僕は毎日ポーラの事を考えたりしていた。
あの戦いから数ヶ月経ち、皆それぞれの故郷に帰っていった。
みんなに会えないのは寂しいけど、ポーラに逢えないのはもっと寂しく胸が詰まる思いがあった。
「…久しぶりに会いに行ってみるか」
僕はバスに乗り込んだ…。
長い道をバスに揺られ、見覚えのある町に着いた。真っ先に幼稚園に向かうが、不安があった。
実はアポを取ってなかったのだ。
…大丈夫、かな
不安を抱えながら、幼稚園の扉を開け、中に入る。
中の園児達が一斉に僕を見る。その中に僕の知ってる、ブロンドの髪の可愛い女の子がいた。
「…ネス…ネス!」
「…ポーラ」
ポーラは僕を見付けると一目散に走り出した。
僕は、腕を広げ彼女を受け入れる用意をしたが…
「今まで連絡もくれないで何してたのよ!」「あぶろぼあっ!」
例のフライパンでおもいっきり殴られ、失神した…。
「あー。すっきりし…」
薄れ行く意識の中で最後にこの言葉だけ聞いた(聞こえた)