不思議の海のナディア  
ガーゴイルは手をのばしナディアの頬をやさしくふれた  
くっ・・・・  
いともたやすく接触を許してしまったことに屈辱を感じつつナディアは目をそらし沈黙でこたえた  
「もう一度聞く・・・ブルーウォーターはどこだ・・・」  
ナディアの頬を包んだ肉質の手はなおも大事な宝石をあつかうが如く細微な動きを見せ、ナディアの  
頬と首筋をやさしくなでた  
・・・思わず息が漏れた・・・・  
祭壇に続くロープウェィは二人の密室だった。ナディアは両腕を後ろ手に縛られイスに座らされていた  
サーカスで鍛えたナディアの俊敏性を持ってすれば、両腕を封じられこそすれ、この男にひと蹴り喰ら 
わせ逃げ出すことも可能だったかもしれない・・・だがそれは出来なかった・・・  
「あの少年がもってるんだな?」  
胸の中を見透かされナディアは息をのんだ・・・  
「ブルーウォーターは・・・・・私がもってます・・・」  
「どこに隠している・・・・」  
ガーゴイルは顔を近づけてきた、思わず顔をそむけたナディアは首筋に男の呼吸と体温を感じ体中があ 
つくなった・・・  
 
「どこに隠してるか言えないのか?」  
男は首筋に触れる一歩手前まで唇を寄せてきた、男の呼吸を一層熱く感じ、息が首筋にかかるたびに  
体から力が抜けてくのを感じた・・・それは少しでも体を動かすと触れてしまうほどの距離だった。  
ナディアは顔をそむけたままの姿勢で男を受け入れるしかなかった。だが男の唇はなかなか触れて  
くることはなかった・・・そう・・口づけする一歩手前の昂揚感を弄んでるかのようだった、そして 
息をかけながら滑らかな首筋を這い上がり、そしておもむろに耳に舌をねじ込んだ・・・  
 
・・・・っあ・・・っ・・・・・!  
突然のリアルな感触に頭が真っ白になった。  
「や・・やめて・・・く・・・・・」  
ナディアは顔をのけぞらせ、体をよじらせ必死に逃れようとしたが、耳に密着する  
男の口唇をはなすことは出来なかった。男は耳に熱い息を吹きかけた。  
・・・はぁ・・・ぁ・・・・  
ナディアの抵抗は止み唇から深いため息が漏れた・・・・。  
耳の奥がキーンと鳴り、何も考えることができなかった。耳にあたえられた刺激が  
直接脳に伝わり脳を溶かされてく感覚をおぼえた。  
ナディアは尚も男に抗う言葉を発しようとしたが何一つ言葉にならず、艶っぽい  
ため息ばかりが何度も漏れた。  

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