金曜日。  
次の日が休みである事も有り、遅くまで遊んでいる者も多い。  
かく言う俺もその一人だ。  
こうしてゆったりと喫茶店で紅茶を啜っている。  
そして。  
「それでですね、明日はスイカブックスさんでイベントが…」  
目の前でアキバ系な会話を繰り広げているこの少女もご他聞には漏れなかった。  
乃木坂春香。世界に名だたる乃木坂家のお嬢様であり、極一部を除いて何でも完璧にこなすミラクルガールである。  
ほぼ全ての分野に於いて発揮されるその才能は、正に奇跡と言う言葉が相応しかった。  
「んー、明日か。予定は一応入ってるけどキャンセルするよ」  
「えっ。そ、そこまでして頂かなくてもっ…」  
春香が慌てて遠慮する。まぁ当然と言えば当然なのだが。  
「春香の事以上に優先する事なんて無いよ。それに春香と居た方が楽しいしな」  
「…本当に良いんですか…?」  
「春香のささやかな願いを叶えるのが俺の仕事だからな」  
まったく。端から見なくてもバカップルである。  
OKを貰えたとわかると、春香は満面に微笑みを浮かべて、  
「嬉しいです…っ!」  
と喜びを惜しみなく見せてくれた。  
 
「あ、それではこれが明日の地図、そして計画表ですっ」  
そう言って手作りの小冊子を手渡してくる。  
そこには蛇が数匹のおどろおどろしい絵と綺麗な字で書かれた予定表。  
そう。これこそが天に二物以上も三物以上も与えらた奇跡の綻びの一つだった。  
つまり春香は殺人的に絵が下手なのだ。  
が。  
(ここがスイカで…ここが…)  
一通り目を通して何とか地図を理解する。  
春香の殺人的な地図にも大分慣れてきていた。  
毎回こんな感じの地図を貰っては必死になってそれを解読していたからな。  
我ながら大した努力だ。  
…春香の事でしか発揮されない努力だがな。  
「よし。じゃあ明日の待ち合わせは…」  
待ち合わせ時間を決めて店を出る。  
そのまま春香を家まで送っていく。  
「今日も習い事だっけ?」  
「はい。今日は日舞のお稽古です」  
「日舞か…。春香が舞うと綺麗なんだろうな…」  
「い、いえっ、そんな…。私なんかまだまだ全然で…」  
「謙遜は時に卑屈にしかならないよ」  
「ぁぅ…」  
「ははっ、冗談だよ。でも俺も春香の舞、見てみたいな」  
「え…。それは少し恥ずかしいですね…。でも…あなたになら見てもらいたいです…」  
「ホント?じゃあ楽しみにしてるよ」  
 
そんなやりとりを繰り返している内に春香の家に到着する。  
「毎回送って頂いてすみません」  
「いや。春香を守るのも俺の仕事だからな」  
などと他愛もない会話を交わす  
「じゃあまた明日迎えに来るよ」  
「はい。また明日です」  
そう言って春香が家に戻るのを確認すると俺も帰路についた。  
 
春香からの連絡が有ったのは、明日に備えもう寝ようかと言う時だった。  
携帯が突然鳴り出し、画面に春香からの着信である事を示す画像が表示される。  
「はい」  
『あ、こんばんはです』  
「こんばんは。どうしたの?」  
『えっと、明日なんですけど、急に朝少しだけ学校に行かなければならなくなってしまいまして…』  
春香が申し訳ないかの様に言葉を紡ぐ。  
『ですからよろしければアキハバラで待ち合わせでも…』  
考えるまでも無く即答する。  
「いや、良いよ。俺も春香に付き合うよ」  
『そ、そうですか?それでは明日の待ち合わせ時間は…』  
春香が申し訳なさそうな、でもほっとしたような声でそう言った。  
「わかった。じゃあ明日、その時間に迎えに行くから」  
『ど、どうもすみません…』  
「気にするな。それじゃ、お休み、春香」  
『あ、はいっ。お休みなさいっ』  
 
最後は少し嬉しそうにそう答え、春香は電話を切った。  
俺は明日に期待を馳せながら眠りについた。  
 
次の日。俺は春香の家の前で春香を待っていた。  
春香に会うのが楽しみで仕方ない俺は、いつも待ち合わせよりだいぶ早く春香の家に来る。  
もちろん春香以外ではこんなことは無いのだが。  
「あ、おはようございます」  
「おはよ」  
春香が開口一番挨拶を交わしてきた。  
予定の待ち合わせ時間よりだいぶ早い。  
「いつも待ってていただいてすみません」  
「いや、春香と会うのが楽しみでつい早く来ちゃうんだ。  
春香こそ待ち合わせ時間までまだ余裕有るのに早いね」  
「あ、えと。私もあなたと会うのが楽しみで仕方なくって」  
二人して同じ事を考えている。  
「なんか、嬉しいね」  
明らかに言葉足らずにそう言うと。  
「はいっ。まるで以心伝心ですねっ」  
と返してくる。  
春香の格好は昨日と同じだ。  
赤を基調にした白城の冬服に黒いタイツ。  
春香ならわざわざタイツを履かなくても脚綺麗なのにな、と思いつつもそこはそれ。  
これはこれでまた違った良さが有る。  
 
「じゃ、行こっか」  
「はいっ」  
そして白城学園へと向かった。  
春香が用事を済ませた後、着替えようとしてそれは起こった。  
「あ、あれ?」  
春香が慌てている。  
「どうした?」  
「…着替えを忘れてきちゃったみたいです…」  
春香の第2の欠点が出ていた。  
浮かれている時の春香はよくドジを踏むのだ。  
もっとも。人前でそんなドジはちっともやらかさないのだが。  
「どうする?一回帰るか?」  
春香は少し考えた後、  
「いえ、このまま行きましょう。学校の規則には反していませんし」  
「そうか。じゃあこのまま行こう」  
「はいっ」  
そう言って秋葉原へと向かった。  
 
秋葉原の駅へと到着し、メインのスイカブックス等を予定表通りに回っていく。  
しかし…。今日は春香が制服を来ているからか周りの視線をいつも以上に集めていた。  
正直この制服は春香の為に存在すると言ってもいいほど似合っていた。  
だが…。  
春香の方を見る。春香は「どうかしましたか?」などと聞いてくるが。  
俺は「いや、何でも無いよ」とだけ返してから、周りを目で威嚇した。  
 
途中お昼をメイド喫茶で取る。  
【キャロット・キュロット】。春香のお気に入りの店だ。  
「いらっしゃいませーっ!あっ!春香様っ!」  
メイドさんの一人がこちらへと駆けてくる。  
「お久しぶりです!ようこそいらっしゃいました!」  
メイドさんが嬉しそうにまくし立てる。  
「お、お久しぶりです」  
相手の勢いに押されつつもそう返す春香。  
このメイドさんは春香の知り合いだ。俺も何度か会っている。  
ただ…。  
「では、お席の方にご案内致しますねっ」  
言って春香を案内しようとしたメイドさんと目が合う。  
瞬間メイドさんに思いっきり怨みの籠もった目で睨まれた。  
「…」  
つまりは彼女も春香の事を好きで…そういう事だ。  
俺が目の前のメイドさんからライバル視されている事だけは間違いなかった。  
席に着き注文を終え、メイドさんが居なくなったところで春香に言った。  
「モテる女はつらいな、春香」  
「?」  
「いや、こっちの話」  
「?」  
しばらく他愛の無い会話を続けるとメイドさんが料理を運んできた。  
「以上でよろしいでしょうか?」  
「はい。ありがとうございます」  
そう言って返す春香にメイドさんが言った。  
 
「そういえば今日は制服なんですね」  
「あ、はい。ちょっと学校に行っていたもので」  
着替えを忘れた事はもちろん言わない。  
「あの〜…また写真を撮らせて頂けませんか?」  
少し言い辛そうにメイドさんが切り出した。  
「制服の春香様も凄く可愛らしいので、よろしければ…」  
その気持ちはよくわかる。  
「あ、はい。構いませんよ」  
「ありがとうございますっ!では後で裏に来て下さい。他の者には説明しておきますから勝手に入って頂いて構いませんので」  
…いいのか?そんなんで。  
思ったが口には出さない。  
「わかりました」  
春香が返事をした後、メイドさんは「ごゆっくりどうぞ〜」と  
俺への敵意はどこへやら、軽快な足取りで裏へと消えていった。  
食事を済ませ、裏へと入る。  
「あ、春香様。お待ちしておりました」  
メイドさんはそう言うとデジカメを俺に手渡した  
「それではお願いします」  
「…俺が撮るのかよ」  
「だって貴方が一番上手く写真を撮ってくださるんですもの」  
「…わかったよ」  
無碍に断る理由も無いのでそれを引き受けた。  
こうして春香にメイドさんが迫っているかのような妖しい写真が出来上がった。  
まるで百合だな。  
 
予定を全て済ませ、だいぶ日も暮れてきた。  
俺たちは帰路にいた。  
いつものように話をしつつ歩き、乃木坂家の前にに着いたところで春香が切り出した。  
「あの…今日、うちに寄っていきませんか?」  
「…えーと、そういうお誘い?」  
「はい…です…」  
もちろん断る理由は無かった。  
俺は春香と一緒に乃木坂家の中へと入っていった。  
 
春香の部屋。  
俺と春香はベッドに座った。  
前もそうだったが、こういうのは緊張してしまうな。  
そう思っていると春香が言った。  
「着替えますので少し待っていただけますか?」  
「あ、うん…」  
と答えたところで少し考える。  
「あ。あのさ」  
着替えようとする春香を呼び止める。  
「はい?」  
俺はそっと春香に近づいて  
「えっと…良かったら、この服のままヤりたいんだけど…」  
春香が沈黙する。  
(ヤベ…。マズったかな…?)  
「…いですよ」  
「え?」  
「あなたがそうしたいのなら…良いです」  
そう言う春香が愛おしくて、俺は少し強く春香を抱き締めた――。  
 
ベッドに座り、さらに春香が俺の前に座る。  
俺が春香を後ろから抱え込むような形になっている。  
その体制のままキスをする。  
ほんの少しのキスだったはずだが、俺も春香も既に息が荒い。  
制服の魔力ってやつの所為だろうか。  
春香の股間に手を伸ばしスカートを捲る。  
黒いタイツに包まれた脚は生足とは違った良さが有り…つまり興奮していた。  
何故かその脚から目を離す事ができない。  
何かに操られるように指先でその太股の内側を――撫でた。  
「ひゃっ!!」  
ビクンっ!と春香の体が跳ねた。  
「春香?」  
「そ…それ…なんか…変、です…」  
「…」  
もう一度同じように太股の内側を撫でる。  
「ひゃうぅぅっ!!」  
ビクビクと春香の体が痙攣する。  
(こ…これは…。正直…タマラン…)  
さらに調子に乗って同じように春香の太股に刺激を与えていく。  
その後20分ほど同じように春香の太股を撫で回した。  
その行為が終わった頃には、春香は既に目に涙を溜めて、息苦しそうに体全体で呼吸をしていた。  
気付いていないのか、口の端からは涎が垂れ、端整な美しい顔と相俟って余計欲情を煽った。  
 
(やべ…調子に乗りすぎた)  
「はぁ…はぁ…何か…ヘンです…。凄く…気持ち良くて…興奮します…」  
その台詞に再び思考が乱される。  
俺は春香の正面に回り込む。  
そして先ほど愛撫した場所に顔を近づけて…舌先で舐めた。  
「ひゃうぅんっ!!」  
反応が欲情を煽る。というか煽りすぎる。  
まだ何もしていないのに俺のモノは爆発寸前だった。  
タイツと下着越しに春香の秘所を弄る。  
「はぁ…っ、く、ふぅ…っん」  
凄く感度が良い。もうタイツまで濡れているのがはっきりとわかるほどだ。  
「春香…タイツに染み…できてる」  
「だって…あなたが私の弱いとこばっかり…」  
春香が真っ赤になる。恥ずかしいのだろう。  
「春香の感度が良すぎるんだよ」  
そう言って秘所に顔を埋める。  
そしてクンクンと犬のように匂いを嗅いでみる。  
愛液と汗で染み、蒸れたその匂いと熱気に脳がクラクラと揺れた。  
「あぁっ!匂い嗅いだりしちゃダメですっ!」  
「春香の匂い…凄く良い匂いがする…」  
春香がその行為はダメだと言って頭を抑えてくる。  
「あぁ…。ダメぇ…。恥ずかし過ぎて…あ…ぁっ?」  
春香の声に疑問の色が混じった。  
 
「やっ、あっ、何か…!お股にヘンな感じが…」  
俺は春香の股間に顔を擦り付けながら春香を刺激した。次の瞬間。  
「あぁあぁぁぁぁぁぁああぁっっ!!!」  
一際大きな声とともに、春香の身体がビクンっ、ビクンっと痙攣した。  
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」  
あまりの事に春香は思考がついて来ないらしい。  
放心状態で大きく呼吸を繰り返していた。  
春香の股間はまだ痙攣を繰り返している。  
「…春香、イっちゃったの?」  
「え…?」  
春香が微睡んだ思考で聞き返してくる。  
「イク…?」  
「気持ち良すぎて高ぶりが最高まで達すると、子宮が収縮を繰り返すんだって。  
それがイクって事らしいよ」  
「…子宮が…」  
春香が自分のお腹を撫でてそう呟く。  
春香の口から子宮などという言葉が発せられると何だかそれだけで卑猥な言葉のように思えてくる。  
「多分…イっちゃったんだと…思います」  
春香が呟いた。  
「…初めて?」  
「…はい…」  
俺は再度春香の股間に顔を埋めながら呟いた。  
「イクとね、子宮内の雑菌を殺したり、精液を子宮の奥に運ぶ働きも有るんだって」  
「子宮の…奥に…」  
春香が意味を噛み締めるように呟く。  
 
「それは少し…残念です…」  
「残念?」  
会話の流れからは聞かないで有ろう言葉が発せられる。  
「だって…今精液がお腹の中に有ったら…子宮の奥に運んでもらえたって事です…」  
そういう事か。  
「これからいくらでもできるよ」  
「…はい。そうですよね」  
言って二人で笑い合う。  
「なんかこういうのって、良いな」  
「え?」  
「春香とこうやって笑っていられる時間が、俺は凄く好きだよ」  
その言葉を聞いた春香は花が咲いたように笑って、  
「私も大好きです。あなたと笑っていられると凄く幸せです」  
と答えた。  
何だか嬉しくなって、どちらからともなくキスを求めた。  
 
「春香、そろそろ…良い?」  
「あ…、はい」  
言って春香がタイツと下着を脱ごうとする。  
「あ…、春香」  
それを呼び止める。  
「はい?」  
「え、…と」  
激しく言い辛いが…。  
「あのさ…。タイツ…穿いたまま、ヤりたい」  
「えっと…」  
多分やり方がわかんないということだろう。  
「その…タイツ破ってしてみたい…」  
「破って…?」  
春香がまだ悩む。が。  
「えっと…まだ良くわかんないですけど、そうしたいのでしたらどうぞ」  
 
「タイツ破っちゃうけど…大丈夫?」  
「一枚くらい問題無いです。それに、あなたが喜んでくれるのでしたら」  
ほんっとに健気だなぁ。  
そう思いつつ春香にベッドに座ってもらう。  
俺は春香の正面に屈んでタイツに手を伸ばす。  
秘所の部分に少し力を入れて、直径2〜3センチほどの穴を開ける。  
「あっ…」  
飾り気の無い白い下着が顔を見せる。というか…。  
「下着…いつも同じだね」  
「えっ!?いつも違うの履いてますよ!?」  
なるほど。そういう意味に取られたか。  
「あはははっ、わかってるって。いつも同じ種類の下着だなって」  
「あ…。その…、色のとか模様付いてるのとかなんか苦手で…」  
春香が顔を赤くして少し恥ずかしそうに答える。  
「あの…やっぱり飾り気有った方が良いですか…?」  
気になったのか聞いてくる。  
「いや、俺は飾り気無い方が好きだな。  
それに、この方が春香に似合ってる」  
「そ…、そうですか」  
春香がほっとしたように納得する。  
俺は春香の秘所を守るその白い布をそっと横にずらした。  
「わ…」  
春香のその部分は既にビショビショになり、出来上がっていた。  
 
「もう挿れても大丈夫そうだね」  
「あ、はい…。大丈夫だと思います…きゃっ」  
春香が言い終わるくらいに春香のそこを舐めた。  
タイツから顔を出したその部分が口を開けてるようで、卑猥だった。  
そんな事を考えるとさらに興奮と欲情が掻き立てられる。  
舌で舐めるだけでは飽きたらず、顔を埋めるようにしゃぶり付く。  
「ひゃっ、あっ、ん…!…あなたばっかり…ずるいです…」  
そう言って春香は俺をベッドに座らせた。  
春香が俺のズボンのホックを外し、チャックを下ろす。  
「は、春香!?」  
「えっちなゲームでやってました。ふぇらちおっていうんですよね」  
うーん。春香にこんなことを覚えさせたエロゲーは罪深いな。  
考えてるうちに春香がモノを取り出しその繊細な手で握ってみせた。  
「わ…」  
モノを見た春香がそう呟く。  
血管が浮き出る程に膨張したそれを、春香が舌先でそっと舐め上げた。  
「ぅっ…く…」  
思わず呻きが漏れる。  
「どう…ですか…?」  
ペロペロと俺のモノをまるでアイスでも舐めるかのようにしながら上目遣いで春香が聞いてきた。  
「んっ…気持ちいっ…」  
思わず変な声が出てしまう。  
 
春香はその反応が嬉しかったのか  
「もっと気持ち良くしてあげますね…」  
と言って俺のモノにしゃぶり付いた。  
どうすれば俺を気持ち良くできるか、試行錯誤を繰り返しながら俺のモノを巧みに刺激してくる。  
頬を窄めて頬の内側と舌で俺のモノをしごかれた時に「ぁっ…!」と一際変な声を上げてしまった。  
それを耳ざとく聞き取った春香はその行動を繰り返してきた。  
「ぁっ…ぅぁっ…!は、春香…っ!出ちゃうよっ…!」  
限界が近づいていた俺はそう言ったが、それがかえって春香を煽る結果となる。  
「良…れふよ…?あなた…の…。ん…。精液…飲んれ…みひゃい…れす…」  
春香が俺のモノをしごきながら告げる。  
同時に春香のモノをしごく動きが激しさを増した。  
なんだかその綺麗な顔で俺のモノをしゃぶる光景がひたすら卑猥に思えて。  
俺は一気に絶頂へと登りつめていった。  
「春香っ…ごめっ…出るっ!!」  
瞬間。春香の口内で俺のモノが勢い良く爆ぜた。  
ビュクッ!ビュクッ!ビュクッ!  
一跳ねする度に大量の精液が春香の口内に吐き出される。  
春香はその精液を敢えて飲み込まず、口の中に溜めているようだった。  
 
「んっ、ん」  
もう何秒になるかもわからない射精で吐き出された精液が春香の口内に収まりきらなくなってきた。  
春香の口から精液が漏れ出す。  
その光景は卑猥と言うより背徳感を掻き立てられるというか…。  
春香を汚してしまったような罪悪感を感じる。  
(俺…悪く無いのに…)  
そんな事を心の中で考えてしまう。  
やがて射精を終えた俺のモノから口を離すと、春香が口内に溜まった精液を舌の上で転がすように味わい始めた。  
「んっ、んぐっ、んっ…」  
その粘りのある液を味わい飲み込んで春香は笑ってみせた。  
「なんか…苦くてネバネバしてて…生臭いです…」  
まぁそういうものなんだろうが悪評っぽくてちょっと切なかった。が。  
「…でも、あなたの精子だって思ったら…すごく美味しかったです」  
心臓が活動を停止したかに思えた。っていうか今絶対心臓止まってたって。  
「…春香。心臓に悪いよ…」  
「え?」  
春香は何が何だかわからないといった感じで首を傾げた――。  
 
春香をベッドに寝かせて脚を広げてもらう。  
「挿れるよ…」  
「はい…」  
答えると春香が自分から秘所を両手で広げてみせる。  
春香の綺麗なピンク色のナカまでくっきり見える。  
その綺麗な肉のヒダが自分のモノに絡み付く事を想像すると、早く春香のナカに入りたいという想いが余計強まった。  
欲望に、誘惑に誘われるままにそこにモノを近づけていく。  
亀頭の先が春香の肉に触れた。  
「んっ…」  
一瞬春香の肉ヒダがビクッと痙攣した。  
俺は春香を逃がさないように腰をがっちりと掴んで奥への注挿を始めた。  
「あっ…!ん…っ!」  
まだ2回目だ。少し苦しそうに春香が顔をしかめる。  
だが春香から誘われたりとか色々ともう俺は限界だった。  
ていうか正常な判断なんかできないよ、コレ。  
腰を動かし肉茎から逃れるような動きをする春香のナカに楔を沈めていく。  
既に春香のヒダは俺のモノから精液を搾取するためか、ものすごい締め付けで刺激を与えてきた。  
「うっ…く…。春香…締め付け過ぎだよ…。奥まで届く前に出ちゃいそう…っ!」  
「あっ、ダメ…です…。ちゃんと…私の一番…奥で…っ」  
春香が懇願する。  
「でも…春香の締め付け凄すぎて…」  
 
「そっ、それは私のせいじゃ…無い、です…!」  
他の女を体験していれば春香を世界で最高の名器と評しただろう。  
だが今までも、そしてこれからもお互いしか受け入れることのない二人にはそんな事は関係無かった。  
ただひたすらにお互いを貪り合う。  
そうする事しか知らないかのように。  
「…あと少し…っ」  
春香の中で高まる射精欲に耐えながら春香の最奥を目指して入っていく。  
遂に鈴口が春香の子宮口に触れた瞬間春香が「ひゃあっ!」という声と共に、  
ビクンっと跳ねてより強い締め付けでモノを刺激してきた。  
その締め付けが我慢していた射精欲を一気に崩壊させた。  
「うあぁ…っ!」  
ビクンっ!ビクンっ!ビクンっ!  
ビュルっ!ビュルっ!ビュビュっ!  
とても一度出したとは思えない程の精子が春香の子宮内に放出された。  
「は…っ!う…ぁ…!お股の奥…っ!子宮の奥に熱い精子が…精子が当たってっ…!!」  
春香が気持ち良さそうに精液が子宮の奥を叩く感触を楽しんでいる。  
そんな春香に応えるかのように精液が凄い勢いで子宮の最奥をノックする。  
「あっ…、あっ…。赤ちゃん…できちゃ…っ」  
春香が嬉しそうに呟く。  
 
やがて射精が収まると春香はこうも言った。  
「赤ちゃん…ちゃんとできるでしょうか…?私…早く赤ちゃん欲しいです…」  
「…そんなに赤ちゃん欲しい?」  
「だって…あなたと私の愛の証ですから。あなたは欲しくないですか…?」  
春香は微笑んで答えた後、少し不安そうにそう聞いてきた。  
もちろん俺は  
「いや、俺も赤ちゃん欲しいよ。春香と俺の赤ちゃん、楽しみでしょうがない」  
と答えた。それを聞いた春香は  
「それじゃあ…もっと頑張らないといけませんね」  
と言って俺を抱き寄せ、キスをねだってきた――。  
 
キスを終え、股間のモノも回復してきたところで2回戦目を始める。  
相変わらず春香の膣内は尋常でない締め付けで俺の射精感を高めてくるが、  
先ほど2回も出している為、まだ耐えられそうだった。  
春香の腰をしっかり掴んで春香のお尻に腰を叩きつける。  
お尻に腰が当たるたびにぺちっという乾いた音とピチャっというくぐもった音が響き渡る。  
春香の股間からは今も絶えず愛液が分泌さる続けている。  
タイツはもう股間どころかお尻の方にまで愛液が染み込んでいっている。  
「春香…エッチな汁でもうビショビショだね」  
 
「んっ…。どっちみち…、もう使えないですね…、タイツ…」  
「…じゃあ…ドロドロになるまで汚しちゃってもいい?」  
「はい…。あなたなら何をしても…。んんっ!」  
春香の言葉に興奮して腰のストロークを強める。  
その変化に敏感に反応してくる春香はやっぱり狂おしい程に愛おしかった。  
春香を抱き抱え、対面座位で春香を突き上げる。  
ベッドのバネを利用して、勢いよく春香を突き上げていく。  
「あっ!あっあっ!ああっ!」  
春香が突かれる度に喘ぎ、激しく悶える。  
ただ突き入れるだけに物足りなさを感じてきて、  
春香の制服の胸の所をはだけさせ、ブラジャーを剥ぎ取るとおもむろに乳首に吸い付いた。  
「はっ、ひゃうぅっ!」  
「春香のおっぱい…美味しいよ…」  
乳首を舌で転がし、ねちっこく責めていく。  
「春香も妊娠したらここからミルク出るんだよね…?  
そうしたら…俺にも飲ませてくれる…?」  
「んっ…。良い…ですよ…。私のおっぱい…飲んで下さい…  
あなたに…私のミルク…一番最初に飲ませてあげますから…」  
「楽しみだな。じゃあその前に、今頑張らないとな」  
再び腰の動きを早くする。その間も胸への刺激も緩めない。  
「ひゃっ!あっ!あぁっ!」  
 
「ねぇ、春香…?」  
一度腰の動きを止めて言った。  
「はい…?」  
「これから先、何が有っても…ずっと一緒に居よう…。  
俺…春香が居れば何も要らない。春香と一緒に居られればそれだけでいいから…」  
「はいっ…!私も…あなただけが居ればそれだけで幸せです…っ!」  
「うん…2人でもっと幸せになろう」  
言って腰を激しく振りまくる。  
腰を引く度に亀頭にヒダが引っかかって、捲れるように掻き出される。  
腰を突き入れるとそのヒダが押し戻されるように秘裂に沈み戻る。  
モノを突き入れる度に膣内の蜜が溢れて押し出される。  
見ているととても淫らで卑猥で欲情をそそられて。興奮がまた高まっていく。  
自然と腰を動かすスピードも早くなっていった。  
「あっ!すっ…凄い…っ!もっと…もっと欲しいですっ!」  
春香の嬉しい悲鳴を聞いて俺の絶頂がさらに近づく。  
「春香っ…!俺…もうイキそう…!」  
「あ…っ!わ、私も…イキそうですからっ…たくさん出して下さい…っ!」  
「うぁ…くっ…!出るっ…!」  
「あっ!あああああっ!イっちゃうぅぅぅぅっ!!」  
そして。  
ビクビクッ!ビクンっ!ビクンっ!ビクン!  
お互いの激しい痙攣と共に。  
 
春香の膣内で今日3回目の射精が成された――。  
 
繋がったまま絶頂の余韻に浸る。  
春香の膣内は温かくて、とても気持ちよくて…正直抜きたくなかった。  
それでも渋々抜こうとする。  
「春香…抜くよ」  
「…ぁっ」  
春香が急に俺を引き寄せ抱きしめてくる。  
「まだ…抜かないで下さい…」  
「あ、ああ…」  
言われるまま春香の膣内に戻る。  
(俺、絶対尻に敷かれるタイプだな…)  
などと考えていると、  
「あっ、あのっ!」  
「ん?」  
「今日…泊まっていっていただけませんか…?」  
「えっ」  
その提案に驚きを隠せない。  
「あなたが居ないと不安で…。だから…そばに居て欲しいんです…」  
……。やっぱり春香は卑怯だ。  
まったく。本当にかわいいなぁ。  
「ん、わかったよ。春香が離してくれるまで、ずっとそばに居るよ」  
そして。3回目の行為を始めた――。  
 
 
エピローグ  
「うぅ…」  
「あぅ…」  
ベッドに横たわり悶える人間が2人。  
2人とも同じように腰を押さえている。  
あれから何度も愛し合った結果、2人して腰を痛めるというなんとも間抜けな事態になってしまった。  
おかげで美夏や那波さんに見つかるわ秋穂さんにはバレるわで大変な事になった。  
あの人達は本当にそういうの好きだからな…。  
まぁそんなこんなで今は春香の部屋で一緒に療養中である。  
秋穂さんの計らいで春香と一緒に居られるのは嬉しかったが。  
「ごめん…春香」  
「えっ?」  
「いや、ちょっと調子に乗りすぎたかなー、と」  
「いえっ、そんな事無いですっ!私も求めてましたし…」  
言って春香が赤くなる。思い出して恥ずかしくなったんだろうな。  
「それに…」  
「ん?」  
「そのおかげで今もこうしてあなたと一緒に居られますから。けっかおーらいです」  
その言葉に嬉しくなって。  
どちらからともなくキスを求めた――。  
 
END  
 

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