「あー。だるー…」  
俺は今風邪をひいていた。  
身体全体が熱を帯び、全身が激しく痛んだ。  
「春香に会いたいなぁ…」  
春香には風邪である事を告げてあり、伝染す可能性が有るから来るなと言っておいたが…。  
実際会えないとなると凄く淋しくなった。  
気が弱くなってるのは風邪の所為だけでは無いだろう。  
春香が恋しくて仕方がなかった。  
会えないと思うと余計切なくなる。  
『ピンポーン』  
不意にインターホンが鳴った。  
……。  
まさかな。  
とりあえず無視する。  
身体がダルくて動く気にすらなれなかった。  
『ピンポーン』  
再度インターホンが鳴る。  
……。  
「やっぱりそうかな…?」  
誰に聞いてんだ?俺。  
意味のわからない自問自答をしていると鍵を開ける音がした。  
…やっぱり…。  
動くのもダルいが仕方なく這って部屋を出る。  
玄関には春香が居た。  
 
春香には自由に来て入っていいと言って合い鍵を渡してあった。  
が、律儀にインターホンを鳴らすあたり春香らしいというか。  
地べたに這いつくばる俺を見て春香が「大丈夫ですか?」と近寄ってきて俺を抱き起こす。  
「…来ちゃダメだって言ったろ…」  
「あ…、ごめんなさい…。でもあなたの事が心配で…」  
春香が少し申し訳なさそうに俯く。  
(やっぱり春香は春香だな)  
「でも…来てくれた事は凄く嬉しいよ」  
春香の顔がぱぁっと明るくなる。  
まるで太陽の様だ。  
「と、とりあえずお布団に入りましょうっ」  
と、嬉しそうに俺を部屋へ運び込む。  
「…サンキュ、春香…」  
「いえ。これくらいどうって事無いです」  
言ってえへへと微笑む。  
「あ。ちょっとどこかお部屋を貸していただけませんか?」  
「ん…?良いけど…どしたの?」  
「着替えをしたくて…」  
ああ、なるほど。  
「じゃあどこでも好きなとこ使って良いよ…。どうせまだ誰も帰ってこないし」  
「わ、わかりました。じゃあ着替えてきますね」  
春香は少し戸惑って部屋を出ていった。  
 
とそこで少し疑問がよぎる。  
(着替え…?)  
今の春香の服は制服だった。帰りにも当然それを着て帰るのだろう。  
だとしたら何に着替えると…。  
(まさか…、また秋穂さんの差し金か…?)  
そして10分後。  
俺の予想と全く違わぬ姿で春香が戻ってきた。  
タイトな白いワンピースに白いナースキャップ。ご丁寧に白いタイツまで穿いている。  
その豊かで艶やかな髪は後頭部でまとめてあり、扇情的な美しいうなじが露わにされている。  
どう見てもその姿はナースにしか見えなかった。  
恐る恐る春香に聞いてみる。  
「春香…。その格好は?」  
「あ、はい。お母様が病気の殿方の看病をするときはこの服を着るものだと…」  
…病人興奮させてどうする。まったく、秋穂さんらしい。  
「…すごく似合うよ…」  
「あ、ありがとうございますっ」  
実際春香には何を着させても似合いそうな気がする。  
でも今の弱った思考にこの姿は最高の清涼剤となった。  
と春香が何やらメモのようなものを読んでいる。  
春香はその内容を見るや、荷物の中から体温計を取り出し…俺の上に跨った。  
 
そのまま四つん這いの形で俺に体温計を向けて、  
「そ、それでは…お熱を計ります…です」などと言う。  
頭が痛い。二つの意味で。  
「…春香。…メモ見せて」  
「えっ」  
「さっき見てた秋穂さんからのメモ」  
「よくお母様のってわかりますね」  
「…まぁね」  
春香から手渡されたそのメモには、それはもう口には出せないような物凄い事まで書いてあった。  
「はぁ…」  
自然と溜め息が漏れる。  
春香が天然なのを良いことに凄い事やらせるな。あの人。  
「…熱は自分で計るよ。あ、洗面器の氷水換えてきてもらえるかな」  
「あっ、はい!わかりました!」  
とてとてと春香が部屋を出ていく。  
俺は体温計を左脇に挟んで一人呟いた。  
「はぁ…。大分頭に血が登ったな…」  
間違いなく興奮していた。そりゃあの扇情的な格好であんな事されりゃあ仕方ないけど…。  
「春香のうなじ…」  
思い出して赤くなる。あのうなじにキスしたい…。  
(な、何考えてんだ、俺)  
「お、お待たせしましたっ」  
春香が洗面器を手に戻ってくる。  
俺の額に乗っかっているタオルを取り、氷水に浸して冷やしてくれる。  
 
「あ、ありがと…」  
「いえ、あなたの為ですから。あなたのお役に立ちたいんです」  
そう言ってタオルを額に乗せてくれた。  
「…春香っていつも優しいけど…。今日は余計に優しさが身に染みるな…。  
よく白衣の天使なんて言うけど、本当に天使みたいだ」  
ちょっとおどけて言ってみせると  
「…私が優しくするのは…あなただけです…」  
「あ…。…うん、ずっと…俺にだけ優しくしていて欲しい。  
ずっと、俺だけの天使でいて欲しいな…」  
言ってて恥ずかしい。今更言う必要も無いであろう事だけに余計恥ずかしい。  
……。  
………。  
二人の間にしばしの沈黙。  
お互いに口には出さないが、すっかりピンク色のムードが出来上がっていた。  
と、横になっている俺の顔に、春香がそっと口を近づけてきた。  
「は…、春香…」  
「…はい…」  
「風邪…伝染っちゃうよ…」  
「あなたになら…伝染されてもいいです…」  
そのまま口づけを交わす。  
風邪をひいている事などお構いなしにお互いを貪り合う。  
お互いにスイッチが入ってしまった。ここまできたらもう止まらない。  
 
春香の体を抱くように手をまわした時に首に手が触れた。  
(あ…、うなじ…)  
春香を抱き起こして、春香の背後に回る。そして露出されたうなじにキスをした。  
「ん…っ」  
慣れない場所に口づけをされたからか、春香が色っぽい声を上げた。  
春香の反応に嬉しくなり、数回に渡ってキスをして、首に舌を這わせる。  
その度に春香が熱の籠もった声で喘ぐのが堪らなかった。  
調子に乗ってさらに続けようとして…倒れた。  
「あ…れ…?」  
体に力が入らない。起き上がる事すらままならない状態。  
「だ、大丈夫ですかっ?」  
春香が慌てて聞いてくる。  
 
「ここまで酷かったとは…」  
体に力が入らないので全く動けない。が、下のモノは全く衰える素振りを見せなかった。  
(このまま終わったら生殺しだよ…)  
などと考えていると、春香が俺の体を起こして布団に寝かしつけた。  
「このままじゃ辛いですよね…?今日は私が気持ち良くさせてあげます…」  
言って春香がパジャマのズボンを下着ごと下ろしてモノを取り出す。  
「は、春香っ!?」  
「私が最後までしてあげますから…」  
そう言って俺のモノにしゃぶりつく。  
 
春香は俺の気持ち良くなれるポイントを熟知してる。  
春香が俺のモノを刺激する度に、これ以上無いほどの快感が押し寄せた。  
「あっ…春香…。イイ…っ」  
「んっ…ちゅ…、じゃあ…これはどうですか…?」  
春香が胸元をはだけさせて、形の良い胸を露わにさせる。  
そして俺のモノをその形の良い双丘で挟み込んだ。  
「ぅ…わ…」  
春香の柔らかくて弾力の有る胸が360°全方位からモノを圧迫した。  
そのまま胸でモノを上下に擦る。胸の間にモノが埋まったり出たりして相当卑猥だ。  
同時に下腹部に乳首が触れる感触に激しく興奮する。  
乳首の触れたところだけ胸が触れたのと違う感触で、また違う気持ち良さがあった。  
「どう…ですか…?私のおっぱい…気持ち良いですか…?」  
「う…、うん…。おっぱいも乳首も気持ち良くて…もう…ヤバい…」  
恥ずかしい事にもう限界が近づいてきていた。  
今にも弾けそうだった。  
「じゃあ…私のココに白いお薬を注射して下さい…」  
言って春香がタイツと下着を脱ぐ。  
その仕草にさえ上品さ、気品が漂う。さすがは春香だ。  
そんな事を考えていると春香が俺の上に跨った。  
 
「…お薬いっぱい出して下さいね」  
「いや…、薬が必要なのは春香じゃなくて俺なんだけど…」  
「予防薬です」  
言ってる事がムチャクチャだ。  
だが春香が望むなら俺にそれを拒む権利は無い。されるがままに春香に犯される。  
…どっちみち動けないけど。  
春香がソコにモノをあてがいながらゆっくりと腰を沈める。  
「うわ…」  
「んっ…あなたのお注射…気持ちいいです…っ」  
春香の腰が沈むと同時に、俺のモノが春香の中に沈んでいく。  
秘唇を巻き込むように春香の中にモノが入っていく様はとても卑猥で。  
その光景に興奮した俺は春香の中で精を吐き出していた。  
 
「あぅ…、中にお薬いっぱいです…」  
「ごめん…その…春香が…」  
卑猥だったからイったなどとは口が裂けても言えない。何て言おう。  
すると春香が俺の唇に人差し指を当て、「わかってます」と言った。  
「…まだいけますよね…?」  
未だ鎮まらない俺のモノに刺激を与えながら春香が呟く。  
「今度は…私もイかせて下さい…」  
「は、はい…」  
何で敬語やねん。  
自分で自分にツッコミを入れつつ、力の入らない体を頑張って少し動かす。  
「あ、ダメです…。私が全部してあげますから…」  
 
言って俺を押さえつけて春香が動き始める。  
「ん…。もっと奥までお薬が届くように…お注射でかき混ぜないとですね…」  
…だからそういう事言うの反則だよ…。  
が、頭の中では春香の言った事を想像してしまう。  
春香の子宮に満たされた精子が卵管口から卵管膨大部を通って卵子に…。  
……。  
恥ずかし過ぎる…。  
春香から見た俺の顔は真っ赤になっているだろう。  
気を取り直して目の前の春香に意識を集中する。  
俺のモノが春香の中を激しく出入りし、それと同時に春香の豊かな乳房が激しく揺れる。  
秘唇が捲れ上がっては戻されてを繰り返す。  
奥にモノが当たる度に春香が快楽に激しい喘ぎを漏らす。  
……。  
隊長!逃げ場がありません!  
…だから隊長って誰だよ。  
妄想も現実も俺の興奮を休ませてはくれなかった。  
そしてその興奮によって俺の絶頂も近づいていた。  
「あぁっ!気持ちっ、いいですっ!ああああっ!」  
春香も自分の激しい行為に興奮しているのか、顔を真っ赤にして絶頂へと登り詰めていっている。  
「は、はる…か…。ま…た…出る…っ」  
「あっ、お願いしますっ!あなたのお薬っ、私の奥にっ!あぁぁっ!」  
「うっ…くっ、春香っ!イクっ…!」  
「ああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」  
春香の一際大きな声とともに。俺と春香は深い微睡みの中へと落ちていった――。  
 
 
エピローグ  
「なんでだ…」  
次の日。俺はすっかり良くなっていつもの春香の送り迎えに来ていた。  
昨日の行為で汗をかいて十分に熱を発散したのが良かったのだろう。  
春香に感謝だ。  
「なんで…」  
昨日あれだけの事をしたから春香に風邪が伝染ってしまってはいないかと心配もあった。  
というか絶対に伝染っているだろうと思っていた。  
まぁそうなったらそうなったでお医者さんごっこをして俺が看病をしよう、などと思っていたのだ。が。  
「なんで伝染ってないんだ…」  
「はい?」  
春香はいつもと何ら変わらぬ素振りで家から出てきた。  
病気をしてる風も無く、至って健康体である事を見せつけてくれる。  
(あー、そういや春香が怪我とか病気とかしてるの見た事無いな)  
時に色々なモノにぶつかったりとか、時に突然の激しい雨に二人して打たれながら帰った事も有る。  
だがこの乃木坂春香という女性は一度たりとて怪我や病気をした事が無いのだ。  
遺伝子レベルから抗体とかそういうのが違うんじゃないのかとすら思えてくる。  
「春香が風邪引いてたらお医者さんごっこでもやろうかと思ってたんだけどな…」  
と残念そうに言ってみる。  
「あ…、そういう事ですか」  
春香がやっとわかったという感じで言ってきた。そして  
「でしたら…健康診断ごっこにしませんか?」  
ものすごい事を口走る。  
「…それも…いいな」  
何言ってる、俺。  
だが春香はそんな俺の反応に対して  
「私のこと、隅から隅まで調べて下さいね」  
などと言ってくる。  
今日も楽しい1日になりそうだ。  
そう思いながら、俺は春香と一緒に居られる幸せを噛み締めた――。  
 
 
END  
 

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