「ん……」  
ポーラは眩い光を浴び、目を覚ました。  
「あれ…私…」  
朦朧とした意識の中、過去の記憶を手繰り寄せる。  
「そうだ!私…あのまま…」  
ポーラは思い出した。自分は誘拐され、監禁されている事。そして、モノトリーと名乗った男が発した言葉。  
(君はとても美しい少女だ…いつしか君をを牝奴隷として調教したいと思い始めてね…)  
モノトリーの言葉を思い出した途端、寒気が全身を襲う。だが、寒気が襲ったのはそれだけの理由でない事に気付く。  
「そ、そんな…服が…」  
ポーラは全裸だった。慌てて胸を隠そうとするが、ジャラ…と、鎖の音。彼女は今、ベッドの上に鎖で手足を四方に拘束されていた。  
「お目覚めかね…」  
聞き覚えのある声…  
ポーラは慌てて声の主を探す。だが、部屋の中にはいない…。改めて部屋を見渡すと部屋の一部分に大きな鏡がある。そして、その鏡の上にスピーカーの様な物を見つけた。  
「気分はどうかね?」  
「い、いい訳無いです!!」  
それを聞いてハッハッハッ……と笑い声を上げるモノトリーの声が部屋に響き渡る。  
「まあ、そうだろう…今はな…」  
「え?」  
モノトリーの言った言葉の真意を把握する間もなく、部屋に現れるロボット達。  
「今回の調教は彼らに任せる事にした…」  
ガガガガ…と、キャタピラの音を部屋に響かせ、ポーラの元へにじり寄って来るロボット達。  
「この部屋の鏡はマジックミラーになっていてね…私はそこから見物しているよ…」  
その言葉を最後に、プツッ…と音声が途切れる。  
 
ジリジリと近づいて来るロボット達を見て、ポーラは動揺する。  
「い…嫌…来ないで…」  
だが、相手はプログラムに忠実なロボット。ポーラの懇願が聞き届けられる事は無い。  
ピピピピ…と、機械的な音を発してロボット達はポーラもすぐ傍に来ていた。  
これから自分の身に起こる事に恐れ、思わず瞼をギュ…と、閉じるポーラだったが…  
「ひゃう…」  
不意に感じた、冷たい感触にハッと目を開く。  
「な…何を…?」  
ロボット達は刷毛の様な物で、ポーラの体に得体の知れない液体を塗っていた。  
その気持ちの悪い感触に必死に耐えるポーラ。ロボット達はそんなポーラの様子に動ずる事無く、尚も彼女の体に刷毛を這わせ続ける。  
不意に刷毛がポーラの二つのふくらみに達する。ひっ…と、か細い声を上げるポーラをよそに、着実に液体を塗っていく。  
「や…そこは駄目!!」  
ロボットの刷毛が秘所に触れたところで、ポーラは思わず声を上げる。慌てて足を閉じようとするが、鎖で繋がれているため、それもかなわない。瞼をギュ…と閉じ恥辱に耐えている。  
一通り塗り終えたロボット達はその場で停止する。  
急に動かなくなったロボット達に、底知れぬ不安を感じるポーラだったが、すぐにそれどころではなくなった。  
「な、何…?体が…熱い…」  
液体を塗られた部分がピリピリとし始め、徐々に熱く火照ってきだした。  
 
「はぁ…はぁ…何…何で…?」  
その感覚は徐々に強くなり、次第に悶え始めるポーラ。  
「気分はどうかね?」  
不意にスピーカーから流れる男の声。モノトリーだ。  
「はぁ…はぁ…な…何を…したんですか…?」  
フフフ…と、笑いながらモノトリーは話し始めた。  
「今、君に塗ったのはね…即効性の媚薬なんだよ…」  
「媚…薬…?」  
「そう…媚薬だ…それも、時間が経つごとに効果が増してくるやつだ…」  
「そ…そんな…」  
その言葉を聞き、ポーラは動揺する。今だけでも耐え難い状態なのに、それが更に酷くなるというのだ。  
「まあ…君が素直に私の牝奴隷となるのなら、開放してやってもいいのだが…」  
「嫌…です…」  
そんな事は出来ない…。ポーラはモノトリーの言葉を拒絶した。  
「ハハハ…そうでなくては面白くない…だが、それもどこまで耐えれるかな?…私はここで見ているから、気が変わったらいつでも言いなさい…」  
その言葉を最後に、スピーカーの音声は途切れた。  
「うぅ…」  
快感が体を徐々に蝕んでいく。  
だが、ここで屈するわけにはいかない…。  
ポーラは必死に耐えていた…。  
 
―――――――――――――――――――――――――  
 
モノトリーは椅子に腰掛け、静かにポーラの様子を観察していた。  
「フフフ…どこまで持つか見ものだな…」  
―ガチャ…  
不意に部屋の扉が開く。  
「誰だ?」  
ここはモノトリーのプライベートルームだ。突然の侵入者に苛立ちを浮かべながら、扉の方に振り向く。  
「僕ですよ…モノトリーさん…」  
扉を開き現れたのは、でっぷりと太った…今にもボタンが弾け飛びそうなスーツ姿の少年。  
「ポーキー君か…ノックぐらいはしたらどうだね?」  
「ああ、そうでしたね…それにしてもなかなか面白い事をしてるじゃないですか…」  
モノトリーの言葉に全く悪びれる様子も無く、ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべながらポーキーは話しかける。  
「それにしてもポーキー君…どうやってここまで来たんだね?…この階は私以外入れない筈だが…」  
今、モノトリーがいる48階は彼専用の階だ。通路には見張りロボットが隅々に配置され、部外者は入って来れない仕組みだ。  
「ああ…ここのメイドに頼んだら、快く通してくれましたよ。」  
「……そうか。」  
この階にはモノトリー専属のメイドがおり、彼女のみこの階に入るのを許してある。  
(エツコか…勝手に部外者を入れおって……)  
「それで、私に何か様かね?」  
「いえ、散歩がてらに立ち寄っただけですよ…。お邪魔な様ならすぐ出ますが?」  
「ああ、そうしてくれ。」  
「へへ…じゃあ失礼しますよ。まあ、じっくり楽しんで下さいよ…」  
そう言ってポーキーは部屋を跡にした。  
 
「ふん、いい気になりおって…あれの啓示が無かったら、あんな小汚いガキなど…」  
暫くブツブツ呟いていたモノトリーだったが、ポーラの様子を見て静かになる。  
「まあいい…それにしても、ポーラ…なんて美しい少女だ…」  
快楽に身悶える少女の姿を恍惚な表情で見ながら、モノトリーは小さく呟いた。  
 
―――――――――――――――――――――――――  
 
「はぁ…はぁ…」  
ポーラは徐々に増してくる快感に耐えていた。だが、快楽も行き過ぎると苦痛でしかない。  
ポーラの表情は苦しげだ。  
(はぁ…はぁ…だめ…何も…考えれない…でも…負けちゃだめ…)  
顔を真っ赤に染め、少しでも楽になろうと、モジモジと身をよじらせているポーラ。  
と、そこでモノトリーの声がスピーカー越しに聞こえてきた。  
「なかなか頑張るじゃないか…見直したよ…」  
「うぅ…」  
モノトリーの言葉に反応する余裕の無いポーラ。  
「そこでだ…頑張る君にご褒美をあげよう…」  
その言葉を合図に再度動き始めるロボット達。  
(な…なに…?)  
空ろな意識のポーラの胸にロボットの刷毛が迫る。  
「ひゃあっ…!」  
ロボットの刷毛に乳房を撫で上げられ、ポーラは悲鳴の様な喘ぎ声を上げる。  
「散々焦らされたんだ…その分、与えられる快楽も相当なものだろう…」  
「あぁっ…んっ…はぁん…」  
(ああ…だめ…おかしくなりそう…)  
刷毛が乳房に触れる度、全身に快楽の電気が走る。ポーラは自然に溢れ出る声を抑えきれない。  
 
「や、やめ…おかしく…なるぅ…」  
繋がれた鎖をジャラジャラと鳴らし、ポーラは悶え狂う。  
どの位の快楽なのか…それは、彼女の秘所から止め処なく溢れ出る愛液が物語っていた…  
眉根に幾本も皺を寄せ、快楽に悶えるポーラ。  
その様子を見て、モノトリーは思っていた。  
普段の美貌もさるものながら、快楽の苦痛に耐える姿もひどく美しい…と。  
今度は刷毛が秘所へと迫る。  
「はぅん…だ、だめ…やめて…」  
だが、相手はロボット。ポーラの懇願も空しく、秘所を刷毛で弄られる。  
「はあぁぁっ…」  
あまりの快感に達しそうになるポーラ。  
(こ…こんなの…や…あぁっ…)  
ロボットは刷毛にたっぷりと愛液を染み込ませ、その上部にある肉芽を責め立てる。  
「だ、だめ!!あああぁぁぁっ!!」  
一際甲高い声で叫び、腰をビクッ…ビクッ…と、断続的に振るわせるポーラ。  
どうやら達した様だ。  
不意にポーラの反応がなくなる。  
「あまりの快楽に失神したか…まあ、時間はいくらでもある。今日のところはこの位にしておくか…」  
ポーラの達する姿を見届け、モノトリーは部屋を跡にした。  
 
 
(二章へ続く…)  
 
 

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