そこはイーグルランドにある小さな町。
数日前に隕石が落ちたオネット山があるオネットだ。
夕暮れ時。
独り自室に引き篭もり、手淫をしている少年がいた。
下半身には何もはいておらず、上はシャツ一枚という風貌。
右手には女性用の下着。その匂いを嗅ぎながら、開いた左手で陰茎をしごく…。
彼の名はネス。世界を救う伝説の少年達の一人だ。…まあ、この風貌からは全く想像出来ないだろうが…。
「ハァハァ……これがママの匂いか…」
どうやら彼が右手に持っている下着は、母親の物の様だ。
暫く手淫に耽っていたネスだったが、不意に聞こえたドアをノックする音で我に返る。
「ネスー入るわよー」
聞こえて来たのはママの声。それと同時に開く扉。
ガチャ…と、扉の開く音。突然の事でネスは反応出来ず、その場で固まってしまう。
「今晩の夕飯の事だけ……ど……」
いきなり目の当たりにする、息子のあられもない姿。と、そこで目に留まる自分の下着。
「あ……」
「………」
気まずい空気が部屋に立ち込める。ネスはというと、母親の下着をおかずに手淫をしている所を本人に見られたという事で、恥ずかしさを通り越して今にも泣きそうな様子だ。
そんなネスの元にスタスタと近づいて来るママ。
怒られる!!…と目を瞑って今から起こるであろう事態に身構えるネスだったが、ママの反応は意外なものだった。
不意に抱きしめられるネス。
「ママ…?」
あまりにも意外な反応に何がなんだか分からないといった表情のネス。
「何も言わなくてもいいの。ママはわかってるつもりよ…。」