「お願い!!教えて!!」
これが始まりだった。
ニセコイ 楽×千棘 「ゼンギ」
金曜日の放課後、自分達以外誰もいない教室で
桐崎千棘はクラスメートに頼られていた。
「桐崎さんって一条君と付き合って長いでしょ?」
「えっ、まあそれなりには…」
自分達が本当は付き合ってないことは内緒のため、そう答える。
「私、今大学生の彼氏がいるの。それで付き合って2ヶ月くらいになるし、
エッ…Hしようかって言われたの」
恥ずかしそうに告白してくるクラスメートを見て、
聞いている自分も恥ずかしくなってくる千棘。
「噂で聞いたんだけど桐崎さんと一条君って最後までしたんだよね?」
質問してくるクラスメートを見て、否定することも出来ず
ただびっくりして赤面する千棘。
(私が楽と…。)
「恥ずかしいのはわかるけど、どういう感じか教えてほしいの。
あと、彼氏を気持ちよくさせるにはどうすれば良いのかも
アドバイスをお願いします。」
頭を下げるクラスメート。
あまりの展開に、桐崎千棘はしばらく放心状態であったが、
我に返り口を開こうとした。
しかし、教室の外から人の近づいてくる気配して、
相談してきたクラスメートは、「月曜日に返事を聞かせて」
と言い残し教室から去って行ってしまった。
教室には、赤面した桐崎千棘ただ一人が残っていた。
千棘は、自分の状況を整理してみた。
つまり、自分は一条楽と性的関係があると思われ、
アドバイスを求められている。
…
(って、答えられる訳ないでしょうがッ!!なんで私があの楽(もやし)と…)
想像をしてさらに赤面する千棘。
まだ、私はあいつとキスだってしてないのに。
(でも、どうしよう。あの子真剣だったよね。)
クラスメートの真剣な表情を思い出す。
(あの子の想いに応えるためには、
私が楽にそういうことをされないといけないんだよね。)
(誰かに相談してみようかな)
ふっと楽の顔を思い浮かべる。
(あいつなら私が困ってたら、きっと助けてくれる。)
私があいつにこのことを相談したらどういう反応をするだろう、と
想像してしまう。
私が「そういうわけだから抱いて」と要求したら、
「ちょッ、おまッ。なんてこと要求してくんだよ。」
と顔を真っ赤にして言ってくるだろうか、それとも、
「何言ってんだ。仮にお前が本当の彼女だとしても俺はまだそういうことはしないぞ!!
もっと自分の体を大事にしろ!!」と叱ってくるだろうか。
少しづつだけどあいつの考えが予想できてしまうような気がした。
自然と笑顔になる。なんだろう、この気持ちは。
(って、なんで私があいつのことを考えてニヤニヤしなきゃならないのよ!!)
千棘は身をよじらせていた。
窓の外を見ると、一条楽が、橘万里花に腕を組まれて校門を出るところだった。
(…なんだろう。なんかイラッとくるわね。)
千棘は自分のケータイを取出しメールを打った。
内容は、『土曜の午後にあんたの家に行くから予定空けときなさい』と一言。
宛先はもちろんあの楽(もやし)に。
(なんなんだ。あいつは。今日は小野寺の所に行って新作の和菓子を買って
あわよくば、デートに誘ってみようと思ったのに。)
一条楽は少し不機嫌そうに自身の部屋を掃除していた。
(まあでもまたデートには誘えないよな…)
少し自虐的になり、落ち込む。
今日の午後千棘が家に来ると言ったら、気を利かせたのか
親父も竜たちも千棘用にと洋菓子を仕入れてから出掛けて行ってしまった。
《ピンポーン》
呼び鈴が鳴る。千棘が来たのだろう。
玄関まで迎えに行こう。
予想通り、千棘が立っていた。
「こんにちは、ダーリン。来たわよ。」
Tシャツにスカートという割とラフな格好だった。
普段の私服がホットパンツ系しか見てなかったため、
少しドキッとしてしまう。
スカートの丈は短過ぎず長過ぎずといった感じ。
そこからスラッと伸びる細く綺麗な足があり、
Tシャツは少し体に張り付き千棘のスタイルの良さを出している。
「お、おう。上がれよ。」
動揺を隠すように背中を向ける。
「お邪魔しまーす。」
そう言って家に上がる。
とりあえず自分の部屋に案内する。
ひとまずお互い座布団に座り、
なんでもないやり取りを交わす。
「で、何の用なんだよ」
楽が質問をする。
「えっ、えーと…。」
なぜか口ごもる千棘に疑問を持ちつつ、回答を待つ。
(あ、あれー。なんかよく考えたら私今からものすごいこと言うんだよね。)
千棘は楽に返答する言葉を考え顔を赤くしていた。
(どうしよう。勢いでここまで来たけど、話をどうやって切り出したら良いの?)
急に楽が立ち上がり、体を強張らせる千棘。
「今日お前用に竜達が用意した茶菓子があるんだ。取ってくるよ。
飲み物は紅茶で良いか?」
千棘はコクリと頷き、楽の背中を見送った。
(よし、お菓子を食べてリラックスしたら話をしよう。)
「…という訳で、私の体を触ってほしいんだけど。」
顔を真っ赤にしながら説明をする千棘。
「ばっ、ばかやろう。そんな理由でお前を抱けるかよ。万が一妊娠したらどうすんだよ!!」
千棘以上に顔を赤くして反対する楽。
「にっ妊娠って。なんであんたはゴムつけずに膣内に出すこと前提なのよ!!」
楽はさらに赤面する。
「おっお前がいきなり変なこと言うからだろ。」
「何よ!!」
「なんで俺がお前としなくちゃいけないんだよ」
「何。私じゃ嫌なの。」
「お、おう。そうだ。誰がお前なんかと」
カッチーンと千棘の中で怒りが湧いてきた。
(こうなったら、意地でも楽(もやし)をその気にさせてやる。)
しばらく言い合いになる二人。
息を整えつつ、千棘が提案した。
「じゃ、じゃあ間を取って、A、B、CでいうところのBまでにしましょ。
私の体を触らせてあげるからあんたは私を気持ち良くしなさいよ。
私もあんたのこと気持ちよくさせてあげるから。」
「お前それでいいのかよ。」
「良いって言ったら良いの。言っとくけど痛くしたらすぐ殴るからね!!」
そう言い布団を敷く千棘。
布団を敷き終わり布団の上に正座し、楽のほうを向く。
「何よ。この根性なし。甲斐性なし。そんなんじゃ、約束のあの子も満足させられないんじゃないの?
っていうかあんたごときが女の子をイカせることなんか無理なんじゃないの?」
カッチーンと今度は楽の方が怒りが湧いた。
「上等だ。後で止めてっていっても引かないからな!!」
楽は千棘を布団に押し倒した。
(こっちは、いつか小野寺にしたいと思って予習してたんだ。実践で上手くいくかお前で試してやる。)
楽は千棘を押し倒して、Tシャツをまくり上半身を下着姿にした。
ごくりと喉が鳴る。
白い肌と、ボリュームのある二つの膨らみ。
その膨らみを覆うようにピンクのフリフリがついたブラがある。
「さ、触るぞ。」
「来なさいよ。」
下乳を揉み上げるように楽は両方の胸を触った。
「ッッ」
千棘はわずかに声を上げるがすぐに声が聞こえなくなった。
(やっぱ、AVみたく触るだけで喘ぎ声って出ないんだな)
楽は少し冷静に分析しながら胸を揉む。
(何よ。全然大したことないじゃない。)
千棘も少し落ち着いてきた。
「ブラ外すぞ」
楽が声を掛け、千棘が背中を浮かせる。
楽が背中に手を伸ばしブラのホックを両手で外す。
(お、思ったより簡単に外せた。ラッキー。ここで、もたついたら千棘に何を言われるやら。)
そのまま腕を通してブラを取る。
二つの膨らみの頂点に一つずつ綺麗なピンク色の突起がある。
楽はその突起を触ろうと手を伸ばした。
千棘もその動きを目で追い、身構える。
しかし、楽は手を引込め自身の口に持っていき唾液を指につけた。
(直接触るとダメだったよな。ヌルヌルにしてから触らないと。)
楽はその手をピンクの突起に向かわせた。
楽の人差し指と中指が突起の先端に触れ、縦横にクリクリっと刺激する。
「やぁっあっ…ん」
千棘が悩ましい声を上げ、楽はそのまま手を動かし続ける。
(ちょっ何これ。自分で触ったときよりなんでこんなに感じるのよっ)
楽の攻めに困惑する千棘。
空いている右乳首に対して楽は口をつけた。
「やぁぁっ はぁ…はぁ…」
急な攻めに声が出てしまう千棘。
楽は舌先で乳首の先端を刺激する。
先端を縦横に動かし、舌先で乳首を回すように刺激を加え、
しばらくしたら舐め上げるように舌を這わせた。
そして、また先端を動かす。
千棘は無意識に出てしまう喘ぎ声をどうにかしようと手を口に当てる。
楽はそれを見ながら舌を動かし、千棘の反応を見ていた。
千棘の下半身は悩ましげにくねくねと動いている。
楽は乳首を刺激しながら、自分の腰を千棘の右足の上に移動させ、
千棘の左足を自分の右足で抑え、千棘の女性器を開かせた。
そして右手をそのまま女性器に這わせ上になぞるように動かした。
「ひゃぁっぁっっぁ」
楽は声を聴きながらコリっとした丸い豆を楽は見つけた。
すでにトロトロの蜜を出していた女性器から中指に蜜を擦り付け、
もっとも敏感であろう豆を刺激する。
「っっっっっう」
千棘は足を閉じようとするが右足は楽の腰で動かせず、左足も抑えられていて動かせない。
そのため腰を浮かせ仰け反るように体を動かす。
楽はそのまま中指で触れるか触れないかの微妙なところで指を激しく振動させ
クリトリスを刺激した。
「やぁぁっ ぁっぁっあ」
いきなりの快楽に千棘は体を動かし逃れようとするが、思うように体を動かせず
次第に頭が真っ白になっていった。
「…イッ…イクゥ」
小声でそういうと、下唇を噛みながら潤んだ瞳で楽を見つめ、
首を左右に振りながら耐えていた。
楽は指のスピードを早め、「イって良いよ」と声を掛けた。
千棘は腰を浮かせ仰け反りながら2度3度腰をビクつかせイってしまった。
楽は、手を止め右手の中指を女性器の穴に合わせゆっくりと挿入を始めた。
「ちょっ、まっ…て」
かすれるような声で抗議したが、楽はゆっくりと指を膣内に埋め込んでいった。
指が侵入していくと自然と千棘の腰も浮き上がり
中指が全部入るとゆっくり腰を布団に下していった。
「千棘。痛くないか。」
楽は声を掛ける。入れた中指はギュウギュウと締め付けられるが、
エロ本なんかで比喩されるほどでもないなと楽は思った。
「はぁっはぁっはぁっ大丈夫。痛くないよ。」
指とはいえ、ニセモノの恋人を受け入れられたという
なんともいえない満足感が千棘のココロにあった。
「ゆっくり動かすから痛かったらすぐ言えよ。」
楽はそういうと指をピストンした。
千棘は断続的な呼吸をしていたが、痛みという訳ではなく
むしろカンジ始めているなと楽は思った。
手のひらを上にして指を少し曲げ膣壁を刺激した。
「ゃぁっぁっっぁ」
千棘は新しい刺激に反応して声を上げた。
しばらく膣内を刺激したが、先ほどのクリ攻めより
反応が鈍いため、右手は膣内に入れたままで、
左手中指に蜜をつけ、左手でクリを攻めることにした。
「激しくするからな」
そういうと右手は膣内をゆっくりピストンし、左手はクリトリスを触れるか触れないかの
微妙な位置で振動させ攻めを行った。
「あっ・・ん イイっイクッイク」
千棘はそのまま体をビクつかせイってしまった。
しかし、楽はイッたのを確認したがそのまま攻め続けた。
「えっちょッ。なっ。ゃぁっぁっっぁ。ダメ。また…イクッ」
連続して絶頂を迎えたのを確認して楽を手を休めず千棘に言った。
「このままずっとイかせ続けるから覚悟しとけよ。」
それから楽の手が止まるまで千棘は何度も絶頂を迎えた。
「あんたって本…当…最低…ね」
呼吸を荒げながら千棘は楽に言った。
あれから小一時間ほど楽に攻められ続け腰砕け状態となった千棘が言った。
「なんだよ。気持ち良すぎてイキまくってたやつに言われたくないね」
楽の嫌味に顔が熱くなる。
私は楽にイカされ続け訳わかんない状態にさせられた挙句、
思考が正常に判断しないところで楽からの恥ずかしい質問に答えさせられたのを思い出していた。
「どこが一番感じるんだ?」
「お前、自慰したことあんのかよ?」
などなど、質問されたら正直に答えてしまう状態になってしまっていたのだ。
顔から火がでるほど恥ずかしい。
楽を殴ろうにも全身良い感じに気怠くてどうしようもない。
「次は、私の…番だからね。」
千棘はそう言い楽の服を脱がせにかかろうとした時、
玄関から組の人が賑やかに戻ってきた。
「やっべ。千棘早く服を着ろ。見つかるぞ。」
「えっでも、あんたは…」
「俺は今日良いよ。…また…今度な…」
「っっ。上等じゃない。次はあんたをひぃひぃ言わせてあげるからね」
「へっ。またイかせ続けてやるから覚悟しとけよ」
(なんだろう。次ってところにドキドキする。
あいつに期待してるのかな。私。またあいつとするのが楽しみに思えてる。
今度は私があいつを気持ちよくさせてやるんだから!!)
続く???