何処までも広がる青い空と、深く澄んだ蒼い海……  
白い帆を張った数隻の漁船がゆっくりと二つの青の間を滑っていく……。  
僕はその場に、何をするわけでもなく寝ころんだ……吹き抜けていく風と草の感触が心地良い。  
 
「マスター?何してるんですか?」  
 
瞼越しにでも感じられた日の光が遮られると共に、女の子のような声が聞こえた。  
 
「ん〜?ひなたぼっこ」  
「サボって寝てたんですね?よーするに」  
 
目を開くと、目の前にはふわっと広がる金髪と、可愛らしいピクシー種モンスター、エンジェルの姿があった。  
 
「ほら、お洗濯しちゃうから汚れ物だしてください」  
 
僕の手を引っ張って立ち上がらせようとするエンジェル……彼女にはカノンと言う名前を付けているので以後カノンで通そうと思う……エンジェルって呼ぶと怒られるし。  
苦笑しつつ立ち上がり、ズボンに付いた草を払う。  
 
 カノンは僕が再生したモンスターではない.。  
以前とある仕事を請け負った時に、依頼人が「弱いし育ちも悪いからくれてやる、ダッチワイフの変わりくらいにはなるだろう」と寄越してきた……。  
無論、アホな依頼人はちょっとばかりジハードのブレスで焼いて置いたのでもうあんな事はしないだろう。  
……哀しい事だがモンスターを鑑賞……或いは性欲のはけ口として扱う事は良く見られる。  
特に権力のある者、金のある者に関してはその傾向が強く、「愛玩用」にピクシーを育成してくれと言われた事も何度か有った……。  
無論、僕は大金を積まれても断ったけど。  
カノンも、そんな「愛玩用ピクシー」だったのだろうけど……いかんせんエンジェルという種の限界か、はたまた遺伝の関係か……  
愛玩とされるには少々小柄に過ぎたみたいだ。  
具体的に言うと………幼児体型とは言わないけれど胸が小さ……  
 
「マスター………私の胸見て何ブツブツ言ってるんですか?」  
 
ふと気付くと、カノンは手を握ったままジト目で僕を見ていた。  
……なるほど、胸の話になってたから思わず胸元に目が……って……  
 
「あ〜……いやその……可愛いなって」  
「……胸じゃなく顔見て言ってください、それは」  
 
呆れたようにそっぽを向いて何やら小声で呟くカノン、一体どうしたんだろう?  
 
 カノンに急き立てられるように家に戻り、溜まっていた洗濯物を洗い場まで持っていく。  
1年一緒に暮らしているけど……家事に関してはどうしても僕は彼女に勝てないようだ。  
 
「今週は、割と少ないんですね」  
「カノン……頼むから勘弁してよ」  
 
一度溜めに溜めた洗濯物を片づけるのに1日がかりと言う事があってから、僕らの間ではこのやりとりがほぼ日常化している。  
 
「じゃ、後は任せたよ」  
「はい」  
 
カノンが鼻歌交じりに洗濯物を片づける音を聞きながら、僕は薪割りをはじめる。  
たまには運動しないと太るし。  
 
「あ、そう言えば……」  
 
カノンに今月何を食べるのか聞き忘れた事を思い出し、薪を割る手を止めてカノンの居る洗い場に足を向けると……  
 
「………あぁ……ますた〜のかほり……」  
 
件のカノンは僕の下着に頬すりつけて臭いなど嗅ぎつつトリップ中だった。  
流石にコレには脱力する……  
 
「あの〜……カノン………さん?」  
「にゃっ!!?」  
 
声を掛けるなり、カノンの羽がびっ!と天を向く、感情が高ぶった時の彼女の癖だ。  
 
「ま……ままままましゅた〜!?………」  
「……あ〜……え〜っと……」  
 
そこでカノンは自分が何を手にしているか気付いたらしく、はっとした表情を見せると……  
 
「え〜とあの……これはちがうんです!!  
いえマスターの下着の振りして実は私の下着とかそー言うオチじゃなくて寧ろそー言う機会があったら穿いてみたりしてるのは否定しませんけど  
それはそれいわいる「ちてきこうきしん」って奴からで決して  
「あぁ……マスターの下着……♪」とか「マスター……ハァハァ」とか  
荒ぶったりすることは10回に6回くらいしかないわけでその………」  
 
どうやらかなり混乱してるみたいだ………面白い  
取り敢えず程良く混乱状態に陥っているカノンを優しく抱き寄せる  
 
「………しょーたいみたりかれおばな〜……………って……マスター?」  
 
自分が抱き寄せられている事に気付いて、カノンはようやく混乱から戻る……もっとも、今は硬直してるようだけど。  
 
「あ……」  
 
何か言おうとしたカノンの唇に、僕は自分の唇を当てる。  
 
「……んぅ……ん……」  
 
ちょっと驚いていたカノンも、直ぐに目を閉じてキスを受け入れる……今まで何度もやってきた事だから今更だけど……  
 
「ん……ちゅ……」  
 
おずおずと入り込んできたカノンの舌に舌を絡めながら、彼女を一度抱き上げ、そのまま自分が下になるように倒れ込む。  
息が続かないのか、カノンは一度舌を引っ込めると唇を離した。  
 
「はぁ……はぁ………マスター……」  
 
直ぐ目の前で、カノンの瞳が潤む。  
瞳と、金髪と、純白の羽に光が当たって輝く……本物の光りの女神の様に  
カノンが恥ずかしげに服を引っ張っているのが判ったので、僕は一度体位を入れ替え、カノンが僕の下に来るようにする。  
また、深く入り込むキスをしながら、僕はそっとカノンの胸に手を添えた。  
 
「ぁ………んっ……」  
 
カノンの身体が小さく震えるのが判る  
 
「………恐い?」  
「……平気です……マスター……優しいから……」  
 
キスくらいなら何度かした事があるが……胸に触ったのはホントに初めてだ……  
柔らかく、手首を動かすだけで動きに合わせて形を変えるそれに、不安すら覚える。  
 
「……痛く無い?」  
 
「大丈夫……ん……気持ちいい……です……」  
 
キスを終え、首筋を舐めながら訪ねると、カノンは荒くなり始めた息を潜めるように答えた。  
 
「でも……それって挿れてからする質問じゃないですか?」  
「……そう……かな?」  
 
乳頭に指をすりつけ、硬くなり始めたその部分をつまむ  
 
「ひゃうっ……!」  
 
息が漏れたような、意図せずして声が出たような……そんな声が聞こえた。  
同時に、カノンの股間が微かに湿って来たのが判る  
カノンが纏っている洋服をすべて脱がし……露わになった乳房の先を唇で銜える。  
 
「きゃぁうっ!?」  
 
背を仰け反らせるようにして、カノンの身体が震える。  
内太股に当てていた手は、既に彼女の秘所から流れ始めた愛液で濡れていた。  
 
「カノン……こんなに……」  
「マスタ……えっちです……」  
 
流石に自身の愛液で濡れた手を見せつけられるのは恥ずかしいのか、カノンは横を向いたまま泣き始めてしまう  
 
 カノンの足を両側に開き、股間に顔を寄せる。  
そこはもう十分に濡れぼそって、女の臭いを立ちこめさせていた。  
 
「恥ずかしい……あんまり……見ないでください……」  
 
羞恥に顔を真っ赤に染めて愛玩するカノンの言葉が、どこか遠くに聞こえる。  
僕は其処に舌を入れ、肉弁と陰核を軽く舐めた  
 
「ふぁぁっ……やっ……マスター……あんっ……いい……良いです……ますたぁぁ……」  
 
舌が蠢くたびに、カノンは悦楽の声を上げ、愛液もまた次々と流れ出てくる。  
陰核の皮を剥き、そっとつまむと、舐めるよりも大きな声を上げ、乳頭を刺激した時よりも激しくよがる。  
 
「マスタ……あっ……わたし……わた……いっちゃ……いっちゃう……っ……はっ……あっ……あぁっ……!!」  
 
タイミングを見計らって秘所に指を入れ、入れた指をコの字に曲げて肉壁を刺激すると……  
 
「ふあ……ああああああああああああああああああああっ!!」  
 
大きく背を仰け反らせ、羽を限界まで広げて、カノンは果てた。  
 
殆ど力尽きたようになっているカノンの手が、僕の股間に触れた  
 
「こんなに……痛く無いですか?」  
 
股間の怒張はGパンの上からでも判るくらいになっており、正直ちょっとだけ痛かった。  
カノンの手が僕のGパンとパンツを下ろし、彼女の目の前に怒張がさらけ出された。  
 
「マスター……」  
 
胸を胸に、秘所を腹にくっつけるように抱きつきながら、カノンは小さく呟く  
 
「ごめんなさい……私……初めてじゃなくて……」  
「……いいんだよ……」  
 
縋り付くようなカノンの頭を、僕は優しくなでてやる  
 
「カノン……好きだよ」  
「マスター……私もです……」  
 
再び、キスをしながらカノンの足を開かせ、秘所に怒張を宛う  
 
「……挿れるよ?」  
 
「……はい」  
 
愛液が溢れるほどに濡れた其処は、殆ど何の抵抗もなく僕の怒張を呑み込んだ。  
 
「ぁ……ぁ……おっきい……入って来る……おっきいのがはいってくるよぉ……」  
 
一度達した後で挿入は辛いのか……カノンの目は既に視点をハッキリさせていない、それでも彼女はしっかりと僕の背に手を回し、腰を動かし始める。  
カノンの胎内はやや狭いけれど、その分吸い付くような感じがして、とても気持ち良い。  
 
「カノン……カノン……っ」  
「マスター……だめ……私……いっちゃ……ふあ……ああああああああああああああっ!!」  
 
僕が絶頂に達するまでの間に、カノンは3回、背を仰け反らせて絶頂を迎え……  
 
「……カノン……もう……!」  
「マスター……一緒に……一緒に……あぁっ……!」  
 
僕たちは……  
 
「あ……あぁああああああああああああああああああああああああああっ!!」  
「………っ!!」  
 
最も激しい絶頂を、一緒に迎えた  
 
 
 そして……  
 
「け……結局お洗濯出来なかったじゃないですか!」  
「カノンだって無茶苦茶ノリノリでもういっかいもういっかいって5回も強請っただろ?」  
 
結局あの後、カノンが上になったり後ろからだったりカノンを持ち上げてシたりでお互い理性を取り戻した頃には日が暮れていた。  
 
「まったくもう……ホントにマスターはえっちなんですから」  
 
怒っている様にも、照れているようにも聞こえるその言葉が、妙に愛おしくて……  
 
「でも……私もえっちですから……朝まで寝かせませんよ?」  
 
……この何処までも元気なカノンに、振り回されるのも……悪くないかなと、思ってしまう僕が居た  
 

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