最近バトル会場で話題のピクシー種モンスターがいる。  
 
 
ミントのフィル。  
か弱い外見通りに打たれ弱そうなのだが、まるで蝶の様に舞いながら戦うため、今まで一撃も攻撃を喰らったことがないのだ。  
まだDランクながら、強大な魔法−メガレイ−を使いこなし、投げキッスで相手をメロメロにする悪女の様な精霊。  
 
 
10試合10勝10KO。  
 
 
か弱さが全面に出るピクシー種のモンスターとは思えない、力強いモンスターだった。  
 
そして、フィルを育てているのが若手ナンバーワンと呼ばれるシコウという青年だった。  
ナーガ種、モノリス種という育てにくいタイプのモンスターを育てることに秀でている、天才とさえ呼ばれる青年。  
 
そのパートナーは、これまた新人を抜けて間もないコルティア。通称コルト。  
 
この三人の牧場では、フィルの強さの元であるそれが夜な夜な行われていることは、まだ誰も知らない。  
 
 
 
とある日。  
フィルは岩石避けのトレーニングで半日を費やし、昼からは休養にしようとシコウに言われた。  
 
「フィル、おいで〜」  
 
笑顔で手招きする愛しい愛しいマスターに向かって、フィルはパタパタと飛んでいく。  
そしてそのままシコウの胸に飛び込む。  
 
「♪♪♪♪」  
「お疲れ様、フィル。暑いのに良く頑張ったね」「はいっ♪」  
 
頭を撫でてもらい、フィルは満面の笑みを浮かべる。  
まだ二歳、人で言えば小学生程度の精神年齢のフィルは、シコウに甘えることが出来るから何事にも全力で挑む。  
そして、フィルは夏になるとトレーニングの後に必ずシコウが髪の毛や体を洗ってくれるのを好んでいた。  
 
「じゃあ汗もいっぱいかいたし、お風呂に入ろうか?」  
「はぁいっ♪」  
 
フィルは歩き出すシコウの隣にぴったりとくっつき、しかしその可愛らしい羽を動かし空を行く。  
 
「シコウさん、お風呂沸いてるよ〜」  
「ありがとうコルト」  
「ママもお風呂〜?」  
「違うよフィルちゃん」  
 
シコウとコルトが暮らす家にシコウとミントが入ると、既に恒例となったコルトの声が響く。  
聞こえる声の大きさから彼女は台所にいるのだろう、風呂場には丁寧にフィルとシコウの着替えも用意されていた。  
 
「まず、かけ湯をしようね」  
「♪」  
 
シコウは洗面器一杯に湯をすくうと、フィルの裸体にかけてやる。  
ピクシー種のモンスターは皆そうなのだが、生まれたときから成人女性かそれ以上のカラダを持って生まれてくる。  
二歳ちょっとのフィルにもコルトと同じくらいの双丘が胸にある。  
 
そしてフィルは、大人並の感度を持っていた。  
 
「先ず身体を洗おうか」「♪♪♪♪♪♪♪」  
「ボディソープを身体にかけるよ」  
 
泡タイプのボディソープをボトルからフィルの全身に垂らすと、小さな泡が弾けるのがくすぐったいのか、フィルはむずがゆいような、気持ち悪いような、変な顔をした。  
 
フィルを洗うとき、シコウはタオルを使わない。というのも、フィルはあのザラザラした感触が嫌らしく、最初にあれを使ったときに泣いてしまったのだ。  
それからというもの、フィルはシコウが素手で洗っているのだ。  
 
「♪」  
「フィルはいつもスベスベだな。綺麗だよ〜」  
「♪♪」  
 
満面の笑顔で喜びを表すフィル。  
頬にほんのり赤みがさしているのは、風呂場の熱気か女の本能かシコウへの仄かな恋心ゆえか。  
 
シコウの手がフィルの胸に到達したとき、シコウの手つきが変わった。  
 
豊かな双丘をやわやわと揉みし抱きつつ、フィルの耳を舐めてやる。  
毎日この行為を繰り返すうちに、フィルは快楽を甘受出来るようになった。  
 
「フィルの胸、柔らかいね」  
「ふぅ・・・もっとぉ・・・・」  
 
既に息が乱れている。  
感度が良すぎるのか口元から涎を垂らし、舌を出して、それでも時折ビクリと背筋を震わせる。  
シコウの攻めは、フィルの胸元と股間の二点攻めに変わる。  
 
シコウがフィルのそこに指を突き立てると、フィルは体内の空気を全て吐き出すかのように声をあげた。  
熱く濡れているそこは、シコウの指を飲み込もうとばかりに脈動を繰り返した。  
 
「ひゃあ・・・パパぁ・・気持ちいいよぅ・・」「フィル、もうじゅくじゅくになってるね?」  
「パパ・・も・・我慢できないのぅ・・・」  
 
いつも恋い慕うマスターに日々愛撫され続けたフィルの身体は、既に快楽を待ち望むまでに調教されている。  
しかしフィルもシコウも互いを想いあっている為、それを悪しとはしなかった。  
 
「フィル、可愛いよ」  
「ひにゃ・・・」  
 
シコウが不意打ち気味にフィルの頬にキスする。主従のそれから愛まで発展した二人の関係は、コルトには隠していたはずなのだが。  
 
 
(シコウさんとフィルちゃん・・またえっちしてるよぅ・・・・)  
 
風呂場の近くでコルトは聞き耳を立てていた。  
何時もと変わらぬシコウの優しげな声と、フィルの淫らな声を聞いていたコルトは、自分の女芯が疼くことに気付いた。  
 
(フィルちゃん・・・羨ましいなぁ・・・)  
 
コルトが熱く疼く自分の股間に手をやると、そこは既に濡れそぼっていた。  
日々シコウとフィルの情事を聞きながら自慰に浸っていたコルトは、やはり今日も本能のままに自慰を始めた。  
 
 
(・・・・ん?)  
 
フィルを愛撫していたシコウは、風呂場の外から小さな声が聞こえてくることを感じた。  
 
「パ、パパぁ・・・。もぅ我慢できないよぅ・・・早く、早く挿れて・・・」  
「ん、良くいえたねフィル。それじゃあ・・・」  
 
先ほど流したばかりの汗が、再度フィルの髪を濡らし、白い肌に張り付く。  
フィルの汗の匂いと甘い女の香り、彼女が好きなミントの香りが入り交じり、シコウの男を刺激する。  
 
「・・・・挿れるよ」  
 
シコウがフィルの耳元で呟いた直後。  
 
ぐちゅうっ!と音をたて、フィルにシコウのペニスが挿入される。  
 
「ふ・・・はゃぁぁぁ!?イく、イっちゃうよぅっ!!」  
 
シコウのペニスが挿入された瞬間、フィルは一気に昇り詰めた。  
細い身体を精一杯仰け反らせ、それでも膣中のペニスを逃すまいと絡みつく膣壁。  
 
最奥に当たっているシコウのペニスが、子宮口を擦る度にフィルはビクンビクンと痙攣のように身を震わせ、甘い悲鳴をあげている。  
シコウはそんなフィルをぎゅうっと抱きしめるだけだった。  
 
 

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