「お前の魅力があんなニセモノに出せるかって」(なんてな)  
「……九澄ぃ……」  
「ん?大丈夫か?」  
「九澄ぃ、九澄ぃ……」  
観月の息が荒い。  
『あ』  
マンドレイクのルーシーが何かに気付いた様な声をあげる。  
『さっきの『ライヤーゼリー』の分泌液には、麻痺効果の他に、催淫効果もあるんだったわ』  
気のせいか楽しそうな声で言うルーシー。  
「サイイン?大丈夫なのか!?」  
言ってる内にも、観月の息がさらに荒くなる。  
『ほっといたら死んじゃうカモ』  
九澄は観月をおろしてから  
「ど、どうしたら助かるんだ!?」  
観月の顔が桜色に染まっている。  
『セックスをするだけで大丈夫よ』  
「は!?」  
『エッチよエッチ』  
「こんな時に何言ってんだ!」  
「九澄ぃ、九澄ぃ」  
観月が九澄を抱き寄せる。  
『ホラホラ、早くしないとー』  
「助ける為だ……助ける為、助ける為」  
九澄は自分に言い聞かせながら、観月の顔を見た。瞬間に観月からキスをされた。  
「んっ、くじゅ、みぃ、ふぅ」  
九澄は「仕方なく」「仕方なく」それに乗った。  
 

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