マリーは四つん這いにさせられ、シーツに顔を擦り付けている。  
両手に力が入らず、肘で上半身を支える恰好だ。  
楽にがっしり腰を掴まれ、子宮から押し寄せる快楽に身を捧げている。  
目は潤み、表情は呆けていて、口から舌がだらしなく見え隠れする。  
涎も少し垂れているようだ。  
結合部から、二人の愛の証が溢れて零れ落ちる。  
ベッドに染みが出来ているが、二人とも意に介してない。  
 
二人の喘ぎが部屋に響く。  
時折、熱い吐息とともに楽の名前を呼ぶ。  
それは楽の官能を刺激するらしい。  
腰を打ちつける度に、自分の種を内部に送り出す。  
その刺激に子宮筋と襞が反応する。全てを絞り出し、受け入れようと蠢く。  
次々に流し込まれる熱い感覚に、マリーの体がガクガクと震え、声が大きくなる。  
恥も外聞も無いその声は、寝室の壁に吸収され、外には聞こえない。  
 
―彼女の喘ぎ声、楽の息遣い、腰がぶつかる音、ベッドの軋み―  
 
全てが同じリズムで変化し、波のように繰り返される。  
子宮内部は楽で満たされ、掻き混ぜられる。  
 
やがて楽の動きが一層激しくなり―二人は絶頂に達した―。  
 

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