楓は困惑していた。  
いつも、自分の家に遊びに来るくノ一  
忍が、黒い事に、  
「あの・・あなた忍ちゃんよね・・?」  
おそるおそる、楓が聞いた。  
「やだなぁ楓さん、決まってるじゃないですか♪」  
そう黒忍が言うものの違和感がありまくる。  
ハキハキした口調、ハチマキのマーク、忍者のオーラ  
他にも、首をかしげる部分がある。  
 
「それで、今日はどうしたの?」  
多少の疑問は残るものの、楓は黒忍に用件を聞いた。  
「楓さん・・今日という今日こそ私の気持ちをお伝えしたくて・・・」  
「忍ちゃんの気持ち・・?」  
「はい!この例え1999年の世紀末に地球を滅ぼすことをうっかり  
忘れていた恐怖の大王が、突然やって来たとしても曲げらねぬ思いを伝えに  
やってきました!」  
「相変わらず意味がわかんないんだけど・・・」  
いつもの雰囲気になって安心しきった楓の唇を突然、黒忍が奪った。  
「んんっーー!?」  
楓パニック状態、黒忍はお構い無しにフレンチキスを続ける。  
ぷはっと楓が黒忍のキスから逃れると、  
「うふふ・・楓さんのファーストキスもらっちゃいました♪」  
黒忍は嬉しそうに言った。  
楓は呆けていたが、黒忍の一言に驚いていた。  
「えっ・・忍ちゃんもしかして覚えてないの?」  
 
今度は黒忍が驚く番だった。  
「え?何をですか?」  
「忍ちゃん、この前家に泊まった時、寝惚けて私にキスしちゃったじゃない」  
「うぇぇぇぇーーー!!?」  
「まぁ寝惚けてたし覚えていないのも無理な・・・あれ・・どうしたの?」  
「そんな・・ファーストキスだったと思ったのに・・あの子の悔しがる顔  
が見れると思ったのに・・」  
このとき楓の頭には?が浮かんでいた。  
「あのさ、忍ちゃん・・あの子ってどういう・・うっ・・・」  
楓は忍者の秘薬、眠穀香を嗅がされて倒れてしまった。  
「予想外だった・・・ファーストキスは済ませていたなんて、まぁ  
初めてはもらうつもりだけどね、これが私の復讐よ忍・・」  
黒忍は置き手紙をし、楓を連れ去った。  
 
 
楓が黒忍に連れ去られてから2時間後・・・  
忍は楓の家に向かっていた。  
いつもの様にベランダから楓の家に入り、  
「いつも気分はぐるぐる〜しの・・・ってあれ?」  
忍は楓がいない事に気づく、  
「お留守なんでしょうか・・うん?私宛ての手紙・・?」  
楓が書いたものだろうか、そんな事を考えながら手紙を読む、  
 
 
忍ちゃんへ  
忍ちゃんに伝えたいことがあるの・・・  
もしよかったら地図に書いてある建物に来て欲しいの、  
待ってるからね  
楓より  
 
 
「お伝えしたい事とは何でしょう・・  
はっ!まさかくノ一になるとか、愛の告白とか・・・・・」  
完全に自分の世界に入ってしまった。ハッとすると  
「こうしてはいられません!急いで行かなければ!!」  
忍は急いで地図に記された建物へ向かった。  
 
それが、黒忍の罠とも知らず・・・・・  
 
 
楓は訳が分からなかった。  
全裸の自分と黒い忍、その黒い忍に快楽を与えられていること、  
見覚えの無い建物、しかし考えている暇は一切無かった。  
「ん、んん、んああっ」  
楓は快楽の波に流されてしまう寸前だった、  
黒忍は局所の中は一切触らず、楓の肉真珠を揉みほぐしている。  
「楓さん、あなた自身の口から私に処女を捧げると言って下さい」  
丁寧だが、凄味のある口調で黒忍が言った、  
「んあああっ、冗談じゃないわっ、あんたみたいな変態忍者なんかにいいっ」  
楓は精一杯の罵声を浴びせたが、  
「変態忍者?ふふっ光栄だわ、そんなお褒めの言葉を頂いて、お礼に何かしてあげないと・・・  
そうだわ、空中遊泳にお連れいたしましょう」  
そして、クリトリスをいじるスピードが速くなる  
黒忍は楓に止めを見舞うことに決めた。  
「あっ、あっ、それは・・・」  
次の瞬間、楓の顔が強張った、クリトリスのマッサージという原始的な責め苦によってイッてしまった、  
「楓さんの本気汁おいしい・・・」  
黒忍の言葉は楓の耳に入らず、楓は呆けて下半身を熱くさせるばかりであった、  
忍はそんな事が起きているとは露知らず、建物の中へ入っていった。  
 
建物内に入った忍は甘ったるい匂いの中を進んでいた。  
「何だろうこの匂い、どこかで嗅いだことがあるんだけど・・・  
あっ、パンケーキの匂いだぁ!」  
勿論そんなわけない、メープルシロップの様な匂いだが正体は、  
濃度が高い忍者の媚薬であった。中忍が会得する媚薬の調合なので無論、下忍の忍が知るはずがない。  
そして二階に上がり大部屋の前を通り過ぎようとした時、突如忍の体が動かなくなった。  
「えっ?えっ?何コレ!?」  
慌てる忍をよそに横のドアがゆっくりと開かれた、そして部屋にいたのは  
椅子にうなだれるように座っている楓と黒い肌をした自分だった。  
 
「えっ!?わ・・た・・し・・?」  
椅子に座っている楓に後ろから抱いている黒い自分、あっけにとられている忍だが  
黒忍が口を開く、  
「久しぶりね、忍」  
「あのー・・久しぶりって私はあなたを知らないんですが・・・」  
「そうでしょうね私の事なんか覚えていないでしょうね・・」  
笑っていた黒忍の顔がだんだん険しくなる。  
「でも私には忘れられないの初恋の人を奪ったあなたがね!!」  
覚えの無い事を言われる忍、すると正気を取り戻して、  
「初恋の人って・・・私知りません!」  
「よく見てよ・・目の前にいるじゃない・・・私の初恋の人が・・」  
忍は驚愕した。  
「まさか・・・そんな・・」  
「改めて紹介するわ・・・私の初恋の相手、楓さんよ・・」  
 
 
 
 
 

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