「………」
「………」
「…面白くねぇ」
「ぇ?」
今日は日曜、学校という地獄が無く(あのアホもいない)
俺の部屋には俺と信子の二人きり
そして、親もいなく愛し合う時間…なのに
「何でお前は本ばっか読んでるんだよ!!」
「だって…その」
「だってもくそもあるか!!」
俺は本を信子から取り上げてキスをしようとしたら
「!だ、駄目!!」
と言って俺をしばいた…結構痛い
「ぁ…ごめんなさい」
「なぁ」
「信子は俺の事どう思ってる?」
「……ぇ?」
「俺の事好き?」
「!!」
信子はだんだん顔が赤くなっていきついに下をむいてしまった
「信子…俺、不安なんだよ」
「・・・・・・・・・。」
「なぁ、何とか言ってくれよ・・・?」
いまだ下を向いている信子になおも言葉をかけつづける。それでも信子はだんまり。俺はいい加減痺れを切らした。
「信子・・・、」
優しく声をかけると同時に持っていた本を床に力なくおいた。いや、落としたというほうが正しいのだろうか?
まぁ、いいとして。
そしてその空いた右手、もとから暇だった左手で信子の両手首をきつめに拘束した。
「――――――っ!?」
潤んだ瞳には不安しか映っていなかった。
俺はそんなに信用されていないのかなぁ・・・?
俺は我を忘れたように彼女の瑞々しい果実のような唇に自分の唇を合わせた。
甘く、優しく、でも深く・・・。
いつしか不安げだった瞳は堅く瞼に閉ざされていた。
自分の舌が信子の口内に入っていく。
角度を変えて貪るように信子を味わう・・・。
閉じた瞼をもう一度開けて、信子を見た。
薄目をあけている・・・。でも衝撃的だったのは、
うっすらと涙が浮かべている事だった。
一瞬のうちに我に返った。
“俺は何をしているんだろう・・・・・・・?”
急いで唇を離す。手首の拘束を解いて今度は信子の肩に手を置いた。
そして自分で距離をおいて顔を真っ赤にしながらできるだけ優しい口調にするように心がけて言った。
「―――――、ごめん・・・!」
信子の顔が見れない。きっと、おびえているだろう・・・。
「ごめん・・・!!無理やりする気なかったんだ・・・。」
肩から手をそっと離す。
ああ、さっきから俺がうつむいてる。顔を上げなきゃいけないと思いつつも上げられない。
俺の心は今罪悪感でいっぱいだ・・・。
「?!」
離した手に信子の少し冷たい手が覆い被さった。
「べつにっ、い、嫌じゃなかったっ、し・・・。」
呆気にとられて顔を上げると信子も顔を上げていた。
視線は斜め右下で俺とあわそうとはしなかったが・・・、
でも表情はよくわかった。とりあえず、
まっかっか。
「・・・え・・・?」
「だ、だから!!い、ぃやじゃ・・・、ない・・・から・・・。」
修二君が素っ頓狂な声をあげる。
顔を、あげた。
私も、修二君も。
正直死ぬほど恥ずかしい。
でも、ここで目をそらしたら、いけない気がする。
「・・・っじゃあ、やってもいいんだな・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
一瞬意味がわからなかったが、頭をフル回転させてすぐに理解した。
「・・・・・・・・・・・・セッ・・・セックス・・・?」
「・・・直いうなよ・・・。」
「だっ、だって、え?ええ?!」
「いやじゃ、無いんだろ?」
修二君の目が据わっていた。
私は急に恐さを感じた。
『ちょっと、待って!!』
そう言おうと思ったのに・・・。
それよりも先に唇をふさがれた。
うっすら眼をあける。
かなり綺麗な端正な顔が、今、目の前に。
あ、眉毛凄い綺麗に整ってる・・・。
わ・・・、意外と睫長いんだ・・・。
実際こんな事考えてる場合じゃないのに、それでも私の思考は現実逃避を止めない。
「!!」
舌が、唇の間を割り込むようにして入ってきた。
歯を、食いしばった。
修二君はなんかイライラしてるような気がした。
不意に腰に何かがまわってきた。
修二君が私を抱き寄せたのだ。
突然の事でびっくりした私は体の力が風が去っていくあの一瞬のように、瞬きをするよりも早くヒュッっと抜けていった。
笑った、気がした。
もちろん修二君がだ。
口内に入ってくる。たがいの唾液が絡み合って、歯をなぞられ、気がつくと手が私の両方の頬をがっちりと固定していた。
「ふっ・・・!ぁ、ぁう・・・・うぁあ・・・、ゃ、だあ・・・・・・!!」
声が漏れる。
まるでAV女優みたいだと思った。
唇を離す。
やっとまともに息ができた。
「はぁ、はぁ・・・・はっ、・・・・・・。」
「…嫌?」
「ぁ・・・、」
修二君が真剣な顔で問い詰める。
「ず、ずるいよ・・・。」
「へ?」
頭がくらくらする。自分の心臓の音で鼓膜が満たされてる気がした。でも修二君の声だけはきちんと聞こえた。
「だ、だって、そんな風に聞かれたら、い、嫌って、言えるわけ無いじゃん。」
ぁあ、呆然としてる。
なんだが鳩がまめでっぽうくらったみたいな顔・・・・・・。
「・・・・・・んな切なそうな顔すんなよ・・・・・・。」
「え・・・?」
「スッゲー罪悪感沸いてくんじゃん・・・!」
「・・・キスだって・・・セックスだって・・・別に嫌じゃない・・・。」
「・・・!」
「むしろ・・・、嬉しい・かも・しれない・・・。修二君が私を求めてくれてるなら・・・・・・・・・・。」
「信子……!!」
「・・・!」
三回目のキス・・・。
今度は、なんか、優しい・・・。
「・・・いいんだな?」
「・・・ぅん。・・・・・・好きにして…良いよ…?」
修二君の手が、私の上着の下に潜ってきた。
やわやわと最初は優しく揉んでいた。けど、どんどんエスカレートして…、
「・・・っひ!ひゃぁあ・・・!!」
声が漏れる。
慌てて口を塞ぐ
形が変わるほど強く揉みだした。
「信子…、」
修二君がやり始めてからはじめて私に声をかけた。
ずっと、だんまりだったのに・・・。
「・・・は・・・ぃ・・・?」
荒くなる息を何とか整えて聞き返した。
と、同時に上を全て器用に一瞬で剥ぎ取られてしまった。
「きゃっ!」
火照った体が外の外気に触れてビクンと振るえた。
器用にブラジャーまでも外していく・・・。
嫌に手つきがいい気がした。
初めてじゃ、無いのかな・・・・・・。
「―――――んん!」
考えに浸ってるうちに再び揉みだす。
「信子・・・、声、聞かせろよ・・・。」
「あっ!」
両手首をつかまれて修二君の首に(ほぼ)無理やり回させられた。
・・・嫌ではないから良いが…。
「あ・・・、ふ、あ、ぁあ・・・ん・・・!」
首に回す手に自然と力が篭る。
「・・・気持ちイイの…?信子・・・。」
不敵な笑みを見せられて、なんてこたえれば良いかわかんなくなって、俯いた。
片手であごを上げられる。
「俯かないでさ、顔…、見せてよ・・・。」
4回目のキス・・・。
「ふぅ・・・あ、ふぁあ・・・・・・。」
「信子…、可愛い・・・。」