみる。わずかに毛が生え始めたそこに、濡れた形跡は無かった。  
常識として、あんな気持ちいいことになれば愛液があふれているはず、  
その形跡が無いということは…  
 
(そっか…。夢…、か)  
 
あまりに現実味に乏しい記憶。大きな寄生虫が体の奥を這い回り肛門から顔を出し、  
全身をメチャクチャに犯す。そんなおぞましいことが現実にあるはずは無い。  
美樹の精神は無意識のうちに夢として処理することを選んでいた。  
 
「あんなバカなことあるわけ無いわよね…。  
そうよ、きっと欲求不満で変な夢見たのよ。そうに決まってるわ」  
 
そう結論付けた美樹は早くも普段どおりの楽天的な考えに戻り、  
今日見た夢をどのように会話のネタにするかを考えていた。  
母乳が出ていたという明確な異状はもう意識の外にあった。  
 
(あんまりエッチな娘って思われるのはイヤだけど…  
エッチネタで郷子をからかうと面白いのよね)  
 
 
 
 
こうして、悪夢のような夜は明けた。だが、美樹は気づいていない。  
寄生虫による肉体改造は進行中だということを。  
 
                                   続く  
 
 

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