ミラノから帰国するとすぐ始業式だった。  
夏 「おはようございます。ハナちゃん迎えに来ました。」  
木綿子「まあ。わざわざありがとうございます。  
    でも、珍しく今日はもう登校したんですよ。  
    大雪でも降るんじゃないかって家中大騒ぎで。」  
夏 「そうですか。失礼します。」  
  (ちっ!逃げられたか。流石に勘がいいな。)  
 
ハナは朝早く登校し、授業が終わるとすぐに下校してファーストフード店などで時間を潰しながら、  
大好きな睡眠時間をさいてまで夏希を避けていた。  
しかし、数日を過ぎるとお小遣いも底をつき放課後時間を潰す事も難しくなってきた。  
日が落ちるとさらに気温が下がり制服の上にコートを着ていても身体がどんどん凍えてくる。これ以上凍えないようにと、ひたすら街を歩いていると見覚えのある大きな日本家屋の門が見えてきた。  
ハナ (ここって糸魚川先輩の家だ・・・・。)  
ハナは一瞬迷ったが、寒さに耐え切れず崇を訪ねることにした。  
 
崇が来客の知らせに出迎えに来てみると、寒さに身体を震わせたハナが立っていた。  
崇 「泉かと思ったら鈴木か・・・。どうしたんだこんな時間に。  
お前のことだ、いつもならもう寝てる時間だろう?」  
ハナ 「糸魚川先輩・・・。夏希先輩がいて家に帰れないんです・・・。(泣)」  
崇 「!!!!。とっ・・・、とりあえずあがれ!!」  
寒さに震えながらつい涙ぐんでしまったハナを、崇は自分の部屋へと通した。  
崇 「ほら。とりあえずコタツに入って温まれ。腹は減ってるのか?」  
崇はお手伝いさんに夜食を頼むと、熱いお茶を入れてやった。  
ハナ 「はぁぁ〜。生き返る〜。」  
   「大きくて素敵なコタツですね。コタツ大好き。//」  
崇 「冬はタマ(猫)とワッキー(にわとり)のためにコタツを出しているんだ。」  
  「ほら夜食だ。早く食え!」  
お手伝いさんの作ってくれた鍋焼きうどんですっかりお腹も満たされハナは、  
いつの間にかコタツに入りながらうとうと眠り始めた。  
 
崇 「おい!鈴木。送ってやるから起きろ!」  
ハナ 「ZZZZ・・・。あと一時間だけお願いします(泣)  
夏希先輩、なかなか帰ってくれなくて・・・・。」  
崇 「お前達、付き合ってるんじゃないのか?」  
崇はため息をつき、あと一時間だけハナに付き合うことにした。  
崇 (夏希のやつ・・・、  
いくら付き合ってるからってこんな遅くまで女性の家に居座るとは非常識にも程がある・・・。  
鈴木を送りにいってまだ居たら一言言った方が・・・、いや、お節介か・・・。  
しかし、こうしてこいつは逃げ回っている訳だし・・・。)  
崇 「おい!顔までコタツに入るな!風邪ひくぞ!!」  
崇は、制服姿のままコタツに潜り込みそうな勢いのハナを引きずり出した。  
ハナ 「ぐ〜〜〜〜。寒い・・・。」  
コタツ布団と間違えて崇に抱きつくハナ。  
崇 「!!!!おい!!離せ、鈴木!俺は布団じゃない!!」  
  「鈴木・・・・。//」  
崇は、すぐ目の前にあるハナの幸せそうな寝顔から目が離せない。  
意外に細い首に手を伸ばし、やわらかな髪をさらりと落とし  
夏希が残したしるしを見つめた。  
崇 (帰国の飛行機の中の時よりは薄くなってきたか・・・。)  
  (まあ、俺たちが卒業すればこの騒ぎも少しは落ち着くだろう・・・。  
今迄みたいに部室に行けば必ず逢えるってわけじゃないし、  
部活を口実にして旅行に行くことも無い・・・。  
そうか・・・・・、そうなんだよな・・・・。)  
 「鈴木・・・・。」  
崇は眼鏡をはずし、そっとハナの唇に自分の唇を重ね合わせた。  
ハナ 「ん〜〜〜。コタツ大好き・・・。」  
崇は開いた唇へするりと舌を滑らせ、やさしくハナの舌をなぞる。  
強引に絡ませたりはせず、キスの角度を変えながら少しずつハナの舌をなぞる時間を増やす。  
いつしかハナの舌は無意識に崇の舌に応え、熱い舌を絡め合いはじめた。  
 
夏 「こんばんは。崇、遅くにごめん。入るよ。」  
崇 「!?」  
ハナの家を後にし、親友の家へ立ち寄った夏希の見たものは、  
愛しい人と親友のキスシーンだった。  
夏 「崇・・・。どう言う事か説明してくれるかな。(怒)」  
夏希の突然の来訪に動揺する崇だったが、もはや言い逃れは出来ない状態だった。  
 
ハナ 「んん〜。寒い・・・。」  
目を覚ましたハナは、突如現われた夏希と崇のただならぬ空気と、  
いつの間にか崇にしがみついている自分の状態に訳が解らなくなっていた。  
ハナ 「あの・・。えっと・・・。」  
気まずい空気から逃げ出そうとするハナに、意を決した崇が口を開く。  
崇 「鈴木。俺もお前が好きなんだ。付き合って欲しい。」  
ハナ 「先輩・・・//。」  
眼鏡を外した整った顔の崇に至近距離から見つめられ、乙女心が揺らぐ。  
夏 「意外だな。泉のことはいいの?」  
「どうするの。ハナちゃん?僕と崇、どっちを選ぶ?」  
あきらかに不機嫌な夏希は、ハナに近寄ると崇と反対側に詰め寄り、崇を押しのけるようにハナの唇を荒々しく塞ぎ、舌で口腔内を犯した。  
ハナ 「んんんっ・・・、なつ・・・んんっつ・・・。」  
夏 「崇。どちらがよかったか、ハナちゃんに決めて貰おうよ。」  
自信があるのか、不敵な笑顔を崇に向けながら、  
夏希はハナの耳たぶから首筋へと舌を這わせ、  
消えかかったキスマークの上に更に新しいしるしを刻んでゆく。  
ハナ 「やっっつ・・・//。夏希先輩っ・・・あっん・・・んっ・・・。」  
首筋を這う夏希の舌先の動きについ声が出てしまうハナの喘ぎ声と、  
挑発的な夏希の笑顔に煽られ、普段冷静な崇の感情も抑える事が出来なくなっていた。  
 
崇 「鈴木・・・。」  
 
ハナの右側には、喘ぎ声を漏らす薄く開いた唇に熱い舌を割り入れて、  
優しく絡み合わせながら短めのスカートから覗く太腿に手を這わせる崇が。  
左側にはハナの首筋に舌を這わせながら、いつの間にか制服の下から手を挿入させ、  
ブラジャーの留め金を外し、小さめの胸を揉みしだき始めた夏希が。  
ハナ 「んんっ・・・。はぁ・・・・やっっ・・・んんっっ・・。」  
夏  「ハナちゃん。どう?右(崇)と 左(僕)、どっちが気持ちいい?」  
二人ががりの攻めに、抑えきれず喘ぎ声を漏らすハナの耳元に夏希が囁く。  
ハナ 「あっうっっ・・・んっっ//そんなっ・・・のっ・・・解りませんっ・・・んんっ・・。」  
夏  「そっか・・・。じゃあ、これならどう?」  
夏希は、揉まれるうちに硬く尖った左胸の頂の蕾をこりこりと弄び始める。  
ハナ 「ああっ・・・//あっんっ・・・やんっ・・・。」  
ハナの反応に、崇も首筋に舌を這わせながら制服の中へ手を潜り込ませると、  
右胸の頂の蕾をこりこりと虐め始めた。  
ハナ 「あうぅっ・・・んんっつ・・・やだっ・・・ああっっ・・・・//。」  
崇  「鈴木。すごくいい声で鳴いてるじゃないか。どっちがいいんだ?右(俺)か?左(夏希)か?」  
夏希 「ハナちゃん。答えてごらん?どっちが気持ちいいの?」  
硬く尖った両方の乳首を二人に執拗に攻め続けられ、ハナの理性は限界に達していた。  
ハナ 「あぁああ・・・んっんんっ・・・あはっ・・あんっっつ・・。  
どっちかなんて・・・・解らない・・・・はあっ・・・んんっん・・。  
どっちも・・・気持ち・・・い・・いっ・・・。気持ちいいですっ・・・//。」  
夏  「これじゃ勝負にならないね。じゃあ、交代で上と下に分かれて勝負しようか?」  
崇  「ああ。いいだろう。最初に告白したのは夏希だから、先にすればいい。」  
夏  「余裕だね。崇が経験豊富だなんて意外だな。」  
ハナ 「あの・・・・。上と下って何ですか・・・?」  
ハナを蚊帳の外にして話し合う二人に、嫌な予感を感じてした質問に夏希が笑顔で答える。  
夏  「もちろん上半身と下半身だよ。交代でハナちゃんに逝って貰って好かった方がハナちゃんの処女を貰うってことでいいよね?」  
ハナ 「ひいいいいっ!!!!?全然よくありません!!!!//」  
 
 
 

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