壁に両手をついたイズミの、病的に白い背中を見下ろす。  
突き出された尻を掴んで支えながら、アキトはイズミの中へと深く突き入れた。  
押し殺した細い喘ぎ。いつもの調子からは想像もつかなかった声だ。  
(さすがにこの人も、こういう時はマトモだなぁ…)  
顔が見てみたい、とアキトは思ったが、背後から突き上げるこの体勢では  
表情までは窺い知れない。  
「……アキト…」  
震えるような吐息の混じったイズミの声。  
「アキトの腰使いは〜…例えるなら、豚のおもらしぃ〜」  
「…はぁ?」  
思わず、腰の動きが止まる。  
肩越しに振り向くイズミ。まるで井戸の底から這い出た亡霊のような笑み。  
「豚の、尿……。ピス、トン…」  
 
 

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