ギーグを打ち倒し、数日が経った。
長かった冒険は終わり。世界を救うという目的を果たしたネスだったが、言い知れぬ虚無感に包まれていた。
目的を失い、代わり映えの無い日々を過ごすネス。どこか満たされぬ思いを感じながら、彼は図書館に来ていた。
別に本を借りに来たわけではない。ただなんとなく立ち寄っただけだ。とくに目的も無く、ぶらぶらと本棚を見て回る。
「ふーん……。」
目ぼしい本が無かったので、帰ろうと出口へと向かうネスだったが、ふと、一つの扉が目に留まった。
「ここはまだ入ってないな…」
そう呟きながら、ネスは扉のノブへ手を掛ける。
―ギィィ……
小さく軋みながら扉が開く。部屋の中には、ダンボールや使われていない本棚などが、所狭しと並べられていた。
「なんだ…倉庫か…」
そう呟き部屋を出ようとするネスだったが、ふと立ち止まる。
………ぁ………ぁぁ………
風の音に紛れ、部屋に響く小さな音。
「なんだろう?」
以前のネスなら全く気にしなかっただろうが、今は違う。彼は刺激を求めていた…。
扉を静かに閉め、ネスは音のする方へ向かって歩いた。
近づくにつれ、音ははっきりと聞こえてくる。
「はぁ…はぁ…ぁぁ…」
音の正体は女の人の声だった。
声の主を確かめるべく、さらに進んで行く。
そこでネスは、詰まれたダンボールの陰に隠れ、もぞもぞと動く人影を見つけた。
気付かれない様に、そっと様子を伺う。
そこには、一人の女の人がダンボールにもたれ掛かり、はだけた胸元に手を掛け、その豊満な膨らみを弄っていた。
「あれは…」
その女の人には見覚えがある。いつも入り口で受付をしている、あのお姉さんだ。
ネスはゴクリ、と唾を飲む。まだ子供とはいえ、彼にもそういう知識はある。だから、彼女が今している事の意味もわかっていた。だが、実際に見るのはこれが初めてだが…。
「はぁ…あ…ああっ……」
見られている事に気付く様子も無く、お姉さんは尚も膨らみを揉み続けている。
「…………」
無言でその様子に見入り続けるネス。
お姉さんの手がスカートに伸び、裾をたくし上げる。まず、張りのある真っ白な太ももが目に飛び込み、次第にに姿を現す真っ黒なパンティー。
普段のお姉さんからは想像もつかない姿に、ネスは頭がクラクラする程興奮していた。
「はぁぁんっ…」
下着越しに秘所を撫で上げ、甘く湿った声を上げるお姉さん。
「ぅ……」
その声を聞き思わず呻くネス。
ネスのそれは、ズボンの中で膨れ上がっていた。ズボンのチャックを開け、肉茎を露にする。ズボンの圧迫から開放され、それは見事に反り返っていた。
はぅん……ん…ああっ…」
お姉さんは下着越しに触れるのを止めると、下着の中に手を這わし、直に秘所を弄り始めた。
「はあぁ…ああんっ…」
下着に覆われているため、直に見る事はできないが、もぞもぞと秘所を弄っている様子は見て取れる。
「はぁ…はぁ…」
お姉さんの痴態を見ながら、ネスは肉茎をしごいていた。
「はぁぁ…ああっ…だめぇ…」
グチュッグチュッと湿った音が部屋に響く。
豊満な膨らみを荒々しく揉みしだきながら、お姉さんは嬌声を上げ続ける。
「ああんっ…だめっ…はぁん…」
秘所を弄りながら息を荒げる。
「はぁ…はぁ…」
ネスはしごくペースを上げる。
「あ…ああっ…もうだめぇ…あああぁぁっ!!」
足をガクガクと震わせながら、お姉さんはその場にへたり込む。どうやら達したようだ。
「うぅ…」
小さく呻き、ネスもその場で達した。
腰をビクビクと震わせ、目の前にあったダンボールに白濁液をぶちまけた。
「はぁ…ぁぁ…」
肩で息をしながら、お姉さんは余韻に浸っているようだ。
それはネスも同じだ。しばらく余韻に浸っていたが、ふと我に返る。
偶然とはいえ、お姉さんのあられもない姿を見てしまった。それどころか、お姉さんの姿に欲情してしまい、射精までしてしまった…。
なんとも言えぬ罪悪感に囚われながら、ネスはその場を跡にした。
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ネスはまた図書館に来ていた。これで何度目だろうか…。
別に本を借りに来たわけではない。ただなんとなく立ち寄っただけだ。
受付には、あのお姉さんがいた。
いつもと変わらない光景。
だが、お姉さんを見る度ネスはあの日の出来事を思い出す。
今日もまた、何事も無く図書館を跡にした。
何をしているのだろうか…。
自分でも良くわからない。
おそらく、明日もまた図書館に行くだろう。
何か、刺激を求めて…
終