「ジェフ…」  
「ト、トニーか!?どうしたんだその姿は…」  
そこはスノーウッドの寄宿舎。自室で寛いでいたジェフの元に現れた、女装したトニー。  
「ガウス先輩がね…凄い発明をしたんだよ。」  
「その姿とガウス先輩の発明に何の関係が…?」  
状況があまり飲み込めてないジェフを見て、トニーは笑顔のまま自らのスカートをたくし上げた。  
「トニー…それは!?」  
トニーはスカートの下に何も履いていなかった…だが、何よりもジェフを驚かせたのは…  
「これがガウス先輩の発明…小女子マシーンっていって、女の子になれる機械を発明したんだよ。」  
「そ、そんな事が…」  
トニーの股下にはあるべき物が無く、どこから見ても完全な女の子だった。  
「でもね…まだ試作段階で、小一時間しか女の子になれないんだ…」  
「そう…なのか…?」  
不意に、トニーに抱きつかれるジェフ。  
「だから…だからさ…今しか僕の気持ちを伝えられない…」  
「トニー…?」  
トニーの少し潤んだ双瞳に見つめられ、ジェフはドキッとする。トニーは顔立ちも整っており、仕草も少し女の子っぽい所がある。ジェフも、そんな彼にあらぬ恋心を抱いた事もあった。だが、彼は紛れも無く男の子だ。その事実だけが、ジェフの感情に歯止めを掛けていたのだが…  
 
「ジェフ…僕は君の事が…好き…なんだ…」  
そう言って、トニーは顔を真っ赤にして俯く。  
「トニー…」  
「だ…だからさ…その…」  
トニーは俯いたまま、ジェフの胸元でモジモジと呟く。  
「僕を…抱いて…欲しいんだ…」  
「……」  
ジェフは何も言えなかった。  
「ははは…ごめん…僕…変だよね…」  
そう言ってジェフの元から離れようとするトニーだったが、ジェフに抱きすくめられる。  
「え…ジェフ?」  
「僕も…君の事が好きだ…」  
「え!?」  
トニーは驚いてジェフの顔を見る。  
「時間が無いんだろ?急がないとな。」  
「ジェフ……んむっ…」  
二人はお互いの唇を交わした。  
 
唇を触れ合わせるだけの軽いキスだったが、それだけでお互いの鼓動は早くなる。  
唇を離し、トニーのブラウスに手を掛けるジェフ。次第に露になるトニーの素肌…彼の肌は日に焼けておらず、透き通るように白かった。  
「トニー…いいのか?」  
「うん…」  
ジェフの問いに、俯きながらトニーが答える。その姿はまさしく少女そのものだった。  
(トニーってこんなに可愛かったっけな……)  
自分の胸元で頬を赤らめているトニーの初々しい姿に、ジェフの理性は少しずつ崩れ去っていく。  
(本人がそうしてくれっていってるんだし…いいよな…)  
ジェフは露になったトニーの二つの膨らみを揉む。モミ…モミ…モミ…と、何とも表現しがたい感触…  
「はぅん…」  
色っぽい声を上げるトニー…その反応に思わず胸の鼓動が速くなるジェフ。  
(うわ…本当に女の子みたいだ…いや、女の子なのか…)  
冷静を保とうとするジェフだったが、マシュマロの様に柔らかい彼女(?)の胸の感触に戸惑いを隠せない。  
ジェフのズボンはいつの間にかパンパンに膨らんでいた。  
「あぁ…ジェフ…」  
トニーはジェフのズボンの膨らみに気付き、感嘆の声を上げる。  
「あ…トニー…」  
トニーはジェフのズボンのチャックを下ろす。それと同時に、ズボンの圧迫から開放されたジェフのそそり立つモノがパンツ越しに盛り上がりを見せている。  
 
「僕を見てこんなになってしまったんだね…」  
トニーは微笑みながらジェフのパンツを剥ぎ取り、露になった陰茎にウットリした視線を向けている。  
マジマジと自らの陰茎を見られ、ジェフは顔を赤く染める。  
「そんなに見ないでくれよ…」  
「僕…嬉しい…」  
「トニー…うぅ…」  
トニーの柔らかな手が、ジェフの陰茎を優しく包み込む。  
「大丈夫…僕に任せて…」  
トニーはゆっくりと、ジェフの陰茎を扱き始める。元は男の子である事もあり、感じるポイントをしっかり把握しているトニーの指使いに、ジェフは溜まらず声を上げる。  
「あぁ…すごいよトニー…」  
「ふふふ…まだまだこれからだよ…」  
トニーはジェフの陰茎を咥える。そのネットリとした感触にジェフのソレは、ますます硬度を増してくる。  
「はむ…んん……すごい…ドクドクしてる…」  
トニーも首元まで顔を赤くし、息を荒げながらジェフの陰茎を刺激し続ける。  
「はぁ…はぁ…トニー…そろそろ…」  
ジェフの射精感は限界まで来ていた…トニーもそれに気付き、口での奉仕を一時中断する。  
「トニー…?」  
「イク時は一緒に…ね?」  
ジェフをベッドに押し倒し、その上に跨るトニー。捲り上げられたスカートの合間からチラチラと見えるトニーの秘所は、膝元まで愛液で濡れそぼっていた…。  
「やっと…一つになれるんだよね…」  
感極まったのか、トニーは涙目だった…そうして、ゆっくりと腰を下ろしていく。お互いの秘所が触れ合った瞬間……  
 
―――――――――――――――――――――――――  
 
ジェフはホテルの一室で目を覚ました…。時計を見ると午前1時を指していた。  
「夢か……」  
暫く無言で考え込んでいたジェフは一つの結論に達する。  
「……寝よう。」  
ジェフは再度眠りに就いた。  
 
 
所変わってスノーウッドの寄宿舎…  
―ダッ…ダッ…ダッ…ダッ…  
遠くから聞こえてくる何者かの走る足音。  
「おいおい…騒々しいな…」  
研究室で眠気覚ましのコーヒーを飲んでいたガウスは、独り呟いた。  
―ガチャ…  
息を切らしながら部屋の扉を開けて入ってきたのはトニーだった。  
「どうしたトニー?廊下を走るのは規則違…」  
「ガウス先輩!!」  
「おうっ…ど、どうした?」  
突然名前を叫ばれ、狼狽えるガウス。  
「小女子マシーンを作って下さい!!」  
「な、何だ…その小女子マシーンってのは?」  
スノーウッドの夜は更けていく…。  
 
 
 
おわり  
 
 

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