ティタン神が現れた初期。黒髪の美しい女性の形をとった大地の女神ガイアはその境遇に絶望していた。  
夫のウラノスは王位を追放され、子のほとんどはオリンポスのゼウス側についてしまった。  
息子クロノスもティタノマキアで消え去り、最後の望みの巨人属もゼウスやアテナによって滅ぼされてしまった。  
「私には生きる事が許されないのか…。」  
夫が息子を嫌い、息子がその息子たちを嫌ってそれらを飲み込む。憎しみのループの中で彼女が出来た事は皆無に等しい。  
唯一出来た事と言えば息子をけしかけ、夫のペニスをぶった斬ってやった事位か…。  
そして、彼女の最後の抵抗は冥府よりも更に地下。奈落にまで及ぶ。  
「タルタロス…。彼となら…。」  
 
地上から真鍮の金敷きを落として七日目に落ちる場所。冥界ハデスより更に地下。  
暗い道の中、ガイアは奈落を進むと予想通りその館の中には人影が有った。  
「いらっしゃい。ガイア。君が何を求めているのかはよく分っている。」  
異常なほどに長身で美貌を持ったタルタロスは静かにガイアを案内する。  
「私は…失ったものをゼウス等から取り返したいのです!協力して下さいませんか?」  
「ええ、ご遠慮なく。地下では私に逆らえるものは一人も居ないのですから。」  
 
やがて奈落に新しい存在が産み落とされるだろう  
 
 
奈落の暗い森。その一際大きい木の上に、二つの巨神は交わっていた。  
大きな葉の上に純白のシーツを敷き、仰向けになるタルタロス。そして自らの望みを叶えるため、騎上位で跨ろうとするガイア。  
「哀れな私を慰めて。タルタロス。精液を沢山流して!最高の子を産みたいわ!」  
 
タルタロスの大きな両手がガイアの脚を割り、よく発育した胸を摘みつつも口で股間の秘部へ刺激を与える。  
襞を舌でなぞり、膣壁を刺激したり、上顎の歯で肉芽を甘噛みしたり、アヌスに舌を入れたり…。  
「あっ!こんな所…。恥ずかしいわ…!ダメぇ…これだけで潮噴いちゃう!」  
彼の前戯は冷たく、しかし心地よく、前菜のように味わうには十分すぎる物だった。  
音もなく潮が流れ、その大半がガイアの太股を伝わってタルタロスの顔にかかる。  
それを拭い取るように、、二人は唇を重ねる。愛液と情欲にまみれたガイアの貌は誘惑するようで、本来神や人を幽閉するのが仕事の性行為と無縁のタルタロスを発情させるには十分で。  
唯獣のように、騎上位で重なって動く。  
膣の締めが激しくなり、ガイアは僅かながら脂のある尻を上下に振って限界だと伝える。  
「もう限界だ…出すぞ。」  
タルタロスも果て、ガイアの腰を掴み白濁液を撃ち込む。それは熱く、ガイアの膣内を焼いてゆく。  
ドピュッ!!  
 
数年後  
タルタロスは地下で産まれた子を見上げ、そして静かに微笑んだ。  
「これで…世界を終わらせる!ガイアよ、君の望みは叶ったぞ!」  
彼の隣には上半身が女性、下半身が蛇の形のどこまでも大きな怪物が居た。  
「さあ!テュポンよ!存分に暴れておいでなさい!」  
「分りました。お父様……ハーッハッハッハ!」  
 
そして、運命の糸が紡がれる。憎しみの炎が全てを焼きつくす前、小さく輝いた。  
 
END  
 

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