「如何ですかな?契約のルーンに縛られては、貴女といえども逃れるのは容易ではないでしょう」  
「…………嫌、です……あの子の………  
 …マルコシアスの力をそんな風に使おうとする人の命令なんか聞けないです……」  
「さても強情なお方だ。いい加減、考えを改めてはいただけませんかな、吟遊公爵殿…?」  
 
竜涎香、麝香、白檀、薔薇、ガルバヌム、アロエ、珊瑚、鳩の血、雀の脳……。  
魔方陣の中央に置かれた火鉢の中では金星に属するありとあらゆる香料が焚かれ、  
石造りの室内に甘ったるい香りが充満していた。  
部屋のあちこちに置かれた真鍮の容器や魔神の紋章が刻まれた真鍮円盤などの小物から見るに、  
この部屋で天魔召喚法が試されているのは間違いないようだ。  
事実、血玉髄で描かれた魔法円の中には、ペンタクルが刻まれた指環を嵌めた魔術師が…。  
また、その傍らには、二つの護符が刺繍されたローブを纏った助手が立っている。  
そして、そんな魔術用小物に身を固めた彼らの目の前……。  
2フィートほど離れた場所に描かれた魔法三角陣の中に、一人の少女が座り込んでいた。  
年のころは17~18歳というところだろうか。  
ほっそりとした……それでいて胸の膨らみや腰から下のラインは恐ろしく肉感的な身体を、  
金糸の刺しゅうを施したベルベットのドレスで包んでいる。  
序列56番の吟遊公爵、グレモリーだ。  
一見、所在無げに石の床に座り込んでいる彼女だが、それ相応の魔力を持った者の目には  
彼女の豊かな胸や細い腰、柔らかそうな腿を縛る魔法鎖が見えるはずである。  
魔法鎖とは、召喚者を守るための護符や陣の力が具現化したものだ。  
この力に縛られている限り、召喚された天魔は召喚者に逆らうことはできない。  
そして、魔法鎖に緊縛されたグレモリーの姿が見えているのだろう。  
でっぷりと太った魔術師は、  
好色そうな笑みを浮かべて魔法三角陣に囚われたグレモリーに猫撫で声で話しかけている。  
だが、どこまでも要求に応じようとしない悪魔王に、とうとう痺れを切らしたのだろう。  
眉をしかめた魔術師が、傍らの机に置いてあった小さな箱を取り上げた。  
 
「そのように頑なですと、こちらとしても手荒な真似をしなければならぬでしょうなぁ」  
「…………え…っっっっ、ま、まさか…それ、は……!?」  
 
不敵な笑みを浮かべた魔術師が、手に持った小箱をグレモリーの前に掲げてみせた。  
その箱の中には、グレモリーの名と紋章を記した紙片が入れられている。  
彼女の名前と紋章が記された紙片が箱に収められているということは、  
象徴的には彼女自身が箱の中にいるということになってしまう。  
ようやく意を悟ったか、俯いて瞳を伏せていたグレモリーの頬がすうっと青ざめるのを見、  
笑みを深めた魔術師は箱を炎に近づけ、幾許かの文言を口の中で小さく唱えた。  
その途端、魔法三角陣に囲まれたグレモリーの身体がビクンと大きく跳ね上がる。  
箱の中に納められた紙片を焦がす炎の熱が、彼女の体に伝わっているのだ。  
己の腕で己の身体を抱きすくめ、胎児のように体を丸めながら、  
囚われの悪魔王はその細い頤を仰け反らせた。  
 
「あっ、あっ…いや、やめて……やめてくださ…あぁっっ!」  
「それにしてもいい格好ですな。魔法円の中から出られないことが悔やまれますよ」  
「んんっ!あっ…あっ…はぅ…ああっ!!」  
 
肌を焼く苦痛に、グレモリーの身体が幾度も大きく跳ね上がる。  
嬌声にも似た悲鳴を上げる悪魔王は、自身の純白のベールが埃に煤けていることも、  
ドレスの胸元は肌蹴かけていることにも、  
スカートの裾が太腿が見える程に捲れ上がっていることにも気がついていないようだ。  
そのせいか、抜ける程に白い彼女の肌は、隠されることなく男たちの目の前に曝け出されていた。  
魔法鎖で全身を緊縛され苦痛に喘ぐ悪魔王の姿を、魔術師の目が余すところなく見つめている。  
彼が悪魔王を眺める視線は、よく調教された奴隷女を眺める主人そのものの目だ。  
 
「如何ですかな、吟詠公爵殿……そろそろ考え直していただけたでしょうかねぇ?」  
「っ、あっっ……い、や……です…ぅぅっっ!!」  
「こ、この強情な悪魔め!!!どこまで儂に逆らうつもりだ!!!!」  
 
すっかりと弱り切った彼女の様子を見、  
ほんの少しだけ小箱を炎から遠ざけた魔術師は、再び猫撫で声で悪魔王に話しかけた。  
だが……。  
肌の所々を赤く焼かれながら、それでもグレモリーは涙を湛えた瞳で魔術師をキッと睨みつける。  
そして、どこまでも頑ななグレモリーの態度に我慢の限界を迎えたのか、  
今までの慇懃な態度を忘れて声を荒げた魔術師が、  
手にした箱を炎の中に放り込もうと腕を振り上げた丁度その時……。  
轟音とともに狭い石壁の部屋が揺れ、目の前の壁が大きく吹き飛んだ。  
土煙にむせる助手と魔術師を尻目に、魔法三角の内部のグレモリーの表情が悲痛に歪む。  
室内に充満する身体に馴染んだ魔力に、部屋を破壊した者の正体を悟ったのだろう。  
少しずつ薄くなっていく土煙の向こうに、大きな影が揺らいでいた。  
その正体は50キュビト程もある堂々とした体躯と、巨大な一対の翼をもつ狼だ。  
序列35番の大侯爵、最強にして最凶の魔獣、至高の戦闘生物……。  
 
「マルコシアス!?どうして…どうしてあなたがここに……!?!?」  
「……マルコシアス……マルコシアスだと!?そうか、ついに私の願いが叶ったのか!!!!」  
「っひ、ひぃっっっっっ!!!」  
 
ようやく土煙の治まった部屋の中…。  
最もこの場に現れてはいけない者が現れてしまったことに、  
グレモリーが今にも泣きだしそうな顔で声を上げる。  
それと同時に、目的が達成されたことを悟った魔術師の笑い声が荒れた室内にこだました。  
狂喜と狂気を孕んだその声は、狭い室内で反響し、すでに人が出す音も思えぬ風情になっている。  
突然出現した新たな魔神と、『人間』としてどこか壊れてしまったような師を目の当たりにし、  
恐怖に青ざめた弟子は、ガチガチと歯を鳴らしながら震える手で護符を握りしめた。  
 
「来たか来たか来たか!!!この女の身体で育てられた最強の獣神よ!!」  
「だめ…こっちに来ちゃだめ、マルコシアス…!私は大丈夫だから、貴方は魔界に帰りなさい!」  
 
阿鼻叫喚の中でゆらりと尾を揺らす狼の巨大な前足が、小物が散乱する床の上を踏みしめる。  
ゆっくりと近づいてくる狼に、魔術師は狂ったように笑い続け、  
悪魔王はなんとか彼をこの場から遠ざけようと言葉を尽した。  
だが、ぽろぽろと涙を零すグレモリーの言葉に耳を貸す様子もなく、  
狼……マルコシアスは一歩一歩彼らに近付いていく。  
自身の前で頭を垂れる狼に、自らの野望の成就を確信した魔術師が口を開いた。  
 
「ああ、我が霊マルコシアスよ…汝、我が求にお…………」  
 
 
 
………………尤も、彼の言葉が最後まで紡がれることはなかったけれども……。  
 
 
 
「うわっっ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっ!!!」  
 
だらしなくにやけた笑みをその顔に張り付かせたまま、  
一閃するマルコシアスの翼によって魔術師の首が吹き飛ばされた。  
勢いよく飛んだその生首は、向い側の壁にぶち当たって跳ね返り、  
恐怖に頭を抱える弟子のちょうど目の前に落下する。  
師匠の死を目の当たりにした弟子の絶叫が、血なまぐさい空気を切り裂いた。  
つい先ほどまでの師であった男の首をボールのように蹴り飛ばし、  
半狂乱の弟子は狂ったような叫び声をあげて地獄の釜の底から逃げ去っていく。  
その一方で、首を切り落とされたことに、心臓が気付いていないのだろう。  
切断面から拍動に合わせて鮮血を吹き出しつつ、魔術師の身体がぐしゃりと崩れ落ちた。  
 
「……………………マル、コ…シ、アス……?」  
「何してんだ、この馬鹿モリー。緊縛ごっこか?それとも一人SMか?」  
 
その身体を前足で踏みつぶし、狼は少女の元に馳せ参じる。  
未だ魔法鎖に縛されたまま、どうにかこうにか起き上ったグレモリーの胸元に、  
せせら笑うかのように……  
そのくせ、何所か甘えたようにぐるぐると喉の奥で唸るマルコシアスの鼻面が押し当てられた。  
だが、ろくに身動きもできない状態で巨大な狼にのしかかられてはひとたまりもなかったのだろう。  
まるで狼に押し倒されるが如く、悪魔王は見事にバランスを崩した。  
ゴツンと音をたてて石床にぶつかった後頭部の痛みに呻くグレモリーの様子に、  
ようやく狼も異変に気がついたらしい。  
何せ、召喚されたグレモリーが魔界に帰還する許可をもらわぬうちに召喚師を殺してしまったのだ。  
魔法鎖は未だに彼女の身体を縛しているし、  
魔法三角も効力を失わぬまま彼女を陣の中に閉じ込めている。  
小さく舌打ちした狼が、前足を伸ばして首のない魔術師の身体から流れる血液にべちゃりと浸した。  
そしてそのまま足を滑らせ、主人が囚われている魔法陣の一部をべとりとした血液で塗り潰し、  
魔法陣全体を意味のない曲線と直線の集合へと変えさせてしまう。  
途端にグレモリーの身体を縛めていた魔法鎖がかき消すように解け落ち、  
呼吸も楽になったのか、彼女が深呼吸を繰り返す姿がマルコシアスの視界に映り込んだ。  
 
「……助けに、来てくれたのね……ありがとう、マルコシアス…」  
「別に、グレモリーを助けに来たわけじゃねぇ…召喚された帰りに、たまたま寄ってみただけだ」  
 
緊縛痕や軽い火傷の痕が残る肌をベールで覆い隠しながら……。  
はにかんだようなほっとしたような笑みを浮かべたグレモリーが身体を起こし、  
心配そうに首を傾げつつ自身の前に座るマルコシアスの頭を抱きしめる。  
それはもう素直ではない様子の狼が不貞腐れたようにそっぽを向くが、  
久しぶりに感じる主人の温もりは、やはり心地いいのだろう。  
少女の細い腕に抱かれながら、狼は心地よさそうにその赤い瞳を細めた。  
 
「……………にしても、ずいぶんといいカッコだな、主殿…?」  
「…え……ひゃっ!?」  
「……………赤いな……ここも…ここも………………痛い、か?」  
「やっ、あんっ……こ、こんなのすぐに治るもの……だから大丈夫よ、マルコシアス…」  
 
存外に柔らかい毛並みに顔を埋め、  
いつの間にか自分の背丈を越えるほど大きくなった体躯に体重を預け……。  
しばらくの間、無心にマルコシアスを撫でていたグレモリーの頬を、  
マルコシアスの赤い舌がべろりと舐め上げた。  
その思いもしない感触と耳をくすぐる狼の声に、グレモリーは薄桃色の唇を震わせる。  
この巨大な狼が自分を『主』と呼ぶ時は、たいがいがロクでもないことを考えている時だ。  
鼻にかかったような吐息をもらした悪魔王は狼の鼻面を掌で押し退けようとするが、  
逆に指に舌を絡められ、ねとりとしたその感覚に身体を震わせる羽目になった。  
そして、主人の制止が弱まったのをいいことに、  
獣の舌は主人の意に逆らうように耳や首筋にも這わされ、  
白い肌に浮かぶ傷跡や鎖痕、火傷を舐めとっていく。  
 
「んっ…ふ……や、マルコシアス………だ、めぇ…っっ…」  
「……何が駄目なんだよ、主殿?」  
「ふぇ…っふ、ぅ………なに、て…ぜ、ぜん、ぶ……ひゃっっ…!」  
「…………俺には、嫌がってる様には見えねぇがなぁ……?」  
 
甘い吐息の混じる制止とも言えぬ声が、壊れた部屋の中に反響し尾を引くように広がった。  
からかいを含んだような狼の声に、その行為が故意だと気がついた時にはもう遅い。  
くったりと脱力したグレモリーの肢体は狼の身体の下に組み敷かれ、  
抵抗できぬよう腕を前脚で押さえ付けられていた。  
ろくに力の入らない身体を捩り、悪魔王は必死に抗議をしてみるものの、  
ざらつく幅広の獣の舌が肌を這う奇妙な快感に、次第に甘い吐息が勝っていく。  
次第に小さくなっていく抵抗に気を良くしたのか、狼の舌使いも次第に大胆になっていった。  
 
「ぅ……んぅ…っ……ん、ふ…ぁ……マル、コ…シ…アス…ぅ……」  
「…………なんだ、主よ…どうした…?」  
「も、や……許し………ひぁっっ!あぁんっ!!あっ…あっ…ひぁん……っ…!」  
 
押さえ付けていた主の腕から前脚を退けたマルコシアスの舌が、  
躊躇うことなくグレモリーの口腔内を犯していく。  
そのまま舌を絡め取られて口内を蹂躙され、悪魔王の唇から隠しきれない喘ぎが漏れた。  
それはもう楽しげに焦らす狼の声を耳元で聞きながら、  
離してはまた口付けられ、離してはまた口付けられ……。  
飲み込み切れずに口の端から溢れた唾液を舐め取られ、  
悪魔王は何度目かもわからぬ程の口付けを受けた……。  
ついに理性の糸が切れたのか、背中を仰け反らせて喘ぎ声をあげる柔らかな乳房の先端を、  
狼の前脚の爪が服の上から軽く引っ掻く。  
その瞬間、ひときわ甘い声を上げた悪魔王が、目の前の狼の首に腕を回して抱きついた。  
 
「ひあっ…あっ……や、マルコシアスぅっ……むね、いやぁ…っ…きもち、よぉ……」  
「………………獣に舐められるのがそんなに良いのか?我が主ながらとんだ淫乱だな…」  
 
素直に快感に溺れていく悪魔王の口腔内から、不意に口腔内から獣の舌が引き抜かれた。  
快感に潤む虚ろな瞳でマルコシアスを見つめながら、  
グレモリーは力の入らない腕を狼の首に巻き付けてしっかりとしがみついている。  
揶揄するような響きを孕んだマルコシアスの声を耳元に感じたと思ったとき、  
グレモリーのドレスに狼の鋭い爪が食い込んだ。  
あっと思う間もなく、柔らかな布地が狼の爪で引き裂かれる。  
勢い余った爪先が肌を傷つける痛みも、白い肌に赤く滲む血液を舐め取られる感覚も、  
悦楽に霞む体性感覚野では、もはや快楽としか認識されていないのだろう。  
冷たい石床の上で自身が育てあげた獣に組み敷かれながら、悪魔王はひどく甘い声を漏らした。  
 
「やっ…ま、マルコシアスぅっ……も、や…あっ、で、出ちゃ……出ちゃうよぉっっ」  
「あぁ?イきたきゃイッちまえよ、グレモリー…」  
「っっ……だめぇっ……や、イク…っ…イッちゃうぅぅっっ!!」  
 
呼吸のたびにたゆんと揺れる柔らかく大きな乳房が、内側からきゅうっと硬く張っていく。  
愉悦に濡れた甘い嬌声をあげながら、その感覚に怯えたように悪魔王は切なげな瞳で狼を見上げた。  
だが、その程度のことでやめてくれるような狼ではなかったようだ。  
すっかりとあらわになった、グレモリーの片方の乳首に爪を立て、  
もう片方には舌を巻き付けるようにしてきつくきつく吸い上げて……。  
次の瞬間、甘い悲鳴をあげた悪魔王の身体が、跳ねるように大きく痙攣した。  
許容量を超える快感に、とうとう達してしまったのだろう。  
それと同時に、狼が散々に弄んでいる乳首の先端から、白濁した液体が勢い良く迸る。  
慣れ親しんだその味を確認するように、  
びくびくと身体を震わせて絶頂の余韻に身を任せる少女の乳房に、狼は夢中で縋りついた。  
 
「……………御馳走さん…つーか、甘ぇ…」  
「…っ、は……や、だめって、言った…のにぃ…マルコシアスのばかぁ…!」  
「ンなモン俺の知ったこっちゃねぇよ。第一、それが乳首いじくられてイッちまった雌の言うセリフか?」  
 
思う様グレモリーの身体を堪能し、ようやくマルコシアスが彼女の乳房から口を離した。  
乳にまみれた前足をきれいに舐め取りつつ、狼はにやりと口角を上げる。  
くたりと石床に横たわったまま、潤んだ瞳で咎めるように見つめられても迫力はないのだろう。  
未だにとろとろと乳を零し続けている胸にベールをかけてやると、  
グレモリーの抗議を鼻で笑ったマルコシアスが彼女の襟首をさっと銜えた。  
 
「そんじゃ……帰るとしますか、主殿?」  
「な、ちょっ…やだ、離してー!一人で歩けるもんー!!!」  
 
じたばたと暴れる小さな悪魔王に苦戦する様子もなく、  
魔方陣の中心でくるりと踵を返した狼と悪魔王の姿が徐々に薄れていった。  
ややもしないうちに二人の姿は完全にかき消え、  
部屋に残ったものは散乱する魔術用の小物と魔術師の死体だけとなる。  
完全なる沈黙が支配する部屋の中、炉の中の香だけがじわじわと燻り続けていた……。  
 
 
 
マルコシアス…序列第35番の公爵。グリフィンの翼をもつ巨大な狼。  
グレモリー……序列56番の吟遊公爵。腰に公爵冠を結んだ、美しい少女の姿で現れる。  
    参考文献:西洋魔物図鑑、悪魔辞典、悪魔の辞典  
 
マルコシアスさんは、紀元前1万2千年前にグレモリーさんに拾われて、  
彼女のお乳を飲んで育ったそうです。  
(紀元前)一万年と二千年前から愛してるを地で行く二人だと信仰しています。  
 
 

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