自分の足元に倒れている無力な子供。首から下がった憎むべき証。体を流れるアイツの血…。  
「なんでお前なんだ…」  
そう呟いて うつ伏せの体を足で裏返した。  
「う…」  
幼い顔が痛みに歪み うっすらと目を開けこちらを睨む。  
「パ…サー…」  
まだ戦う気を無くさないその瞳を見て 何故か一歩下がりそうになった。  
 
俺はこれほどまでに森の守護者を憎み 痛めつけているのに コイツは俺を憎んでいないようだ。  
「パサー…どうしてこんな事するの?」  
「お前が憎いからだ。ポポ。」  
お決まりの問答。  
「そうだ…憎いからだ。」  
片足を掴み 逆さに吊り上げる。  
「お前の全てが憎い。」  
 
逆さ吊りの状態になり 首から守護者の証が落ちる。  
「あっ」  
落ちた証とコイツを交互に見た。証さえなければコイツはただの子供で 守られるべき存在。俺がコイツを憎む要因も1つ無くなる訳だ。  
 
手を伸ばして証を掴もうとしているのを鼻で笑い 証を蹴り飛ばした。  
「あんな物を今取り戻したとして この状況から逃れられる訳じゃないだろう。なあポポ?」  
悔しそうにこちらを見上げる。  
「此処で終わりだ ポポ。」  
「終わらない!」  
「いいや終わる。それが運命だ。」  
足を掴んでいた手をパッと放した。  
 
 

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