先日の一件から一週間後の事。
ジェフを迎えに行き、今ネス達は、ホテルに泊まっていた。
「ところでさ、ちょっと聞きたい事があるんだけど…。」
しばしの間、談笑しあっていた三人だったが、ジェフが唐突に聞いてきた。
「僕が病院に運ばれた時、下着姿だったらしいんだけど…何故だか知ってる?」
その瞬間、場の空気が止まった…。
「あ…ああ、ジェフ混乱してたし…」
「そ…そうなのよ、急に服脱ぎだしちゃって大変だったんだから…」
「そうだったのか…」
しどろもどろになりながら誤魔化すネスとポーラだったが、ジェフは納得したようだった。
ホッとしたのもつかの間、ジェフはさらに質問してくる。
「でもさ、それだったらそうなる前に止めてくれれば良かったのに…。」」
さすがはジェフだ。痛いところを突いて来る。
なんて答えようか、必死に考えを巡らせるネスだったが、
「まあいいか、済んだ事をとやかく言っても仕方ないな。」
ジェフの方から、話を打ち切ってきたので、ホッとするネス。
「それはそうと、僕が入院してた一週間、何してたの?」
……普段ならすぐ病院へ迎えに行くのだが、今回はそうしなかった…ジェフが疑問に思うのも無理は無い。
「い…いやー実はさ、お金が無くて…」
「え…ええ、ほんとはもっと早く迎えに行きたかったんだけどね…」
まさか、ポーラと……してた、などと言えるはずも無く、適当に言い訳するネス達。
「…まあ、そういう事なら仕方ないか。」
取り合えず納得するジェフ。
「じゃあ、わたしシャワー浴びてくるね。」
(あっ、ずるいぞポーラ…。)
なんとなく、危険な雰囲気を感じ取り、逃げる様にシャワー室に向かうポーラだった。
二人取り残されたネスとジェフ。
ジェフの次なる追求に身構えるネスだったが、予想に反してジェフはそれ以上追求してくる事は無かった。
その後、他愛も無い話をする二人。
「こう見えても僕は、スノーウッドの寄宿舎ではもてもてだったんだ。」
「へー、ジェフもなかなかやるねー」
最初は感心していたネスだったが、ふとある事に気付く。
「なあジェフ、一つ聞いていいか?」
「何?」
「ジェフがいた寄宿舎って男子制じゃなかったか?」
「そうだよ。」
事も無げにそう答えるジェフ。
「それで、もてもてっておかしくないか?」
「そうかい?みんなかわいくて、いい子達だよ。」
「……」
不意に背筋がぞくぞくするネスだったが、そんなネスの様子に気付く事も無く、ジェフは続ける。
「まあ、中にはガードが固い子もいたけど、僕の手管に掛かればイチコロだったね。トニーなんか僕にゾッコンだよ。」
(おいおい…なんか雲行きが怪しくなってきたぞ…)
尚も、寄宿舎での武勇伝を語り続けようとするジェフ。さすがにこのままではやばいと判断したネスは、話題を変える事にしたが、これといって話題が無い…。
「おまたせー。」
どうしようか困っていたネスだったが、タイミング良くポーラが戻ってきた。
「次はジェフが、行ってきなよ。」
「そうか…じゃあ、そうさせて貰うよ。」
まだ話し足りなかったのか、名残惜しそうにシャワー室へ向かうジェフ。
(ふう…助かった…)
「どうしたの?ネス。」
ネスの様子に気付き、声を掛けてくるポーラ。
「い…いや、別になんでもないよ…それはそうと、逃げるなんてずるいぞポーラ。」
「ごめんねーネス…それで、ジェフは他に何か聞いてこなかった?」
「別に…あの後は普通に話ししてたよ。」
(まあ…彼の意外な一面を見る羽目になってしまったが…)
「そう…それなら良かったわ…」
そう言って安心するポーラ。
不意に、ネスはポーラを抱き寄せる。
「えっ?…な、何するのよネス…」
「何って、お仕置きだよ。」
ポーラの胸元に手を這わすネス。
「ま、まって…さっきの事は謝るから…」
そう言って拒むポーラだったが、ネスは気にせず続ける。
「や、やめてよ…ジェフがいるんだし…」
「大丈夫だって…」
しばらく服越しに弄っていたネスだったが、今度は服の合間から手を差し込み、ポーラの膨らみを直に揉み始める。
「ひゃぅっ…」
思わず声をあげるポーラ。
「あんまり大きな声出すと、ジェフに気付かれるよ…。」
ネスの言葉を聞き、顔を真っ赤にし俯くポーラ。
「だ…だったら、こんな事やめてよ…」
弱々しく呟くポーラ。だが、ネスは止めない。
「だーめ。それじゃあ、お仕置きになんないじゃん。」
「ん……んんっ……」
ジェフに気付かれない無いように、声を押し殺すポーラ。
そんな様子を尻目に、こんどは彼女の秘所に手を這わすネス。
「や、だめっ…」
慌てて足を閉じようとするがもう遅い。ネスの手は既に秘所を弄っていた。
「なんだ…嫌がってる割には、濡れてるじゃんか…」
そう言って、秘所を弄っていた手をポーラに見せつける。
ネスの指先にはポーラの愛液が糸を引いていた。
「だ…だってネスが……」
顔を首元まで真っ赤に染め、小さく呟くポーラ。
だがその時、部屋の奥から足音が聞こえてきた。
慌てて離れる二人。そこへ、シャワーを浴び終えたジェフが現れる。
「おまたせ…次はネスの番だね。」
「ああ…行って来るよ。」
そう言ってネスはシャワー室へ向かった。
ポーラは、心臓の音が周りに聞こえるのではないかという程ドキドキしていた。
ネスを見送り、ポーラに目を向けるジェフは彼女の異変に気付く。
「どうしたのポーラ、顔真っ赤だけど…熱でもあるの?」
「え!?あ…だ、大丈夫…なんでもないわ…。」
適当に誤魔化すポーラ。
「無理しない様にね。まあ、いざとなったらネスにヒーリングして貰うといいか。」
そう言うと、ジェフは荷物の整理をし始める。
それからしばらくして、ネスが戻ってきた。
「あれ?今日も夜なべで発明かい?」
荷物を整理しているジェフに問いかけるネス。
「ああ…そうしようかと思ったんだけど、これといって材料が無いから今日は止めとくよ。」
そう言って荷物を片づけると、ジェフはベッドで横になる。
「じゃあ、僕は寝るよ。おやすみ…」
「ああ、おやすみ。」
「おやすみ…ジェフ。」
電気を消し、三人はそれぞれのベッドで眠りに就く。
それから、しばらくして…
「そろそろ、寝たかな?」
ネスはジェフに目を向ける。部屋の電気は消えていたが、窓辺から差し込む月明かりのおかげで、部屋はそこまで暗くはない。
ジェフは静かに寝息を立てていた。
「ポーラ、起きてる?」
ネスはポーラに呼びかけた。
「うん。起きてるよ。」
ネスは起き上がると、ポーラの元へ向かう。
「ねえ…ネス…」
「何?」
「今日もするの?」
「当然♪」
そう言って、ポーラのベッドに潜りこむネス。
「ねえ…やっぱりやめとこうよ…」
「何で?」
「だって…」
そう言って、寝ているジェフの方に目を向けるポーラ。
「静かにすれば大丈夫だって…」
部屋にはベッドが三つある。ポーラがいるのは壁際のベッド。僕がいたベッドを挟んで、反対の壁際にあるのがジェフの寝ているベッドだ。
そこそこ距離が離れてるので、静かにすれば気付かれないだろう…。
「で、でも…んんっ…」
尚も拒むポーラにキスをし、唇を塞ぐ。少しは抵抗したものの、すぐに大人しくなった。
舌を絡め合い、お互いの口内を味わう。
しばらくして、唇を離す。
「もう…ネスって強引ね…」
再び唇を重ねる二人。
そのままの状態で、ポーラの服を脱がせていく。
次第に露になるポーラの白い肌。月明かりに照らされ、とても綺麗だった。
覆い隠すものが無くなった彼女の二つの膨らみに手を掛ける。
「うぅん……」
小さく、くぐもった声をあげるポーラ。
彼女の膨らみを揉みしだきながら、秘所に手を這わす。
ポーラのそこは、既に愛液でぐちょぐちょだった…。
「これだけ濡れてたら、もう大丈夫だよね?」
そう言って僕は、自らの肉茎を露にする。
「ぁぁ……」
見事に反り返った僕の肉茎を見て、ポーラは恍惚な表情を浮かべる。
僕はそれをポーラの秘所に宛がった。
「いくよポーラ…」
「うん…来て…」
僕はゆっくりと挿入した。
「はぁぁん……」
初めの頃は少し痛みが残っていた様だったが、今ではすんなりと僕を受け入れる事ができる。
「うぅ…ポーラ…」
肉茎をぎゅうぎゅうに締め付けられ、思わず呻いてしまう。気を抜けば、すぐにでも達してしまいそうだ…。
どうにか持ち堪えると、ゆっくりと抽送を始めた。
「あぁっ…ネス…」
甘く喘ぐポーラ。そのまま僕は、ポーラの胸を揉みしだく。
ポーラの胸はマシュマロの様に柔らかい。しばらくその感触を堪能していた僕は、その先端にある突起に舌を這わした。
「はぅ…ん…」
突起を甘噛みしながら、甘い声を上げるポーラに目を向ける。
だがその時、がさっと物音がした。
「!!」
突然の物音に、二人はビクッと身をすくませる。ポーラの膣内はキュッと締まり、僕のそれを、痛いほど締め付ける。
(まさか…ジェフが起きたのか?)
心臓をバクバクさせながら、おそるおそるジェフの元へ視線を向ける二人。
だが、ジェフは静かに寝息を立てている。どうやら寝返りをうっただけの様だった。
「な…なんだ…寝返りうっただけか…。」
「……よかった…」
ホッとする二人。今こんな姿を見られたら、弁解の余地など無い…。
「それにしても…さっきはすごい締め付けだったよ…」
「……」
顔を真っ赤にし、ポーラは俯く。
「じゃあ…続けようか…」
「ま、まって…やっぱり今日は止めとこうよ…」
さっきの出来事に怖気づいたのか、ポーラは制止を呼びかけてくる。だが、
「無理だよ。」
即答した。ここまで来て、我慢できるはずが無い。
「ま、まって…ああっ…」
「ポーラ…ジェフが起きちゃうよ…」
ボソッと呟くと、それに反応してポーラの膣内がギュッと締まる。
「うっ…」
(うわぁ…すごい…だ、だめだ…)
あまりの締め付けに、おもわず達してしまった…。
ドクッドクッとポーラの膣内に、熱い猛りを吐き出してしまう。
「ああっ…ネスの…熱いのが、入ってくるぅ…」
そう言ってポーラは、膣内が満たされる感覚に酔いしれていた。
僕も、はぁ…はぁ…肩で息をしながら余韻に浸っていた。
――数分後
僕達はシャワー室にいた。
さすがにあの状態のままでは寝れない。
「もう……一人でイクなんて酷いわ、ネス…
ポーラはご機嫌斜めだ…まあ、仕方ないか…
「ごめん…」
取り合えず謝ってみる。
「まあいいわ…それより……」
そう言って、ポーラは僕のそれに目を向ける。
さっきイッたばかりなのに、いまだに僕のそれは元気だ。
「また…する?」
「当然でしょ…今度は一人でイかないでよ…」
そうして僕達は二回戦に突入した。
結局、僕達がシャワー室を出たのは、数十分後の事だった…。
そーっと部屋の様子を伺う二人。
「ジェフは…寝てるね…」
「そうね…」
まあ、起きてたら大問題だが…。
「おやすみ、ネス。」
「おやすみ…」
最後に軽めのキスをして、僕らはそれぞれのベッドで眠りに就いた。
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「ふー…寝たふりってのも楽じゃないな…」
二人が寝静まったのを確認すると、ジェフは起き上がった。
「あれだけ派手にやってくれたら、目が覚めないはず無いだろう…」
そう言いながら二人を見るジェフは、彼らの寝顔を見て苦笑する。
「二人とも幸せそうに寝てるな…。」
その様子に、ジェフは遠く離れた場所にいる親友の姿を重ねていた。
「そういえば、トニーは今頃どうしてるかな…」
窓辺に移動した彼は、月明かりに照らされながら…遠く離れた場所にいる親友の事を想っていた…。
終