「シノブちゃん、修業頑張ってるなぁ…。」
真面目な顔で修業に励むシノブを見てサスケは感心した。しかしシノブがしていた修業はというと…
「できた…ついにできたわ!忍法・色香の術〜♪」
ロクな内容ではなかった。
「これを楓さんにかければ…ゲヘッ…とてもお子様には見せられないような状況に…グフフ…。」
シノブトランス状態突入!
「どうしたのシノブちゃん、明らかに頭の中がピンク色な顔して」
苦笑いしながら楓がやってきた。
「ジャストタイミーングです!楓さん!さっすが楓さんですねぇ〜!!」
まるでアニメのような…いや、アニメそのもののようにキラキラした瞳で感動している。
「あははは…それじゃあシノブちゃん忙しそうだし、アタシはそろそろ…」
「楓さんお茶でも飲んでいってくださいよ〜!美味しいお菓子もあるんですよ〜!!」
「きゃ〜っ!有無を言わせぬとはこのことだぁ〜っ!!」
楓はイッちゃってる顔のシノブ(高速モード)に腕を掴まれ連行された。そして連行された先は…何故か和室の真ん中に布団が一枚ひかれているだけの部屋。どういう経緯だったかよく思い出せないが、いつのまにかシノブと共に布団に入れられていた。
「さぁ〜楓さん!この愛の巣でもっとも〜っと親睦を深めましょう♪」
言いながら楓の服をはだけさせるシノブ。形のいい鎖骨と柔らかい肌が外気に晒される。
「ちょ、ちょっとシノブちゃん!」
「ゲッヘッヘ…呼べど叫べど誰も助けになんか来ないですよ〜!せっかくなんですから気持ちいいほうがいいでしょ〜…ゲッヘッヘ」
「さっきからその笑い方なんなのよぉぉぉ〜〜〜っ!!!」
楓が放った全力のツッコミは広大な野山に消えていった…
「シ…シノブちゃ…んっ!」
両目を硬く閉じ、ただ喘ぐ楓。
「んふふ〜…可愛いですよ楓さん♪」
それを聞いた楓の頬は更に朱を増した。
「…っ…やぁっ!そこ!そこ…ダメェっ!」
「ココ、そんなにいいんですかぁ?」
シノブはその一点を集中して愛撫する。
「…んああっ!…シノブちゃ…もうイッちゃ…よ…!」
楓は目を涙で潤ませながら、息も絶え絶え訴える。
「いいですよ…い〜っぱいイッてください」
「─────っ!!」
シノブは疲れて眠っている楓の頬をつんつんしてみると、楓はくすぐったそうに身じろいだ。
「んふふふ〜♪やっぱり楓さんは可愛いなぁ〜!」
そんな楓にシノブは萌えた。
「あ、そういえばこの話の前半で覚えた色香の術まだ使ってないのよねぇ…せっかく伏線張ったんだから使わなきゃ作者さんが可哀相だしぃ…」
なんでわかんの、シノブちゃん。
「それじゃあ楓さんにっ…忍法・色香の術〜♪」
ポワポワポワ〜ン、なんてお約束なSEが…鳴らなかった。
「あれ〜?やっぱり私は修業不足なのね…グスン」
シノブは知らなかったのだ…その術によって恐ろしい事件が起こっていたことを…。
そしてそのころ音速丸は…
「ぬぉぉ〜〜〜っ、サスケ!ヤらせろ!セッ●スさせろ!!中●しさせろぉっ!!!」
見事にシノブの術にかかり暴走全開モード。
「音速丸さん!アナタにそんな趣味があったなんて見損ないましたよ!!その前に誰か助けくださ〜いっ!!!」
そんなサスケの断末魔の叫び声もやはり野山に消えていった…