「きゃ!どうしたのネス!?」
不意に押し倒され、ポーラは驚きの声を上げる。ネスはポーラの胸元に手を掛けると、そのまま下着ごと服を引き裂いた。
ビリリッ
「いや!やめてー!」
破れた服の合間から見え隠れする、二つの小さな膨らみを両手で覆い隠しながら、顔を真っ赤にするポーラ。
「ヘッヘッヘッ……。」
ネスの目は完全にイッていた。
「ジェフ!たすけ…」
傍にいたジェフに助けを求めようとするが、ジェフの様子を見て言葉を失う。
「ま…まさか…。」
ジェフはネスほど取り乱してはいなかったが、その場に立ち尽くし、ぶつぶつと何か呟いている。
絶体絶命だ。
そもそも、何故こんな事になったのか…。それは数分前の事だった。
彼らは敵と戦っていた。
ネスのバット攻撃、ジェフの発明品による攻撃が次々と決まり、敵は確実に減っていく。
残すは、あと一匹。
「PKフリーズγ!!」
ポーラのPKフリーズγをまともに受け、最後の一匹は掻き消える。だが、その間際、そいつはPSIを使ってきた。脳を揺さ振る様な衝撃がネス達を襲う。
「う…これは…ブレインショック!?」
戦闘が終わり、何とか持ち堪えたポーラはネスに目を向けるが、様子がおかしい。
「ネス、どうし…!?」
最後まで言い切れず、ポーラはネスに押し倒された。
――――――――――――――――――――――――――――――
という訳で、ポーラは今、かなり危険な状態だった…。
ブレインショックで混乱したネスに襲われ、頼みのジェフも、どこか遠くの世界に逝ってしまっている。
ポーラに馬乗りになったネスは、膨らみを覆う彼女の腕を無理やり引き離し、身動き出来ないよう頭の上に固定する。ちょうど、万歳をしているような形だ。
二つの膨らみを間近に見られ、さらに顔を真っ赤にするポーラ。
「いやーー!!」
逃れようともがくポーラだが、ネスの力は思いのほか強く、ビクともしない。何か方法はないかと辺りを見渡すポーラだったが、不意にジェフと目が合った。
ジェフは、『チェック』している。熱心にポーラの姿を見ながら、しきりに何かを呟いていた。
「だめ!!見ないで!!」
自分のあられもない姿を凝視され、今にも泣き出しそうになるポーラ。
一方、ジェフはというと…
「オフェンス43、ディフェンス32、炎に弱い、冷気に弱い、パラライシスに弱い……」
彼は冷静に『チェック』しているだけなのだが、今のポーラがそれに気付く余裕はない。
まあ、それに気付いたところで、見られているという事には変わりないのだが…。
「そうか…パラライシスに弱いんだな…。」
ジェフの呟きを聞いていたネスは、集中する。
「え!?…なに?…からだが……」
不意に体が痺れ、困惑するポーラ。
「効いたみたいだな……。」
掴んでいた手を離すと、ネスはポーラの胸に手を掛ける。
「いやぁ…さわらないで…」
パラライシスの効果で身動きがとれず、ネスのされるがままになるポーラ。
ネスは黙々とポーラの胸を揉み続ける。
まだまだ未発達だが、小さいながらも膨らんでおり、なかなかの触り心地だ。
「んっ…や…めて……そ、そんなに揉まないで…」
ポーラは、首元まで顔を真っ赤にしている。
しばらく膨らみ弄っていたネスは、その先端の突起を口に含んだ。
「ひゃぅ……」
堪らず声を上げてしまうポーラ。
「なんだ…ポーラも感じてんじゃん。」
突起を甘噛みしながら、ネスは呟いた。
「そ…んなこと……んっ…ない…」
弱々しく否定の言葉を発するポーラだが、それを無視してネスは続ける…。
その頃、ジェフは…。
「ようこそムーンサイドへ。ようこそ、ムー、ムー、ムーンサ、ンサ、ンサンサ…ンサイドへ。」
そう呟きながら同じ所をぐるぐると回ってる。
彼は、遥か遠くの世界に逝っているようだ。
――――――――――――――――――――――――――――――
あれから数分が経つ。
「はぁっ…あっ……んんっ…」
始めは嫌がるだけだったポーラだが、今では甘い声を上げている。
「そろそろいいかな…」
そう言うとネスは、ポーラの秘所へと手を這わす。
「んんっ!?…そこはだめー!」
急いで足を閉じようとするが、体が痺れていて思うように動かない。
「はぅ…ん…」
下着越しに秘所を触られ、思わず声が出てしまう。
ネスは、下着の合間に手を入れると、直に秘所を撫でる。
「いやがってるわりには、しっかり濡れてるよ。」
クチュクチュと、ポーラに聞こえる様に音を立てながら弄るネス。
「はぁぁ…ん……や…めてよ……」
ポーラは耳を塞ぎたかったが、今の状態ではそれも叶わない。
「このくらい濡れてたら十分だね。」
そう言って、ポーラの下着を剥ぎ取ると、自分のズボンに手を掛けるネス。その様子をただ見入っていたポーラだったが、彼がやろうとしている事に気付き慌てる。
「だ…だめ!……そんなこと…」
ネスはズボンのチャックを開け、肉茎を露にする。ネスのそれは見事に反り返り、ビクビクと脈打っていた。
それを見て、ますます顔を青くするポーラ。
「ま…まって…」
ネスはそれををポーラの割れ目に宛がう。
「だっ…だめ!!」
ポーラの叫びを無視し、ネスは挿入を続ける。
「や、だめ……ネス…やめっ……あぁっ!」
途中まで挿入したネスだが、何かに阻まれる。
処女膜だ。
ネスは勢いよく突き上げた。
「っっっ〜〜〜!!」
あまりの痛みに、声も上げられないポーラ。
(こんなの…ひどい…)
痛みの中で彼女は思う。
パラライシスは、体を痺れさせて相手の動きを封じる力。だが、PSIまでは封じられない。
いざとなればPSIをネスに使う事も出来たが、ポーラはそれをしなかった。ネスの事が好きだから…。
好きな相手を傷つける事など、彼女には出来なかった。だから、祈っていた…ネスが正気を取り戻す事を信じて…。だが、ネスが正気に戻る事は無かった。
ポーラはいつしか泣いていた。
そんな事はお構いなしに、腰を動かすネス。
「んんっ!い…いたい!」
顔をしかめるポーラ。破瓜の痛みだけでも相当なものなのに、まだほぐれていない膣内を掻き回されいるのだ。かなりの苦痛だろう。
「い…やだよ…こんなの…。」
(わたしはネスの事が好き。初めて会ったあの日から…だから、いつかはネスとこうなる日が来るかもしれないと思ってた…でも、こんなの…ひどすぎるよ…)
「おねがい…正気に戻って…」
息を荒げ黙々と動き続けるネスに、ポーラは弱々しく祈るように呟いた…。
だがその時、ポーラの祈りが届いたのかネスの混乱が解けた。
「あれ…僕は何を…。」
我に返ったネスだったが、そこでとんでもない光景を目にする。
「え!?これは…いったい…!?」
ほぼ全裸に近いポーラと、覆い被さるように彼女と繋がっている自分。
「ネス?…正気に戻ったのね…」
目に涙を浮かべ、弱々しく呟くポーラ。
そこで初めて、この惨状の元凶が自分である事を理解した。
そして、いまだポーラと繋がったままだという事に気付き、慌ててそれを抜こうとする。
「んん!…うごかないで…」
おもわず、動きを止めるネス。
「痛いの…しばらくそうしてて…」
「……」
混乱していたとはいえ、ポーラをこんな酷い目に遭わせてしまったのだ、もはや掛ける言葉すら浮かばないネス。
だが、そんな状況にも関わらず、ネスのそれはいまだポーラの中でいきり立っていた。
「……ねえ、ネス?」
「……」
ポーラの呟きに無言で答えるネス。
「わたしのこと…好き?」
突然の、それも全く予期していなかった問いに戸惑うネス。
だが、ネスは即答した
「好きだよ。」
ネスもポーラの事が好きだった。ハッピーハッピー村の小屋で一目会ったその時から、彼女に惹かれていた。そして、しばらく旅を続けていくにつれ、好きという気持ちが芽生えていた。でも、まさかこんな事になるとは思ってもいなかったが…
「それは…友達として?」
ポーラが聞く。
少しの沈黙の後、ネスは言った。
「恋人としてだよ。」
二人は自然と唇を重ねていた。ただ、唇を重ねただけの軽いキス。
数秒後、自然と唇を離す。
「わたしもネスの事が好きよ。」
さっきまで泣いていた事が嘘の様に、微笑みながらポーラが言う。
再び、唇を重ねる。今度は、お互いを求め合う様に舌を絡ませ合った。
しばらく、お互いの口内を味わいあっていた二人は唇を離す。二人の舌先には、銀の糸が架かっていた。
「……」
ネスの顔は真っ赤に染まっていた。
「……」
同じく真っ赤に顔を染めているポーラ。
「動くよ…」
ネスの問いにポーラはコクンと頷いた。
ゆっくりと腰を動かすネス。
「っ!」
小さく呻くポーラ
痛そうに顔をしかめる姿を見て、ネスは動くの止める。
「ポーラ…」
「大丈夫よ…続けて…。」
ポーラの事を気遣い、ネスはゆっくりと抽送を再開する。
「…んん……」
ネスに心配させないため、大丈夫なふりをするポーラ。
だが、ネスにはそれがわかっていた。自分のためにそこまでしてくれる彼女を愛おしく思い、自分も何か出来ないものかと考える。
そして、それに思い当たったネスは、意識を集中させる。
「ネス…?」
ポーラを襲っていた痛みが不意に消える。
ヒーリングだ。
「どう、少しは楽になった?」
ネスはポーラに問い掛ける。
「うん…ありがと…」
痺れからも開放され、ポーラはネスに抱きついた。
そうして、三度目のキスをする。
ネスもそれに応え、しばらくキスは続いた。
そのまま、抽送を再開させるネス。
「ぅぅん……」
さっきまでの痛みが嘘の様に消え、大好きなネスと一つになっているという満足感がポーラの心を包み込む。
長いキスを終え、今度はポーラの小さな膨らみに舌を這わすネス。
「はぁ…はぁ…ひゃぅん……」
それまで抽送を繰り返していたネスの肉茎が、不意に締め付けられる。
「うう…」」
あまりの気持ち良さに、思わず声を漏らすネス。
「ん…あっ…はぅん…んんっ…」
それはポーラも同じ様だ。
「はぁ…は…ふぁ…ああっ…だめぇ…おかしくなりそう…」
「はあ…はあ…僕もだよ…ポーラ…」
息を荒げ、お互いを求め合う二人。
「はあ…ああっ…こ…こわいよ…ネスぅ…」
あまりの快感に戸惑うポーラは、そう言ってネスに抱き付く。
「大丈夫…僕はここにいるよ…」
そんな彼女を強く抱きしめ返すネス。
「ふぁっ…ネ…ネスっ…あっ…ああああ!」
ポーラの膣内がビクッビクッと波打つ。
「うぅ…ポーラ!…愛してる!!」
そう叫びながら、ネスはポーラの膣内で達した。
「ふああああああぁっっ!!」
ネスの熱い猛りを注ぎ込まれ、ひときわ甲高い声を上げながらポーラも達する。
はあ…はあ…と肩で息をしながら抱き合い、余韻に浸る二人だった。
――――――――――――――――――――――――――――――
しばらくして、起き上がる二人。
そして、もう一度キスをした。
キスが終わると、ポーラは言った。
「最後の言葉、うれしかった…」
「あ…」
(ポーラ!…愛してる!!)
ネスが達する前に叫んだ一言。
先程の光景を思い出し、顔を真っ赤に染めるポーラ。
同じく顔を真っ赤にするネス。
「信じていいよね…」
ポーラは真っ直ぐにネスを見据える。
「うん、愛してるよポーラ。」
「わたしもよ…」
そう言って二人は、お互いの温もりを感じあう様に抱き合った。
ハッピーエンド
……のはずだったが、ポーラが次に発した言葉にネスは驚愕する。
「赤ちゃん出来ちゃうかもね…」
「な…!?煤i ̄■ ̄;!!!!!!」
(そういえば、中で出したんだ…。)
「パパになんて説明しようか…」
「え!?」
(ポーラのパパといえば、あの……付き合うだけでも難しそうなのに……だめだ、説得以前に命が危ない…。)
「ま…まあ、絶対赤ちゃんが出来ると決まったわけじゃないし…」
弱々しくそう呟くネス。
「それもそうね。」
そう言ってニッコリと微笑むポーラに、引きつった笑いを返す事しか出来ない。
「ねえ、この冒険が終わったらさ……って、ネス?どうしたの?」
これから待ち受けているであろう様々な困難を想像し、半ば放心気味のネス。
「ねえ…ネス?」
全く無反応のネスに声を掛け続けるポーラ。
不意に立ち上がるネス。
「え!?何?どうしたの?」
「大丈夫…何とかなるさ…きっと……」
初めはあっけに取られていたポーラだったが、いつもネスに戻った事がわかり微笑む。
「これからもよろしく…ポーラ。」
そういって手を差し出すネス。
「うん…こちらこそよろしく。」
ネスの手を取り、立ち上がるポーラ。だが、その時になって初めて気付く。
「どうやって帰ろうか…」
ポーラの服はボロボロになり、既に原型を留めていない。
ネスはしばらく悩んだ結果、一つの結論に至った。
「彼から借りよう。」
ネスが指差した先には、いまだトリップしているジェフの姿があった。
そんな彼の前に進み出たネスは、手にしていたバットを振りかぶった。
SMAAAAASH!!
―ジェフに致命的なダメージ。
―ジェフは気絶した。
ぶっ倒れたジェフの身包みを剥がすと、それをポーラに差し出した。
「男物の服だけど大丈夫?」
「うん…平気よ。」
そう言ってジェフの服に着替えたポーラ。
「それで、ジェフはどうするの?」
「病院に送っとけばいいんじゃないの。」
「そうね…そのほうが都合がいいよね。」
「え?なんのこと?」
ポーラの言っている意味がわからず聞き返すネス。
「つづきはホテルでしましょう♪。」
そう言って悪戯っぽく微笑むポーラ。
「ああ…そういう事ね…」
意味がわかり、納得したネス。
下着姿でのびているジェフを完全に無視し、二人はホテルへと向かった。
その後すぐ、病院に担ぎ込まれたジェフだったが、ネス達が面会に来たのは一週間後の事だった…。
終