「きゃははは〜、ダメね〜」
今日も童守小には美樹の馬鹿笑いが起きている。今回のネタはのろちゃんだった。
体育の授業―のろちゃんにはあまり気分の乗らない時間だ、他のクラスメイトは喜々としてやっているが
彼女には最も嫌いな時間だった。しかも今日はこの世から消えて欲しいとさえ思う跳び箱であった。
ぬ〜べ〜の笛に合わせて、皆が1段1段クリアしていく、そんななかのろちゃんだけは1番低い跳び箱すら
跳べずにいた。それを美樹にからかわれたのである。
ピイィィィィ!!!
ぬ〜べ〜の笛が鳴った。授業終了の合図だった。
「よし、全員で跳び箱を片付けろ、あとマットもな、それが終わったら速やかに教室に戻れよ!」
ぬ〜べ〜の指示で全員が用具を片付け、体育館から教室に戻っていく。
「ホント、のろちゃんって運動神経ニブイわね」
美樹が周囲を憚らずズケズケと言ってのける。後ろに本人がいるのもお構いなしだ。
「おい、美樹」広や克也、そして郷子がのろちゃんに気づきたしなめた。
「あ〜、のろちゃんいたの、あれくらいの跳び箱跳べなきゃダメよ、少しは努力しなよ」
美樹は後ろを振り返ると無神経なまでにけろりと言ってのけた。
(ここまで言われなきゃならないことだろうか)のろちゃんは教室に戻りながら思った。
(わたしだって努力してるのに・・・)そう思うと美樹に対する怨念が沸々と沸いてきた。
(あんな子、不幸になっちゃえばいいんだ、それこそ立ち直れないくらい・・・)
ダークサイドに堕ちて行くのろちゃんの瞳が妖しく光り始めていた。
次の授業は国語であったが、のろちゃんは美樹に対する怨念で全く授業に集中できずにいた。
脳内で何度か美樹をブン殴り、蹴飛ばし、土下座させていたが所詮妄想は妄想でしかない。
現実の美樹はそんなのろちゃんの気も知らず、教科書に漫画を隠して読み耽っていた。
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムの音が鳴り、授業が終了した。みんなはカバンを持ち帰り支度を始める。
「気をつけ!礼!」
「さようなら〜」
みんなが一斉に帰路につく、我先と駆け出す者、友達としゃべりながらゆっくり帰る者、
そうした仲間とは別にのろちゃんは1人トボトボと下校していった。
美樹に対する怨念は全く消えていない、それどころか先程の国語の授業の美樹の態度を見て
怨念は余計に増していった。
(“なにが努力しなよ”よ、自分は全くしてないじゃない)
そんなことを思いながら歩き続けていくうちに、だんだん日が暮れ始めてきた。
珍しく道草をしていたのろちゃんも仕方なく家路に着こうとした。
「あら、なにかしら」
のろちゃんが公園のベンチの隅に落ちていた巻物を発見した。
その巻物はかなり古いものようだ、そしてそこには、
「言霊の書」
と書かれていた。
落ちていた巻物を拾ったのろちゃんは家に帰ると部屋の中でそれを読んでみた。
昔の文字で書かれた文章がいろいろと書いてあるがのろちゃんにはまだ読めなかった。
「難しくて何が書いてあるのか解らないわ、昔の文字じゃなく現代の文字ならいいのに・・」
巻物に向かってそう呟くと、巻物の文字が消えていき現代語に直されまた文字が現れた。
「え?なに?なにが起こったの!?」
突然のことにのろちゃんは驚きつつも巻物に書かれていた内容を読んでいった。
「言霊の書」
言葉には古来より、霊力が宿っている。即ち言えばそれは必ず現実のものとなるということである。
古の人々は和歌などを創りそれを実現してきた。だが時代が下るに連れ言葉に霊力を持つ者は恐れられ
時の権力者によって抹殺されてきた。最早、今では言霊を操れる者はいなくなりつつある。
今、言霊を滅亡から救おうと思いこの書を創り、後の世に伝えようと思う(中略)
この巻物に言葉を発すれば、それは現実となるであろう・・・
読んでいくうちにのろちゃんの胸に黒い炎が燃え上がった。
「これだわ、これで復讐できる・・あの傲慢な美樹の奴をメチャメチャにしてやる」
のろちゃんはベッドに入りその巻物を抱いて眠りについた。
明日の復讐を考えながら・・・
朝がきた。いつもと変わらず同じ時間にのろちゃんは学校に向かった。
かばんに巻物を忍ばせ、いつでも取り出せるようにしている。
口元を歪ませ復讐する気満々ののろちゃんの瞳がターゲットを確認した。
ターゲット―美樹はいつも通り、郷子、克也、広たちといっしょに通学してきた。
のろちゃんが巻物を取り出しゆっくりと呟いた。
「美樹の服は切り裂かれ、美樹は裸になれ」
巻物がビクッと震えると、言霊の霊力が発動された。
「え?な、なによ、きゃあァァァ!!」
美樹の服が切り刻まれ、美樹の裸が衆人環視の中で晒された。
周りにいた通勤中のサラリーマンや通学中の中高生の男が美樹の肉体を舐め回すように覗き見た。
特に、その小学生にしては大きすぎる胸に視線は集中した。
「もう、いやだあ、なんなのよぉ」
美樹はしゃがみこんで必死に胸を隠したが、周囲の男たちは携帯のカメラで何度も美樹を写していた。
克也や広たちは自分たちの上着を美樹にかけ、美樹を囲むように守ってやった。
「おい、どうする」克也が手段を尋ねる。
「どうするって、そうだ郷子、お前美樹の家まで行って服を持って来い」
「う、うんわかった、すぐに戻るから待ってて!」
広の言葉に郷子が美樹の家に向かって駆け出して行った。
その間も美樹の裸は何人もの男たちの好奇の視線を浴びていった。
「まあ、最初はこのくらいね、早くしないと遅刻しちゃうから、続きはまた後でよ、ねえ美樹」
そう呟くとのろちゃんは学校へと歩いていった。
「美樹たちどうなったかしら、そうだ今日は身体測定だっけ、楽しみだわ」
のろちゃんは授業も上の空でそう呟いた。
その時、教室のドアが開き美樹たちがようやく到着した。
「何やってたんだ!遅刻だぞ!遅刻の理由を言え!!」ぬ〜べ〜が美樹たちを叱り飛ばす。
「い、いやそれがさ、いきなり美樹の服が破れて、その、美樹が裸になっちまったんで・・・」
「それで郷子が美樹ん家まで走って服を取ってきて、それで遅刻しちゃったんだよ・・」
広と克也がぬ〜べ〜に事情を説明した。
「ふ〜ん、で、怪我はなかったのか?」
「当然よ!このわたしのダイナマイトボディに傷なんてつくもんですか!」
「ほう、そうか、なら、お前ら廊下に立っとれ!!」
ぬ〜べ〜の声が教室中に響き、美樹たちは廊下で1時間目を過ごすハメとなった。
「ちょっと甘かったみたいね、あまりこたえてないみたい」
のろちゃんはさっきの美樹の言葉に苛立ちを隠せなかった。
「まあいいわ、1日はこれからなんだもの」
2時間目は算数だった。廊下に立たされていた美樹たちも自分の席に戻り通常通り授業を受けている。
美樹の場合は授業そっちのけで落書きをしたり、隣の克也にちょっかいを出したりと悪い意味で忙しい。
そんな美樹を見て、のろちゃんが机の中に隠していた巻物に言葉をかける。
「美樹は今ここでオナニーをする」
のろちゃんの言葉に言霊の霊力が発動される。
美樹は突然体が火照るような感じを受けた。
「え、なに、体があつい・・」
美樹の右手がパンティの中へと勝手に入り込み、そのままオマンコを擦っていく。
(んん・んはぁ・・んん・くぅ・ふぅぅんん・・)
喘ぎ声が漏れないように必死に口を閉ざす美樹だが顔は真っ赤になりパンティは愛液で湿っていった。
幸い壁際の1番後ろの席のため、みんなには気づかれていない。
「もっと、もっと、強く擦って、特にクリトリスを集中的に」
のろちゃんが呟くと美樹の指はクリトリスを強く擦り始めた。
(ひぃあぁ・・はぁ・はぁ・んん・・んん・ダメ・声を出しちゃ・・ダメ・)
敏感なところを刺激され美樹は周りに声が漏れないことを懸命に願った。
だがそれとは裏腹にこのままイッてしまいたい気持ちが高まっていった。
「いいザマね美樹、いいわよそのままイッちゃいなさい、潮を吹いてね」
のろちゃんが美樹を見ながら呟いた。すると美樹はクリトリスをつまみ絶頂を迎えた。
(いやぁぁ・・イッちゃうぅぅぅ・・はぁぁぁ・・・・・・はぁはぁ・・)
美樹は盛大に潮を吹き、イッてしまった。パンティはビショビショになり太ももからは愛液が滴り落ちている。
目はトロンとなり、息遣いも荒くなっていた。
「おい、美樹、大丈夫か」美樹の荒い息に気づいた克也が声をかける。
「・・う・ん・だい・じょうぶよ」美樹は力ない声で克也に答えた。
その模様をみていたのろちゃんは意味ありげに呟いた。
「身体測定、楽しみだね、美樹、フフフ・・・」
「よし、3時間目と4時間目は身体測定だ、男子は体育館、女子は視聴覚室に集合しろ」
ぬ〜べ〜が各自に問診表を配り、廊下に整列させ生徒たちをそれぞれの場所に向かわせた。
「美樹ちゃん、どうしたの顔色悪いよ」事情を知っているはずののろちゃんが外見は心配そうに話しかける。
「え、だ、大丈夫よ、大丈夫」
「ふ〜ん、それならいいけど、無理しないほうがいいよ」
笑顔を向けるのろちゃんのココロの中を美樹は知る由もない。さっきのオナニーの余韻がまだ尾をひいており
体は火照り、オマンコはジンジンと疼き、愛液の滴りが止まらなかった。おかげでパンティはズブ濡れになっている。
(かなり利いているみたいね、フフフ、せいぜい恥をかきなさい)
やがて男子と分かれ、女子が視聴覚室へと入っていく。そこにはリツコ先生がおり、彼女がここをまとめていた。
「はい次、5年3組」2組を終えたリツコ先生が3組を呼ぶ。
入室した3組の女子に身体測定の順番を説明すると、全員にパンティ1枚だけになるよう指示する。
測定に携わる人たちもみんな女性のため、全員するすると服を脱いでいく。そんななか美樹だけが一人ポツンと
服も脱がず、恥ずかしそうに隅っこで佇んでいた。
「なにしてるの、早く脱ぎなさい、始められないでしょ」リツコ先生が美樹に脱ぐよう促す。
「あ、いや、わたしは・・このままで」
「何いってるの、みんな脱いだんだから早く脱ぎなさい」さらにリツコ先生が急かして言った。
「早くしなさいよ、昨日までは“ダイナマイトボディを見せ付けてあげる”なんて言ってたでしょ」
郷子たちが美樹に一斉に非難の目を向ける。そんななかのろちゃんは冷静にそして意地悪く、美樹と郷子たちの言い争いを見ていた。
(フフフ、脱げないわよね美樹、脱いだらあなたのいやらしい、恥ずかしいシミが晒されるんだもの)
[分かりました、脱ぎます、脱ぎますから先に始めてください」
観念した美樹がリツコ先生に答えると、時間が押していることもあり他の女子から先に測定を開始した。
美樹は服を脱いだ後も隅っこで後ろを向いていた。とても前に出られる状況ではない。
「美樹ちゃん、大丈夫、相変わらず胸大きいね」のろちゃんが美樹に近づき笑顔で話しかける。
「あ、ありがとう、のろちゃんそろそろ出番みたいよ」美樹は必死に誤魔化そうとする。
「わたしはまだ後だよ、あら、これ何かしら」のろちゃんが美樹の太ももから流れる雫を見つける。
「リツコ先生!美樹ちゃんがオシッコ漏らしてま〜す!」わざと大声でのろちゃんがリツコ先生を呼んだ。
「な!?ちょっとちがうわよ、待って・・」
叫ぶ美樹の前にリツコ先生が来て、美樹の様子をじろじろ観察する。
「脱ぎたくないって言ったのはそういうことだったの、まったく5年生にもなって・・・」
ため息をつきながら呆れたようにリツコ先生が呟いた。
「ち、ちがいます、わたしお漏らしなんてしてません!」
「じゃあなんなの!そのズブ濡れのパンティは!」
「・・・・」リツコ先生に問い質され、言葉に詰まる美樹。
その様子を見ていた他の女子からはヒソヒソと話す声や失笑が起こっていた。
のろちゃんは美樹とリツコ先生のやりとりを見ながら1人口元を歪ませていた。
埒が開かないと思ったリツコ先生は美樹を放っておいて身体測定を始めようとした。
それにようやく美樹は胸を撫で下ろし、郷子の後ろに並んだ。
だが周りではまだ美樹のことでヒソヒソと話す声が囁かれていた。
「美樹ちゃんパンティ替えた方がいいよ」後ろののろちゃんが声をかける。
「い、いいわよ、余計なこと言わないで」
「え、でもオシッコだし、汚いし」
「だから!違うって言ってんのよ!!わたしの愛液が汚いって言うの!!」
思わずのろちゃんの挑発に美樹は乗ってしまった。それを聞いた周りの女子やリツコ先生が美樹の方を一斉に振り向いた。
(フフフ、言っちゃったね、あとはみんなに正直しゃべっちゃいなさい)
のろちゃんが呟くと教室の机にしまってある巻物が震え言霊が発動した。
「わ・わたしは・前の授業中に・・オ・オナニー・してました・・」
美樹の意思とは無関係に言葉が美樹の口から綴られる。
「こ・こんなふうに・・し・てまし・た・・」
美樹がパンティを脱ぎ実演を始める。周りの女子は驚くばかりで声も出ない。
クチュ、グチュ、クチュ、グチュ
「んん・はぁ・んふぅ・・あぁ・・はあぁ・・」
場違いな淫らな音と喘ぎ声が視聴覚室に響き渡る。リツコ先生までがどう対処すべきかパニックになっていた。
「はぁぁ、どうわたしのダイナマイトボディはあんたたちの貧弱なカラダなんて比べようもないけど」
オナニーをしながらいきなり郷子たちに喧嘩を売るような挑発を繰り返す。
「あぁ、見せてあげるわ、わたしのイク瞬間を!貧弱なカラダのあんたたちに!」
最後まで悪態をつきながら美樹が郷子たちの前で潮を吹いてイッてしまった。
そんな美樹に郷子たちは軽蔑と憎悪をこめて見つめていた。
ようやくパニックから回復したリツコ先生がグッタリとする美樹をほっといて身体測定を再開した。
全員が終了すると郷子たちに美樹を連れて教室に戻るように指示をしたが、リツコ先生は疲れきった表情で
視聴覚室をあとにした。