「はぁ…んっ…ああっ…」  
少女の上げる悩ましげな嬌声が部屋を包み込む。  
「はぁ…はぁ…ポーラ…」  
ベッドの上に仰向けに寝そべる少女の上に覆い被さり、腰を荒々しく動かす少年が小さく呟く。  
ホテルの一室。少し大きめのベッドの上で彼らは情事に耽っていた。  
「すごいわ…ネス…ああっ…」  
顔を上気させ、綺麗なブロンドの髪を乱れさせながら、少年のモノにしては少し大きめのいきり立つ欲情を一身に受け止める少女。  
頬に汗でぺたりと張り付いたブロンドの髪がとても扇情的だ。  
「ああ…ポーラ…」  
少年は少女を貫いたまま、目の前に見える大粒の汗に塗れた双丘へと舌を這わす。マシュマロの様に柔らかい膨らみを舌で味わいながら、その先端でぷくりと膨らむ突起に吸い付く。  
「ふぁっ…だ…だめ…そこは…弱いの…」  
か細い声を上げる少女の姿ににやりと笑みを浮かべ、少年は突起を甘噛みする。  
「あぁぁんっ…」  
ビクッと身を震わし、全身にかいた汗を辺りに飛び散らせる少女。その様子に満足げな笑みを浮かべながら、少年は少女を突き上げる。  
 
「はぁんっ…だめ…おかしく…なるぅ…」  
少年の責め苦に快楽の声を上げながら、少女は高みに達しようとしていた。  
「ああ…はぅ…うんっ…」  
不意に唇を奪われる少女。クチュクチュと艶かしい音を立てながら、お互いの舌を絡ませ合う。  
「んちゅ…んん…はむ…」  
少年は少女の口内をじっくりと味わいながら、腰を動かすペースを上げていった。  
―ジュッ…ニチュ…グチュ…  
「はぅ…あっ…あっ…あっ…だ、だめっ…イクっ…イっちゃうッッ!!」  
少女の秘窟がビクッと震えたかと思うと、急にギュッと少年のモノを痛いくらいに締め付ける。  
「ううぅ…ポーラ!!」  
寸前のところで少女から引き抜き、白濁した液を彼女の胸へとぶちまける。  
「はぁ……はぁ……」  
白濁液と汗に塗れた双丘をゆっくり上下させながら、少女は余韻に浸っていた。  
 
 
――暫くして  
「はースッキリした。」  
シャワー室から出てきたネスの第一声である。  
「もう…ネスったらデリカシーに欠けるわね…」  
先にシャワーを浴び終わり、ベッドに腰掛けていたポーラが呆れた様な声を上げる。  
「そうか?」  
ポーラの言葉にたいした反応も見せず、ネスはポーラの横に腰掛ける。  
「よっこらしょ。」  
「はー…ダメね……」  
親父くさいネスの姿にポーラは溜息をつく。  
「少しはジェフを見習ったらどう?」  
「あー聞こえない聞こえない。」  
 
子供の様な反応をするネスに、ポーラは二度目の溜息をついた。  
「それにしてもさーポーラは大丈夫なの?」  
「何が?」  
「明日はジェフの番だろ?毎日毎日よく体が持つね。」  
「そう?私は全然平気よ。いい運動にもなるしね。」  
「へー…意外とタフだね。」  
「それに二人の反応を見てて楽しいしね。」  
今度はネスが呆気にとられた。  
「じゃあ、僕はもう寝るよ?」  
「ええ、おやすみ…ネス。」  
ネスは自分のベッドへ向かっていった。  
その姿を視線だけで見送り、ポーラも自分のベッドで眠りに就いた。  
 
 
「今日はジェフの番か…」  
バスローブ姿でベッドに腰掛けていたポーラは小さく呟いた。  
先にシャワーを浴び終わり、今はジェフがシャワーを浴びている。  
突然始まったおかしな関係…。  
それが始まるきっかけになった出来事を、ポーラは思い出していた。  
 
―それは、ある日の出来事。  
トポロ劇場でビーナスのステージを見終わり、ホテルに帰ってきた時の事だった。  
自分達の部屋に戻り、備え付けのテーブルを挟んで座る三人は、その日の出来事を語り合う。  
「いいステージだったね。」  
コーヒーを飲みながら、ジェフが言う。  
「そうね…歌も素敵だったけど、ビーナスさんとても綺麗だったわ…」  
ジェフに続き、ポーラもステージの感想を語る。  
「はぁ…ビーナスさん綺麗だよな…」  
劇場で貰ったパンフレットに目を向けながら、ネスは溜息を漏らす。  
パンフレットの表紙はビーナスさんだ。そこに写ったビーナスさんは、胸元を強調させた真っ黒なドレスを身に纏っている。  
際どい所まで切れ込みの入っているスリットから露になる、贅肉などまったく無い見事な脚線美。  
同性から見ても純粋に美しいと思えるその姿…ポーラはつい自分と比べてしまい、二人に分からない様に小さく溜息をついた。  
多分嫉妬してたんだろうと思う。だから…あんな大胆な事を…  
 
その日の夜の事だ。  
それまでベッドで眠っていたポーラだったが、ふと目を覚ます。  
枕元にある時計に目を向けると、時刻は12時を過ぎたところだ。  
「……」  
再度眠りに就こうとするポーラだったが、トイレに行きたくなり、欠伸を噛みころしながらトイレへと向かう。  
トイレの扉を開けた時、ポーラは衝撃的な光景を目の当たりにする。  
「あ……」  
トイレには先客がいた。  
「え!?」  
そこにいたのはネスだ。  
突然の予期せぬ事態にネスは戸惑いの声を上げる。  
「何してるの?ネス…」  
ネスは便器に腰掛け、トポロ劇場で貰ったパンフレットを片手に持って、もう片方の手を自らの陰茎に宛がっている。  
彼の返答を聞くまでも無く、ポーラはネスが何をしているのか分かっていた。  
「あ、こ、これは…その…違うんだ!」  
何が違うのか…内心、鍵を掛け忘れた事を後悔しながら弁解にならない弁解を試みるネス。  
だが、ポーラは黙ってネスを見つめている。  
(あぁぁなんて事だ…ポーラにオナニーしてるとこを見られてしまった…どうしよう…どうしよう…)  
無言でいられる事がかえって恐ろしい…ネスは傍から見て滑稽な程、慌てふためいていた。  
(だ…だ、だめだ…弁解の余地が無い…これじゃあポーラに軽蔑されてしまう…)  
だがポーラの反応は意外なものだった。  
 
「ふふ…ネスも年頃の男の子だもんね。」  
「え…?」  
ポーラはネスに優しく微笑みかけてくる。  
「気にしなくても良いわよ。」  
ポーラは後ろ手にトイレのドアを閉めた。  
「あ、あの…その…」  
予想外の反応に思考が追い付いて来ないネス。  
「オナニーしてるところ見られた位でそんなに動揺する事無いじゃない。」  
「い、いや、その、何と言うか…ええ!?」  
ポーラはネスの手からパンフレットを取り上げ、ネスの陰茎に手を這わす。  
「一人じゃつまらないでしょ?私が手伝ってあげる。」  
ネスの陰茎をポーラの柔らかな手が包み込む。  
それだけでネスは達しそうになる。  
(ポ、ポーラの手が…僕の…な、何で!?)  
「あ、あの…ポーラ…?」  
「何?」  
おそるおそるネスはポーラに問い掛けるが、ポーラは特に気にする風も無くあっけらかんと聞き返す。  
「ど、どうして…こんな事…?」  
「写真よりも生身の人間の方が良いでしょ?それとも、やっぱり一人でするほうがいい?」  
 
「そんな事無い!」  
ネスは即答していた。  
「うふふ…ネスって素直ね…」  
ポーラの手がネスのそそり立つモノを優しく扱く。  
(あぁぁ…ポーラの手が…ポーラの手がぁぁ……)  
自分の手では味わえない柔らかな感触に悶えるネス。しかも、相手はポーラだ。それだけでネスの思考回路はショート寸前だ。  
ポーラはネスのモノを扱きながら、その先端に舌を這わす。  
ヌルッとした生暖かい感触を感じ、ネスはそこに目を向ける。  
(うぁぁぁっっ……ポーラが……僕のを舐めてるぅ!?)  
突然我が身に起こった事に戸惑いを隠せないネス。  
ポーラの舌が、ネスの鈴口をチロチロと舐め上げる。  
「あぁぁ…ポーラぁ…」  
「感じてくれてるのね…嬉しい…」  
そう言うと、ポーラはネスの亀頭をぱっくりと咥え込んだ。  
ポーラのプリッとした唇の感触に、ネスのそれは一段と強度を増した。  
(そ…そんな…すごい…夢みたいだ…)  
まさかポーラにフェラしてもらえるなんて…あまりの感動にネスは感極まって泣きそうになる。  
 
カリのくびれから、裏筋まで…ポーラの巧みな舌使いに、ネスはそれは爆発寸前だ。  
(だ…だめだ…堪えきれない!!)  
「ポ、ポーラぁぁ!」  
ポーラの名を絶叫しながら、ネスは彼女の口内に白濁液をぶちまける。ビュッ…ビュッ…と連射されるそれをポーラは顔を顰める事無く飲み下す。  
「はぁ…はぁ…ポーラ…あうぅっ…」  
尿道に残った精液を吸い上げられ、ネスは少女の悲鳴の様な声を上げる。  
吸い上げを終えるとポーラはネスのそれから唇を離した。  
「どう?気持ち良かった?」  
「はぁ…はぁ…うん…良かった…」  
その時、トイレの扉が開く。  
一斉にドアの方に目を向ける二人。  
ジェフだ。  
一瞬、三人の時間が止まる。  
「あ…!ご、ごめん!」  
我に返り、慌ててその場を離れようとするジェフだったが、ポーラに袖口を掴まれる。  
「ジェフもどう?」  
その後、ジェフもネスと同じ様にポーラの奉仕を受ける事になった…。  
 
「ふふふ…あの時の二人の反応ったら…思い出すたび笑えるわ…」  
ベッドに腰掛けていたポーラは、初めて二人に奉仕した時の事を思い出していた。  
と、そこにシャワーを浴び終えたジェフがバスローブ姿で現れる。  
「どうしたんだいポーラ?」  
「ええ、ちょっと昔の事を思い出しててね…」  
「どんな事だい?」  
「あなたに初めてフェラをした時の事よ。」  
「ああ…その事か…」  
ジェフも思い出したのか少し顔を赤くする。  
「あの時はびっくりしたよ…トイレに入ったら二人がいたんだから…」  
その場から逃げようとしたところでポーラに捕まり、半ば強引にフェラされた…。  
「まさか、ポーラがあんなに大胆だったなんて思ってもみなかったよ。」  
「そう?」  
ポーラはあっけらかんと答える。  
「ああ。人は見かけによらないって、その時初めて思い知ったよ。」  
しばらく談笑し合う二人。  
「じゃあ、そろそろ始めない?」  
「そうだね。」  
メガネを枕元のラックに置き、ジェフはポーラを抱き寄せた…。  
 
「はむ…んちゅ…」  
唇を重ね合わす二人…舌を絡ませ合い、お互いの口内を堪能する。ジェフはバスローブ越しに、ポーラの双丘を輪郭に沿ってなぞり上げる。  
「んんっ…」  
ポーラは顔を真っ赤に染め、くぐもった声を上げる。ジェフはキスを止め、本格的に胸の愛撫を始めた。彼女の胸はまだまだ発展途上とはいえ、しっかりと膨らんでおり、ジェフの手の中でふにふにと形を変える。  
「あぅ…いいよぉ…ジェフ…」  
ジェフはバスローブの隙間から手を差し込み、ポーラの肌を直に触る。彼女の肌はしっとりと濡れており、手に吸い付いてくるようだ…。  
「可愛いよ…ポーラ。」  
そう言って、ジェフは再びポーラと唇を重ねる。それと同時に彼女の胸の先端で硬く屹立している突起を優しくつねり上げる。  
「んっ…んんー…」  
ポーラはまたもや小さく呻きながら身をくねらせる。その拍子に彼女のバスローブが捲くれ、彼女の股下が露になる。  
何も穿いてない…覆い隠すものが何もない彼女の秘所を目の当たりにし、ジェフの鼓動は早くなる。  
 
 

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