ギーグとの戦いが終わった頃…。  
ネス達の身体は一回り大きくなっていた。  
年を取ったことの証。  
そう、中学生になっていたのだ。  
最終戦を追えたあと、ジェフはそのままウィンターズの学校に通い、  
プーは王子という身分に戻った。  
そしてネスとポーラはというと、小学校を卒業し、二人で同じ中学に通っていた。  
本来の自分達の日常に戻ることが出来たのだ。  
もう彼らは戦士ではなく、異性に興味を持ってしまったりする、ふつうの「お年頃」―――――  
だったりする。  
 
 
「ネス!次の授業は保体よ。」  
制服のスカートをなびかせて、ちょっとお姉さんになったポーラが言う。  
手に持つ教科書は、『保健体育』。異性の体付きなどが詳しくわかる、  
お年頃な中学生にとっては一番身近な『Hな本』だ。  
「体育館に集まって授業だって。」  
ポーラは準備の遅いネスを待ってあげて、それから歩きだす。  
「ごめんねポーラ!時間かけて…。保体って、なんの説明するの?」  
おとぼけ顔のネスの問いに、ポーラはちょっと頬を赤らめた。  
「たいした授業じゃ…、ないみたいだけど」  
「なにそれぇ〜。教えてよポーラ。気になるよ!」  
ポーラは、口をすぼめ、小さくつぶやくようにこう言った。  
「性について……よ!」  
 
 
ネスが遅れたと言うこともあり、体育館ではもう授業が始まろうとしていた。  
生徒の前には大きなボードがあり、色々な資料が貼られている。  
「性って何の事なのかなぁ。ねぇ、ポーラ?」  
「…そのうちわかるわよ。」  
二人がおしゃべりしていると、「静かに!」と言う声がし、  
ついに授業が始まった。  
「授業がはじまったー!」  
ネスは何が起こるのだろうとワクワクしている。  
ポーラは、これから始まる授業の内容を想像し、ちょっと頬をまた赤くした。  
「みなさん、今日は異性の身体、セックス等について学びます」  
先生は何も恥ずかしくないといった様子で呼び掛ける。  
ちょっとざわつく体育館。  
「皆さんは、マスターべーションというものを知っていますか?」  
こちらからしてみれば、先生の呼び掛けは、相当な刺激である。  
 
「マスターなんとかってなに?」  
無知なネスが、ポーラに問い掛ける。  
「そんなの、言えないわよ!」  
ポーラは小声でそう怒鳴るが、  
「なんでポーラは知ってるのに僕はダメなのさ!」  
というネスの言葉で、教える羽目になってしまった。  
「じっ…自分のあそこを、いじって気持ち良くなることよ。」  
穴があったら入りたい衝動に駆られるポーラ。  
ネスはきょとんとしてポーラを見つめる。  
「あそこってどこ?」  
「〜〜そりゃ、お股とかっ……」  
「ポーラだったら、ココ??」  
ネスは、体育座りで丸見えだったポーラのパンツを、指でなぞった。  
何の邪心もなしに…。  
「きゃぁぁぁあんっっ!!」  
ポーラは皆の前だというのに、大きく跳ねてしまう。  
「ポーラ、どったの?」  
あいかわらずきょとん顔のネス。  
「どったのじゃないわよ!なんでいきなり触るのよ!!」  
息を荒げてポーラは怒った。  
 
皆授業に真剣だからよかったけど、こんな声だして恥ずかしい…。  
「あそこってソコのことだったんだぁ。」  
「そ、そうよ。」  
必死に理性を保とうとするポーラ。  
だが次の瞬間……  
「でも下着の上からじゃわかんなかったなぁ。中に指入れてみるね!」  
満面の笑みでそう言うネス。ポーラが止めようとしたのもつかのま…  
 
つぷっ  
 
「ぁぁぁぁ!や、やめてぇ―――!!」  
ポーラの下着がずらされ、ネスの指が侵入する。  
「わぁ、何コレ?すごくぬるぬるしてる…。ってあれ、ポーラ?」  
「んっ、は、やんっ…ネスぅぅぅ!はや、はやくっ、抜きなさいぃ…っひぐ!」  
ポーラは周りの人にはきかれないよう、声を押さえていた。  
「ポーラ?つらいの!?あ、ココ触ったら気持ち良くなるんだったっけ?  
じゃあ僕が、今楽にしてあげるからね!」  
何も知らないネスは、ポーラの中に入れた人差し指をぐるぐると回しはじめた。  
 
「はぅぅ!…ん、あ!」  
皆の前なのに!なに私ったら、感じてるのよぉ!  
ポーラは声を出すまいと必死で堪える。  
「だめ、だめよネス…おかしくなるわよォ…!」  
「何が?」  
「ぬ、抜きなさいよ!あ、あ、あ、もう、だめェェ!!」  
ポーラはネスの指の感触に耐えられず、体育館の中でイってしまった。  
「どうしたの!?ポーラ。僕変なことした!?」  
したわよ!ポーラは心の中で思いっきり叫ぶが、呼吸もままならない状態である。  
「そこ!うるさいわよ。どうしたの?」  
二人の様子に、先生が目を付けた。どうやらエッチな事とはばれていないらしい。  
「先生!ポーラの様子が変なんです。保健室に行ってもいいですか!?」  
ネスは泣きそうな顔でそういう。  
具合が悪そうなポーラを本気で心配しているのだ。  
「わかったわ。ポーラさん、ネス君に連れてってもらいなさい。」  
先生の指示のもとに、二人は体育館をあとにした。  
 
保健室に入ったネスとポーラは、なんだか違和感を感じていた。  
先生のいない保健室、白いベッド、  
なにかエロティックな、そんなものを感じていたのだ。  
ネスはポーラをベッドに寝かせ、優しく声をかける。  
「ポーラ?ごめんね。僕が何かしたから、気持ち悪くなっちゃった?」  
ポーラはネスの甘い声と、この空間にすっから酔ってしまっていた。  
(あ…なんかすごくいやらしい気持ちだよぉ…)  
「ネスのせいじゃないよ。」  
ポーラは赤みがさした顔でほほえむ。  
「ただね…その、授業の途中だったから、きちんと受けられなくなっちゃって」  
ポーラは興奮してか、とんでもない事を口にした。  
「その…、あの、さっきの授業、ここでやらない…?」  
 
(わ〜〜〜!ばか!な、何言ってるの私!)  
ポーラは自分の言った台詞を今再確認し、穴があったら入りたい気分だった。  
だが、この疼く身体に反抗できない。あとには退けなかった。  
「いやらしー意味じゃなくて!か、か、か身体とか、見せあったりしたら、  
勉強になるんじゃないかなぁ…と!」  
ポーラは思いつく単語を次々に口から放っていく。そのスピードに押され、ネスは  
「いいよ!ポーラがやりたいなら。」  
と笑顔で答えた。  
 
「じゃぁ、ね、ネスから脱いでよ!」  
二人はベッドの上で身体を見せあいっこすることになった。…勉強のため…。  
「わかったよぉ…」  
顔を赤らめながらネスが制服を脱ぐ。  
ネスの身体は細身だが、筋肉がついていて、綺麗だった。  
ポーラは、初めて見るネスのソレに、顔を赤くした。  
「ネス、それが…あの…ぺ、ぺ…ペニス…って奴ぅ…?」  
「あ、あんまし見ないで…!」  
どんどん反りあがってくるその肉棒に、ポーラは手を添えた。  
「わわわ!触るのぉ!?」  
ネスが驚いて声を上げる。  
「当たり前だよっ!授業なんだからぁ…ぁ、でも」  
(触っちゃったけど、次はどうすればいいんだろう…)  
ポーラは悩んで、ネスのソレを長い間見つめ続けた。  
ネスはそのポーラの視線で興奮してしまった。  
「そんな見られたら…恥ずかしいよ〜」  
ポーラの手の中で、どんどん大きさを増していく肉棒。  
 
ポーラはびっくりしていたが、  
(わ!な、なんで大きくなるんだろ…!?)  
不思議に思い、ネスの一部であることを忘れ、さすったり、撫でたりして観察した。  
まるでオモチャのように。  
「はぁっ、あっポーラ!!そんなにするとダメッッ!」  
ネスがいきなり甲高い声で叫ぶ。  
「え?え、なにが…」  
「んっ、ぁあっっっ!!」  
ネスが艶めかしい声で鳴いたかと思うと、  
ドピュッ…  
ネスの反り上がったソレから、白く半透明な液が放たれた。  
ポーラは顔を近付けていたので、精液を顔で受けとめるかたちになってしまった。  
「きゃぁぁ!なにコレ〜?!」  
自慰などの一般知識はありつつも、まったく経験のないポーラは、何が起こったのかよく解らなかった。  
「ポーラ!ご…ごめん!!」  
ネスは、焦ってポーラの頬を指で拭う。  
だがポーラはあまりショックは感じてないようだった。  
「これが、ネスの精液っていうやつなの…?」  
「あ、う、うん…。」  
「なんかゼリーみたいで、綺麗ね…。」  
そういうポーラの顔も、赤みがさしていて、さらに精液まみれになっていることで、一段と綺麗だった。  
 
「さぁ、次は私の番よね。」  
ポーラは少し恥ずかしがりながらも、スカートとショーツを丁寧に脱いでいった。  
露になったポーラの白く、すっとした足が、ネスの全視界を占領する。  
「あっ…」  
ポーラは脱ぎながらあることに気付いた…  
(や、やだっ…体育館でしたときと、比べものにならないくらい……)  
ポーラの秘部は愛液がしたたるくらい濡れていた。  
(でもネスも見せてくれたんだし、こっちも見せるのが筋ってモノよね)  
ポーラはゆっくりと脚を開いていった。  
開かれた脚の隙間からのぞく、ポーラの花弁。  
それはキラキラと露に濡れ、妖艶な美しさを出していた。  
初めて見る女性の秘部に、ネスは言葉を失った。  
あまりにも綺麗だったのだ。  
「触っても…いい?」  
ネスはそう呟く。  
ポーラは恥ずかしそうにコクン…とうなずく。  
ネスはおそるおそるポーラのそこに指を這わせた。  
キズつけぬよう、ひだの一枚一枚を確かめるように。  
ポーラのそこは、ネスが愛撫するたびに潤い、そして赤く染まっていった。  
 
「…っあ!」  
ネスの指の感触に震えるポーラ。  
「凄いよ、なんか…あったかくて、ひくひくしてる」  
ネスはポーラのクリトリスをいじったり、やわやわと撫でているだけだったが、  
「アッ、だめ、…言わないでぇ…んっ!」  
とうとう中指を花弁に侵入させた。  
「きゃぅっ!?」  
ポーラは思わず跳ね上がる。  
「ぁんんっ、や、ネスぅんっ…!気持ちいいよぉ…!!」  
「本当?ポーラ、可愛い…!」  
「やんっ、やぁぁっ、あっ、あっあ!」  
激しく悶えるポーラに、ネスの我慢も限界が近づく。  
 
最終段階…!  
 
ここまできたら、最後までいくしかないっ。  
ポーラは迫り来る恐怖と快楽を思い、目蓋を強く閉じた。  
 
「ネス、いいよ…きて…!」  
そう声を振り絞るポーラ。だが…  
 
「ナニが?何の事?」  
 
ネスは最後に何をすればいいのか知らなかったのだった。  
すっとんきょうな声を出したネスに、ポーラは愕然とした。  
「何ってそりゃ…」  
ポーラが言い掛けたとたん。  
 
キーンコーンカーンコーン……  
 
授業終了のチャイムがなる。  
「あっ!保健体育の授業終わり〜」  
さっき興奮していたのが嘘だったかのように、元気のよいネス。  
「次の授業は…あ!家庭科だぁ〜わーい!  
ケーキ作るんだよね、美味しそう〜♪」  
ネスは猛スピードで服を着て、ベッドから降りる。  
「ポーラも早くしないと、次の授業遅れちゃうよ?」  
悪気のない、満面の笑みでそう言うネスに、  
ポーラは寸止めされた苦しさとデリカシーのなさに拳を握った。  
 
「ネスのばかっっ!!」  
 

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