「ねぇ、ユキちゃんは男の子なの?それとも女の子?」
「へ?」
思わず素っ頓狂な声が出る。
「だ、だからぁ〜、」
「ボクはおと――」
いや、待て。
そもそもぬいぐるみに性別なんてあるものなのか。
このぬいぐるみが実はメスのぬいぐるみだとしたら。
俺は今女の体になっていることになるのか。
「ちょっと確認するね。」
――しまった。
あれこれ考えているうちに秋姫が俺の体の自由を奪った。
そしておもむろに俺の体を顔に近づけて、
「あれれ、ユキちゃんって――
――女の子だったんだ。」