― EpisodeV 大賀×愛花
相初相愛 ―
目の前に柊がいる。
いつも……見てる顔なんだけどな……。
そのときの表情は……今までで一番可愛かった。
入学試験の時のような感情の高鳴りがあった。
最初のころは嫌われてて絶望してたっけな。
それが………今では普通に顔を会わして会話する関係になった。
当たり前になってきたけど……今でも変わらない。
柊の声、仕草、そして笑顔。
それだけで俺は癒される。
柊にとっては……何気ないコトでも、俺にとっては幸せな事なんだ。
―――――俺は想いをめぐらせていた。
「―――――…九澄………くん……?」
柊の呼びかけで俺はもう一度柊を見つめる。
………やっぱカワイイ。
だけどこの状況……マズイよなぁ。
これじゃあ完全にヤツラの思うつぼだ。
津川と伊勢のヤツ、余計な事を……!!!!
「ひっ……柊!?」
柊が俺のTシャツをくいっくいっと引っ張る。
ぼーっとしてたから、気にしてくれて…なのか?
一つ一つの仕草がカワイイ。
「ごめん柊。ぼーっとしてた。……酔いは醒めたか?」
「……うん。だいじょうぶ…だよ……」
あんまり大丈夫そうに見えない。
でもそれは……俺もだった。
「もうすこし……いっしょに……いてくれる……?」
断る理由なんてない。
「ああ。柊が……」
そこで言葉が詰まった。
「…………うれしい……ありがとう…」
Tシャツをたぐり寄せ、柊が俺に抱きつく。
「〜〜〜〜!!!!ひっっひいらぎっ!!?」
柊の胸が俺に当たる。
薄いワンピース越しだから……感触がわかる。
………感触?
何度か味わった感触とは少し違った。
ブラをしてる……はずだよな。
―――ふと視界に何かが入った。
柊の後ろにポツンと置いてあった。
「えっと……柊。もしかしてあれ……」
「やあぁ!見ないで!……胸が苦しかったから…さっき外したの……」
マジかよ。
じゃあ……今、俺に当たってるのって……………。
恐る恐る視線を柊の胸に……。
大きな胸の谷間が見える。
薄い布地の向こうに………柊の……。
「だっは〜!!ナニやってんだ俺は!」
俺は頭をブンブン振って煩悩を取り払おうとする。
「???……九澄くん?」
柊が心配そうに上目で俺を見る。
………ううぅ。
頭がおかしくなりそうだ……。
「……これ…なに………?」
柊は俺の急所を触る。
………どうやらコッチもおかしくなってたみたいだ。
「〜〜〜!!!何してんだ柊っ!」
「だって……身体につんつん当たってるから……」
柊は細い指でズボンの上から俺のパンパンに腫れたソレを擦る。
「ダメだって!!そんな事したらっ……」
「……!!九澄くんっ……」
柊の手から離れようとしたら、姿勢が悪かったせいで俺は前につんのめり……柊を押し倒していた。
柊は驚いた顔をしたが、ゆっくり眼を閉じる。
俺は生唾をゴクンと飲み込み……。
俺は柊の唇に触れる。
………柔らかい。
カサカサだった自分の唇とは大違いだった。
プルンとしていて、小さくて……。
「……ぷはぁ!!」
息が続かなくなって離れる。
俺は顔がかあっとなる。
柊も……さっきにも増して赤くなる。
「えへへっ……九澄くんと………ちゅうしちゃった…」
恥らいながら嬉しそうに話す柊を見て、俺はもうかなりヤバかった。
念願だった……柊との……。
「九澄くん………さっきみたいに…―――ぎゅってして……?」
チクショウ。カワイスギル。
俺は黙って柊を抱きしめる。
胸がまた俺にムギュ〜って当たる。
腰は細くて……強くしたら折れてしまいそう。
それに……柊の甘い匂い。
たはー………なんかもう……俺、もう天に召されそうな勢い。
『カミサマ!ホントアリガト!!!』
俺はいつものウルトラマンみたいなウルウルした眼で神様に感謝した。
「九澄くん……あったかぁい…」
「ははっ、、柊だって…」
「そう……?お酒のせいで体が火照っちゃったのかな……」
「そ、そうだってきっと」
「……心臓がドクドクいってる」
「ひっひいらぎだって……」
「やだっ聞こえる??……恥ずかしいよう…」
柊は俺の胸に顔を埋めて、更に赤くなった顔を隠す。
その顔を見たくて……もう一度、柊の唇に触れたくて俺は柊の顔をたぐり寄せる。
「!!!……く…じゅ……みくんっ…、、……はぅぅ…」
やっぱり……柔らかくてキモチイイ。
微かに柊から言葉が漏れる。
甘えた声で自分の名前を呼ばれると興奮する。
それも……俺とキスしながらだから余計に。
俺はそのまま胸に手を伸ばす。
何度か…触った事はあった気がするけど(モチロン事故だけど……)。
……この流れだったら柊に拒否られないよな?
何せこのシチュエーションには慣れてない、というか初めて。
前みたいに抱きついたらブッ飛ばされるなんてことはっ……。
俺は意を決して胸に手を伸ばし………触れる。
「……ふあぅん………んン…ひぁっ……」
ポヨンポヨンとキモチイイ感触。
「ひゃっ…アンん、、……はうぅ……」
パンクしそうな頭に鞭打って……柊のワンピースの肩ひもを下ろそうとする。
「待って……恥ずかしいよ……明かり………消して?」
「そっそうだな」
柊の希望どうり、明かりを消す。
――――――真っ暗闇。
でも…ほんの少しだけ光が差し込んでいる。
廊下の明かりだろうか?
だが……俺には確認している余裕はなかった。
……ん?
柊の肩に触れる。
その勢いでワンピースの肩ひもを……。
柊はビクッと反応するが……肩ひもはストンと落ちる。
今……柊の上半身は裸。
だは〜!!想像しただけで鼻血が……。
恐る恐る俺は柊に手を伸ばす。
………ムニュ。
「ムニュ???…………!!!!」
コレが柊のっ……。
さっきよりも何倍もすげえ。めちゃくちゃ柔らけえ。
俺は我を忘れて夢中で揉む。
モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ……。
「ひゃやぁ……んあアぁ…、、……九澄くんっもっと……やさし…んんぅ…」
「ごっごめん!!夢中になっててつい……痛かったか?」
「うん…だいじょうぶ……九澄くん…」
手のひらに柊の……乳首があたってる。
そ〜っと手を滑らせ、親指と人差し指で摘んでみる。
「!!!だっだめぇ……、、そこわっ……んあ、、、あっん……」
喘ぎ声が強くなる。
柊は……ココが弱いのか?
「ココが……いいのか?」
「うん……頭が…ふわふわするよ…!!!アァっ、、……ひゃめぇェ……」
柊の喘ぎ声で俺の下半身がギンギンになる。
指先で柊の乳首をムニムニする。
ムニムニするたびに柊が喘いで……どんどん硬く立って来た。
俺は硬くなった柊の乳首を口に含む。
ちゅうっと吸って……舌でペロペロと舐める。
「んんウ!!!くずみく……ダメ、、、キモチイッ……ふアアぁっ!!!」
柊の匂いがする。
さっきよりも……強くて、甘く濃い。
俺は段々と興奮していく。
両方の乳首を口と指で虐める。
「柊、きもちいいか?」
「はぅう…、、キモチイイよぅ…九澄くん……」
「そうか……よかった」
ここで……柊は僕の手を取り、僕の手を下の下着に持っていく。
「えっ………なんか…ぬれてるぞ……柊」
「……ココがね…ジンジンするの……よく…わからないんだけど……すごく……あついの…」
!!!!……なんかドンドン柊がエロくなってるような。
だがそんな心配は俺の頭の中で即消去された。
柊の甘えた言葉に……頭は洗脳されてた。
柊の下着の上から『ココ』をそっとなぞる。
「!!ひゃぁっ……はんぅ……」
……ジットリとした感触があった。
これって……柊が感じてるから……だよな?
何もかもが初めてだから……戸惑っている俺。
でも……柊が待ってる。
薄暗闇の中でぼんやり見える柊の顔。
俺を見ている。そして―――――。
『おねがい…………早く……して……』
あァ〜〜〜!!!!!
ダメダメダメ!!!
柊はそんな卑猥なコト言わないってえの!!
それにこんな安易に……やったらダメだっ!!
あいつらの思い通りになっちまうじゃねえか。
いつもは机とか地面とか壁に頭突きして何とかなった。
でも…さっきから俺が柊にやってきた事は……。
キスしたり胸揉んだりして……。
それでも耐えてきたんだが………。
俺はポケットを探る。
津川から譲り受けたゴムのリングがある。
俺の初めてが……柊。
AもBも終えた。
アトは………ココだけだ。
俺は柊の湿った所をさする。
さする度に柊は苦しそうにもがく。
………俺は腹をくくった。
テクニックなんて持ってないから、AVでやってるような指を入れてあんな事やこんな事なんて俺にはできない。
でも……俺は柊のこと………。
このまえ無理やり伊勢が俺に渡したAVを思い出しながら、俺はゆっくり柊の下着を脱がす。
……もう、柊は何も身につけていない。
俺は柊の言ってた『ココ』に触る。
指に液体がまとわりつく。
………これが……柊の……。
でも暗くて……解らないな。
柊のリアクションを頼りに俺は色々と指で触っていった。
「ふぅぁあ!!!……あぁゥ…ふア……」
「!!ここか?ここがいいのか?」
「ソコぉっ…、、…キモチイいい……いい、、よぅ……」
ソコは楕円形の突起物だった。
そういえば……男優もココを触ったり吸ったりしてたな。
俺は思い切って顔を近づける。
………すごい匂いだ。
一言で言えば……イヤらしい匂い。
興奮して癖になる……そんな匂い。
そしてそれは柊の……柊のココから………。
――――――ヤバイ。マジで……入れたくなる。
衝動を必死に抑えながら俺は突起物をくわえ、乳首のときと同様ちゅうっと吸ってみる。
「〜〜〜〜!!!ひゃめええぇっ!!……、、、んぅんぁあっ!!!……」
……必死で我慢してたから、手加減できない。
俺は何度も何度も繰り返した。
「〜〜〜〜っ!!!!イやああっ……ふあぃ…、…はう…、、」
何度も何度も柊の喘ぎ声を聞く。
柊は何度も何度も俺の名前を呼ぶ。
『九澄…くん……くずみ………くん……』
突起物の下のほうの匂いが濃くなる。
長い事その匂いを近距離で浴びていた俺は……もう限界だった。
ズボンを下ろし、ゴムを着ける。
地肌に締りのきついゴムは痛かったが……そんなことはどうでもいい。
柊の身体をこちらにたぐり寄せ、匂いと愛液の源へ――――――
『ダアあああjhあddァqあアhあwあslgs!!!!!』
俺は心の中で大声で無茶苦茶に叫んだ。
……もう少しで……もう少しで柊を傷つけるところだった。
俺は唇を噛み締めて正気を保つ。
痛い。強く噛みすぎて出血してる。
でもこんなの……柊の痛みと比べたら……クソだ。
「柊……しても……いいのか?」
「………うん」
「…………するのは……はじめてなのか?」
「…………うん……」
「ごめん。先走ってさ……俺、柊を傷つけそうになった」
「………そんなことないよ……私は……」
「…………?」
「わたしは……はじめてのヒトは…九澄くんがいい」
「………柊」
「…………こわいけど………痛そうだけど……九澄くんとなら………ガマン出来るよ」
俺は答えれなかった。
でも……ココで退くわけにはいかない。柊のために。
「私の想いがあるうちに………おねがい…………早く……きて……」
――――――俺と柊は交わった。
彼女は……痛そうな素振りを見せなかった。
我慢してたのか、痛くなかったのかは解らなかった。
それでも俺は柊を強く抱きしめた。
それしか……できなかった。
………柊は……泣いていた。
俺は……気持ちよかった。幸せだった。
柊と………大好きな柊と……できたんだから。
本当に……幸せだった。
俺は柊が眠りにつくまで手をとって側にいてあげた。
せめてもの罪滅ぼしだ。
それでも……今回の件での俺と柊は釣り合ってない。
俺はじっと柊の顔を眺めていた。
柊は十分後、ぐっすりと眠りに着いた。
俺は静かに部屋を出る。
「大好きだよ」
振り返る。
………柊は眠ったままだ。
俺は首をかしげたまま外に出る。
とりあえずシャワーを浴びて、自分の部屋に戻ることに。
そういえば……順番がめちゃくちゃだな。
まだ俺は柊に想いを告げてはいない。
――――――明日告げよう!
自分の想いを柊に……伝えるんだ。
でも…………。
たは〜!!やっぱり恥ずかしいなあ。
つうか明日……どんな顔して柊に会えば………。
そんなことを考えながら、俺はシャワールームへと向かった。