〜あるブリーダーの告白〜
僕はモテナイ童貞野郎だ、異性にフラレ続け、僕と目が合うと吹きだす女さえいた。
若くして恋愛をあきらめていた。そして僕はブリーダーを目指した。
その理由はとても人に言えないような不純なものだった。
「ピクシー種のモンスターの体は人間の女と全くおんなじような味らしいぜ。」という、
童貞仲間がくれた情報が、僕を一念発起させた。自分でもわけがわからなくなるくらい勉強し、
年々競争率が上がっているIMaブリーダー認定試験を性欲だけで突破してみせた。
試験の合格発表日、合格者たちはトーブル大学内の講堂前の広い廊下に集められた。
「それではただいまより、新人ブリーダーおよび調教助手の対面式を行います。名前を呼ばれた
順に講堂に入りなさい。」
神官服に身を包んだ爺さんが厳かに言った。認定試験の日、試験科目が全て終了した後
さらに50分間の心理調査テストのようなものを受けさせられた。調教助手候補たちも同じものを受け、
性格的に合いそうな二人組みを綿密に組み合わせるのだ。ブリーダーと調教助手は長い間連れ添うことになるから、
これは重要な作業だろう。僕はまだ見ぬ相棒を思い浮かべていた、
調査テストには真っ正直に、キモメンらしい実にひねくれた回答をしていった。
僕と釣り合うようなヤツといったら、同じような、腹に一物持った野郎だろう。
真面目なヤツが僕と組み合わさるわけがない。手に入れたピクシー種
(ミントが定番かな、でもジャンヌも好きなんだよね)を犯す際には、喜んで手伝ってくれるに違いない。
そいつと僕でピクシーをサンドイッチして2穴責めしている情景を思い浮かべた。今にもピンコ立ちしそうだ。
「あのっ。」後ろからとげとげしい女の声が聞こえた。振り返ると背の高い黒髪の女がいた。
「名前、呼ばれてますよ? 後がつかえてるんですから、早く行ってくださらない? 」
(性格の悪そうな女だ、いや女はみんなそうだな。)
「あ、はいはい、すません。」(もう人間の女なんかに用はねえぜ。対面式なんかさっさと済ませて、
やるぞぉ〜、ピクシーたちと、セックス♪ セックス♪ 全種族制覇してやらぁ。)
そんなことを考えながら僕は、意気揚々と扉を開け、講堂へ足を踏み入れた。