ベッドに潜り、今日1日を振り返る。
楽といつも通りに登校した。
万里花が楽に抱き付き、何故かいつもよりムカついた。
楽のペンダントが戻って来た。
下校中、腹減ってるだろと言われ、ぶっ飛ばしてしまった。楽はいつも通りと受け止めていたが。
ふと気づくと、自分の気持ちが楽を中心に回っている。まあこれが恋というヤツだろう。
むふっと笑い、千棘は布団を被った。ついつい顔がにやついてしまう。
誰も居ないが、こんな顔は見られたくない。
丸まって目を瞑ると、色々な考えが頭をよぎる。
デートするなら何処がいいだろうか。映画?遊園地?買い物に付き合わせるか?
楽の様々な表情が千棘の脳裏に浮かんでは消え、ぐるぐる回り続ける。
そう言えば、もし両想いになって本気で付き合う事になったら、どうなるんだろう。
告白して…手を繋いで…抱き合って…キスを…そこで我に返った。
顔が熱い。多分、風呂上がりの余熱では無い。
肌とパジャマが触れ合い、微妙な刺激がむず痒い。下腹部が少し疼く。
感じた事の無い感覚を持て余し、もじもじと体を動かす。
「…んっ!」
動いた拍子に生地が胸の先端に触れ、ピリッとした感触が体内を駆け巡った。
思わずぶるっと体を震わせる。
不思議に思い、パジャマをはだけ、恐る恐る胸を直接触る。
「…あっ!?」
乳首を触った瞬間、意識が飛びそうになった。
「はぁ…」
熱い吐息が口から漏れる。何となく気持ちいい。
(あぁ…そっか…)
謎の感覚を直感的に理解した。
目を瞑り、両手で胸を揉む。先端を摘み上げ、捏ね回す。
「んあっ…はぁっ…」
瞼の裏に火花が散り、思わず声が出る。
何となく体が熱い。それに下腹部の疼きが少しずつ大きくなってきた。
自分で体を触り続ける。もしこれがアイツの指だったら。
「んっ…ら…くぅ…」
無意識に名前を呼び、片手を下の方に移動させる。
下着の中に手を入れ、指を秘所に潜り込ませた。
「ふぁっ、んっ!」
入口に指を入れると、背筋に電撃が走り、意識が白く染まる。
少し湿っている場所に、指をおずおずと送り込む。
そのまま動かすと、クチュクチュと音がして、快感が頭まで響いてくる。
息が少しずつ荒くなり、身体が火照ってきた。
刺激が子宮を蠢動させ、粘液を分泌する。ショーツに少しずつ染みを作っていく。
「あっ…はぁっ、んっ、はっ」
愛撫と共に意識が混濁していく。
ストロークを繰り返す内に、手に当たる突起物を見つけた。
好奇心に駆られ、擦ってみた。
「!…はああっ!」
快楽が千棘の意識を押し流し、ぐったりと力が抜けた―。
fin.