「なるほど…これがデパートというものか。」  
プーが仲間に加わったネス達一行は、フォーサイドのデパートに来ていた。  
「あれは何だ?」  
「ん?あれかい?あれはハンバーガーショップさ。」  
初めて見るデパートに興味津々のプー。目ぼしい物を見つけては説明を乞い、それに答えるジェフといったところだ。  
一方、ネスとポーラは…  
「ねえ…やっぱりやめましょうよ…」  
「だーめ。」  
どんどん先に進んでいくプー達から取り残され、ネス達はなにやら話しこんでいる。  
「でも…」  
どこかよそよそしいポーラ…なぜなら今この時彼女は、ショーツを履いていなかったのだ。  
「約束したじゃん。」  
よそよそしいポーラとは対照的に、ネスはニヤニヤしながらポーラの様子を眺めていた。  
そもそもどうしてこうなったのか…それは昨晩の事だ…  
 
―――――――――――――――――――――――――  
 
「ああっ…はぁ…んんっ…」  
「はぁ…はぁ…」  
狭い浴室に響き渡る二人の荒々しい息づかい。  
「はぁ…あ…はぁんっ…」  
「駄目だよポーラ…静かにしないと二人が起きちゃうよ。」  
「んんっ…ん…」  
 
声を押し殺すポーラ…ネスの言葉に反応して、彼女の締め付けが強くなる。危うく達しそうになるのをどうにか堪えきるネス。  
「すごい締め付けだね…」  
「あぁ…言わないで…」  
バスタブに手を付き、お尻を突き出した体勢のポーラに覆い被さる様に、後ろから荒々しく腰を打ち付けるネス。彼らがこうして交わる事は、今回が初めてではない。  
プーが仲間に加わった今でも、隙を見つけてはこうして交わっている。  
「はぁ…はぁ…ところでさ…ポーラ…」  
「んっ…な…何?…」  
「はぁ…賭けしない?」  
「賭け…?」  
「そう…先にイッた方は明日一日、イカなかった方のいう事を何でも聞く…なんてどう?」  
「…いいわよ…そのかわり、何でも聞いて貰うからね…」  
「じゃあ、そう言うことで…」  
そう言うや、腰のペースを一気に上げるネス。  
「やっ…あっ…待って…」  
「待たないよー。」  
「もう…私も負けないわよ…」  
ポーラの締め付けが一段と強くなる。だが、ネスも負けていない…腰のペースはそのままで、ポーラの胸へと手を伸ばす。  
「ひゃう…だめっ…そんなの反則よ…」  
「ポーラは胸が弱いからねー。」  
伸ばした手で、彼女の乳房を掬い上げ、中指と人差し指の間に乳首を挟み、グリグリと刺激する。  
 
「ああっ…そんなの…だめぇ…」  
「さあさあ、早くイッちゃいなよ。」  
「あっ…んんっ…だめっ…イッちゃうぅっ!!」  
ポーラの中が痙攣したようにグイッと締め付けてくる。先にイカせてやったという満足感に浸りながら、ネスもそのまま彼女の中で達した…  
 
―――――――――――――――――――――――――  
 
といった訳である。  
今日一日ショーツを履かないでいる事…それがネスの出した条件だ。  
妙にひんやりとする股下…ショーツを履いてない事を他人に気付かれないか気が気でないポーラは、昨晩の賭けに乗ってしまった事を後悔していた。  
(あーあ…なんて事しちゃったんだろ…私…)  
冷静になって考えてみると、とんでもない事だ。はぁ…と、溜息をつきながらポーラはエスカレーターに乗る。  
下から見られない様に気をつけるポーラだったが、不意にスカートがひらりと風に靡く。  
「!!」  
慌ててスカートを押さえ、辺りをきょろきょろと見渡す。どうやら気付いた人はいない様だ。  
そうこうしていると、またスカートが靡く。  
(風…?でもどこから?)  
他の人は何とも無いのに、なぜ私だけ?…と周りを見渡していたポーラは、ニヤけた様子のネスと目が合う。  
(あ…まさか!?)  
ポーラは風の正体に気が付いた。ネスが念動力でスカートを揺り動かしていたのだ。  
「もう…やめてよネス!」  
「さあねー。」  
しらを切るネス。怒りの収まらないポーラだったが、徐々に怒りとは違う感情が体を支配し始める。  
(な…なんで…?)  
徐々に湿り気を帯びてくる自分の秘所…体も少しづつ火照り始めていた。  
その時はまだ気付いていなかったが、ポーラは少しマゾの素質があり、今回の出来事がその素質を開花させるきっかけとなっていた。  
「どうしたのポーラ?顔赤いよ。」  
白々しく聞いてくるネス。だが、それに答える余裕はポーラには無かった。  
 
「ポーラ?」  
ポーラの様子がおかしい事に気付いたネスは声を掛ける。だが、ポーラは、顔を赤く染め、はぁ…はぁ…と息を荒げている。その様子に、ネスは何かを察した。  
「もしかして…感じてる?」  
「…え?」  
やっぱりそうか…と、ネスは確信する。ポーラの瞳は少し潤んでおり、緩んだ口元から聞こえてくる艶かしい呼吸音。  
ネスはポーラの手を取り、そのまま人込みを避けどこかに向かっている。ポーラは既に抵抗する気力も無く、ネスの成すがまま…彼らの行き着いた先は、デパートのトイレだった。  
誰もいないのを確認し、男性用トイレの個室に駆け込む二人。後ろ手で鍵を閉め、唇を重ねあう二人。お互いがお互いの舌を舐り合い、口内の味を満喫する。  
キスを続けたまま、ネスはポーラの秘所に手を這わす。  
「うぅん…」  
くぐもった声を上げるポーラを傍目に見ながら、伸ばした手の指先の感触を味わう…ポーラのそこは既にぐっしょりと濡れそぼっていた。よく見ると愛液が膝元まで滴っている…。  
ネスは唇を離し、愛液でネットリと糸を引く自分の指先をポーラに見せ付ける。  
「すごいよ…ポーラ。」  
「……」  
ポーラは無言のまま、再びネスに唇を重ねる。ネスもそれに応えながら、ポーラの服を脱がせていく。次第に露になるポーラの素肌は、真っ赤に火照っていた。  
ネスはポーラの胸元を露にすると、キスを止めて胸への愛撫に集中する。  
「はぁん…ネスぅ…」  
甘く湿った声で、ポーラはネスの愛撫に応える。  
ポーラの胸はマシュマロのように柔らかく、手を触れただけで様々に形を変える。右手で片方の乳房を掴み、親指と人差し指で乳首を刺激し、余った方の乳房に、ネスは赤子の様に吸い付いた。  
 
「ひぁぁっっ……」  
ポーラは首元まで顔を真っ赤にし、ネスの責めに喘いでいる。  
暫く、胸を吸い続けていたネスにポーラが呟く。  
「ネス…」  
「…何?…」  
「ここが…ここがとても切ないの…」  
そう言ってポーラは自らのスカートを捲くり上げ、ぐっしょりと濡れそぼった秘所を露にした。  
「ポーラ…」  
「来て…」  
ネスは荒々しく自分のズボンを下ろし、硬く屹立した陰茎をポーラの秘所へと宛がった。  
「はぁぁん…ネスが…入ってくる…」  
「すごい…」  
ネスは驚く、秘所は十分過ぎる位濡れているのに、物凄い締め付けでなかなか挿入出来ないでいた。ネスはポーラの片足を抱え上げ、その体勢のまま腰を打ち付ける様に挿入した。  
「ひゃぅぅんっ…」  
ポーラの中は熱く蠢いており、それだけで達しそうになるのをネスは必死に堪えた。  
「動くよ…?」  
「うん…」  
ズッ…ズッ…  
「ああっ…なん…で?…すごいよぉ…」  
ポーラは今までに感じたことの無い様な感覚に喘いでいた。  
「あっ…はぁ…はぅんっ…」  
「ポーラ…」  
ポーラの快楽に喘ぐ姿に、ネスの情欲はますますいきり立った。  
だがその時、何者かがトイレに入ってきた…声を潜め、様子を伺う二人。  
「ここは何をする所なんだ?」  
「ここはトイレさ。」  
プー達だ!!  
 
「トイレ?それは何なんだ?」  
「ああ、プーの国では呼び名が違うのか…これは言葉で説明するより実際に使った方が早いか…」  
そう言ってジェフはプーが見ている前で用を足す。  
「ああ、厠の事か。」  
プーは納得したようだ。  
一方その頃。  
ネスは限界だった…ずっと生殺しのままでいた為、早く腰を動かしたくて堪らなかった。ポーラは少し冷静さを取り戻した様で、外の様子を伺っている。  
(だめだ…我慢できない!!)  
ネスは腰を動かした。  
「はぁんっ!」  
不意を突かれて、堪らず声を上げてしまったポーラ。さー…と顔から血の気が引いていく。それはネスも同じだった。  
「ん?」  
「どうしたんだい?プー。」  
「今、何か聞こえなかったか?そこの部屋から。」  
そう言ってプーが指差すのはネス達がいる個室だ。あれだけ大きな声をあげたのだ…気付かれても無理は無いだろう…だが、  
「気のせいだろう。それより次、行かないか?」  
ジェフだ。渋々ながらプーもそれに同意し、彼らはトイレから出て行った。  
「「良かった…」」  
安堵する二人。  
「って…ネスが悪いんじゃない…いきなり動かないでよ…」  
ポーラはいつもの様子に戻った様だ。  
「ごめんごめん…我慢できなくて…」  
「もう…ネスは…はぁんっ…な、なに?…急に動かないでよ…」  
 
「もう我慢しなくていいんだよね?」  
ネスの目が妖しく光る。その豹変ぶりに少し鼻白むポーラ…  
「ネ…ネス…?」  
「ネス行きま〜す♪」  
それからはもう、ネスの独擅場だった…  
「あっ…はぁっ…そ…そんなに突かないで…」  
「無理。」  
「ああんっ…もうっ…ネスのバカ…」  
「バカでもいいよ。」  
「ああっ…だめぇ…イクぅぅぅ!!」  
「ネスイキま〜す♪」  
ネスはポーラの中に、熱い猛りを迸った…。  
 
―――――――――――――――――――――――――  
 
「二人ともどこに行ってたんだ?」  
「いや…ちょっとね…」  
「ええ…」  
全員合流後、プーの質問責めに遭うネスとポーラ。  
「どうした?顔が赤いぞポーラ。熱でもあるのか?」  
「え?…そ、そんな事ないよ…大丈夫よ…」  
「そうか…それならいいが。」  
若いっていいねー…そう小さく呟いたジェフだったが、その呟きは誰の耳にも届かなかった。  
 
 
 
終  
 
 
 

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