〜もしも温泉で千棘じゃなくて小野寺と出くわして、クロードに閉じ込められたら〜  
 
 
戸を開けたら、綺麗な三日月と、想像以上に広い露天風呂が視界に入った。しかし、先に行っていたはずの集たちの姿は無かった。  
さっきの電話といい変なことが続くもんだと思ったが、あんまり深く考えないことにした。今日はいろんなことがありすぎた。  
どうせすぐにあいつらも来るだろうし、短い時間ではあるが、独占状態の露天風呂を堪能してやろうと思った。  
 
 
『湯の花に咲く』  
 
 
ゴポッ  
 
……気がついたら、うとうとしてしまっていたみたいだ。顔が半分お湯に浸かって、危うく溺死するところだった。  
何分くらい寝てたんだろうか、10分?15分?それにしては相変わらず他の奴らが来ない。  
やっぱりおかしい、違う風呂に入っちゃったか?  
一旦上がって部屋に戻ろうと、湯船から出て腰にタオルを巻き、脱衣所の戸に手をかけた。  
するとすりガラスの向こう側に人影が見え、ほとんど同じタイミングで手をかけたらしく、スーっと戸が開いた。  
 
 
瞬間、呼吸が止まった。心臓がドクンと高なった。  
 
「…え?」  
 
状況を理解できなかったのは、お互い様だろうか。  
誰にあてたでもない疑問の声を発したその主。  
戸の向こうに居たのは、文字通り一糸纏わぬ、裸の小野寺だった。  
 
 
右手にタオル、左手は扉。その体を隠すものは、何もない。  
束ねた髪、透き通る肌、細い首筋に小さな肩。  
柔く膨らんだ胸と、明るく色づくその先端。  
きゅっとしまった腰、へそ。脚。足。  
そして、ほんの少しの薄い茂みと、生まれて初めて目にする女性の、小野寺の―――――  
 
そこで、視界が真っ暗になった。  
 
 
ゴポッ  
 
……気がついたら、うとうとしてしまっていたみたいだ。顔が半分お湯に浸かって、危うく溺死するところだった。  
何分くらい寝てたんだろうか、10分?15分?それにしては相変わらず他の奴らが来……。  
……いや、違う!確か俺はさっき、小野寺と……  
 
「あ、気がついた、一条くん……?」  
すぐ左隣から声がした、小野寺だ。思わずそちらに振り向こうとしたが  
「あっ!?まって、見ないで!ごめん!こっち見ないでね……!?」  
と泣きそうな声で小野寺が言うので、思いとどまることができた。  
 
相変わらず、状況はつかめない。なにをどう話せばいいのかも、全く出てこなかった。  
すると小野寺が震える声で話しはじめた。  
 
「私、部屋にタオル忘れて、一人だけ取りに戻って、結局ハンディタオルしか持ってきてなかったんだけど…。  
 それで、皆の後を追ったつもりが、違うところに来ちゃったのかな?  
 やけに静かで変だなぁとは思ってたんだけど、お風呂の方に誰かいるかなぁと思って開けたら…」  
 
「……その、ね?一条くんがいて、すごくびっくりしたんだけど、  
 一条くん、のぼせたのかな……?鼻血出して急に倒れたから、もっとびっくりした……。  
 それでね?どうしようどうしようって思って、誰かを呼びに行こうとしたんだけど、  
 廊下のドア、なんでかわからないけど、開かなくなってて……。」  
 
なんかのアクシデントか、それとも集か誰かのイタズラなのだろうか。  
小野寺は続ける。  
 
「そのままだと、いくらのぼせてるって言っても、一条くん風邪ひいちゃうだろうし、  
 とりあえず湯船に入ってもらおうと思って、頑張って運んで、でも溺れちゃうといけないし、私も入って顔だけ支えて……。」  
 
 で、今に至るというわけか……。  
 
「あ、大丈夫だよ!?その…えっと……見てないからね……?あんまり……。」  
 
色々と情けないものを見られてしまったようで、死ぬほど恥ずかしい。  
けどそれは、小野寺も同じ気持ちなんだろうか  
 
 俺こそごめん…さっき、小野寺の…いろいろと見ちまった……。  
 
「!?…ううん!だ、だいじょうぶだよ…!?その、不可抗力?っていうのかな…?わざとじゃないんだし……。」  
 
「舞子くんとかだったら、ちょっといやかもしれないけど…えっと、その…」  
 
 
「…一条くんならちょっとくらい、裸、見られても、大丈夫…かも……?」  
 
 
さっきまで俺の顎を支えていたらしい小野寺の右手が、お湯の中で俺の手をとった。  
 
 …それは、どういうふうに受け取ればいいんだ?  
 
「文字通り…だよ」  
 
ひどく重い沈黙が続き、ふといきなり小野寺が笑う。  
 
「一条くんもエッチだね、ばったり会って、私の顔よりも、その…変なところとか見てさ。すっごい恥ずかしかったんだよ…?  
 そしたら一条くん、鼻血だしちゃうし。漫画みたいだね」  
何も言い返せない。  
「…男の子だもんね。女の子の裸とか、見たいんだよね……。」  
 
 ……まぁ、健康な男子だしな。否定はできないな…。  
 
 「私でよかったら…もう1回見てみたい?女の子の、裸…。」  
またドキンと、胸が高鳴る。  
 
「…うん、決めた。いいよ。こっち……みても」  
 
すこし迷ったが、小野寺の声に促されるようにして、恐る恐る左を向いた。  
 
三日月に照らされて、湯船につかり、頬を染めて俯く小野寺。  
俺の視線を受け入れるように両手を下ろしている。  
お腹から下はお湯に隠れて見えないが、上半身は、月明かりだけでもはっきりと見ることができた。  
まるで、絵画のような構図だった。  
 
 綺麗だな…。  
 
思わず口にしてしまった。  
 
「…!やっぱり恥ずかしいね」  
笑いながら、パシャッと水を切り、両手で胸を隠す。目は合わせようとしない。  
 
「変じゃなかった?」  
微妙な空気をごまかすように、小野寺はおどけてみせた。  
 他の子のなんて見たこと無いし、変かどうかはわからないけど、すごく綺麗だと思う。  
迷うことなく、正直な感想を述べた。  
「…そっか、嬉しいな、うん」  
小野寺は安心したかのように、また両手を下ろして、こっちを見た。  
 
「自信なかったんだ。千棘ちゃんみたいにスタイルもよくないし。最近ちょっとお肉ついたし」  
 でも、宮本とかよりかはあるんじゃないのか?  
「それはそうだけど、るりちゃんはるりちゃんで、希少価値がどうのって言って自信もってるよ。羨ましいなぁ」  
 
小野寺は自分の胸を両手で寄せたり、こねくり回して遊んでいた。思わずそれをマジマジと見つめてしまった。なんと扇情的な絵柄だ。  
 
「…やっぱりエッチだ、一条くん」  
見つめる俺に気づいた小野寺は、小悪魔的な笑みを浮かべた。  
 違う!違わないけど!これは男の性なんだ!そんな柔らかそうなものを見たら、見つめてしまうんだよ!  
意味の分からない弁解をしてみた、嫌われてしまっただろうか。  
 
「そうなんだ、大変だね、男の子って」  
「…良かったら、良かったらだよ?…えっと、さ、触ってみる……?」  
 
 
「っ…!ね、ほら、や、柔らかいでしょ?」  
 
いったいどうしてこうなったのか。小野寺とこんなことをする日が来るとは。  
そうだ、きっと神が与えたチャンスなんだ、神様っているんだな…ありがとう、神様…。(※犯人はクロードである  
 
 
小野寺とくっつくように隣り合わせになって、ひたすら小野寺の両胸を触る。揉む。  
体感したことのない柔らかさだ。未知の世界だ。  
 
「あっ、ちょちょちょっと、えっと、先っぽはやめて…欲しいなぁ…なんて?」  
 
夢中で触っていて気づかなかったが、時折俺の指が先端に触れるたびに、小野寺は微かに身悶えして、ふっと吐息を漏らしていた。  
言われて気付き、改めてピンク色をした小さなそれを見ていたら、ゆっくりと起き上がってきた。  
 おぉ、立った。  
「そ、そんな見ないで…言わないで…もぅ…。」  
 
小野寺は先程から「ファイト」のポーズで小さく挙げていた両手で、顔を覆って恥ずかしそうにしていた。  
少しだけ加虐心を唆られる。  
 けどよ、小野寺のこれ、すごい柔らかいし、綺麗だぜ  
と言いながら触り方を少しずつ変えて、その先端を中心に弄ぶ。  
 
「んんん、ちょっ一条くん…?んっ、いっかい、一回とめって・・っ」  
吐息混じりに懇願する小野寺。  
 悪い、痛かったか?  
 
「違うの、違うの…。あんまりするとね、ええと、変な気持ちになっちゃうから…」  
俯きながら、胸を抱えて言う。その姿に、また加虐心が増す。  
 
 変なってどんな?  
「えっ…!い、言わせないでよ…もう」  
 いや、ほんとに分かんないんだよ。気になるなぁ  
「……私も健康な女の子だし、その、え、エッチ…な?気持ちになるから……っ」  
 そういう気持ちになるとどうなんの?  
「さっさっきみたいに、先っぽが固くなったり…あと、…」  
 あと?  
 
「………下の方も、ボソボソ…。」  
 下って?  
「い、一条くんには、ないところ…」  
 が、どうなるって?  
「熱くなって、濡れっ…て、お願い、もう言わせないで…恥ずかしいから……!」  
 
小野寺が泣きそうになっているので、さすがにやめてやる。  
かわりに、耳元でこう囁いた。  
 
 じゃあ、そこも見てみたい  
 
数秒の静寂の後、小野寺は何も言わず頷いた。   
 
 
小野寺を湯船の縁に腰掛けさせる。  
行儀よく座るように、ぴっちりと脚を閉じて、付け根の部分を両手で隠している。  
「絶対ほんとに変だって…!」  
と体を揺らし、念を押すように小野寺は言う。ささやかな抵抗だ。  
 
 俺見たこと無いからさ、変かどうかもわからないし、とりあえず見せてよ  
主張する胸の先端を軽く撫でながら言う。  
 
「っ…」  
 
観念したかのように、そろそろと両手をどける小野寺。脚は変わらず閉じたままだ。  
ほんのささやかな茂みと、すっと入った一本の縦筋だけが見えた。  
何もないそこを見るのははじめてで、少しの感動すらを覚えた。  
 
 で、ここがどうなるんだ?  
と尋ねてそこに手を伸ばすが、小野寺の両手がそれを阻む  
「お願い…、ここはちょっと触らないでほしいな…っ」  
 
 じゃあ、どうなるのか教えてよ、教えてくれないなら勝手に触って確かめるぜ  
少々イタズラが過ぎた気もするが、小野寺は口を開いてくれた。  
「…奥のほうからね、熱いのがこう、きて、湿ってくる…?っていうのかな…?」  
 奥ってどこ?  
縦筋から15cmほどまで顔を近づけてやる  
「ちょっっ…!?」  
またも小野寺の両手に阻まれた。  
「っそれはさすがに…!やりすぎじゃないかなっ…?」  
 
 でも、奥なんて言われてもわかんないぜ。俺のと違って、ただの筋だけじゃん。  
「お、女の子は違うの…!これだけじゃないのっ…!」  
半泣きの小野寺が言う。完全に掌の上だ。  
 これだけじゃないなら、もっと見せてくれよ。  
 
 
「み…見るだけだからねっ…」  
 
 
小野寺はほんの少し脚を開き、右手を付け根にあてがい、二本の指をゆっくりと開けた。  
またひとつ、未知の世界が眼前に広がる。  
「なんで…っこんなことしてるんだろ…」  
俺も知りたい。  
 
 
無垢なピンクのそれと小野寺の指に、お湯ではない液体が絡みつき、糸を引いて弾けた。  
 なんかぬるぬるしてないか?お湯じゃないよなそれ  
「!?…女の子はね、エッチなこと考えたり、興奮すると、こうなるの……」  
 へぇ、じゃあ小野寺も興奮してんのか  
「…ぅぅ」  
返事が帰って来なかったので、お仕置きがてらの行動に移る。  
 よく見えねーよ、もうちょっと見せてくれ  
脚を更に開かせ、その間に体を入れてやる。華奢な肢体は、驚くほど軽く開いた。  
「っちょっ……まってまってまって…!?」  
小野寺なりに必死の抵抗をしたが、とき既に遅し。  
小野寺の秘部が、全てあらわになった。  
「〜〜〜!?」  
広げられた脚でばしゃばしゃとお湯を切って、声にならない声をあげるが、意に介せず質問をぶつける  
 
 小野寺、いくつか質問だ。正直に答えてくれたらどいてやるよ  
 
「……?」  
 
 一人でしたことあるのか?  
 
「……な、ないよ」  
 
 健康な女の子なのに?  
 
「…………あり……ます…」  
 
 やってみせてくれない?  
 
「それだけは…お願い、勘弁してっ…」  
 
 じゃあ最後の質問な、自分でするか、俺に触られるか、どっちがいい?  
 
 
小野寺と目が合う。  
 
 
 
「一条くんに…触られたい……」  
 
 
 
―――――クチクチと粘着質な音が響く。  
時折、小野寺の吐息と、嬌声が短くあがる。  
 
 小野寺、俺も良くわからんから、どこをどうしてほしいか、小野寺の口からききたいんだけど  
右手を止めることなく問いかける  
 
「ぁっ…あの、っね…?そっ、、そのっ…そこのっあ、あなだけじゃなくて…んんっ……  
 前のっ…方にね…んっ…硬いのがっあっあるからっ……そこっもっ…触って……んっ」  
 
 おーこれか、これはなんて名前だっけ?  
 
「あっ…!んぅ…っ!……クッ…クリ…トリス…っ?」  
 
ビクンと小野寺の体が跳ねる。  
柔らかいところばかりだった小野寺の体の中で、一頻り硬くなっている部分。  
そこに、小野寺から溢れた液体を絡ませて、縦筋を往復させる。  
すると格段と湿り気が増し、声のボリュームも上がっていく。  
 
今まで経験は無いが、無いなりにも、小野寺がもうすぐ達しようとしていることは明らかだったので、  
更に右手のペースを上げてやる。  
「ああっ…!いっ…ちじょう…くん…!まって…!まってまって…!もうっ…いっちゃう…!まってまってまって…!」  
 
待てと言われたので、右手の動きを止めてやった。  
 
「ハァッ……ハァッ…いち……じょう…くん……?」  
肩で息をする小野寺は、疑問に溢れた顔でこちらを見ている。   
 どうした小野寺?待って欲しいんだろ?  
小野寺の言わんとせんことは分かるが、わざと意地悪な質問をぶつけてやる。  
「…ハァッ……いや…あの……その…いまのは、思わず…というか…言葉のあや?というか…えーっと……そのっ…」  
 で、どうしてほしいんだ?  
小野寺の中を侵食したままの右手をゆっくりと動かし、尋ねる  
「あっ……んっ……いっ…い、いかっ…いかせて………くだs…っ!?」  
小野寺が最後まで言い終える前に、一気に右手を激しく動かした。  
 
「あっ…!ちょっ…!まって…!はぁっ…!まってまって……!今度はほんとにっ…!漏れちゃうからっ…!なんかっ漏れっ…!」  
 
 
 またないよ、全部出しちゃえよ、小咲。  
 
「んっ………!!!!」  
 
小野寺は俺に身を預け、抱きついたまま、ビクンビクンと何度も痙攣して、果てた。  
秘部からは、今までの粘着質な液とは違う、透明な液体が溢れだした。  
 
 
 
……気がついたら、うとうとしてしまっていたみたい。顔が半分お湯に浸かって、溺れちゃうかと思った。  
何分くらい寝て……  
違う!確か私は、一条くんに…!?  
 
「おう小野寺、目が覚めたか」  
 
一条くんは、隣でのぼせた(?)私を支えてくれていたみたいだ。  
何も言えず、さっきまでのことを思い返して、恥ずかしすぎて死にそうになった。  
顔を伏せてジタバタしていたら、一条くんに急に顎をとられ、前を向かされた。  
 
 
ファーストキスだった。  
 
 
可笑しくて、思わず吹き出した。  
 
 
「一条くん……順番逆だよね」  
 
 
 
了  
 

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