「では、そろそろ新しい段階に入ろうかね。 これをお着け」
「これは?」
ナージャにオババが示したのは、一着のドレスでした。
ステージに上がる衣装よりも露出が少ない、清楚とさえ言えそうなそれにナージャは不思議に思います。
「でも、こんなので良いの?この間なんか……(かあっ)」
思いだしてしまった「踊りの練習」にナージャは赤くなってしまいます。
先の公演最終日、希望者のみの前で行われた練習は服とさえ言えないような
薄絹を纏っての振り付けの練習だったのですから。
既に見られることが気持ちいいと教えられてしまったナージャにとっての
羞恥と快楽の時間を思いだし自然に脚の間が熱く潤んでしまいます。
「これこれ、よく調べてから物をお言い。 とりあえずこれは一人では着付けられないからねえ……さ、お脱ぎ」
「うん」
いつものエプロンドレスに手を掛けると、ナージャは躊躇い無く脱ぎ捨てていきます――当然、ドレスの下には纏う下着などありません。
既に幼いながら穴を開けられてしまったスリットはしっとり潤んでいますが、今更です。
オババの前で、ナージャが晒してきた痴態はもう数え切れないほどなのですから。
「ええと、どうやって着るの?」
「おいで。 まずここに跨って」
「え……?あ」
膝が閉じられます。
切なげにすりあわされているのは、期待のためでしょう――ナージャの視線の先には、
いぼがびっしり植わった張り型が一体成形のコルセットの底に生えています。
ドレスと二重構造になっているそれの表面は、革ひもや歯車やバネなどの仕掛けがびっしり覆っています。
「どうしたのかね?ほら、早くおし」
「う、うん……く、んんぅっ!こ、これ、ちょっと、きつく、ない?」
「何を言ってるかね。 これの調整に今まで掛かったんだよ、それだけ時間掛けて合って無いはずがないだろうに」
オババはナージャの呻きを一蹴するとコルセットをとじ合わせてしまいます。
さらには、編み上げた太股までのブーツを履かせると、そこから無数に出ているワイヤーをコルセットの機構に繋いでしまいます。
「準備はいいようだね。 ナージャ、歩きなさい」
「う、うん……よい、しょ―ひ!?」
一歩踏みだして息を詰まらせるナージャ。
当然でしょう、彼女の股間では、咥え込んだ物がぐねぐねとひとりでにうねったのですから。
「こ、れぇ……なに?オババ……」
「言ったろう、踊りのための稽古着さね。 それを着て振り付け10回。 ほれ、さっさとおし」
「そ、そんな、そんなこと……っ!」
一歩進んでこうなのです。
激しいステップと身のひねりを沢山盛り込んだ振り付けを通したらどうなるのか――ナージャは想像すら出来ません。
「……残念だねえ、それなら稽古は終わりだよ、ずっとね」
「!……わ、解った、オババ、やるから」
「最初から素直にそうお言いな。 全く、時間はいつまでもあるわけじゃないんだよ」
「は、い……ひぅ!く、ああぁ♪」
一歩踏めば突き上げ、爪先旋回にあわせてうねり、振り付けでよじれる膣のひだがひとりでに張り型を噛みしめてしまいます。
そのたびに爪先は乱れ、顔や発育途上の胸が汗でしっとり覆われていきます。
「んぅ……ひ、ひぃうっ!こ、れで、さい、ご……んんんっ!」
いつもなら厳しくミスを咎めるオババですが、今は何も言いません。
倍以上の時間を掛けて1セット終わらせたナージャですが、自分でも不出来は解っているのでおそるおそるオババを伺います。
そんな彼女を見返すオババの表情は、予想外に軟らかい物でした。
「まあ、最初はこんなもんだろうさね。 とりあえず、それに慣れる方が先のようだねえ」
「え?それって、どういう……」
「とりあえず明日一日それを着て過ごすんだね。 ちゃんと服で隠れるしねえ」
オババの無情な宣告。
ナージャはその言葉に引きつり青ざめますが――
(じゃあ、ずっとこのまま?このまま、気持ち良くなってそれでもばれないようにって……♪)
……流石、というべきでしょう。
彼女の資質はそれを悦んで行えるようにと躰と心を順応させていきます。
未来の淫らなプリマに幸あれ。
そう願ってひとまず筆を置きましょう。