「んん……はぁ」  
「んっ……んん」  
アキトさんと艦長がキスをしている。  
私が寝たのを確認したあと、毎晩される行為。  
屋台でラーメン屋をやりながら三人で暮らす様になって一ヶ月が過ぎた。  
最初の頃は私に遠慮してかキスの一つもしなかった二人。でもすぐに限界が来たようで、今では私が寝たのを確認すると、声を出さずに抱き合っていた。  
「アキト……大好き」  
「ユリカ……俺も……」  
今日はいつもよりキスの時間が長い。二人で買出しに行ったときに、なにか燃え上がらせるようなことでもあったようだ。  
大方、元ナデシコクルーに「できちゃった結婚だって?」とか「予定日はいつ?」とか、そういう事を言われたのだろう。  
二人とも単純だから。でもそこが二人のいいところでもある。  
「あんっ、アキトぉ……指ぃ、指入ってるぅ」  
「ユリカ、もう準備いいよな……おれ、今日は我慢できないんだ……ユリカが欲しい」  
キスをしながら艦長の下着の中に指を入れるアキトさん。やっぱりいつもより燃えてるみたい。いつもはユリカさんを何度もイかせてから入れるのに。  
ユリカさんもキスだけでこっちまで音が聞こえるほど愛液が出ることはあんまりない。今日はよっぽど燃えているのだろう。  
「んんんっ、アキトが入ってくる……あんっ!」  
「ユリカ……熱いよ……」  
アキトさんが艦長の中に入れたようだ。掛け布団と敷布団がこすれて衣擦れのような音がする。箪笥の戸棚がカタカタとかすかに震える。  
「あっ、あっ、ア、アキトっ……は、激しい……んあぁ!」  
いつもより大きい喘ぎ声。アキトさんの激しい息遣いも耳に届く。  
 
 

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