「ママ、ただいま!」  
ネスが元気良く玄関の扉を開ける。  
その横には、少しおどおどした少女がいる。  
「あらネスちゃん。ガールフレンド連れて来たの?」  
ママは自分の息子にガールフレンドがいるような気がしていたので、驚く様子もなく、  
息子とその彼女を招き入れる。  
「あの、わたしポーラっていいます。」  
ぺこんとその少女、ポーラは頭を下げる。  
「あらあら。いらっしゃい。ポーラちゃん。」  
ポーラは気恥ずかしそうに微笑んむと、ママは、「可愛い子ね。ネスちゃん。」  
と言い、ネスの方を見た。ネスは少しだけ顔を赤くすると、  
「ママ、ちょっと休んですぐ出るよ。」  
と言った。  
「もうちょっとゆっくりしていくと思ったけど、そうもいかないのね・・・。」  
残念そうにママは言う。  
「じゃぁ、2階で休んでるから。」  
そう言うとネスはポーラの手を引き、自身の部屋へ向かった。  
 
 
「優しそうなママね。」  
階段を登りきった所でポーラが感慨深げに言う。  
「ポーラのママだって十分優しかったじゃん。」  
「うん。優しいけど・・・。」  
それきりポーラは何も言わなかった。  
ネスも『聞いてはならない事』なんだろうと思い、それ以上追求はしなかった。  
「あれ?おにいちゃん帰ってたの?」  
ひょこっと扉から顔を出し、トレーシーが声を掛ける。  
「あ、はじめまして。ポーラです。」  
いきなりの登場に少し焦りながらポーラは挨拶をする。  
「ん?おにいちゃんの彼女なの?」  
眉をよせ、トレーシーは敵でも見るかの様な目でポーラを見る。  
ポーラは反応に困ってしまい、小さくなってしまっている。  
「ばか。違うよ。一緒に戦ってくれる仲間なの!」  
ぶっきらぼうにネスは答える。  
「え〜?ホントにぃ?」  
いぶかしげにポーラを見る妹をネスは扉の奥へしまいつつ、  
「ごめんね。おかしい妹でしょ?」  
と言った。  
「ううん。とっても可愛い。」  
ポーラは笑顔で答えた。  
 
 
部屋に入るなり、ネスはベッドへ飛び込んだ。  
「久々のベッドだ〜。」  
資金不足により、ホテルには行かず、マジックバタフライを見つけては回復し、野宿をする、  
という生活をネス達は繰り返していた。  
「わたしも入る!」  
ポーラもうずうずしていた様で、返事を待たず、たまらず飛び込んだ。  
部屋はふたりの笑い声でいっぱいだった。  
 
 
夕暮れ時、ネスはハッと目を覚ました。  
「いけね。寝ちゃったよ!」  
起き上がると、隣でぐっすり寝ているポーラを起こす。  
むにゃむにゃと目をこすりながらポーラも起き上がる。  
「なによ・・・ねしゅ・・・・・・・!!?ってもう陽が暮れてる!」  
ネスとポーラは朝のサラリーマンの様に慌てて支度をし始める。  
と、そこへママがやってきた。  
「ネスちゃん、もう遅いから今日は泊まっていきなさい。」  
ふたりは観念しました、とばかりに首を縦に振った。  
「じゃ〜今日はハンバーグにしましょうね!」  
明るくママが言う。  
きっとママは最初からこうなる事が分かっていて、わざと起こさなかったんだろう、  
とネスは思った。  
 
「はい。ネスちゃんの大好物のハンバーグよ!」  
でん!と置かれたハンバーグは、お店で食べたりしたら相当お金がかかるんじゃない?  
と思わせるようなものだった。  
ママを除く3人はもぐもぐと食べ始める。  
「ん〜!おいしーい!」  
最初に声をあげたのはポーラだった。  
「こんなに美味しいハンバーグ食べた事ないです!」  
「あらあら。良かった。まだおかわりは沢山あるからどんどん食べてちょうだいね!」  
「あの、おばさんは食べないんですか?」  
「うふふ。ママはみんなが食べてる所をゆっくり見たいから後で食べるの。」  
「・・・そうなんですか・・・。」  
ポーラはママの言葉に感心した。  
わたしのママは・・・。  
「ね、ポーラちゃんは今日トレーシーの部屋で寝てもらうようにしてるんだけど、  
  いいかしら?」  
ふいにママが話を切り出す。  
「あ・・・ええ。かまいません。泊めていただくだけで有難いです・・・。」  
「まぁ、年寄りくさい事言っちゃって!ふふふ。」  
 
 
食事も終わり、お風呂へ入り、2階に上がろうとするポーラに、とんでもないものが  
目に入った。  
「・・・はぁん・・・パパ・・・ぁ・・そこ・・気持ちいいの・・・。」  
1階のソファーに寝そべりながら自慰行為をしている全裸のママの姿がそこにあった。  
よく見てみると、手には電話を持っている。  
「いやぁ・・・パパ・・・あたし欲しいのぉ・・・。何が・・って・・・あの・・・パパの・・・おちんちん・・」  
ママはそう言うと、ソファーの下から何やら取り出し、その物体を秘所にあてがった。  
「パパぁ・・焦らしちゃいやぁ・・・早くあたしにちょうだぁい・・・」  
ポーラの目に映るママは、さっきまでの優しい、明朗な母ではなく、獲物に飢えた  
獣の様だった。  
すでにママの体は汗でしっとりしており、ポーラの目から見ても艶っぽく美しかった。  
そして、男性器を象ったものをあてがったそこも、ぐちょぐちょに濡れていた。  
「んぁぁっ!」  
ポーラが目を離した隙に、ママはディルドを秘所に埋め込んでいった。  
「あーっ!気持ちいい!気持ちいいのぉぉっ!」  
ママはディルドを動かしつつ、矯正をあげていた。  
ディルドはママの膣内へ出たり入ったりを繰り返すうち、ドロドロに濡れて光っていく。  
「パパ!あたしいやらしい女なのぉっ!もっと・・・もっと激しくしてぇっ!」  
ママの動かす手がどんどん早くなっていく。  
ポーラはその光景に目が釘付けだった。見た事のない、大人の情事・・・。  
ポーラに覗かれているなどと気付かないママは、尚もディルドを膣内の奥に埋め込ませる。  
「いやぁ!あたし・・・いっちゃう!パパ、いっちゃうぅっ!一緒に・・・イってぇっ!」  
ビクビクっと体を震わせ、ママは動かなくなった。  
そして、  
「パパ、気持ちよかったわ。また明日しましょうね。」  
と言い、チュッと受話器にくちづけすると電話を切った。  
そして、ママは服を着ること無く、そのまま寝てしまってた。  
 
「すごいもの見ちゃった・・・。」  
ポーラは性への好奇心と、見てはいけないものを見てしまった罪悪感とで、胸がいっぱいだった。  
トレーシーの部屋のドアを開け、用意されたベッドの中にもぐり込むと、はぁ、とため息をはきながら  
眠りにつこうとした。  
しかし、そう簡単に眠気など襲ってこず、ポーラはネスの部屋へ向かった。  
ドアを開けようとすると、声が聞こえてきた。  
「おにいちゃん、痛いよぅ・・・。」  
「我慢しろよ。なかなか入んないんだよ・・・。」  
言葉と共に、はぁはぁと、吐息まで聞こえてくる。  
まさか兄妹で?  
ポーラは先程見た、ママの痴態を思い出した。  
「あん!血が出ちゃったよ!痛いよ〜!もうやめて〜!」  
「あれ?間違えちゃったかな?この穴じゃないのかな?」  
ネスとトレーシーちゃんが・・・そんな・・・。  
ポーラは性行為は、兄妹でするものではない!と、注意すべく、ネスの部屋のドアを勢い良く開けた。  
「だめよネス!そんな事・・・!」  
「え?」  
ポーラが見た光景は、ネスがトレーシーの耳を触りながら、涙ぐんでるトレーシーに寄り添って  
いる姿だった。  
しかし、ふたりとも服は着たまま。  
「あれ?・・・ネス、何して・・・。」  
どんどん顔が赤くなっていくポーラを怪訝に思いつつ、ネスは、  
「トレーシーのピアス・・・代えてあげてるの・・・。」  
と言った。  
 
 
 

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