秋も終わり、いよいよ本格的に冬将軍の到来だ。  
 あたりは枯れ木ばかりになり、こがらしの吹き荒れる中、モリゾーはキッコロ  
と家の中で寒さをしのいでいた。  
 
「おじいちゃん、さむいよー。」  
『我慢しなさい。冬はまだまだこれからじゃ。』  
「でも、どうしても我慢できないよー。」  
 
 キッコロはそう言うと身体をぶるぶると震わせた。  
 そんな様子を見て、モリゾーは何とか温まる方法は無いかと考え始めた。  
 
 せめて毛布のような包み込めれる物が有れば……  
と、そこまで考えた所で、ある名案が浮かんた。  
 
『それなら……』  
 
 そう言うとモリゾーはおもむろに隣で震えているキッコロを抱きしめた。  
 
『こうすれば温かいじゃろ?』  
「うん。あったかい。」  
『ほら、もっと中に入っておいで。』  
 
 モリゾーはキッコロの背を押すと、自分のふさふさな葉の中にすっぽりと押し込んだ。  
 
 キッコロはゆったりとモリゾーの木漏れ日のような温かさに浸っていた。  
 そんな中、ふとキッコロがモリゾーの下半身の方に目をやると、そこには一本だけ葉の  
ついてない枝がある事に気付いた。  
 
 不思議に思って触ってみると、その枝はむくむくと成長してきた。  
 
『こ、こら、止めんか!』  
「おじいちゃん、どうしてここには葉っぱが生えてないの?」  
『そ、それはじゃな……』  
 
 モリゾーはそこまで言うと急にそわそわし始めた。  
 果たして、まだ幼いキッコロに本当の事を言って良いのか迷ったのだ。  
 しかしキッコロはモリゾーが言葉を濁したのを見逃さなかった。  
 
 きっとごまかす気だ……!  
と、瞬間的にそう思ったキッコロは咄嗟にまたその枝を触り始めた。  
 
 
27 名前:15 投稿日:05/01/05 20:03:55 ID:O2u9RYRT 
 
『ま、待つんじゃ!でないと……どえりゃあ事に……!』  
「どえりゃあ事って、何なの?」  
『そ、それは……また今度、うぐっ!』  
「おじいちゃん、ここ、温かくなってきてるよ?もっと温めてあげるね。」  
 
 そう言うと、キッコロは更に激しく触り始めた。  
 両手で優しく擦るたびに、枝はぴくぴくと動く。  
 
「なんかぬるぬるしてて触りごこちが良いよ♪」  
『キッコロ、もう駄目なんじゃ……!うぅぅぅっ……!!』  
 
 モリゾーは苦しそうな顔をしたかと思うと、キッコロの手に大量に白い液体を撒き散らした。  
 
「えっ、あれ!?樹液がでてきたのかなぁ?おじいちゃん大丈夫?」  
 
 しかし、モリゾーはイった事により、答えられる状況ではなかった。  
 けれども、キッコロはそんな事は分からない。  
 しかも樹液だと勘違いしているキッコロは、ここで天使のような笑顔で  
さらりと悪魔的な発言をする事となった。  
 
「樹液は体に良いから、なめなめしちゃおう♪……はむっ」  
 
 そして、ぺちゃぺちゃと嘗めたり、口に含んだりし始めた。  
 
『!!ちょっとタンマじゃ……』  
「……にぎゃい。でも、りょうやくは口に苦しだみょんね?」  
 
『ひゃっ、止めんか!』  
「にゃに?おひいひゃん?」  
『ああっ、口に物をっ入れたままっ、喋るでないぃ。じゃないと、うっ、出るぅ……』  
「んんっ?おひいひゃん、また出してくれりゅの?」  
 
 キッコロはそう言うと、口で枝をすっぽりと覆い込み、擦るペースを速めた。  
 
『っだからぁ、っううぅうぅぅっ!!』  
 
 モリゾーはあっという間に快楽の渦に飲み込まれた。  
 キッコロの口の中では、枝がどくどくと脈を打っていた。  
 薄れゆく意識の中モリゾーは、ただただ罪悪感を胸にひしと感じていた。  
 
 冬はまだ始まったばかりだった。  
 

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