〜ハッピー オブ プレゼンツ〜
ニセコイ
「う……う〜〜、もう……6時か……仕事面倒くさ……」
そう言っていつもの一日が始まる
この男の職業は漫画家、もうわかっている方も多いだろう
この男こそが現在週刊少年ジャンプで連載中のニセコイを書いている男、古味(コミィ)先生である
皆さんご存じニセコイ
主人公の一条楽と複数のヒロインが登場するラブコメである
そしてその複数のヒロインの中でもコミィが最も気に入っているヒロインの名は桐崎千棘
少し暴力的だが時折魅せる可愛らしい言動と流行りのツンデレ属性を持つヒロインだ(最近ネットで叩かれているのはここだけの話)
そんな千棘が大好きなコミィが毎日考えていること……
(あぁ〜、千棘みたいな人とセックスしてぇ〜。休み欲しい〜、合併号もっと増やせよ糞編集部。)
心の中で愚痴ちりまくるコミィ、いつものようにジャンプ編集部に向かおうと家を出ようとした時のこと
「ちょっと待ちなさいよ!」
後ろから女の子の声がする
コミィは光の速度で後ろに振り返る
「……………………!?」
声も出なかった
背後には金髪ロングヘアーに赤いリボンを飾った女の子
紛れもなく千棘である
「あんたが毎日毎日、私とやりたいって言うから二次元の世界から出てきてあげたのよ……」
開いた口がふさがらないとは正にこのことだ
漫画の中の人物が実在化しているだけでも驚きというレベルではないというのにいきなり爆弾発言
童貞歴=年齢どころか彼女居ない歴=年齢のコミィ
それはそれはこの瞬間にどれほどのことを思っただろう
(…………え?……まさか、俺とやってくれるのか?いや、これは夢だな。でも夢だとしてもこれは……)
(試しの頬を抓ってみようか、しかし夢の中でも千棘たんとセックスできるなら十分じゃないか、ここで起きてしまうのは勿体ない)
(いや、しかしこれが現実なら仕事に遅れて最悪の場合クビになるかも……。だけどセックスする為に働いてるようなものだ)
心の中で自問自答し続けるコミィ
その末に導き出した答えは……やる
そう決意した瞬間にニヤケが止まらないコミィ
まさしくその顔は性欲に飲み込まれてしまった……変態
「で……どうするの?このまま仕事に行くか、それとも私としたいの?」
「……………決めたよ、今回は仕方なく仕事をサボる!(キリッ」
世の駄目男に成り下がってしまった瞬間である
よいこのみんなはこんな男にはなってはならない
「よし、それじゃあベッドルームに行こうか……千棘ちゃん」
(グヘへへへへへへwwwwwwまさか俺にこんなチャンスが来ようとは、これからの人生どうでもよくなるくらい気持ち良くなってやる!)
気持ち悪いニヤケ顔を抑えきれないまま千棘をベッドルームに誘う
コミィの頭の中は自分と千棘が濃厚な……これ以上はコミィの印象が下がってしまうから止めておこう(既に下がってるか)
「え?……なんでベッドルーム?」
その一言がコミィにどれほどのショックを与えたのか……
「はい?……いや、だって君は僕の相手をしてくれる為に来てくれたんだろ?」
「あんたの相手って……なんの相手よ。私はただ……あれ?なんでだっけ?」
二人の間に沈黙
コミィの吐きそうなニヤケ顔は無表情に変わっていた
「あ……私はあんたが私とやりたいって言ってるから出てきてあげたの……何をやりたかったか知らないけど」
またしても沈黙
コミィの心の声は……
(え〜〜〜〜〜〜〜!?なにをやりたかったのか知らなかったんかい!)
心底ガッカリしたコミィ
(チッ……結局俺は童貞のままかよ……ん?待てよ……千棘は知らなかっただけでやってくれないとは言ってないじゃないか)
そう思った後のコミィの行動は早かった
「あ、知らなかったんだ……じゃあ今から僕が何をしたかったのか教えてあげるからベッドルームに行こう」
「ベッドルームって……なんかやらしいこと考えてないわよね?」
「僕がやらしいことなんて考えるわかないだろう?」
(考えてないわかえがないじゃないか)
千棘を鈍感な設定にしておいてよかったと心から思う
そうして千棘はコミィの巧妙な罠に引っ掛かってしまったのである(巧妙じゃないけど)
「さて、話をしようか……」
千棘をベッドに座らせて話し始める
「僕が一体なにをやりたかったのか……それはね……」
と言った次の瞬間にコミィがとった行動
これは性的犯罪だ……女子高生を強姦するという立派な犯罪
ベッドに座っている千棘を押し倒し覆いかぶさるように抱きつく
千棘の全身の感触を全身で堪能しながら鼻息を荒くして匂いを嗅ぐ
「わっ……ちょっ……んっ…重いってば!」
匂いを嗅ぐのに夢中で千棘が発する言葉など全く耳に入ってこない
自分でも駄目だとわかっているのに体が言うことをきかない
理性崩壊という言葉がふさわしい
「…………スーハーッ……スーハーッ……フガッ!」
どんどん息を荒くしていく
そろそろ匂いを嗅ぐだけでは物足りなく感じてきた
千棘の小さな唇をその3倍ほどのたらこ唇で覆い尽くす
「いやっ!……んむっ……ん……」