<真喜男×ひかり>  
<榊君の態度・・・やっぱりおかしい・・・>  
先日、数人のヤンキー達から絡まれ、拉致されそうになったひかりを助けてくれてから、  
確かに真喜男の様子はおかしかった。明らかにひかりを避けていることもあった。  
しかし、3日前・・・あの日から真喜男の瞳には、ひかりは映らなくなっているようだった。  
<・・・南先生。>  
そう。南百合子の真喜男を見つめるまなざし。真喜男の優しい笑顔は今や彼女にだけ向けられている。  
2人は休み時間やお昼休みを利用して、屋上で何やら楽しそうに過ごしていることが増えていた。  
「わたしのことなんて・・・忘れちゃったのかな。」この日も食堂には真喜男の姿はない。  
「何?何が???」早紀がフシギそうに聞く。  
「あっ!やだ声出てた?あはは〜〜〜ごめんごめん。何でもないよっ!」  
ムリに笑うひかりの姿は痛々しく、友人達や遠くで見つめる桜小路の心配そうな顔を見るのは今のひかりには苦痛でしかなかった。  
「あぁ〜〜〜っ!!あったし忘れてた!売店でノート買ってこなきゃいけないんだった!先行くね。」  
ひかりは小走りに食堂を抜ける。  
・・・と、渡り廊下をはさんだ向こう側に、笑いながら屋上への階段をのぼっていく百合子と真喜男の姿が見えた。  
<やっぱり・・・2人は・・・>  
思わずひかりの足は2人の後を追っていた。  
 
 
「・・・・やぁだっ!榊君ったら何言ってるの!?あははっ」  
楽しそうに笑う百合子の声が聞こえる。  
盗み聞きなんて、自分がするとは思っていなかった。  
<何か・・・情けなくなってきたな。でも、ほんとのこと、知りたい。>  
「でね。明日・・・とかどうかな?今日は職員会議があって遅くなるから・・・」  
ひかりの胸がはねる。真喜男の声はくぐもって聞き取れない。  
「うん!じゃぁ明日。うちで・・・いいよね?」  
<先生の・・・家に行くの?>  
「・・・んっんん・・・もぅ・・・だめだよぉ。こんなとこで・・・んっ」  
<なに!?なんなのコレ・・・?キス・・・してる?>  
「もう〜明日ゆっくり会えるんだから・・・ね?何か美味しいもの作ってあげる♪」  
2人が立ち上がって、こちらに歩いてくる音がする。  
<隠れなきゃ・・・>  
こぼれる涙をぬぐうヒマもなく、ひかりはドアの陰に身をひそめる。  
ちらりと見えた2人はまるで恋人同士のように、一点の曇りもない笑顔だった。  
 
<どうしても・・・榊君から直接話を聞きたい。>  
放課後、思いつめた表情でひかりは真喜男の机に近づいていく。  
「あの・・・榊君・・・」  
真喜男はさっと目をそらすと、  
「桜なんとかぁ・・・」  
桜小路のそばに行くとなにやら一言ふたこと言葉を交わして帰っていった。  
「・・・ひかり。」桜小路の同情するような瞳に耐えられなくなったひかりは  
「あっ順・・・じゃぁねっ!またあしたねっ!」  
ムリに元気な声をあげると、カバンをつかんで小走りに教室を後にした。  
<もぉ・・・おうちに行くしかないか・・・追い返したりはしないはず・・・てかそう信じたいよ・・・>  
涙を流さないように、手のひらの地図に目をやる。  
以前、調べておいた真喜男の家までの地図だ。  
 
<結構遠いな・・・この辺だよね。>  
バスと電車を乗り継ぎ、ひかりは真喜男の自宅の前に立っていた。  
「え・・・?まさか・・・ココ?!」  
まさに「豪邸」と言った風情の真喜男の屋敷の前には、黒塗りのリムジン。ひかりが目を丸くしていると  
「う・うめむらさん?!」  
心底驚いたような表情の真喜男が車から降りてきた。  
学校の制服ではない。黒いシャツにオールバックの真喜男はもはや高校生には見えない。  
「榊君・・・」  
一瞬でひかりは全てを理解した。  
<そうか。そうだったんだ・・・おうちを継がなきゃいけないって・・・榊君・・・そうだったんだ>  
「ごめんね・・・学校じゃ話聞いてもらえないと思って。」  
<この前・・・私が暴力嫌いって。そう言ったから・・・だから・・・>  
「あのっちょっとだけ・・・おうちに入ってもいい?」  
呆然としていた真喜男だったが、ここまで来たひかりを拒むわけにもいかない。  
それにほぼ間違いなくヤクザだとばれてしまった以上、ひかりに何らかの説明をしなければいけないのも事実だった。  
「・・・どうぞ。」  
真喜男はひかりを屋敷の中へと案内する。  
黒井とカズの驚く顔を一瞥すると  
「何か飲み物・・・梅村さん何にしますか。」  
低い声で真喜男が聞く。  
「わたしは・・・いいです。いらない。」  
思わず首を振る。普段の真喜男の姿はここにはないようだ。  
「部屋行くから。」  
黒井に入ってくるなとばかりに告げ、ひかりは真喜男の部屋に招き入れられた。  
バタンとドアが閉まると、息苦しさでひかりの顔は上気する。  
「梅村さん・・・ぼく・・・いや俺のうちのこと、もう・・・わかりましたよね。」  
真喜男はうつむいたまま聞いた。  
ひかりは黙って頷く。  
「だから・・・俺のこと・・・もう放っといてもらえませんか。」  
思わずひかりは顔をあげる。  
「俺は・・・梅村さんたちとは住んでる世界が違うんです。」  
首を振りながら、ひかりは真喜男の腕にすがりついた。  
「っ!なんでっ!?なんでそんなこと言うの?」  
真喜男は顔をあげようとしない。  
「・・・南先生。」  
真喜男がはじかれたように顔をあげ、じっとひかりの目をみつめた。  
「南先生は・・・いいの?」  
「知ってるんですね・・・俺・・・そうです。俺は南先生と・・・」  
言いかけた真喜男の言葉を遮るように、ひかりは真喜男の胸の中に飛び込んだ。  
「ごめん!・・・言わないで。わかってる。でも・・・榊君の口からなんて・・・聞きたくないよ・・・」  
消え入りそうな声でひかりは続けた。  
「わたし・・・私だって・・・榊君のこと・・・私のほうが、榊君のこと好きだよ!」  
そう言うと、心を決めたように真喜男の瞳を真正面から見据えた。  
「・・・!」  
真喜男は驚きとほんの少しの喜びの見え隠れする瞳で、穴のあきそうなほどひかりの顔を見つめている。  
「梅村さん・・・が?俺のこと・・・?」  
恥ずかしそうにコクリとひかりが頷いた。  
「でも・・・暴力嫌いって・・・言ってたし・・・おれのうち・・・ヤクザですよ?!」  
「確かに・・・意味のない暴力は嫌いだよ。でも、榊君は違う!榊君は・・・私にとって・・・ヒーローだもん」  
真喜男の心につけた傷を癒そうと、ひかりは一生懸命言葉をつないでいる。  
ふっと真喜男は微笑むと、そのままぐっとひかりを抱きしめた。  
「ありがとうございます・・・もう、その言葉だけで、充分です。」  
「榊君・・・お願いがあるの。」  
 
少し顔を離すと「ん?」とひかりの顔を覗き込む。  
一呼吸置いて、ひかりは意を決したように告げる。  
「あの・・・このまま、私のこと・・・抱いてほしいの。」  
さらに驚いた顔をする真喜男の唇に、ひかりは背伸びして可愛い唇をおしつけた。  
その瞬間押し込めた思いを爆発させるように、真喜男は両手で小さなひかりの顔を包み込むようにすると思い切り唇を吸った。  
舌で少し唇を開くようにさせ、優しくねっとりと自分自身の舌を差し込んでいく。  
「うっん・・・く・・・んんっ」  
生まれて初めてのキス。  
<キスって・・・こんなにすごいんだ・・・>  
ぼぉっとする頭でひかりが考えていると、荒々しい仕草でベッドに向かって押し倒される。  
「きゃっ!」  
ぐっと頬を挟まれ、見上げると真喜男の真剣なまなざしが目の前にあった。  
普段とは違ったオールバック。いつもよりずっと凛々しく感じる瞳は欲望に濡れている。  
「ほんとに・・・いいんですね。」  
こくっとひかりは頷く。二つに結った髪の毛をゆるりとほどくしぐさは、思いもかけず色気が漂っていた。  
「ぜんぶ・・・してほしい」  
真喜男の瞳から目をそらさずに、ひかりはゆっくりと言った。  
軽く頷くと、真喜男はやさしく白い首筋へと唇をはわす。  
その間も休みなく手を動かし、ひかりのブラウスのボタンをひとつひとつ丁寧に外していく。  
次第に胸元ははだけ、可愛いピンクのブラジャーにつつまれたきめの細かい胸元が露になった。  
部屋には首筋から耳へと繰り返されている優しいキスの音がぴちゃぴちゃと響いている・・・  
「んっんっ・・・」  
必死で喘ぎ声をこらえるひかりの耳元で、真喜男がちょっとだけ意地悪そうなイヤラシイ声で囁いた。  
「はぁっ・・・大丈夫・・・こえ・・・聞かせて。」  
熱のこもった吐息でひかりの理性はどこかへ吹き飛んでいく。  
「はぁんっやだぁっ〜はず・・・かし・・い・・・」  
真喜男も自らのシャツの前ボタンを全て外すと、ひかりの体へと裸の胸を密着させてくる。  
「あぁ〜〜っ梅村さん・・・梅村さんの肌・・・気持ちいいよ・・・」  
嬉しい。そう言おうとした瞬間、真喜男の大きな手のひらで乳房を思いっきり揉みあげられた。  
<えっそんな・・・いきなり?!>  
小ぶりだが形のいいおっぱいを痛いくらいにグリグリと揉みしだく。  
我慢できないように、真喜男はひかりのシャツとブラジャーを奪い取った。  
「やっ!」  
慌てて両手で隠そうとするひかりの腕を、ぐっと持ち上げ頭の上で手首を押さえつける。  
さえぎる物が何もなくなったひかりのおっぱい・・・つんっと上に立ち上がった乳首はピンク色に震えていた。  
「っ・・・やだよぉ〜〜!恥ずかしいよ・・・」  
ひかりは恥ずかしさで目をぎゅっとつぶった。  
真喜男は無言のまま、乱暴ともいえる仕草でおっぱいを舐めまわした。  
わざと舌をだらりと出した状態で、べろんっと乳首を舐め上げては、乳房全体を口に含んで甘噛みする。  
びんびんに立ったピンク色の乳首は、真喜男の舌で、唇であっというまにべちょべちょに濡れそぼっていった。  
「!!!やぁぁ・・・ぁぁんっ!はぁ・・・あっあっあぁっ!!!」  
初めての刺激にひかりは涙をにじませ、首を左右に激しく振った。  
ぶちゅぶちゅっちゅぼっ・・・  
<どうして・・・こんなに激しく・・・?でも、どうしよぉ〜〜〜すっごい気持ちいい・・・>  
執拗に指で乳首への愛撫を続けながら、胸にキスの雨をふらせている真喜男の横顔を見つめていると、  
ひかりは次第に幸福感に包まれていった。  
<やっぱり、好きだな・・・わたし。榊君じゃなきゃ・・・だめだなぁ・・・>  
まるで心の声が聞こえたように、ふっと真喜男は愛撫をやめて自らのシャツを脱ぎ去ると、ひかりの耳元に唇をよせた。  
「おれ・・・梅村さんの・・・ぜんぶが見たい。」  
こらえきれないような囁きを聞くと、ひかりの腰に突き抜けるような快感がはしる。  
「いいよ・・・わたしも。さかきくんに、わたしのぜんぶ・・・見て欲しいから・・・」  
微笑みながらひかりがつぶやくと、その唇を荒々しい真喜男の唇がふさいだ。  
 

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