「誕生日おめでとう(ございます)!」
夕方、買い物から帰ってきた俺は、突然の祝福の声に驚いた。
「お、お前ら!?」
目の前にいるのは、去年円盤石から再生させた3体。
「マスター、さあさあこちらの椅子に」
金髪で優しいエンジェルのセラと、
「お兄ちゃんのためにケーキもどき作ったんだよ!」
青い髪をした素直なウンディーネのアクアと、
「とりあえず誕生日だから祝ってるだけなんだからね」
ちっとも素直じゃないピクシーのクレアだ。
「それではみんな揃ったところで、まずはハッピーバースデーの歌から…」
セラが司会進行を務めた4人だけの誕生日パーティーは、そのまま夜9時頃まで続いた……。
〜〜〜〜〜〜〜
「ああ、疲れた」
風呂を出て、俺はだるそうにベッドに横たわる。
「しかしまぁ、あの3人が誕生日を祝ってくれるとはな」
ツンツンしたクレアの顔を思い出して苦笑していると、突然部屋のドアが開いた。そこには、さっきの3人の……
「マスター、こんばんは」
「って、おい!その格好は…」
「えへへ、お兄ちゃん驚いた?」
なんとアクアはスクール水着、
「私、似合いますか?」
セラはメイド服、
「……」
一人恥ずかしがって無言なクレアはセーラー服と、みんなかなりきわどいコスプレをしている。
「お前ら、何しにきたんだ?」
「それはですね、マスター」
「わ、私たちからの誕生日プレゼントよ」
「そうだよ、私たち3人からの、ね」
3人はベッドに上がって座る。
「ちょっとマスターには大変かも知れませんが」
「その、私たちの」
「初めてをお兄ちゃんにあげるの!」