夏 「ねえ ハナちゃん。僕とつきあわない?」  
突然のキスと告白に呆然と立ち尽くすハナは、どう答えていいのか戸惑っていた。  
そして、背後にはいつの間にか怒り心頭の泉が立っていた。  
泉 「だめだ!!」  
ハナ 「泉先輩//」  
泉 「気は確かか?夏希!こんな食べる事と寝る事にしか興味のない女の何処がいいんだ!!」  
ハナ 「(怒)!!!!」  
やっとハナが好きだと自覚した泉だったが、素直に気持ちを言葉にすることが出来ない。  
泉 「だいたい こいつの胸はよせてあげて詰め物をしてBだぞ!」  
夏 「知ってるよ。昨夜見たし。」  
ハナ 「なっ!!!!!//」  
泉 「!!!!!」  
追いついてきた崇と双子ともども凍りついた状態のなか、夏希だけは涼しい顔で笑っていた。  
ハナ 「夏希先輩!みんなが変な誤解するじゃないですか!!//」  
夏 「だって本当の事だし」  
泉 「考え直せ夏希!人生を棒にふる気か!!」  
ハナ 「(怒)!!!!」  
   「もう!泉先輩には関係ないじゃないですか!あっち行ってて下さい!!」  
   「いいですよ!夏希先輩つきあいましょう!!」  
夏 「そういう事だから。じゃあ僕たち先にミラノのホテルに戻るね。誕生日会ごゆっくり!」  
泉 「!!!!!」  
 
ハナ 「あの・・・。夏希先輩。やっぱり・・・あの・・・。」  
夏 「ハナちゃん。これから買出しするからつきあってね♪なにか欲しいものとかある?」  
泉との喧嘩でなかばやけくそに了解してしまった交際を撤回しようとするハナだが、夏希はわざと聞く耳をもたない。  
ハナ (なんでこんな面倒なことになってしまったのだろう・・・。)  
上機嫌の夏希の買い物に上の空の状態でついて歩いていると、いつのまにかヨットハーバーに辿り着いていた。  
夏 「これうちの船。はい。つかまって。」  
  「足元気をつけてね。」  
ハナ 「わぁ。すごいきれい。」  
中型船ではあるが真っ白で綺麗なヨットは、港の中の緩やかな波に揺られてなんだか心地好い。  
夏 「やっと笑ったね。」  
ハナ 「//。」  
愛おしそうにハナを見つめる視線に気付きなんだか尻がもぞもぞと落ち着かない。  
夏 「中に入ってごらん。だいたいのものは揃ってるから、結構快適だよ。」  
  「奥のベットルームのベットも特注で寝心地良いよ。僕、操縦室に行ってくるから少しそこで休んでてね。」  
ハナ 「はぅぅぅ。最高〜。」  
ふかふかのベットに倒れこむと、気疲れもあり直にうとうとと眠り始めた。  
夏 「ハナちゃん起きて。ディナーの準備出来たよ。」  
ハナ 「ん〜んっ・・・。ごはん?」  
ディナーに釣られて眼を覚ますと、夏希がテイクアウトした食材を綺麗に盛り付けてちょっとしたディナーの準備が調っていた。  
夏 「はい。ハナちゃんこっちに座って。」  
  「飲み物もどうぞ。」  
夏希がシャンパングラスに飲み物を注ぐ。  
ハナ 「うま〜い。」  
夏 「気に入ってくれてよかった。」  
ひとしきりディナーを楽しむと、規則的な船の揺れに眠気に襲われる。  
ハナ 「そろそろミラノのホテルに戻らなくていいんですか?」  
夏 「今日はこの船に泊まるよ。このままミラノに戻っても、泉に邪魔されるだろうしね。」  
ハナ 「へっ?邪魔って?そりゃまあうるさい人ですけど・・・。」  
夏 「せっかくの僕たちの最初の夜に邪魔されたくないでしょ?」  
  「ちなみにこの船 今 海の上だからそう簡単に邪魔されないよ。もちろんハナちゃんも逃げられないしね。」  
ハナ 「ひいいいいいぃぃ!!!!?」  
 
その頃、泉はハナの交際宣言のショックから覚醒しミラノのホテルに到着した。  
泉 「芹沢夏希の部屋はどこだ!」  
フロント 「織田様でいらっしゃいますか?メッセージがございます。」  
『やっぱりナポリに泊まります。』  
泉 「なっ!!!!(怒)」  
双兄 「うわっ。夏希先輩 本気だね。」  
双弟  「先輩に邪魔競れないように裏をかいたんだね。」  
崇  「泉!!しっかりしろ!!」  
泉は胃の痛みに耐え切れず倒れこんでしまった。  
 
ハナ 「夏希先輩!冗談はやめてください!!」  
追い詰められ、後ろはベット前は夏希・・・逃げ場を失ったハナの体を夏希は軽く押した。  
ベットに倒されたハナの上に夏希の顔が近づいてくる。  
ハナ 「・・・//」  
ハナの上に覆いかぶさった夏希が今日二度目のキスをしてきた。  
顔に似合わず男らしい夏希は、ハナの閉じた唇を舌で割り開き強引にハナの舌を絡めとる。  
ハナ 「んんっっーーーーーー。」  
息苦しさと蠢く夏希の舌の動きから逃げだす事が出来ず、されるがまま口腔を犯され続ける。  
ハナ 「はあっ。」  
やっとキスから開放され上がった息を整え様にも、目の前の夏希の熱い視線に胸のどきどきはさらに加速する。  
せめて夏希の視線から目を反らそうと横を向くハナに  
夏 「ハナちゃん。かわいい。耳真っ赤だよ。」  
夏希の舌が真っ赤に染まったハナの耳を舐め上げる。  
夏希の舌はハナの耳たぶ軽く噛み舌を耳の中に挿入し、  
首筋から耳裏へと舌を這わせては吸いあげ数箇所の花びらをを散らした。  
ハナ 「ひゃう//ああっ・・・//」  
感じたことのない感覚につい声が出てしまう。  
夏 「僕のものってしるしだよ。」  
PPPPP ・PPPPP・PPPP  
夏 「(怒)・・・。誰かさんが邪魔してきたかな?」  
突然鳴り出した夏希の携帯に表示されたのは予想外に崇からの電話だった。  
夏 (泉ならまた無視するところだけど、なんだろ・・・。)  
崇 「夏希か?取り込み中なら悪い・・・。泉が倒れた!」  
夏 「・・・わかった。今からミラノに向かうよ。」  
  「結局邪魔されちゃったねハナちゃん。続きは日本でね」  
ハナ (助かったぁ(涙))  
   「続きは遠慮しときます||||」  
 
 
 
崇 「泉、軽い神経性胃炎でよかったな。帰ったらゆっくり休めよ。」  
翌日、六人は夏希のプライベートジェット機で帰国することにした。  
双兄 「やっぱりこっちは広いし落ち着くね。行きは大変だったもの。」  
双弟 「でもハナちゃん。よくこの席順で爆睡出来るよね。」  
泉 (////)  
泉と夏希の間で、気持ちよさそうに眠っていたハナの頭が少しずつ泉の方へ倒れていきそうになるが  
気付いた夏希はそっとハナの頭を自分の肩へとのせ、涼しい顔で雑誌に目を落とした。  
泉 「(泣)!!!!」  
双子 「・・・・。」  
崇  「・・・・。」  
他の3人は気付いてないようだが、  
夏希の肩にもたれるハナの首筋から除くキスマークから崇は目が離せずにいた。  
 
 
 

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