ざぁざぁと音をたて降る雨。
どうやら今日は嵐らしい。
だがうるさい雨の音も、ポーラにとっては好都合だった。
隣で静かに寝ている友達に、気付かれないですむからだ。
ここはサマーズのホテル、
四人じゃ使えきれないくらいの部屋にポーラたちはいた。
今はもう夜で、暗い部屋にみんなの寝息が響いている。
そんな皆の寝息にまぎれ、自分を慰める……
心臓が飛び出すぐらいポーラは興奮した。
「皆寝てるよ…ね」
ポーラはふかふかのベッドの中でごそごそと動きだした。
今日は…誰にしよう。
ネスはいつもだから飽きちゃった。
たまには、ジェフにしよっかなぁ。
ポーラは想像の相手をジェフに決め、くふっと小さく笑った。
自分の手を自ら自分の胸にもっていく。
(ポーラ…可愛いよ)
そんなジェフの言葉を想像しながら。
「あんっ…」
ぴくんとふるえるポーラ。
いつもの想像のネスとは違い、大人で美しい少年の幻想を描く。
これもまた、この行為の楽しみだ。
「やだぁ…ん…ん」
自分の胸を揉みしだいていくと、かすかに甘い声が漏れた。
「ジェフ…やぁ…」
友達をこんな卑猥な行為に利用している自分が恥ずかしくなる。
羞恥心。ポーラはさらに燃えていく。
次にポーラは自分のパジャマをたくしあげ、ブラをはずした。
暗やみの中で、小振りな形のよい胸が弾ける。
(ポーラ…綺麗だよ…)
ジェフの幻影は、優しくポーラの胸を掴んだかと思うと、
激しく揉みしだいていった。
「ジェ、ジェフぅぅ!!」
ポーラはジェフの名を高く叫んだ。
「いたっ…気持ちいい…もっと痛く…痛くしてっ!」
乳首に指をかけ、優しくしごいていく。
だがその後はやはり強い力で痛め付けた。
「はぁぁぁ!!やだっ…ジェフの…Sぅぅ…」
もじもじと太ももをすり合わせるポーラ。
すでに下半身は裸の状態であった。
誰もいないはずの方向に、ポーラは恥ずかしそうに足を開く。
「ジェフが…見てるよぉ…見てるぅ…」
ポーラは自分の秘部を自分の指で慰めようとした。
その時だった。
「何してんの?ポーラ…」
一人起きていたジェフに、気付かれてしまった。
自分が幻影を思い描いていた張本人に…。
「じぇ、ジェフ!!ち、違うの、これはっ…」
取り乱すポーラ。だがもう裸とも言っていい状態と
大きく開いた足は弁解の余地はなかった。
「へぇ…ポーラって自分で慰めてんの?」
「やぁぁ…やめて…」
仲間にばれてしまった。そのことでもう、頭はいっぱいだった。
ジェフは、恥ずかしがるポーラがおもしろくて、わざときつい言葉をかけた。
「それで僕が想像の相手ってわけ?」
「!!」
「そうとう淫乱だな。こんな女と今まで旅してたのか…」
ジェフの言葉がひどくなればなるほど、なぜかポーラは感じていく。
「やだぁ…」
ポーラは顔を真っ赤にして震えた。
「今してたんだろ?やってみてよ。誰かが見てた方が
興奮するんでしょ?」
ジェフが意地悪くそういうと、ポーラは戸惑っているらしく
ちょっと後退りした。
「そ…そんなのぉ…」
「できないわけじゃないよな?なんなら皆も起こそうか?」
「それはやめてっ…!」
ポーラは焦って、ジェフの腕をつかみ揺さ振る。
「ならやってみせてよ。」「…………」
ポーラはたどたどしく足を少し広げると、そこに自分の指をあてた。
「そんなんじゃ奥まで見えないよ…」
ジェフは冷たく、命令するような声で言う。
ポーラはその冷めきったジェフの声に怯えながらも、感じていた。
「じぇふぅ…恐い…」
ポーラの足の付け根に、暗やみでもわかるほど
てらてらと光り輝いたピンクの花弁があった。
「んっ……」
自分で中指を挿入すると、よほど待ち望んでいたのか
すぐさま指を奥まで飲み込んだ。
グチュ…グチュ…と言った卑猥な音が響き渡る。
ポーラの秘部からは愛液がしたたり落ちている。
「こんだけでそんなに感じんの?」
ジェフは唇の先だけを少し上げていやらしく笑った。
「ジェフが見てるからっ…あっ、あっん!」
見られてる、と言うだけで、有り得ないほどに燃えてしまうポーラ。
「でっ、でも、ジェフっ…お願い。ジェフが…触って……」
ポーラは自分の愛撫だけでは物足りなくなり、
ジェフに哀願した。
「僕が?」
「うん…!」
「嫌だね。君は僕の事好きなわけじゃないんだろ?
ただ僕を利用してるだけ…
本当に好きなのはネスなんじゃない?」
「え…?」
ポーラはジェフの言っている意味が理解できなかった。
「僕の事好き?」
「な、なに?なに言ってるの?ジェフ…」
「好きって言えよ」
「す、好きよ」
ポーラは反射的にそう答えた。
いつもクールなジェフが自分になぜ
そのような事を言うのかまったくわからなかった。
「嘘のくせに…!」
そのときのジェフの顔は修羅のようだった。
いきなり人が変わったようにポーラに襲い掛かり
激しいキスをしてきたのだ。
「んくっ!」
ポーラは突然の事に驚いて身動きがとれない。
「…!ふ…、んむ…」
「…、はぁ、ポーラ、甘い」
ジェフは唇を離してそう呟いた。
二人の唇には唾液がしたたっている。
「ジェフぅ…ジェフ…」
ポーラはあまりにも気持ちよく、ジェフを抱き締め、カラダをくねらせた。
「好き…」
ポーラは、今度は心の底からそう言った。
快楽にまどわされた感情かも知れないが。
「ポーラ…可愛い」
ジェフはポーラの秘部を指でなぞると、そう囁いた。
「あっあん!ダメぇ!!」
自分で触るより何倍も気持ちいい。
ポーラは大声で鳴いた。
ジェフの指に伝わる、ポーラのアソコのぷにっとした感触と、甘い液。
「挿れていいか?」
ジェフは、さっきとは打ってかわって、
弱々しく、ポーラに怯えるような声できいた。
「うん…!ジェフのいれてぇ…!」
ポーラは涙と唾液でグチャグチャになった顔で言う。ジェフはポーラをいとおしそうに抱き締めた。
ジェフはポーラのそこに自分の肉棒をあてがう。
「あっ、あついよォ…燃えちゃうよぉ」
ポーラは涙声だった。
「いくよ…!」
ジェフはポーラのそこにそれを挿入させていく。
鼻をつくような甘い香り。
白い液体が、二人の結合部分からしたたり落ちた。
プチュッ…グチ…
「やぁぁっ!ジェフ、ジェフぅぅ…ん!」
「ポーラの中、気持ちいいよ…」
ジェフはポーラの耳元で、ぞくぞくするような声で囁く。
「もう、ずっとこの態勢でいたいよ…」
「あ、あたしは、あっ、やだぁっ!へ、変に、なるよぉっ…あっ…あふ…!!」
ポーラのアソコはヒクヒクとした動きを繰り返し、
ジェフのそれを刺激した。
「ぽ、ポーラ駄目だ!」
「ふぇ?な、何がっ…」
ドクッ、ドクドクドク!
「ひぁぁぁぁぁっっ!!」
ポーラは今までに感じたことのない刺激に、イってしまった。
ジェフはポーラの中に、射精してしまったのだ。
「ポーラ、気持ち良かった?赤ちゃんの素だよ…」
「あかちゃんの…?」
「そうだよ…いっぱいいっぱい中に出してあげたからね…?」
ジェフはにっこりと、しかし企んだ声で言った。
「うん…」
ジェフがポーラから自分のモノを抜くと、そこからは
どろりとしたジェフの液が流れ出た。
「ポーラ、これでネスとはもう両想いにはなれないよね…?
僕の液まみれになっちゃったんだから。
僕の事しか考えられないよね」
「う…ん。うん…、あたし…ジェフのものになる…」
ポーラはまだジェフのモノの余韻に浸っていた。