魔法少女リリカルなのはSS『リリカルマジカル なのは敗北』 後編  
 
ゴウン!! ドォォォンッ! ズゴゥンッ!!!  
地を這うように押し寄せる黒い獣に向かって、なのはの生み出した光球が降り注いだ。  
しかし、なかなか数が減らない。  
相手は地面から離れられないものばかりなので、空を飛べるなのはの方が断然有利ではあったが  
いかんせん数が多すぎる。  
いったい何匹いるのだろうか。  
倒しても倒してもきりがなかった。  
そうこうするうちに、なのはにも隙が生じてしまう。  
疲労と焦り、それに魔力を放つ瞬間は無防備になるので、そこを狙われると非常に弱かった。  
魔法を放った直後に背中を光弾で打ちつけられ、一瞬息が詰まる。  
そこへ追い打ちをかけるように立て続けに数発の攻撃が飛来し、バリアジャケットの上からではあったが直撃を受けた。  
「グ・・・ぅぐ・・っ!」  
浮力が失われる。  
重力には逆らえず体がそのまま落下を始め、なんとか地面への衝突は避けられたものの  
今度は空へと飛び上がれなくなってしまう。  
地面に着地したと同時に光弾の雨あられ。  
『Anti Magic shel.』  
強力なエネルギーフィールドで魔法を遮断。  
レイジングハートが防御魔法を自動で発動させはしたが、敵の攻撃に切れ目が見あたらず  
先とは一転、守りに徹するはめになってしまった。  
絶え間なく飛び来る光。  
そのことごとくを結界ではじき飛ばすが、おかげでこちらからも攻撃ができない。  
どうしようか。  
敵はどんどんその数を増してきている。  
このままでは魔力がなくなり結界が解けた瞬間、先程のアリサのようになるだろう。  
冷や汗が頬を伝う。  
しかしその時、敵の攻撃がピタリと止んだ。  
見ると、黒い獣たちは次々と吹き飛ばされ、その数を減らして行く。  
その魔力弾の飛び来る方を見ると、そこには見知った少女の姿。  
「フェイトちゃん!?」  
それはジュエルシードを巡る戦いにおいて全力でぶつかり合い、そして友情を交わした少女だった。  
 
獣は新たに現れた敵の方へと向き直り、一斉に反撃を開始した。  
チャンスだった。  
『Flier fin.』  
なのはは結界を解き、空へと浮かび上がる。  
気付いた数匹が光弾を浴びせてきたが、なのはの飛行スピードには追いつけない。  
『Photon Lancer――Full auto-fire.』  
雷を纏った20発のエネルギーボールをフェイトが放つ。  
ブォォォン  
スパークしながら自動的に敵を追って行く。  
光弾を吐いて撃ち落とそうとするものもいたが、なのはの光球と違って相殺できない。  
空へ上がったなのはも次々と攻撃を放ち、劣性だった戦局は一瞬で覆された。  
「―――――フェイトちゃん!!」  
心を開いてくれた友人の名を呼び、空を駆ける。  
「なのはっ!! よく無事で・・・」  
油断なく互いの背中を合わせ、残った敵と対峙する。  
全てを失い廃墟と化したこの街で、知り合いに会えたことの嬉しさ、心強さ。  
しかも背中が頼りになるのは非常にありがたかった。  
『Divine Buster――Stand by.』  
『Photon Lancer――Get set.』  
まだまだ増え続ける黒い獣。  
「シュ―――トっ!!!」  
「ファイア!!」  
けれど、敵の数も疲れすらも気にならない。  
今の彼女たちは、まさに無敵だった。  
 
――――ただし、小山のような大きさのバケモノが出てくるまでは。  
 
それは今までのザコとは違う、大きいものだった。  
毛むくじゃらの体に、長い手足の先には鋭い爪。  
大きな背中の中心部からは10本ほどの触手が蠢いている。  
たとえて言うならば、熊を二階建ての家ぐらいの大きさにした感じ。  
ただし熊は触手なんて持ってはいないので、全然別の生き物なのだろう。  
「・・・・・・・バケモノ・・・・・!」  
しかし二人はその山のような大きさの怪物にも臆さず、魔法のデバイスを構え直し  
雄叫びを上げて襲いかかる。  
―――――そして。  
なのはは初めての敗北を、初めての陵辱を味わうことになるのだった。  
 
――――――――――  
 
フェイトは深手を負っていた。  
ファランクスシフトやフォトンランサーを連続て放ったために力を使い果たし、魔力がなくなったところを反撃されたのだ。  
魔法を放った直後のほのん僅かな瞬間。  
別の魔法を発動できない一瞬の隙を突いて、巨大なバケモノの刃状の触手に腹を貫かれた。  
魔法攻撃も物理的な攻撃も防ぐはずのバリアジャケットはただの布切れのように切り裂かれ  
気が付くと、向こう側の景色が見えるほどの風穴を腹部に開けられていた。  
「ぐぅ・・・・・!?」  
グラリと体が大きく傾ぐ。  
立ち続けることができなくて、フェイトは地面へと倒れ付した。  
「うぐっ!? ゲフッ、かは・・ぁ・・・・っ!  ゴホッゴホッゴホッ!! ぐふ・・・ぅ・・」  
喉の奥から込み上げてきたものを吐き出すと、地面の上に真っ赤な花を咲かせた。  
腹部に手を当てると、ヌルリとした嫌な感触。  
だけど痛くはなかった。  
どちらかというと『熱い』という表現のほうがしっくりとくるかもしれない。  
 
そのとき、悲鳴が聞こえた。  
それはフェイトの大好きな、大切な少女の声。  
「・・な、なの・・っ、ゴボッ・・・ゴホゴホ・・ゲホ・・ッ」  
はじかれたように声の方を見て友の名を叫ぼうとしたが、声にはならなかった。  
体も動かなかい。  
受けたダメージが大きすぎて、もうまともに力が入れることができないでいた。  
恐る恐る傷口を確認してみる。  
すると、何かがはみ出ていた。  
それは赤黒くて生暖かくて、血でヌルヌルとしていて。  
これが何なのか、ということは考えたくなかった。  
頭が考えることを放棄し思考力が低下をはじめたときに、再び悲鳴が聞こえた。  
―――なのは!!  
混濁しかけた意識が、不意に呼び戻される。  
呼んでいる。  
大切な友達が。  
かつては敵として合間見え、そんな自分でも迎え入れてくれた、大切な大切な少女が。  
今度こそ、全身に力を込めて声の方を見た。  
するとそこにはレイジングハートを取り落とし、肉の壁へと押し付けられたなのはの姿。  
「・・・・な・・・・のは・・ぁ」  
真っ赤に染まった腹部から手を離し、血でぬめる指先でしっかりとバルディシュを握り締める。  
そして杖代わりにして、膝で立つ。  
もう、あまり時間は残されていそうもなかった。  
おまけに魔力も残っていない。  
それでも。  
それでも、なのはを救わなければ。  
 
でも、もう魔力はカラに近い。  
腹に空いた風穴からはとめどなく鮮血が溢れていて、意識にかすみがかかり始める。  
ぼやけた視界とくぐもった音。  
そんな中でも、なのはの悲鳴だけはハッキリと聞こえてくる。  
もう、時間がなかった。  
自分は・・・・・・・・・・まもなく死ぬだろう。  
しかしその前に、なのはだけは助けたいと思った。  
悲鳴が、自分を呼ぶ声が聞こえる。  
その方角へとなんとか腕を持ち上げ、魔法のデバイスを構える。  
「Photon Lancer――Get set.」  
言葉を紡ぐことのできないフェイトの代わりにバルディッシュが機械的な音声を発する。  
もう眼はほとんど見えなかったけれど、手にしたデバイスが自分の意志を汲み取り狙いを定めてくれる。  
あとは魔力。  
もう全然残っていなかったけれど、それでも全身から残ったすべてを  
命の灯火すらも魔力に変えて掻き集める。  
一発でいい。  
それでなのはを救うことが出来るのならば。  
すべての思いを力に変える。  
そして練られた魔力はバルディッシュへと集約され、フェイトの目の前に具現化された。  
 
それは小さな光だった。  
魔力・体力・気力、そして命。  
ありったけのものを掻き集めて生み出された光の弾は、自分でも情けなくなるぐらい  
とてもとても小さなものだった。  
それでもこの一発にすべてが込められている。  
これが最後のファイア。  
神なんて信じたことはなかった。  
でも今だけは。  
この瞬間だけは祈りを捧げる。  
<<どうか、なのはを・・・!>>  
思いのすべてを込めて。  
『Fire!』  
フェイトとバルディッシュの声が重なり、彼女の全てを乗せた魔力弾が解き放たれた。  
 
 
神はいるのかいないのか、それは誰にもわからない。  
ただ言えることは、いたとしても彼はとても残酷だということ。  
フェイトの最後の攻撃は、あっさりとバケモノの尻尾にはじかれ  
明後日の方角へと飛んで行き、崩れかけのビルを倒壊させる。  
彼女の命を懸けた最後の攻撃。  
しかしそれでは、なのはを救うことはできなかった。  
 
己の全ての出し尽くし、フェイト・テスタロッサは静かに地面へと倒れこむ。  
うつ伏せに、力なく。  
手から離れたバルディシュが、金属質の高い音を立てて地面に転がる。  
主を失い、やがては中心部の宝珠の輝きも失われた。  
「フェイトちゃん!!」  
バケモノに襲われようとしている少女が、倒れて動かなくなった友人の名を叫ぶ。  
だけどその呼びかけには答えない。  
答えられない。  
何故ならフェイトはもう・・・  
なおも少女の名を呼ぶが、他人の心配ばかりしていられる状況ではなかった。  
フェイトの最後の魔力弾を軽くいなしたバケモノは、壁に粘糸で縫い止められた少女に巨大な体で覆い被さる。  
「ひっ・・・・!」  
大きな影が落ち、なのはの目の前が真っ暗になる。  
しかも顔にバケモノの剛毛が当たって痛い。  
このままでは潰されてしまう。  
そう思ったなのはは必死に粘糸を振りほどこうとするが、びくともしなかった。  
モゾモゾと小さな身体を動かしていると、足に伝わる妙な感触。  
ミミズだと思った。  
親指と人差しで指で作った輪っかぐらいの太さのミミズが、ふくらはぎの辺りからか絡み付いていた。  
「きゃあっ!!」  
あまりの大きさとヌメつく感触に悲鳴を上げる。  
ミミズはふくらはぎから徐々に上へ、バリアジャケットのスカートの中へと進入する。  
なのはは自分の足を這うものをミミズだと思っているようだが、残念ながら不正解。  
それは熊のようなバケモノの背中から伸び出た触手であり、何も知らない少女に己の子種を植え付け  
孕ませるための生殖器官であった。  
 
「ひゃうぅっ!?」  
膝の裏側を撫でられ内腿をくすぐられると、気持ち悪さの中に別の感覚が入り混じる。  
くすぐったいような、そうでないような。  
一瞬だけ、ピリッと電気が走ったような気がした。  
しかし何だったのだろうかと考えているヒマはなかった。  
触手はどんどん上へ上へと粘液を付着させながら這い登り、ついには足の付け根、  
女の子の一番大事な部分へと到達する。  
パンツは、はいてなかった。 (バリアジャケットに換装されたときになくなってるということで・・・  
               パンツはいてないのは最近の流行ですし)  
無毛でピッチリと閉じ合わさった、一本の縦スジのようなスリット。  
そこに触手の一本が押し当てられる。  
少女のそこは、温かかった。  
「ふぁっ!? や、やあっ」  
自分でもめったに触れないような場所に押し当てられる、メヌっとした感触。  
あまりの気持ち悪さにより抵抗が激しくなるが、手も足も粘糸の束から外れる気配はなかった。  
少女の股ぐらに一番乗りした触手はツルツルした肌触りを愉しむかのように蠢き、自身から分泌された粘液を塗りたくる。  
「やっ、やだ・・・・・・気持ち、悪い・・っ」  
身をよじり儚い抵抗を続けるが、大熊のバケモノは生殖器官を巧みに操り  
ピンク色の少女の花弁に潤滑油を擦り込んで行く。  
ヌリュ・・・チュ、ヌチッ・・・・  
「ぅぅ・・・・・いやだぁ・・・きもちわるいよぉ・・・・っ」  
まだ『性感』というものが未発達なせいか、どちらかというと  
こそばゆさや気持ち悪さの方が強い。  
そうであるにもかかわらず、念入りに少女をほぐそうとする。  
なにしろ、自分の子を孕ませるための大切なメスなのだ。  
壊してしまうわけにはいかない。  
 
ヌリュ、ヌチッ・・・・ヌチヌチ、ヌチュッ・・・  
「うぅ〜〜〜〜っ、くぅ・・・やめて、やめてよぉっ」  
ちょっぴりのくすぐったさと、大部分を占める嫌悪感。  
それにいつ殺されるか知れないという恐怖が少女の身体を必要以上に硬くする。  
ヌチッ、ヌチッ、ヌチ・・・・・・・・  
触手の動きが止まる。  
そろそろ、頃合いだろうか。  
なのはの陰部、とりわけ入り口には念入りに塗り込んだ。  
少女の部分はまだ受け入れる体制を整えていなかったが、とりあえず入れてみることにする。  
チュク・・・  
穴があると思しき場所に先端部を宛うと、水っぽい音がした。  
「・・・ぅ・・・・・な・・・・なに・・・?」  
今までとは違う触手の動きを訝しげに思った、その直後。  
メリ・・・・ミチミチミチミチ・・・ッ!  
触手が少女の胎内へと侵入を開始した。  
「いぎっ!? うあ゙ああぁぁああぁぁああぁぁぁぁっっっ!!!」  
膣口に先端部分を押し当てたかと思うと、少女を引き裂きにかかる。  
まだ『膣』と呼べるものすらできていないような少女の股の間に穴を開ける。  
「ひ・・・い゙っ、あが・・・ぁぁ゙・・・・・」  
あまりの痛さと苦しさに息が出来ない。  
金魚のように口をパクパクさせながら目を見開き、舌を突き出す。  
焼けた杭を突き刺されたような感覚。  
ミチミチ・・グッ ググッ・・ブツッ・・・メリメリメリメリ―――っ!!!  
触手はそのまま道無き道をこじ開けながら進み行き  
途中にあった処女膜なんて一瞬で破り捨て、そのまま最奥まで挿入を果たした。  
「あ゙・・・・・あ゙あ・・・・っ」  
なのはは、このまま殺されるのだと思った。  
お腹の中まで突き刺されて、串刺しにされて死ぬのだと思った。  
だけど、それは違った。  
なのははまだ知らないのだ。  
これがどういう行為なのかということを。  
少女に侵入した触手の先端部から、さらに小さな小さな、繊毛みたいな触手が生えてきて  
針穴ほどしかない子宮への入り口を無理矢理こじ開けだした。  
「ぐ・・・・ぅぅ・・・・・・くっ」  
しかし、なのはには自分の胎内で何をされているのか解らない。  
ただ痛みに耐えるだけ。  
―――――殺すなら、早く殺して  
あまりの苦しみに、幼い少女の脳裏にそんな考えがが浮かぶ。  
だけど、絶対に殺したりなんかしない。  
なぜならこのバケモノにとって、なのはは大切な苗床なのだから。  
 
子宮へと入り込んだ繊毛はそのまま奥へ奥へと進み行く。  
最深部へと到達すると、そこで『大切なもの』を探し始めた。  
しかし、いくら探しても見つからない。  
それもそのはず、まだこの少女は初潮を迎えていないのだ。  
だがそれでは困る。  
せっかく苦労して捕らえた、魔力の強い雌。  
絶対に自分の子を産ませようと、巨大なバケ熊は思った。  
 
彼に理論や理屈なんてものはなかったし、理解できそうになかった。  
あるのは本能だけ。  
その本能で、大熊は行動を開始する。  
子宮内の繊毛を左右に分け、そのままさらに奥へと進ませる。  
するととても小さな、細い道を見つけた。  
その中へと潜り込む。  
 
道を抜けきったその場所で、『大切なもの』を作る器官を見つけた。  
でもまだ機能していない。  
眠ったままだ。  
試しにくすぐってみるが、起きる気配はない。  
とにかく目覚めて動き出すまで、気長に撫でさすってみることにした。  
なでなで、なでなで。  
優しく優しく、いたわるように。  
この子がどうか、たくさん『大切なもの』を作ってくれますようにと願いを込めて。  
なでなで、なでなで。  
 
お腹の奥で、何かがざわめいているのがわかった。  
太いの触手を最奥までねじ込まれたが、それ以後こいつは動かない。  
どうしたのだろうかと思っていたが、どうやらお腹の中で何かをやっているらしかった。  
今のうちにどうにか逃れられないかとも思うのだが、少しでも動くと  
股の間やお腹の中から絶えがたい痛みが全身を走り抜ける。  
とてもではないが動けない。  
この間にも、大熊はなのはの卵巣をなで続ける。  
なでなで、なでなで。  
高町なのはは小学3年生、9歳である。  
記録では、女の子の初潮・初排卵が確認された最低年齢は9歳。  
なので、この少女がいつ『女』になってもおかしくはなかった。  
そして今、人為的(熊為的?)な力が加えられている。  
それも直接卵巣に。  
 
・・・・・・・・・・トクン  
少女の中で、何かが胎動を始めた。  
「・ぅぅっ・・・・・・はぅっ!?」  
今、何か・・・・  
なのはは自分の身体を見る。  
しかし、どこもおかしなところは見当たらない。  
・・・・・・・・トクン・・・・・・・・トクン  
でも、たしかに今までとは何かが違う・・・・違和感があるのだ。  
少女は本能的にそれ感じ取る。  
表面的にはなんら変わらない。  
だけどたった今、なのはは成長した。  
『少女』から、『女』になったのだ。  
そしてすぐに、彼女はもう一段階ほど成長を遂げることになる。  
 
しばらく卵巣を撫でていると、急に動きだした。  
そして正常に機能しだした証として、初めての卵細胞を送り出す。  
―――――見つけた  
繊毛の一本が初々しく、生命力に満ちあふれた『大切なもの』を発見する。  
グルルルル・・・  
なのはに覆い被さるバケモノが動き始める。  
幼い秘裂にブッ刺した太い生殖器を抜く。  
ニュグ、ヌグググググ〜〜〜〜〜・・・  
「ひぎっ!? 痛ぁっ!!  ゃぐ・・ぅぅ〜〜〜っ!!」  
引き抜かれる触手の動きに合わせて、少女の肉壁もまた引っ張られる。  
触手自身が多少のぬめりを帯びていたとはいえ、濡れてもいない幼女の秘洞は異物にぴっちりと張り付き  
それを無理矢理剥がすのだから、余計に痛みが増える。  
入り口まで引き戻し、今度は勢いをつけて先端部まで一息に挿入する。  
「はぐうぅ!!  痛いっ痛いっ、痛ぁいっっ!!」  
頭を振りたくり、可愛い顔を涙と鼻水で台無しにしてひたすら泣き叫ぶ。  
「い゙やああ゙ぁぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!! おかあさんっ、おかあさ――んっっ!!!」  
無意識に自分が一番頼りとする者の名を呼んだ。  
だけどその相手はもうどこにもいない。  
 
ズググググッ、ヌ゙ヌ゙〜〜〜〜〜〜〜、ズググググッ、グリグリ・・・  
触手を往復させ、時折子宮口を先端で刺激する。  
激しく抜き差しされる結合部からは、ほとんど水音がしなかった。  
触手自身が分泌する粘液だけが唯一の潤滑剤。  
なのはの身体はまだ『濡れる』ことを知らないのだ。  
「ぃぎゃあぁっ!!  ひぐ・・・うぅっ!」  
バケ熊の触手が動く度に悲鳴が上がった。  
何をどうされても痛みにしかならず、性の快感などほど遠い。  
動きに合わせてなのはの小さな桜色のの唇から悲鳴が漏れる。  
引き抜かれると膣肉も一緒に引きずり出され、押し込まれると  
めくり出された襞を巻き込んで埋没して行く。  
なのはの中はとても気持ちが良いのだろう、触手の動きは止まらない。  
肉壺は熱く、とても狭かった。  
ギュウギュウと食い締めてきて、男を知らないながらも本能的にオスの精子を受け止めようと躍動を繰り返す。  
暖かくて、とても心地が良くて。  
突き立てていると、まるで母親の胎内に還ったかのようにどこか安心できる。  
そんな少女の膣と子宮。  
 
やがて触手の動きに変化が現れる。  
長いストロークから、早く小刻みな動きに。  
絶頂が近かった。  
「あぐっ! うぐっ! ・・・っ!・・・・・ぐずっ」  
泣きながら、ただひたすらに痛みに耐える。  
だがそれも、もうすぐ終わる。  
解放される。  
ヌヂ、ヌチィッ・・・・ズグググ、ヌチヌチ  
ズチッ!、ヌチヌチッ、ニチニチニチニチニチニチニチニチニチニチ・・・・ッ!!  
なのはの奥深いところで、小さく早く。  
最後の一突きは力強く、子宮をえぐるように。  
小山ほどもある大きな熊のバケモノは、初潮が来たばかりの少女へと射精した。  
ブビュビュビュビュウゥゥッッ!!! ビュビュルルゥッ!! ブビュュッッ!  
ビュクンッ! ビュククッ! ドプッ、ドブドブ、ドブビュウゥッッッ〜〜〜〜〜!!  
「ひゃぐぅっ!? あが・・あ・・ああ゙・・・・っ!!」  
身体の一番深い場所で熱い迸りを受け止めさせられる。  
ズピュピュッ、ドクンドクンドクン・・・・  
射精しながら、繊毛で子宮口を思いっきり広げる。  
流し込まれた精液が奥の奥まで入りやすいように。  
卵子に届きやすいように。  
ドプンッ!、ドプンッ!  
子宮口が広げられ膣奥を素通りして、熱々の精液が直接子宮の奥を焼いた。  
「あ・・・・うあ・・・・ぁ・・・っ!!」  
出来たてホヤホヤの卵細胞めがけて、濁液に含まれる数億もの精子が一斉に襲い掛かる。  
やがて何も知らない少女の胎内で、新しい命が生まれた。  
1つ、2つ・・・3つ・・4つ・・・・・・5つ。  
あっという間に5つもの精子に取り付かれ、受精してしまう。  
この瞬間、なのはは『女』から『母』になった。  
 
メスが受精したことを確認すると、バケモノは触手を引き抜いた。  
ズルズルズルルル〜〜〜〜〜〜〜ッッ  
ビュッ・・・ぶぷっ、ブジャアアアァァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!  
最後にブポッという音を立てて肉栓が抜かれると  
腹の中に詰まっていたおびただしい量の白濁液が、もの凄い勢いで吹き出した。  
少女の股の間を、粘りけの濃い音を立てて流れ落ちる。  
「・・・・・・・・ぅぁ・・・・・・はぅ・・・」  
ようやく苦痛から解放されたなのははグッタリとうな垂れる。  
中に吐き出された濁汁はあらかた流れ出たが、少女の大事な部分は一向に閉じる気配を見せなかった。  
入り口は紅く充血して晴れ上がり、呼吸に合わせて中の壁がヒクヒクと蠢く様まで丸見え。  
ほんの数十分前まで綺麗な一本のスジでしかなかった場所が、今は見る影もなく無惨に伸びきり  
色々な物がはみ出し、擦り切れてグチャグチャになっていた。  
 
終わった・・・  
しかし、そう思ったのも束の間のこと。  
すぐに新しい触手が、痛々しいなのはのアソコに宛われる。  
ムニュ、グチュ・・・・  
「ひっ!! ・・・ぁ・・・・・・も・・やだぁ・・・」  
ハッとして顔を上げるが、もう遅い。  
ニュム、ヂュグググググ・・・・  
再び異物感と裂かれた痛みが押し寄せる。  
「い・・っ! ひぃ・・・・・ぅぐ・・・!」  
そして今度は、いままで手が着けられていなかった後ろの窄まりにも魔の手が伸びる。  
ボタボタと垂れ流されるザーメンを潤滑油代わりに、小さくキュッと締まった少女のアヌスへと先端部が宛われ  
じらすように、入り口の皺を伸ばすようにこね回す。  
「やあっ!  ・・・・そ、そこは・・・・〜〜〜〜っ!!」  
不浄の穴をくすぐられると、変な感覚に襲われる。  
おまけにザーメンでズルズルになっているため滑りが良くなり  
前の穴からの痛みも初回より和らいでいて、よけいにお尻の方に意識がいってしまう。  
触手がつつくのに合わせてヒクヒクと蠢く尻皺。  
「やめて、やめてよぅっ!!」  
前の穴のときより激しく拒んだが、手も足も固定されていて動けないし  
秘所にも野太いものが詰まっているため、ろくな抵抗もできない。  
後ろの穴を狙っていた触手は照準を定め、一気に貫いた。  
「ぎっ!? ぃ・・ぎ・・・ぁ、あが・・・・っ!」  
裂けた。  
ペニスと変わらぬサイズの触手がズルズルと奥まで入って行く。  
秘穴と違ってこちらには行き止まりがない。  
どんどん、ズブズブめり込む。  
おかげでなのはは自分の腸の形がわかった。  
 
後ろに太いモノを挿入されたため、前の穴もそれに伴い圧迫される。  
締め付けに耐えられなくなった触手はプルプルと小刻みに震え、少女の膣に二度目の射精を行った。  
ブビュビュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!! ブヂュヂュヂュッッ!! ドビュッ、ビュウゥゥ〜〜〜〜〜〜っ!  
「ひぐっ! うぅぅ・・・っ!!」  
また大量に射精され、子宮がまるで妊娠した女性のように膨らんだ。  
すると今度は菊座を嬲っていた方が圧迫され、締まりを増した腸壁のあまりの気持ちよさに  
胃のちょっと下辺りで遠慮なく弾けた。  
「あぐぅ・・・・うぶっ!? うえ゙ぇぇぇっっ!  げえぇっっ!」  
十二指腸の辺りで弾けた精液が胃袋へとなだれ込み、胃液と交じり合い食堂から喉へと  
口の中へと溢れだした。  
その味に、今日の給食の大きいおかずを思い出される。  
小さな口から汚液をゴボゴボ垂らし、鼻に入り込んだ胃液混じりのザーメンに涙を滲ませ咽かえった。  
腸内で射精を終えた触手は長い時間をかけてズルズル、ズルズルと出て行く。  
全てが引き抜かれたときにはすでにグッタリとしていて、後ろの穴の入り口から直腸がはみ出しているにもかかわらず  
もうピクリとも動かなかった。  
前と後ろの穴が空きができると、今まであぶれていた触手が殺到する。  
少女への陵辱は終わらない。  
なぜなら、射精したくてビンビンの触手はまだまだあるのだから・・・  
 
 
幸せだった日常が終わった日。  
全てを失った日。  
そして地獄の始まった日。  
あれからもう、どのぐらい経つのだろうか。  
日増しに膨らみゆく少女の腹。  
一日のうちに何回かあのバケモノはやって来て、動けないなのはの口に触手を突っ込んで射精を行う。  
食べ物はそれだけ。  
飲み物は4日ぐらい前に降った雨水。  
お尻からはもう、精液しか出なかった。  
そんな状態であるにもかかわらず、なのはの子宮に宿ったモノはスクスクと成長し  
自分の意思に関係なく、身体は愛情と栄養を惜しみなく与えてしまう。  
バケモノの赤子を産み落とすその時まで。  
 
 
その日の目覚めは最悪だった。  
いつものように少し離れたところに転がるフェイト亡骸からネズミを追い散らしていると  
お腹の中で何かが動いた。  
最初は気のせいかとも思ったのだが、日増しに動きは激しくなる。  
そして今日、内側から破けるのではないかという急激な下腹部からの痛みに目を覚まされる。  
「ヒィ・・・・! く・・ぅぅっ!!」  
子宮の中で暴れる何か。  
いつもとは様子の違う痛みに顔を歪めながら、なのははひたすら痛みに耐える。  
「うあっ!! ヒギィッ、ぁあ゙ああぁぁあぁぁぁ!」  
死ぬ。  
そう思った。  
すると突然、股の間から若干黄色がかった水が漏れ、痛みの元凶の位置が下がり始める。  
同時に、精液しか残っていない腸の中身が肛門から一緒に飛沫いた。  
身体の中で音がする。  
肉を広げる、イヤな音。  
「たすけっ、たずげで〜〜っ!! あ゙あ゙っ・・・ぁあ゙あ゙あ゙ぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っっ!!!」  
破瓜を軽く凌駕する痛み。  
あまりのことに半狂乱になって悶え苦しんだ。  
痛みは下がり続ける。  
やがて数週間前にメチャメチャに犯された少女の入り口が、内側からムリムリと広がり出す。  
「ぃがっ! ぁグ・・・っ!!」  
そしてついに人間の少女から、人ならざるものが産み落とされた。  
 
 
「ハー  ハー  ハー  ハー  ハー  ハー  ハー・・・・・」  
精も根も尽き果てた。  
なのはは全ての穴からあらゆるものを垂れ流し、グッタリとしていた。  
もう、指一本動かす体力も気力も残っていない。  
壁に縫い止められた状態で、ただただ荒い呼吸を繰り返すだけだった。  
 
声がする。  
何かの鳴き声。  
だけどいつものネズミなどとは違う、聞いたことのない声。  
なんとはなしに、下を見る。  
羊水に濡れた黒い毛。  
ひょろひょろと蠢く背中の触手。  
それが全部で5匹。  
まだ胎盤とヘソの緒が繋がったままの、バケモノの赤ん坊がモゾモゾと蠢いていた。  
それを見て、なにのは直感する。  
これを今、自分が産んだのだと。  
今までの腹の膨らみは、これのせいなのだと。  
だけど母親としての実感も何もない、愛しさも込み上げてこない。  
ただ思ったのは、こんなものを生まされるぐらなら、死んだ方がましだったということ。  
 
そんな事を考えていると、のそりのそりと小山のような黒いバケモノが姿を現わす。  
何を考えているのかよくわからない双眼で、磔られた少女の真下に転がる我が子を見つめると  
触手を伸ばして抱き上げ、愛しげに愛しげに胎膜を取り除いてゆく。  
そして再び、初めて犯されたあの日と同じように、子供を産み落としたばかりの  
なのはの下半身へと、先走りの垂れた触手を近づける。  
「・・・・・・・・・・・ろして・・・・・・・・もう、殺してよ・・・・・お願いだから・・・」  
全ての事柄から解放されたくて、少女は呟く。  
だけどその願いは叶えられることはない。  
舌を噛みきっての自殺という手段も考えつかなくて。  
少女は再びオスの性器を胎内に挿入され、射精される。  
孕まされる。  
生ある限りその身に精を浴び続け、なのはは妊娠と出産を繰り返させられるのであった。  
 
リリカルマジカル なのは敗北 END  
 

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