いったいどこをどう動いてきたのかも今の郷子には分からなかった。  
 
美樹に、保健室での続きがしたいといわれた郷子の頭は真っ白になり、  
それ以降の午後の授業もクラスメートと何を話したのかも家に帰ってから  
美樹の家に来るまでのこともまったく記憶していなかった。  
ただはっきりしているのはここが見覚えのある美樹の家であること、  
今この家には自分と美樹の二人しかいないこと、そして、これから  
自分が美樹にいやらしいことをされるということ、だけだった。  
 
今、郷子は美樹の部屋にいる。  
自分の持っているバッグの中を見ると、上の空だったにもかかわらず  
お泊りセットをちゃんと持ってきたことが分かる。  
美樹はお茶でもいれてくると言って台所に行ってしまった。ふと見ると、  
美樹のランドセルと一緒に体操服の入った袋が置いてある。洗濯機まで  
持っていくのを忘れているのだろうか。  
 
今日、体育の授業で使われた体操服。それを見ていると、保健室での出  
来事が思い出される。熱いキス、そしてあの時吸い込んだ美樹の匂い。  
アレを思い出すと背筋がぞくぞくする。  
 
ゴクリ、と唾を飲み込んで郷子はその袋に近づいていった。  
 
(わ、わたし、何やってるの?そんな変態みたいな事…ダメなのに…)  
 
ダメだと分かっているのにやめられない。誘惑に負けた郷子はとりだした  
体操服のシャツを顔に当て、一気に息を吸い込んだ。  
 
(……っ!!スゴイ!クラクラする…!)  
 
汗という名のフェロモンをたっぷりと吸い込んだ郷子は、意識が遠くなるのを感じた。  
 
(ああ、美樹がいっぱい…!体が熱い…!か、感じちゃう…!!)  
 
理性はたやすく麻痺し、ただ美樹を感じながら快感をむさぼること  
への欲求のみが頭を占めてゆく。  
 
(熱い…我慢できない…いっぱいいじりたい…)  
 
魔性の媚毒に冒された郷子は、そこが美樹の部屋であることすら忘れてオナニーを始めた。  
 
 
 
「んっくうん!ぶふうう!んふうん!」  
 
左手で顔に美樹のシャツを当てながら、右手で自分の股間を下着の上からなぞっていく。  
指を割れ目に沿って上下させ、もっとも感じる場所であるクリトリスを探り当てると、  
重点的に揉みつぶす。下着はすでにしっとりと湿っていた。  
 
「んはあっ!ああ!気持ち、いいよお!美樹いっ!」  
 
美樹の名を呼びながら徐々に高まってゆく郷子の体。さらなる快感を得ようとしたところで、  
 
「何してるの?郷子」  
 
冷や水を浴びせられた。  
 
郷子は一瞬にして自分が美樹の部屋にいたことを思い出し、美樹の服で  
恥ずかしい真似をしていることに気づいて青ざめた。美樹のシャツを取り落とし、  
狼狽しながら必死で言葉を紡ごうとするが、言葉にならない。  
 
「ああ、あっあの!あ、あうう、その、ね」  
「何してたのかなー。ねえ、教えてよ私の体操服で何してたのー?」  
 
美樹には咎める様な様子はなかったが、ニヤニヤとしたいやらしい笑みと郷子を  
嬲るような口調があった。捕らえた獲物をいたぶる猫のような残酷さと、  
かわいらしい痴態をさらした郷子への愛しさとが。  
だがパニックになっている郷子はそんなことに気づかず、涙を浮かべながら美樹に謝罪する。  
 
「ご、ごめんなさい!美樹…私、こんなことするつもりじゃなくて、  
その…お願い!私のこと嫌いにならないで!」  
「どうしよっかなー?郷子がこんな変態だったなんて私知らなかったわ」  
「あああ、何でもするから許して!お願い!」  
 
ついに涙をぽろぽろとこぼし始めた郷子を見て、美樹はようやく許す気に  
なったらしくそっと抱きしめた。  
 
「許してあげてもいいわよ…」  
「ホント…?」  
「何でもするんでしょ?」  
「…うん」  
「じゃあ、今日一日私の言うことなんでも聞くこと。これでチャラにしてあげるわ」  
「…うん、そうする。言うこと聞くわ…」  
 
こうして郷子は自らを縛る悪魔の契約書に自分の手でサインをしてしまった。  
元はといえば虫に寄生された美樹の体質そのものが原因だったのだが、  
そんなことに関係なく事態は進行していくのだった。  
 
「それじゃ、聞くわよ郷子。さっき何してたの?」  
 
いまだ立ったまま、抱き合ったままの体勢で、美樹は尋問を開始した。  
 
「それは、その…」  
「何でもするんでしょ?ほら、素直に白状しちゃいなさい」  
 
その言葉を聞いた郷子は、催眠術にかかったように素直にしゃべり始めた。  
真っ赤な顔が、彼女がどれだけ恥ずかしがっているかを表していたが。  
 
「美樹の匂いをかいでると、体が熱くなって…美樹のこと考えながらオナニーしてたの」  
「へえ…私の匂い好き?」  
「うん…」  
「そうなんだ…」  
 
そこまで聞くと、美樹は一旦郷子の体から離れた。  
 
「あっ…」  
 
名残惜しそうな郷子を見て満足げな表情をした美樹は、  
おもむろにスカートの中に手を入れた。  
 
「なに…」  
「フフっ、郷子、いいことしたげるわ…」  
 
意味ありげに笑うと美樹はスカートの中身を一気に下ろした。  
体育の時間からずっとはいていた、ブルマを。  
脱いだブルマを右手でひらひらまわしながら、郷子に近づいて言った。  
 
「コレの匂いを吸わせたげる。ただし、オナニーはしちゃだめよ」  
「ええっ!?」  
 
郷子が何か言う前にその顔に脱ぎたてのブルマを押し付けると、  
郷子もろともにベッドに倒れこんだ。  
そのままベッドの上で一回転し、美樹が下、郷子が上の体勢で美樹は郷子を抱きしめた。  
 
「ホラ、私のブルマあんたの手で持って。思いっきり顔に当てなさい」  
「う、うん」  
 
郷子は両手で持ったブルマを顔に当て、その匂いを吸い続ける。  
匂いだけで快感を感じていることはその恍惚とした表情で明らかだった。  
一方美樹は腕を郷子の背中に回し、両足を郷子の足に絡めてその動きを封じる。  
しばらくの間、部屋の中には郷子の荒い呼吸音だけが響いていた。  
体が疼く郷子は何とか物理的な快感を得ようと体をもぞもぞと動かすが、  
美樹にがっちりと捕らえられて不可能なままだった。郷子の股間は、下着の意味が  
ないほど濡れており、指による蹂躙を今か今かと待ちかねていた。  
さらに数分して、郷子の体がピクリ、ピクリと震え、脱力した。絶頂に達したのだ。  
 
「匂いだけで、イっちゃった?」  
「…ハア…ハア…」  
 
郷子の返事はなく、呼吸だけが聞こえる。  
 
「じゃあ次は私の手でイカせてあげるわ」  
「え…?」  
 
郷子の返事を待たず、美樹は郷子の下着の中に手を伸ばした。  
グチャグチャになった秘所に指が触れる。  
 
「ひあああっ!」  
 
美樹の体臭による極度の興奮で軽い絶頂を迎えたため、郷子の体は非常に敏感に  
なっていた。そして美樹がいじろうとしているのは、その中でもっとも敏感な  
器官クリトリスであった。  
 
「さっきは途中だったもんね。今度は止めたりしないわよ」  
 
そう言って、探り当てたクリトリスを強くつまむ。  
 
「!!!!くっっっっひいいいいいいっ!!!!」  
 
快楽を待ち望んでいた肉体は、ただ一度の刺激で絶頂に達した。  
声にならない叫びと共に郷子の体が弓なりになる。背中をのけぞらせ、  
つま先までピンと伸ばしたままガクガクと体を震わせる。数秒して、  
脱力した郷子の両足がベッドの上に落ちた。消耗した肉体の要求にこたえて  
激しい呼吸が繰り返される。潤みきった瞳は何も見ておらず、絶頂の余韻で  
思考はとろけきっていた。  
 
満足げに笑った美樹は言った。  
 
「いっぱい汗かいちゃったわね。お風呂、はいろっか」  
「…お、風呂…?」  
「ええ。たっぷり洗ってあげるわよ?」  
 
その言葉を聞いて、郷子の体は再びピクリと震えた。  
 
絶頂による疲労感で歩くことが困難そうだった郷子に肩を貸した美樹は、  
脱衣所で汗と愛液でぐしょぐしょになった郷子の服を脱がしてやり、  
今は一緒に入浴していた。美樹が郷子の背を抱き、郷子は美樹の豊満な胸に  
顔をうずめてぐったりとしていた。  
そのまましばらくの間、どちらも言葉を発しなかった。  
ただ、自分の肌に直接触れる相手の肌の感触を楽しみ、抱擁のやさしい悦びを  
分かち合っていた。  
体力を消耗していた郷子はずっとこのままでもよかったのだが、美樹の方は  
まだ郷子の体を嬲るつもりがあったらしく、しばらくして口を開いた。  
 
「郷子、私のお乳を吸って」  
「え?お乳…?うん、分かったわ」  
 
きっと美樹も気持ちよくなりたいのだろう、そう思った郷子は素直に美樹の  
右の乳首を口に含んだ。美樹にも気持ちよくなって欲しいから。  
だが、実際にはそうではなかったのだ。  
 
郷子が口に含んだ乳首を吸いたてると、その先端から暖かい液体が出てきた。  
 
「…!?」  
 
驚いて思わず離れようとした郷子の頭をつかみ、自分の胸に押しつけながら美樹は言った。  
 
「飲んで、私のミルク…飲むのよ」  
 
その言葉で自分の口に広がるこの味が美樹の母乳であることを悟った郷子は、  
その味を楽しむことにした。ほのかな甘みとコク、そして何より美樹の体から  
出てきているという事実から、そのミルクはひどく美味な物に感じられた。  
何故、美樹の胸から母乳が出るのかなどは考えもしなかった。  
 
「…ん、ふうう。んん、んちゅうう…」  
(私、赤ちゃんみたい…美樹の赤ちゃん…私が赤ちゃんで、美樹がお母さん…)  
 
赤ん坊のように美樹の母乳を吸っている事実が、郷子の脳をしびれさせる。  
先ほどさせられた今日一日の従属の誓い、一方的に与えられる快感、そして  
赤ん坊のような姿をさらす現状。これらが相まって、郷子の意思は美樹の  
思うがままに染められつつあった。全てを美樹にゆだねたいという感情、  
郷子は自分が美樹に抗えぬよう躾けられているのを感じた。  
そして、甘美な躾から逃れる術がないことも。  
 
 
一方目を閉じ、鼻で息をしながら必死で乳首を吸う郷子の姿に美樹も興奮していた。  
今すぐ郷子の体をメチャクチャにしたいという欲求が沸き起こるが、とりあえず  
今は我慢しておいた。何故かは分からないが、もう少し待ったほうがいいような気がしたのだ。  
 
実は虫によって分泌するようになった美樹の母乳は通常の物と成分が著しく  
異なっており、口から飲めば全身を熱く、肌に塗れば塗った所を熱く疼かせる  
魔性の媚薬となっていた。またそれだけではなく、飲んだ人間の体力を  
増強する強壮剤のような効果もあった。このミルクを口にしたものは、  
何度絶頂を迎えても失神したりせず快感を味わい続けることになる。  
虫に冒された美樹は本能的にそれを感じていたため、  
母乳の成分が郷子の全身に回るのを待っているのだ。  
 
お腹いっぱいになったのか、郷子は口を乳首から離した。疲労困憊だった先ほど  
までと違って、顔に生気が戻ってきている。それを見て満足げな笑顔で美樹は言った。  
 
「私のお乳飲んで大分元気になったみたいね。それじゃあ、約束どおり体洗ってあげる」  
 
湯船から出る美樹に続いて、郷子も出た。どんな風に体を洗われるのか、  
いやらしい予感にドキドキしながら。  
 
美樹はバスマットの上に横たわるよう郷子に指示し、両手を上に上げ、  
足を大きく開かせた。恥ずかしいところが丸見えの体勢で、郷子の秘部は  
愛液の分泌量を増やした。  
 
恥ずかしいのに、美樹に言われるとその通りにしてしまう。  
郷子の精神への調教は半ば達成されているとも言えるだろう。  
美樹は郷子の開かれた足の間に立ち、じっくりと全身を眺めている。  
 
「やだ、恥ずかしい…」  
「何言ってんの、私だって裸じゃない」  
 
恥ずかしくて周りなど見ていなかった郷子だが、美樹の言葉を聞いて自分も  
美樹をよく見てみることにした。美樹の顔を見るのは恥ずかしかったが、  
その裸身には興味があったのだ。そむけていた顔を正面に向け、美樹の体を見上げる。  
 
(美樹の体、きれい…胸、スゴイし…アソコ、毛は少なめだけどちょっとビラビラがはみ出てる…エッチな感じ…やっぱり私とは違うな…)  
 
恥ずかしげも無くさらされた美樹の体を見て、郷子は体がジュンと疼くのを感じた。  
自分には無い圧倒的な女としての存在感、それを見ても湧き上がるのは嫉妬心では  
なく愛しさだった。改めて思う、自分は美樹のことが好きになってしまっているのだ、と。  
 
「それじゃ、始めるわよ」  
 
美樹がそっとひざまづき、その巨乳を郷子の腹の上に乗せる。  
 
(柔らかい…やっぱり美樹のお乳すごく気持ちいい…!)  
 
吸い付くような肌の感触と、すさまじい弾力性。これなら体のどこで触っても  
悦びになるだろう。もしかしてこの巨乳で肌を擦られるのだろうか…?  
そう期待した郷子だったが現実はそれ以上だった。  
郷子の腹の上で美樹が自分の乳を搾るように圧迫すると、乳首から母乳が  
噴き出し郷子の胸を白く汚した。  
 
「あっ…!」  
 
驚く郷子に構わず、美樹は乳を搾り続ける。それが十分な量になると、  
今度は郷子の胸の上に塗り広げていった。その乳液は、熱く火照った  
郷子の体よりさらに熱く感じられた。  
 
「や…!ああ!美樹!こんなの…」  
「私の巨乳のエキスなんだから、コレを塗ればきっと郷子の胸も大きくなるわよ」  
「やあ、ダメェ!」  
「ほらほら、じっとしてる。動いちゃダメよ?」  
「んうううっ!」  
 
郷子の未発達な胸を満遍なく覆うように塗りこみ、そして屹立した乳首には  
特に念入りに、擦り込むようにしていく。ピンと立った可愛らしい乳首に、  
さらに血液がたまっていき敏感になっていく。美樹が軽く息を吹きかけてやっただけで、  
郷子の頭の中には電流が流されたように感じられた。  
 
「ひう!あ、あああ!」  
「気持ちいいでしょ?私のお乳塗るとすごーく感じるようになるのよ。  
全身に塗ってあげるから、たっぷり感じてね?」  
 
そう言うと美樹は、母乳を郷子の腹、腕、足などに塗っていった。  
足りなくなるたびに絞られる母乳には限りなどないかの様子であった。  
最も敏感な下腹部の女の部分以外に塗り終えると、ひっくり返して背中に  
塗っていく。前面部を塗り終わるまでに郷子は二回絶頂を迎えていた。  
また媚薬成分のある母乳を塗られた郷子の体の前面部は、バスマットに  
触れる感触だけで強い快感を生む。それに美樹による背面部への愛撫が加わるため、  
背面部への塗りこみは今まで以上の快感が伴い、母乳を塗り終えるまでに郷子は  
合計六回もイッた。愛液があふれ、快楽で尿を漏らした郷子の股間は  
ぐしょぐしょになっていた。いまだ母乳の洗礼を受けていないというのに。  
 
再びひっくり返されたときの郷子は息も絶え絶えであり、もはや何かを思考する  
余裕など無かった。今の郷子は美樹の愛撫により感じ、蜜を吐き出すだけの  
いやらしい人形だった。いっそ意識を失っていれば少しは休めたかもしれない。  
だが、満腹になるまで飲まされた母乳の強壮効果のせいで気絶することも許されず、  
郷子の精神はさいなまれ続けていた。  
 
「それじゃあ、最後の場所よ」  
「ああ、ああんん…み、きぃ」  
 
クチャリと音を立てて割り開かれたピンク色の秘部は、熟れきった果実の  
ように果汁があふれていた。そこに無遠慮に美樹は巨乳を突っ込む。  
 
「くひいいい!」  
 
その刺激で再びイク郷子。硬く充血した乳首は男性器ほど深くは抉らないが、  
膣口付近には十分な刺激が与えられていた。だが美樹はそこで手を止めず、  
自らの乳をぎゅっと搾る。  
 
「!!!!!」  
 
敏感な粘膜にぶちまけられた媚毒はたちどころに効果を表した。  
 
「あ、熱い、熱い!アソコの中が!溶けちゃう!!」  
 
今までに無い勢いで叫ぶ郷子。刺激が強すぎるのだ。  
 
「あああ!中!中を!とって!洗い流してえ!!」  
「それじゃあ、いっぱい洗ってあげるわよ、郷子…」  
 
美樹はいやらしい笑みを顔に貼り付け、郷子の秘部を指で抉った。  
 
「あがあああ!ああああああああ!!」  
 
グチョグチョに熟れたそこは、美樹の人差し指と中指を容易く飲み込んでいく。  
途中に感じられた抵抗も無視して、さらに奥深くへと進む。処女膜の破損により  
出血するが、そのブツンという破瓜の衝撃も快感の一プロセスでしかなかった。  
美樹は指をゆっくりとねじりながら、愛液をこそぎとるように膣内の襞の  
一つ一つを丹念に擦っていった。やがて膣奥にコリコリした塊り、Gスポットを  
見つけそこを重点的に攻めた。  
 
「らめ!みき!くるうう!くるっちゃうううう!」  
「郷子…今までで一番気持ちよくしてあげるわ!」  
 
Gスポットをゴリゴリと擦り、揉み、押しつぶす。  
 
「思いっきりイキなさい!」  
「ひあああ!イクうううううう!」  
 
郷子の脳内に激しいスパークが飛び散る。  
意識を白く塗りつぶす感覚の後、ぬるま湯に浸かったような倦怠感が襲う。  
美樹の言ったとおり今までで最高の絶頂、それを味わった後の幸せな時間をかみ締める。  
だが、それも少しの間だった。ゾリっという音と共に乳首がはじけるような感覚が走る。  
 
「んひゃあああ!美樹、何を…」  
 
郷子が無理に体を起こして見ると、美樹が体を洗うための大きめのスポンジを  
持っているのが見えた。胸を擦ったのはあれだったらしい。  
美樹はにっこりと笑って言った。  
 
「何言ってるの。まだ洗ったのはアソコの中だけで、体は洗い終わってないでしょ?」  
「うそ…体って…ダメェ、美樹、今そんなので擦られたら…」  
「ダメよ、郷子。女の子は体をキレイにしてなきゃいけないの」  
「待って、美樹!あ、あああああ!」  
 
柔らかいスポンジが肌を擦っていく感覚に郷子は悲鳴を上げた。  
 
「ダメェ!イク!またイっちゃうううう!!くうあああああ!!!」  
 
スポンジが郷子の体を嬲っていく。休むことの無い責めにイキっぱなしの状態に  
なった郷子は一擦りごとに絶頂を味わった。白目をむき全身が震えるが、  
それでもなお気絶することが出来ずさらにイク。  
美樹が郷子を洗い終えたときには、郷子の意識は絶頂と失神の狭間で混濁の極みにあった。  
 
ふっと、唐突に郷子の頭に思考する余裕が戻る。何十時間もイキ続けたような気がするが、  
当然そんなことは無い。終わりの無い快楽地獄が長く感じられただけのことだ。  
絶え間ない快感に発狂しそうになるのに、飲まされた母乳の作用で狂うことが  
許されず正気と狂気の間を行ったり来たりし続けたせいだろう。  
 
今、郷子は美樹に抱かれて再び湯船に浸かっていた。美樹と触れている部分から  
郷子の肌に快感がしみこんでくる。ボーっとしている郷子に美樹が話しかけた。  
 
「気持ちよかった?」  
「…うん」  
「私もね、気持ちよかった」  
「どういうこと?」  
 
ずっと責められていたのは郷子だった。何故美樹が気持ちよかったのか郷子が  
疑問に思っていると、美樹は郷子を抱く手に力を入れて言葉を続けた。  
 
「いっぱい感じてる郷子を見てたら、私も感じてきちゃった」  
「そうなんだ。私で美樹も感じてくれたんだ」  
「あのね、郷子…大好きよ」  
「…私も」  
 
そう言うと、二人はそっと唇を合わせた。二人の間で圧迫された  
美樹の胸から母乳がわずかに噴き出す。  
やさしいキスの間、愛し合う二人は喜びを互いにかみ締めていた。  
 
 
その夜、二人は裸のまま同じベッドで眠った。  
ベッドの上でもさらに愛し合ったため、疲労した二人は泥のように眠りこけていた。  
 
 
だが、この時を待っていたものがあった。  
クチュクチュと音を立てながら、美樹の子宮から紐のようなものが出てくる。  
寄生虫である。  
その虫は美樹の隣で眠っている、郷子の子宮を目指していた。  
今宵たっぷりと弄られたそこに頭を突っ込むと、どんどん奥へと入っていく。  
眉根をしかめた郷子の体がピクリと震えるが、結局彼女は目を覚まさなかった。  
 
郷子もまた、寄生虫に取り付かれた。  
 
彼女達はこの先、いかなる運命をたどるのか。  
                                
 
 
                                 続く  
 

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