部活動後、更衣室にて。制服に着替えている長井と、着替え終わり帰り支度をしている美千代。  
美千代がバッグからネットで購入した惚れ薬を取り出し長井に見せびらかす。  
「これを飲めばもう彼氏探ししなくても明日からモテモテ!」と狂喜するも長井が、  
「確か惚れ薬って自分じゃなく相手に飲ませるものじゃ……」と突っ込む。  
しかし全く話を聞いて無い美千代、腰に手をあて一気飲み。途端腰に手をあてたポーズのまま前のめりに卒倒。  
慌てる長井が携帯で救急車を呼ぼうとするが、すぐに起き上がる美千代。しかし目付きがおかしい。  
長井を押し倒す美千代。驚く長井にかまわずシャツをひきちぎる。  
思わず美千代にビンタする長井。しかしいつものように強い口調で言い返さず黙り込み、やがて泣きじゃくる美千代。  
「寂しい」「女の子でもいい」「一人にしないで」  
美千代の思わぬ言葉に動揺する長井。抵抗を止め、美千代にされるがままになる。激しく愛撫する美千代。  
長井声を殺しているが、やがてこらえ切れなくなり喘ぎだす。同じくあえぎだす美千代。喘ぎ声に混じって漏れる言葉。  
「長井、好き」「大好き」「ずっと一緒にいて」  
同時に果てる二人。  
疲れ果てて、着衣が乱れたまま眠る美千代。服を着直している長井。初体験を彼氏ではなく美千代に取られた事と、  
何より美千代の言葉の真意(薬の副作用であらぬ事を口走ったのか、それとも本心なのか)で頭の中がグルグルする長井。  
ふと手に惚れ薬の空き瓶がふれる。長井空き瓶を手にとり、結局どう使うものだったのかとラベルの説明文を読む。  
途端脱力する長井。起き上がる美千代。「あれ?なんであたし服脱ぎかけなの?」  
慌てる長井、惚れ薬を飲んだ後倒れたので介抱したとごまかす。納得できないものを感じつつも服を着直す美千代。  
ごみ箱に空き瓶を放り込む長井。美千代の手を握り、微笑みかける。  
「……一緒に帰ろう」  
一瞬戸惑うも、照れながら長井の手を握り返す美千代。手をつなぎ一緒に部屋を出る二人。  
放り込まれた空き瓶に書かれていた正しい用法は「洗顔後に適量を肌にお塗りください」だった。  
完。  
 

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