イギリスに到着したナージャは、アップルフィールド孤児院に向かうが  
そこには既にローズマリーの手により警察が待ち構えていた。  
ナ「私が本当のナージャなんです!」  
手錠を填められ、両脇を警官につかまれたナージャは必死に警官に  
訴えた。しかし、屈強な警官はナージャの言葉など耳を貸さなかった。  
 
ナージャは薄汚れた留置所に拘束された。  
ナ「お願い! 院長先生を呼んでください! そうすれば私が本物の  
ナージャだってすぐにわかるわ!」  
ナージャは両手で鉄格子を揺さぶりながら叫んだ。  
ロ「本当にうるさいお猿さんね」  
ナ「ローズマリー! どうしてここに!」  
ロ「ローズマリー? それは一体誰のことかしら? どうやらこのお猿さん  
にはきついお仕置きが必要みたいね」  
 
ローズマリーが合図すると、ローズマリーに従ってきたメイド二人が  
ナージャの入れられている牢獄へと入ってきた。  
ナ「な、何をする気なの?」  
ロ「そうね。まずは、うるさいお猿さんにおとなしくしてもらいましょう」  
その途端、二人のメイドがナージャに襲い掛かり、あっという間に  
ナージャを後手に縛り上げ、ナージャの口に丸めたガーゼを詰め  
込んだ上で、厳重に猿轡をかませた。  
ナ「うぐぅ! うぐーっ!」  
ナージャは猿轡をはずそうと必死で頭を振ったが、厳重にかまされた  
猿轡がそれくらいではずれるはずもなかった。  
 
ロ「うふふ。うるさいお猿さんには、やっぱり猿轡がお似合いね」  
警官たちが用意したソファーにゆったりと腰を下ろして、ローズマリー  
は冷たく輝く瞳でナージャを見つめた。  
言葉を奪われたナージャには、ただ呻くことしかできなかった。  
 

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