ここはシシ神がいた山  
パカッ!パカッ!・・蹄が地面を蹴る音が山肌にこだまする  
 
「・・いないな、匂いも感じない どこにいる・・」  
 
ヤックルに跨ってアシタカはサンを訪ねて山に登ってきた  
普段いる筈の洞に姿は見えず、かなり長い時間ここを開けているようで  
微かな気配や匂いも感じ取れない  
 
「ヤックル、サンの匂いがわかるか?」  
 
周囲を嗅ぎ回るように頭を回すヤックル  
やがてぶるると鼻を鳴らしてアシタカのほうを向いた  
アシタカはその背に飛び乗ると再び疾風のように駆けはじめた  
 
山の頂上まで登り、タタラ場から向かって反対側の斜面を駆け下りていく  
小川の脇に沿って降りていくと、アシタカの鼻でさえはっきりとサンの居場所  
・・・こんな深山幽谷で彼女以外考えられないと確信出来るいい匂いを感じた  
パカッ!パカッ!パカッ!・・獣道が開け砂利の河原が現れた  
周囲に魚を焼く香ばしい煙が立ち込めている  
そして、大きな石の上で胡座をかいて魚をぱくつく見慣れた顔がいた  
 
「サン!」  
「ん・・ おそかったな、ムシャムシャ・・  
 足音は聞こえてるのに、モグモグ・・ なかなか見えない、ゴク」  
「美味そうに食べてるな、他の二人は?」  
 
口を拭いながら顔はあくまで餌のほうを向いたまま目だけアシタカを見つめてる  
久しぶりにありついた食事であることがありありと感じられた  
 
「食い物を探しに行ってるよ、もう三日経つ  
 この山は獲物がいなくなってしまったから」  
 
そう言いながら、焼き上がった次の魚にぱくりと咥えついた  
シシ神が倒れて、この山の環境はすっかり変わってしまっていた  
生えている植物の種類が一変してしまったため、それまでいた草食獣たちが  
一斉に他の山へ移動してしまったのだ  
体の大きなサンの弟達は川魚だけでは腹が充たせず、遥々遠くの山へ  
出向いていた  
 
「もしゃもしゃ・・それと、つがい探しだな ぱくぱく・・」  
 
並みの山犬から比べれば遥かに体の大きなサンの弟達  
それでも母神のモロから比べれば二回り近く小柄であった  
他の山に山犬神の姫がいるかどうかはわからないが、それが見つからぬ場合  
普通の山犬の雌と交わらねばならない  
産まれる子はさらに小さく、もはや人語を解すことさえ出来ないかもしれない  
モロの一族はまさに滅亡一歩手前であった  
 
焼き魚を頬張るサンを脇で眺めるアシタカ  
不意に、まるで・・と言いかけて口を慌てて噤む  
しかしサンの聴覚は鋭い  
 
「むぐむぐ・・ まるで人間のようだと言いたいのだろ  
 昔から、生のままでは腹を壊すんだ・・・」  
 
サンは火を使うこと自体が人間ならではの所業であることを百も承知であった  
餌に恵まれていた頃は肉や魚を干したものを食っていた  
保存されていた物を食い尽くしてしまった場合の最終手段が”焼く”であった  
サンがアシタカに顔を向けようとしないのは食事に夢中というより  
見るからに人間らしい姿を見せたくないというのが理由としては大きかった  
むしろ今の姿を寸刻でも見せたくなかったに違いない  
それ故、久しぶりに会えたというのに、やけに素っ気無い態度なのであった  
 
「むしゃむしゃ・・ そういえばアシタカ、開けた場所に大勢の人間が  
 集まって土を掘り返してるが  
 もごもご・・ あれは、ハタケというものを拵えているのか?」  
「ああそうだ 鉄作りの目処が立たぬゆえ 当面の措置として  
 ささやかな畑づくりだ、収穫はだいぶ先の話だが」  
「ぱくぱく・・ 人が減ってるな」  
「そなたらと同じ事情さ 食い物に限りがある とても全員は養えない」  
「もしゃもしゃ・・ アシタカがクワ?というのか? 見慣れない道具を  
 振るってる姿がみえてた」  
「そうか、収穫が多ければサン達にも分けれるかも・・・」  
 
次の瞬間、突然サンはきっ!と表情をきつくした  
 
「ふざけるな!! 人間などにほどこしなぞ!・・ んぐ!むぐぐ・・」  
 
口一杯に物を詰め込んだまま、急に大声でしゃべったため食物を喉に  
つまらせるサン  
すかさずアシタカが脇に詰めより水筒の口を咥えさせた  
 
「ゆっくりと飲まれよ」  
「ん・・ ごく・・ごく・・」  
 
ふは・・と息を吹き返し、まだごほごほと咳き込んでいる  
 
「胸が・・やけるようだ・・ さすってくれ・・」  
「ん? こうか?」  
 
むにぃ・・という柔らかい感触がアシタカの掌に伝わる  
言われるままに触ってしまって、今更はっとなるアシタカ  
しかしサンは、どうした?もっと摩ってくれと催促する  
アシタカはサンを岩の上にゆっくりと仰向けにさせると、まだ膨らみかけ  
それでも歳の割にはよく成長していると思われる少女の胸を揉み摩った  
サンはふぅ・・と気持ちよさげにため息をついていた  
 
シシ神が倒れて一月余り、タタラ場の再建の為、力を尽くすアシタカであった  
タタリ神の呪いが解けた腕は腕力こそ元の人並みに戻ったものの、  
死の恐怖から開放され、やれ木材の切り出しだ田畑の開墾だと大忙しの毎日  
タタラ場の復興目指して、男も女も総出で手分けして村づくりに没頭していた  
 
日も落ち、わいわいと夕飯時、今は男も女も同じ場所で飯を食う  
酒が回され、一日の疲れを癒す  
 
「サン・・・」  
 
アシタカは飯を頬張りながらぼそりとこぼした  
先日、久しぶりに再会したサンの温かい胸の感触を  
思い出していたのだ  
その時は、それ以上の進展はなかったものの、  
もののけ姫の男の気持ちを知らぬながら、頬を赤らめていっぱしに女としての  
反応を見せていた可憐な姿を思い出し、ふと笑みをこぼすアシタカであった  
 
「また、会いに行こう 今度はさらに近しく・・」  
「アシタカさま、どうしたんだい? にやにやしちまって」  
 
不意に横からトキに声をかけられる  
慌てたように咳払いして、表情を引き締める  
 
「おトキさんか、にやにやなどしておらぬ」  
「山犬の姫のことを思い浮かべていたのでしょ?」  
 
ニッ、とした表情で横から覗き込む手ぬぐい女  
 
「いやな笑いだな」  
「まあま、そうむくれずに♪ すまなかったよ、はい一献召し上がれ」  
 
ぽんと杯を渡され、とくとくと酒を注がれる  
アシタカはそれを一気に懐中に流し込んだ  
 
「いい、のみっぷりだねぇ もう一杯いかが?」  
「頂こう」  
 
夜は更けていく  
 
夜中、むんとした熱気を周囲に感じながら目を覚ますアシタカ  
頭がふらつき、体に力が入らない  
にも関わらず下半身の一点だけが妙にむずむずする  
天窓の月明かりと蝋燭の灯りが部屋の中をぼんやりと照らしている  
 
「ようやくお目覚めだね、アシタカさま」  
 
声にはっとなり、一気に目を開けるアシタカ  
ぼんやりとした像がはっきりと瞳の中で形になる  
いつもの陽気な笑みを浮かべたトキが唇に紅をさしながら  
こちらを見下ろしていた  
 
「お・・ おトキさん、これは?!」  
「説明が要るかい?」  
 
紅をさし終わり目を細める手ぬぐい女  
アシタカは自分が褌以外何一つ身につけていないで転がされてることに気付き  
はっとする  
 
「・・あの酒に盛ったのか」  
「ここには亭主を亡くした者、  
 亭主がいてもてんで役に立たない者が多くてね」  
 
するりと手ぬぐいを外すトキ、長い黒髪が天窓からさす月明かりを一瞬遮る  
そしてしゅるりと朱色の衣が肩からはずれる  
揺れる蝋燭の灯りに照らし出される、豊かなタタラ女の乳房がぼろりと両側に  
別れた裾の中からまろび出た  
三日前に触れたもののけ姫のそれと比べて軽く二周りは大きく  
重そうに垂れ下がっている  
 
「な!・・ おトキさん、冗談はやめろ!」  
 
巨大な乳輪に眼を奪われながらも、もぞもぞと体を揺すって何とかこの場から  
逃れようともがくアシタカ  
しかし体にまったく力が入らず、微動だに出来ない  
 
「明国から石火矢といっしょに伝わった秘薬だってね  
 エボシ様からもらったもんだけど、甲六にはてんで効き目なかったさ  
 でもあんたには良う効いてるわねえ」  
 
嬉しそうに言いながらトキは腰に丸まった衣を、さらに尻を突き出すように  
屈みながら足元に落とす  
タタラ踏みで鍛えた脚がアシタカの体を跨いだ  
無駄な贅肉の無いくびれた腰がまっすぐアシタカの腹の上にしゃがんで来た  
 
「おトキさん・・ 甲六は・・」  
「許しは得てるよ もうあいつはすっかり駄目になっちまってね  
 あたしも特別若かないし、そろそろ子を産んどかないとさ」  
 
ここへ来てトキの表情に艶がかかり始める  
若年増の裸身はむんとした牝性の匂いを発散しながらすぅーとアシタカの  
体に倒れこんでくる  
 
「やめ! やめるんだ!・・」  
「なんだい? 山犬の姫に操を立ててるのかい?  
 黙ってりゃわかりゃしないさ」  
 
艶やかな黒髪がアシタカの顔にかかる  
いつも元気で豪快な肝っ玉姐さん風情はどこにも窺えず  
若い男を前に色情丸出しの笑みを浮かべる、かつて彼の知らないトキが  
目の前にいた  
 
「眉の濃い女は嫌いかい?」  
「と・・トキさん」  
「心配しなくとも一夜限り・・ えぇと、あたしが身篭るまでさ  
 心まで奪おうなんて大それたこと思っちゃいないよ」  
「眉が濃いもの同士、せいぜい今だけ仲良くしようじゃないか、ね?」  
 
舌を突き出してアシタカの眉毛をぺろりとなめるトキ  
そして、派手に紅をさした唇がニッ、と微笑んだ  
 
 
「ん・・・」  
 
蝋燭の灯りが濃厚な接吻を交わす男女を壁に映し出す  
トキが両手でアシタカの頭を抱え、べったりと口同士へばりついていた  
 
「んん〜ん・・ あし・・たふぁ・・しゃま・・」  
 
初めて見た時からこうしたくて仕方が無かったとばかり、  
トキの唇はアシタカの口をぐっちょりと吸い立てる  
むぐむぐと咥えあう二人の口の周りが涎でべとべとになり  
トキの口にさした紅がぺったりとくっついた頬まで広がって赤く染める  
 
「ぷは・・」  
 
長い涎の糸を引きながら二つの口が離れる  
はあはあ・・と双方、興奮して息が荒い  
 
「はぁ・・ 若くていい男との口づけはひとしお燃えるね」  
「はぁ、はぁ・・ おトキさん、かんべんしてくれ」  
「そんなこと言わずに、もっとやろうよ・・ 今度は舌さしこんでさ・・」  
 
言うやいなや、トキの口はアシタカの口に再び張り付いた  
きゅっとアシタカは鼻を摘まれると、思わず開いた口の中にずるりとトキの舌が  
もぐり込んできた  
 
「ん!ん!ん!・・」  
((うぅ・・ たまらない・・))  
 
タタラ女の情熱的な口付け  
間近で漂う女の匂いと熱く濡れた口と舌の感触に何時しかアシタカも  
積極的に舌を蠢かしていた  
鼻で息をしながら隙間無く咥えつき合う口のなかで、二本の舌がべろべろと  
絡み合って互いの唾液を混ぜあう  
 
でろ・・と、さっきよりさらに大量の涎の糸を引かせながら舌を伸ばしたままの  
二つの口がようやく離れた  
トキの強引な口から開放され、新鮮な空気を吸って深い溜息をつくアシタカ  
それも束の間、今度は女のたわわな胸がその顔に影をさした  
 
「どうだい? もののけ姫とくらべて」  
 
アシタカが何をか言おうと口を開いた瞬間、むぐ!と乳の先がその口を塞いだ  
ん!・・と唸ったきりアシタカはトキの乳首を頬張ったまま、さらにたぷんと  
重々しい柔肉に顔を覆われていくのだった  
 
((む!・・ んぐぅ・・))  
 
鼻の穴からも流れ込んで来るのはトキの匂いばかり  
生温かいしっとりとした肌の感触に包まれ、女の心臓の音がどき!どき!と  
脳髄まで突き刺さるよう  
アシタカはトキの乳を吸った、無我夢中でもぐもぐと吸いたてていた  
 
「んふ・・ くちゅくちゅ吸ってるね、こうなると男はいつも同じだね  
 んふふ、たんと召し上がれね、んっふふふ・・」  
 
男に乳を吸われる感触に太い眉毛にうっとりとした表情を浮かべ  
女の手は男の褌の中へ忍んでいくのだった  
ぐ!とその指先がアシタカ自身を捕まえる、若い男の体がぴくりと反応した  
 
胸をアシタカに吸わせながら、トキの手は彼の手を引き己の女の部分に  
触れさせる  
もじゃもじゃに茂ったタタラ女の観音扉にアシタカの指がかけられた  
そして早くも蜜が染み出している扉の奥まで無理やりに被せた女の手が  
男の指を押し込ませると、抜けないように股をきつく閉じた  
 
「指でよぉく、ほぐしておくれね・・ あんたのこれを入れんだからさ」  
 
そう言うと手を伸ばし、さっきまで握っていたアシタカの男根を再び握って  
やんわりと摩りだした  
 
「ふぅ・・ ふうぅ・・」  
 
トキは女陰の中をアシタカの指でなぞられ、しとどに溢れさせていた  
すっかり固く太くなった男根を握る指に力が入る  
 
「んん・・ おトキさん」  
 
指先に伝わるトキの体の内側がいよいよ熱を帯びていくのを感じる  
アシタカはこの熱い部分がこれから女にしては節ばった指に握られてる  
己の分身に嵌め合わされる予感に胸が高鳴っていた  
女を知らぬアシタカの股間と頭の中はもはやオナゴなら誰でも何でもいい  
という感覚に陥っていた、  
みっともなく女を欲しがるように腰をもぞつかせる  
 
トキもまた発情ここに極まる、物足りない部分に欲しくて仕方がない  
そして遂に、もはや指なんぞじゃ我慢できぬとばかりトキの体が翻った  
 
「我慢できないよ、あたしゃ・・」  
 
胸にへばりついた男の顔も、股にはさんだ男の指も放り出し  
ばっ!と男の腰に纏わりつく邪魔な褌を引きちぎるように取っ払うと  
その上にでんと膝立ちで跨った  
 
「はあ、はあ・・ さぁて、お開帳の時間だよ」  
「はぁはぁ・・ お・・おトキさん・・」  
 
すっかりたらしこまれて、綻んだ面のアシタカ  
欲情に頭がくらんだ男女がみつめあう  
らんらんと眼を輝かせたトキの火戸と化した女陰が  
まっすぐ上を向く熱芯と化したアシタカの男根の先に触れた  
びくん!とお互い一度身を震わせる  
 
「うは!・・おトキさん・・ あ・・熱い」  
「ふふぅ!・・そんじゃ、いくよぉ・・」  
 
トキが腰を落とす、熱い涎をたらした女の女陰口がアシタカの男根の頭を  
ぬずり・・と呑み込んだ、  
そのまま触れ合った熱源がずぶずぶと重なる  
 
「お!・・おぉ!・・」  
 
二人して歓喜の声を上げながら、タタラ女の火戸に男の熱芯が  
深く深く、奥へ奥へと貫通していく  
やがてアシタカはトキを根元まで貫き、陰嚢ですっかり蓋をした  
 
「ほぉら!ほら・・ 見てみな、あんたとあたしの・・火戸と魔羅がぴったり  
 嵌め込まれちまったよぉ・・ ど・・どうだい?もののけの姫とくらべて」  
「く!・・」  
 
呼吸に合わせて体の中を這い登る快感に身を震わせながらも横を向くアシタカ  
すまない・・サン・・ 心で詫びながらも、無様な男の本性丸出しで年上女の胎の  
中で固くして、特別な感情の無い相手の子宮口を突いてる現実は変えられない  
まさに蛇に呑まれた蛙同然  
溜まり切った物を熱い中に吸い上げられるまで、どうしようも無いのである  
 
「んふ・・ もしかして、アシタカさま初めてだったのかい?  
 こりゃ、嬉しいねぇ  
 覚えておいとくれ、あんたを男にしたのはあたし、このあ・た・し・だってね」  
 
タタラ女は若い男の腰の上で、ぶるんと胸を張ってみせる  
そしてゆっくりとその逞しい尻を躍動させ始めるのであった  
 
アシタカの全然女慣れしていない男根にぬずぬずと熟れた圧力が  
上下にかかりはじめる  
 
「う!・・ うぅ!」  
「ふふぅ・・ 熱いよ・・あんたの  
 あたしら今はメオトだからね・・ この体、あんたの好きでいいんだよ」  
 
そう言いながら、トキは尻を縦横無尽に振りはじめた  
かぽ! がぽぉ!  
粘膜の擦れ合う音が小屋に響きはじめる、二人の息が一層荒くなり  
部屋の湿度と温度は急上昇していく  
 
「あ! はぁ! いぃ! いぃよぉ!!」  
「う! くぅ! と・・ トキ! さぁん!!」  
 
歓喜の叫びをあげながら、深く浅くを繰り返す  
トキの肉圧に己自身を扱かれる快感にアシタカは薄眼で頭を左右に振った  
サンではない相手に悶えさせられる事実ももはやどうでもいい  
自分の腹の上で、たっぷんたっぷん重そうな乳房が揺れて、彼の顔に女の汗が  
降りかかる  
さらに顎を突き出して喘ぎ声をあげる女の口元から垂れた涎が  
またまたアシタカの顔に降り注いだ  
 
「ふふ! ふふぅ! どう? どうだぃ?!  
 アシ! タカさま! これが! こいつが! 女だよ・・  
 女って! やつだぇ!」  
「あ! あぁ! きもち・・ きもちいぃ・・ ぞ」  
 
必死にまぐわうトキとアシタカ  
こんなのはどうだ?とばかり女の尻はひねりをいれて男を扱き倒す  
濡れそぼって、ぐにぐにとこなれた柔襞がアシタカの青筋を食むように舐め絞り  
カリの裏側まで食い込んだ  
 
「う! ぐはぁ!!・・」  
 
アシタカは大きく身を反らしたかと思うや、一挙に切れた  
限界まで熱く太くなった芯先が弾け、  
陰嚢の中身をトキの火戸の奥深くどぽ!と噴き上げた  
 
「おふぅ!・・」  
 
どくん!どくん!という戦慄きがトキの産道に伝わり、同時に熱く濃い液感が  
胎の奥底で広がりはじめた  
 
「うは! 出したね、アシタカさま・・  
 うふぅ!・・ん はいってくるぅ・・」  
 
ぶるぶると身を震わせながら、若い男の産まれて始めて行う膣内射精を  
じっくりと味わうタタラ女  
どっく・・どっく・・長々と続く生命の営み  
すさまじい量の若い精液が年上女の膣の中を過流する  
 
精注がとまり、がくんと脱力したアシタカの男根を尚も離さず貪欲に搾ろうとする  
トキの女陰  
番った僅かな隙間から、どろ・・と黄ばんだ濁液が溢れ、逞しい太ももの内側に  
筋を作った  
 
「へへ・・ さっそく種付けしてくれたね  
 ちょいと、早かったけど、 嬉しいよ  
 ・・さて、それじゃ夜は長いよ、まだまだしっぽりと楽しもうじゃないかい」  
「うぅ・・ おトキさん・・ もう、やめよぉ・・・」  
「なんだい、なんだい? 若いくせにだらしないね、ほら手伝うから・・」  
 
トキは、朦朧とした眼で後悔の念に取り付かれるアシタカの若々しい体に  
取り付いた  
ちろり・・と舌をのばしてアシタカの胸板を舐める  
う!という彼の呻き声を聞きながら、トキの舌はまっすぐアシタカの腹の上を  
滑って降りていく  
やがて当然のように彼の萎れた場所にたどりつく  
 
「さあてぇ しっかり元気にしてやっからね」  
 
全裸でありながら腕まくりするように、ぽんぽんと自分の腕を叩き  
べろべろと一頻り舌なめずりすると、ひょいとアシタカの男根を摘み上げ、  
ぺたりと根元に舌を宛がった  
ぬろ〜〜〜〜〜・・・と生温かいナマコが萎れた竿に足跡をつけていく  
 
「おおぅ!・・」  
 
若いアシタカはトキの手馴れた扱いにみるみる力を戻しはじめる  
今度は睾丸を二つともしゃぶられる  
 
「むぐむぐ・・この中身を出やすいよう、よく解さないとね」  
 
存分に舌で嚢の中身を転がしたあと、再び竿に取り付き根元からカリ首の下まで  
まんべんなく涎を塗りつけられる  
そして亀頭の先にナマコは移動するやいなや、ぱくりと唇で捕らえ  
そのままぬずぅ!・・と一気に咥え込んできた  
 
「う!ああぁ!!」  
 
あまりの快感に思わず尻を反らし、トキの頭に手が伸びて己の股から退かそう  
としてしまう  
しかし女の頭はすっぽんのようにアシタカの男根を捕らえたまま離さない  
やがて温かいトキの口の中でアシタカの先端をナマコ舌が弄びはじめた  
 
「う! うぅ! う!・・」  
 
じゅる!ちゅるちゅる!・・派手に音を立てて男根を玩具にされるアシタカ  
すっかり太く高く聳え立ち、女が欲しくてわなわなとトキの口の中で震えていた  
 
ぬぽん・・  
アシタカの物を咥え込んで頬が膨らんだり萎んだりさせていたすっぽんの口が  
空気の抜ける音を立てて彼を解放した  
 
「さあおいで やられっぱなしでくやしいだろ  
 あたしの体にたっぷりし返ししてみな」  
 
あからさまに腰を捩って誘うトキ、男の生理を知り尽くしての所業  
アシタカはサンの顔を思い浮かべつつも、もはやどんな形でも欲気を抜かなければ  
おさまりのつかない心理に再び陥っていた  
 
「うぅ! サン、すまない!・・・」  
 
眼を血走らせたアシタカがトキに圧し掛かった  
余裕の表情を浮かべる年上女を仰向けに組み敷き、タタラ踏みで鍛えあげられた  
締まった足首を鷲掴みにして、彼女の尻が浮くほど持ち上げる  
そして左右に大きくくの字に折り曲げて広げた  
 
「ふぅ ふぅ と、トキさん・・」  
「えらい勢いだね、 あたしももう欲しくて欲しくて・・  
 さあ、この助平な穴に、どんとぶち込んでおくれね」  
 
丹精な顔に似合わぬほど青筋立てて怒張した物をぐっと、ぐしょ濡れになった  
女の入り口に押し付ける、触れ合った互いの体温が心地よい  
もはやあの冷静なアシタカはなく、妖しげな薬と女の肌に翻弄され  
興奮しきった十代の少年がいるだけであった  
そして今また、女の誘うがままに刹那の快楽の坩堝へ身を投じようとしていた  
この姿をサンがみたら一変で百年の恋も冷めてしまうだろう  
 
ぬち・・ ずるん・・  
慌てたアシタカは無理に押し込もうとして弾かれ、もじゃもじゃのトキの毛の上を  
なぞり滑る  
気を取り直してもう一度宛がう、再び互いの体温に顔を揃って綻ばせる  
ぬち・・ ずぬ・・ ずずぅ!・・  
 
「あお!・・」  
 
見事触れ合った体温を噛み合わせるように滑り込ませ、同時に上擦り声があがる  
あとは、互いの形を感じながら一挙に快楽の底へ雪崩れ込むだけであった  
再び深く関係を結んだトキとアシタカ  
じーーーんと熱く、火戸と熱芯と化した互いの粘膜が蕩けあう感触に  
じわじわと全身も熱くさせていく  
 
「あ・・ アシタカさま 離れないよう、しっかりと抱いておくれ・・」  
 
アシタカは寸分の隙もないほど可憐さと無縁の熟した女の体をがっしりと  
抱きかかえた  
汗を浮かべたしっとりとした女の肌がむちっと少年の肌に絡みつく  
むぐ・・んぐ・・ぐちゅ・・  
下半身の熱い感触に痺れながら、激しく接吻を交わす  
アシタカもトキも相手の顔や頭を揉みくちゃに撫で回し、舌を突き出してまさぐり  
上下の唇を交互に咥えあう  
やがて口が離れ、どちらからとも無く腰を揺すり始めた  
 
がぽ! かぽ! ぱこ!  
アシタカの熱芯がトキの火戸を若さに任せてかき回していた  
肉の打ち付けあう激しい湿った音が響き渡る  
 
「あ!いぃ! あぁ!もっと! もっと!だよ・・」  
 
トキの善がり声が部屋中に充満する  
アシタカも声をあげているのだが、完全に女の嬌声にかき消されていた  
トキは若い男の渾身の情けにぶるぶると身悶え、彼の背中に爪を立て  
さらに愛接を求めて、みっちりとぶち込まれた腰を振りねだり捲くる  
アシタカの太ももがトキの尻ぺたをぱつん!ぱつん!叩き  
彼女を耕す芯が抜き挿しするに合わせて、ぷしゅ!ぴちゃ!と露が飛ぶ  
トキがだらしないほどすさまじい量の汁を溢れさせているのだ  
 
はげしい男女の業が繰り広げられるその様を幾つもの眼が終始覗いていた  
タタラの女どもである  
未亡人や役立たず亭主の女房は食い入るように、重なり合って鬩ぎ合う  
肉体を凝視し続けていた  
呼吸と動きに合わせてトキとアシタカが肛門をぴくぴくさせる様に、  
全員が涎を滲ませ自ら胸や股間を慰めていた  
 
「う! うぅ! で!・・でで!・・」  
「は! ひぁ! いぐ! いぎそ・・」  
 
絡み合った二つの肉体が絶頂への階段を上り切ろうとしていた  
獣のような獰猛な動きでぶつけあうトキとアシタカ、一足早くアシタカが  
限界を迎えた  
・・ぐうぅ!!・・  
どぼ!と迸る感触がトキの産道の底で弾け出した  
・・あ!!ひいぃぃぃぃぃぃ!!!!!  
間髪いれず、トキも大声をあげた  
 
「ひ・・ ひぁ・・ あ・・」  
 
がっしりとしがみつきあい、がくがくと小刻みに震えながら、  
燃え過ぎて溶合うようなけだるい感覚が押し寄せる  
男の側が注ぐ粘着液だけが双方の繋がった個所を熱く染めて行く  
二人揃ってへな〜と舌を垂らし、生殖の悦びに浸っていた  
 
 
「ふぅ・・ ふぅ・・」  
 
ぐったりと顔を抑え、急速に眠りに落ちようとしてるアシタカの横で  
股の間を拭うトキ、拭っても拭っても溢れ落ちる濁った泡立ち  
 
「えらく射ったもんだね、さすが若いだけあるよ  
 大した石火矢射ちだ・・  
 アシタカさま、こんな真似しちまってごめん、あたしらも女なんだ  
 ほら!後片付け手伝っておくれ!」  
 
一通り呟いたあと、覗いてる連中のほうを見て声をかける  
汚れたものを片付け、既に眠りに落ちたアシタカの体を綺麗に拭い  
衣を着せてやる  
 
「おトキ、ほんとに明日大丈夫かな?」  
「なんだいキヨ、不安なら明日もあたしが愉しませてもらうけど」  
 
キヨはぶんぶんと首を横に振った  
アシタカは、今度はかつて彼を撃ち殺しそうになったキヨの相手をさせられる  
手筈を勝手に整えられていた  
 
「甲六済まぬ・・・」  
 
昨夜のことについてトキの亭主甲六に詫びるアシタカ  
 
「なに、良いってことよ役に立たん俺の所為だ  
 あんたは命の恩人でもあるし、これくらいなんでもねえさ」  
「これくらい・・か」  
「いや、ほんとに構わねえってさ  
 籤引きで決まったような夫婦だったしよ  
 あいつの身体はこれまで随分楽しませてもらったしな  
 それとも、あいつの身体はそんなにつまらんかったかい?」  
「いや、そういうことは・・・」  
 
実際のところ行為の中身そのものはあまり覚えていないアシタカであった  
トキの体の様子もおぼろげで、女のにおいだけが鼻の奥に残ってるような  
妙な感覚であった  
甲六はこそっと近寄るとアシタカの耳元で囁いた  
 
「いや、実はよ、俺もまあ色々とな、他の女と・・・  
 これで責められる筋合いなくなったと、ホッとしてんだよ  
 ・・あ、もちろん内緒だぜ  
 え?内緒にする必要ないじゃないかって?  
 いや、そういうもんなんだよ、まあ深く考えなさんな」  
 
甲六は一方的にまくしたてると、尻を掻きながらさっさと行ってしまった  
ふぅ・・と溜息をついてしゃがみ込むアシタカ  
 
「サンは、どう思うだろう・・ 男の甲斐性・・そんなものを  
 理解するものだろうか」  
「・・・カヤなら、間違いなく許さないな」  
「身体が・・だるい」  
 
昨夜の酒がまだ残ってるのか、妙に身体が気だるく力がはいらない  
それでもどうにか身体を押して仕事場へ向かった  
 
タタラ場を出てすぐの小高い丘、ここを畑にすべく開墾作業を行っていた  
大方の木をなぎ払い、今ではすっかり坊主になった場所を耕し作物を植えていく  
アシタカはこれまで人一倍の働きを見せ、予定よりだいぶ早く作付けが  
行われようとしていた  
 
「どうしたい旦那? 顔色がよくないぜ、今日はもう休んだらどうだい」  
 
この日、アシタカはどうにも体に違和感があり仕事に身がはいらない  
ふと気が付くとぼおとしていた  
 
「どうしたのだ・・ こんなことでは駄目だ!」  
「いや、駄目じゃなくてよ、旦那は張り切り過ぎなんだよ」  
「え? いえ・・はい、そうだろうか」  
「ああ、旦那の働きぷりはエボシ様も誉めてたからな、  
 だから休んできなって」  
「・・・しかし」  
「なぁに、病人がいたんじゃ、かえってこっちが気をつかっちまって  
 はかどらねえよ」  
 
こう言われてしまうと引き上げざるを得ない  
アシタカは仕方なく村に戻り、ようやく建ち始めた幾つかある小屋のうち、  
一番奥の建物に入っていった、中にはエボシがいた  
 
「おや?アシタカ、どうしたんだい? 青い顔して」  
「あぁ、仕事場から追い払われて来たんだ」  
「そうかい、おまえはここのところ張り切り過ぎなんだ、  
 ちょっと待っておいで、人を呼ぶから」  
 
モロに片腕を食いちぎられたエボシは、あれ以来健康を害していた  
あの直後倒れて何日も生死を彷徨ったが、十日ほど前より起き上がり  
皆に指示をだせるくらいに回復していた  
それでも微熱続きで一日を通じて床に伏してることが殆どであった  
 
「ふらふらじゃないか、あんたこそ寝てたほうがいい  
 また腕の傷が開いてしまうぞ」  
「ふふ、しょうがないねえ、この腕の付け根が熱持っちまって  
 でもまあ少しは体動かさないと、いよいよ鈍っちまう」  
 
そう言いながら小屋を出て行った  
ごろりと床に寝転がり、天井をぼんやりと眺めるアシタカ  
 
・・・シシ神ならあんな傷・・・  
「いや、彼女じゃ生命毎吸われるか」  
 
アシタカはふっ・・と笑った  
そしてまた、昨夜の女のにおいが鼻の周りに漂い出す  
 
「・・・酒には気をつけんといかんな  
 慣れぬことをするものではない、  
 金輪際、酒はやめておこう」  
 
その時、建物の入り口に人影が立ち、差し込む日の光を遮った  
赤い手拭を頭に巻いて、白地に三つ鱗の模様が散りばめられた衣を着た女が  
立っていた  
 
「こんにちはアシタカさま、キヨです」  
 
挨拶しながら近寄って来る、  
手には握り飯と湯のみと小さな薬缶が載った盆を携えていた  
 
「・・その”さま”づけはいい加減やめてくれぬか  
 おトキさんにも言ったはずなのだが」  
「いえ、アシタカさまは、アシタカさまです」  
 
どうぞ召し上がれとばかり、そっと盆をアシタカのすぐ脇に置くと、  
彼の背後に回って着ている物を脱がそうとする  
今すぐ洗濯して干せば夕刻までには乾くという算段だ  
 
「てきぱきしてるな、さすが慣れたものだ」  
「時は無駄にできませんもの、さてこれ洗って来るついで  
 盥と体拭く手拭持ってきますで、食べてておくれやし」  
 
言いながらぱたぱたと去っていくキヨを、褌一丁に剥かれたアシタカは  
握り飯に手を伸ばしながら見送った  
 
しばらくして、キヨが水を湛えた盥に手拭をかけて戻って来た  
アシタカは握り飯を食い終え、湯のみの水を飲んでいた  
 
「おやまあ、なんと食べるの早いこと、食欲は充分おありだね  
 それじゃ、体を拭きますんで」  
「・・・まいったな  
 私はあなたの亭主でも無いのに・・自分で拭こう」  
 
構わず手拭を水で浸して絞り、アシタカの体を拭い始めるキヨ  
 
「いんや、いいんです  
 前に間違って殺しかけちまってるから、せめてこのくらい」  
「・・そんなこともあったな 随分昔のことのような気がする」  
 
ぴちゃ・・  
体を拭かれるアシタカ  
固く絞った手拭はキヨの掌で温められ、丁度良いくらいのぬるさである  
背中から肩、胸から腹へと汗と垢を拭い取って行く  
 
「どうです?ご気分は」  
「うん、良い心地だ・・」  
 
そう言いながらもキヨにごしごしと拭われるに合わせて体は揺れる  
どことなく力が入らない妙な感じであった  
キヨが正面にまわりこみ、・・どれ?・・とアシタカの額に手を当て熱を勘定する  
水仕事でややざらついた・・しかしすごく温もった掌は子供の頃の母親を  
思い起こさせる  
 
「とりあえず、薬を持ってきたんで、飲んでおくれやし」  
「何の薬かな?」  
「気付け薬やとエボシ様は言うとりました」  
 
湯のみの水に薬を溶かし、それを一気に飲み干すアシタカ  
次の瞬間、体の奥からむらむらと熱い何かが込上げ始めた  
 
「アシタカさま、どうなされた?」  
 
キヨが息が荒くなったアシタカの顔に自分の顔を近づける  
タタラ女の中では割と整った顔立ちの彼女は十五で結婚、一年もしないで  
夫を山犬に殺された  
年上とはいってもアシタカと大差なく、それでいて亭主に短い間だが  
たっぷりと愛された所為で女の悦びは充分に知っている  
 
「・・おキヨさん、離れてくれ 何だか妙な気分なんだ」  
「妙な気分? どんな?」  
 
アシタカの警告を無視してわざと身を寄せていくキヨ  
はっ!と気付くアシタカ  
 
「まさか・・キヨさん さっきの薬・・・」  
「何、言ってるのアシタカさま あれはきつけ薬ですって」  
 
鼻が接しそうなほど顔を近づける二人、女のにおいが男の鼻腔をくすぐる  
アシタカの空ろに伏した視線に襟元から女の胸の谷間が覗く  
益々鼻息が荒くなっていくアシタカ、そして遂にキヨの二の腕を両側がしりと  
掴むと、その身を床の上に押し倒した  
 
「ああ! やめてアシタカさまぁ・・」  
 
わざとらしく身を竦めてカマトトぶるキヨ  
弱弱しい素振りを見せて、男の嗜虐心を煽る寸法である  
この期に及んでもアシタカは頭を振って、どうにか理性を保とうと踏ん張る  
そんなアシタカの手をキヨの手が掴んだ  
久しぶりの男の抱擁、それもこんな若くていい男、諦めさせてなるものか  
 
「・・アシタカさま おトキはよくて・・私はだめなの?」  
 
猫なで声を出しながら掴んだアシタカの手を己の胸の中に抱き込んだ  
女の胸の温かさと柔らかさが指に伝わる、アシタカの頭の最後の砦が崩れた  
理性を失ったアシタカはキヨの腰帯を解きにかかっていた  
間もなく、長い間異性の手から放って置かれた白い肌が  
襟から裾まで大きく開いた衣の中からまろびでた  
肩に掛かっただけの衣もそのままに、アシタカは一気にその内側に  
むしゃぶりつくのであった  
 
「おお!・・ん」  
 
まだまだツンと張りのある胸の先をアシタカの唇が捕らえる  
久方ぶりの鋭い刺激に声をあげるキヨ、早くもじゅんと股の奥が湿ってくる  
ちゅっ・・ くちゅぅ・・ 舌を鳴らしてキヨの乳首を吸い立てるアシタカ  
もう一方の膨らみを鷲掴みにして揉みしだきながら、さらに余った手で  
白い太ももを撫で摩る  
 
「あふ・・ あん・・アシタカさま ここ・・ ここをさわって・・」  
 
キヨの指がアシタカの指を己の一番感じる部分に誘い込む  
それなりに生え揃った毛を掻き分け、しばらく未使用のくもの巣が張った  
女陰口に男の指が潜り込む  
 
「ふう!・・ん」  
 
久しぶりの刺激に声を立て、じわじわと潤い出すキヨの女陰  
ぬちゃ!とアシタカの指を濡らす  
 
アシタカの舌がキヨの体を走る  
胸から白い腹の上、臍をほじり、腰の稜線を伝って毛深い場所へ  
濃厚な蜜を滴らす淫らな穴を見つめる  
この時とばかり自ら脚を広げて腰をよじるようにアシタカの顔に股座を  
押し付けるキヨ  
 
「うぶ!・・」  
 
アシタカの鼻が開き始めた縦穴にぬぷっと埋まり、一瞬呼吸を遮られて声が出る  
ついで唇がびらびらに触れた  
くんくんと中を嗅がれる感触さえ、キヨの身にじんじんと伝わり  
自ら胸を揉みながら身悶えてみせる  
すぬっ・・とアシタカの舌が膣の中に入り込んできた  
 
「うはぉ!!」  
 
うぞうぞと膣の中を湿ったナメクジのような感触に弄られ、キヨはびくびくと一層  
身悶えさせる  
アシタカは昨晩のトキから比べれば幾分ほっそりしたキヨの太ももを  
しっかりと両腕で抱きかかえ、存分に股座に咥え付いて女の蜜を啜りあげた  
亭主に先立たれて以来、ご無沙汰だったキヨの体がいよいよ開花していく  
 
「おぅ! おほぅ! あし・・アシタカさまぁ!   
 キヨに・・ あたしの中に、アシタカさまのを・・くださいませえ!!」  
 
哀願する女の体の上をアシタカはずりあがる  
ずれた褌の脇から既に隆々として血管を浮かび上がらせた若い男根が  
キヨの目に入った  
昨晩のトキのように、キヨも脚を掴んで高々と持ち上げられ、尻から腹まで  
剥き出しにされた  
そして、そのど真ん中に先ほどの肉の棍棒が宛がわれるのであった  
 
「まい!・・ まいるぞ! まいるぞぉ!!」  
 
夜叉に憑かれたような声をあげる、眼を血走らせたアシタカ  
トキから比べればこなれていない女陰口をぐにっ!と割る  
 
「くぁ! いたぃ!!」  
 
何年かぶりのまぐわいにきつくなっていたキヨの膣口がアシタカの亀頭の  
形に広がった  
肉欲に眼のくらんだ男はそのままずぶずぶ〜と女の産道からくもの巣を蹴散らし  
己が分身の型に抉るように挿し込んだ  
 
「あ!! はぁぁ・・」  
 
乱暴な挿入にキヨは顎を反らして耐える  
一瞬の裂けるような痛み、しかしすぐに訪れる心地よい一体感  
 
「はいっ・・ てるぅ・・」  
 
アシタカの分身の型はをキヨの子宮の口まで広げ終わり、  
ぎっちりと繋がった外側で男女の陰毛が絡み合う  
どくどく・・と熱い戦慄きを何年かぶりに胎内に感じてキヨの目から一筋の涙が  
頬を伝った  
 
澄み渡る青空が広がる山里  
数件の掘建て小屋が立ち並ぶ、今は人影は無く、鳥の囀りが鳴り渡るのみ  
午前中の日差しが小屋の壁や屋根の隙間から差し込む  
部屋の中にもやもやと陽炎を立てていた  
そのうちの一軒だけ、揺らめく陽炎の中、負けずに揺らめく重なり合った  
人影あり  
 
ぎし ぎし ぎし・・  
茣蓙の上でまぐわう褌男と衣を袖にかけた女が床板を軋ませる  
昼前から男女の契りに現を抜かすアシタカとキヨである  
入り口から吹き込む爽やかな風に、はぁはぁ・・という熱い人の息が混じる  
男が突き入れる度、女の今にも滑り落ちそうな衣ががさがさと派手に  
衣擦れの音を立てた  
 
「あ・・ あ・・ あし・・たかさま いつかは・・ ごめん  
 ごめん・・ね うっ・・ちゃって   
 あ・・ あぁ・・ あたし ええように・・して もっと・・ すきなだけ・・  
 ええように・・ して・・」  
 
ぐしゅぐしゅと嵌め抜きあいながら、アシタカの口がおしゃべりなキヨの口を塞ぐ  
ん!・・ んむぅ・・   
お互い舌を噛みそうになりながらもねちねちと弄りあい唾液の味を  
確かめ合う  
アシタカの片方の手がいまだ赤い手拭を巻いたままのキヨの頭をがしりと  
抱え、キヨもまたアシタカの頭に腕を回し、溶合うように接吻を交わす  
そうしてる間にもつがいあった個所は浅く、深く、絶え間のない摩擦を繰り返し  
ていた  
 
一皮剥ければキヨの中はよく開墾された妙器であり、突き込むたび  
柔襞が男の敏感なツボを舐め摩る  
いよいよ火戸と化したキヨの中はしとどに溢れさせて行き来するアシタカの  
熱の芯を潤わし、久方ぶりに乾いた胎底に注がせようと絡みつくのであった  
 
ずぼ! ずぼ! ぬぽ! ずぼ!  
「ぐ! う! でる! でる! で!!・・」  
 
キヨの中で限界まで固く太く育ったアシタカの男根は勢いよく産道の奥まで  
飛び込むと、ごにゅ!と入り口を押した  
そしてアシタカがふやけた表情を見せた途端、熱い男の胤が迸ったのだ  
 
「は!ふ・・」  
 
胎の中で感じ出す今までと違う焼けるような感触にキヨもまた顔がふやけた  
しっかりと抱き合い密着させた腰を双方ぶるぶると震わしながら行う種付け  
びゅくん・・びゅくん・・という滾りがアシタカの股からキヨの子宮へ  
流れ込んでいく  
 
「は・・へ・・ へひ・・」  
 
男に最後まで愛し尽くされる懐かしい快感に、キヨは涙ででろでろに顔を  
濡らした  
 
正午近く、出かけた連中は外で昼飯を取るのでここには戻らない  
アシタカとキヨが飽きもせず、まだ抱き合って乳繰り合っていた  
もはや褌も衣も頭に巻いた手拭もなく、正真正銘産まれたままの姿で  
男女の営みに精を出していた  
 
「あ! あ! あん・・ あんた・・ ご!・・めん」  
 
アシタカにしがみつき、快感に身を委ねながらも亡くなった夫に詫びるキヨ  
一度蘇った体の感覚はもはや後戻り出来ないほど熱く燃え、年下の男に  
疼きを癒され、火戸の奥に子種を点される悦びに涙を流しながら悶え  
捲くるのであった  
 
ぎし!ぎし! ずぽ!ずぽ!・・間断なく響き渡る床の軋む音と肉の奏でる音  
アシタカが逞しく突き込む度、最初に注がれた精の余りが己の溢れさせる露に  
混じって掻きだされる  
キヨの股から噴出したねばねばは、白い尻全体にべっとりと広がり  
日の光を浴びて淫靡に濡れ光っていた  
 
「ぬ!ぐぅ!!・・」  
「ひ!あぁ!!・・」  
 
二人して二度目の絶頂を味わう、がくがくと震えながらアシタカは存分にキヨに  
精を注ぐ  
そのままアシタカは急激な眠気に襲われ、キヨの中に入れたまままどろみ  
はじめた  
 
「あ・・ぁ・・」  
 
大量の男の精に体奥を染められる余りの快感にキヨもまた白目を剥いた  
本来なら後片付けをせねばならないわけが、アシタカの腹の下で一緒に  
寝息を立て初めていた  
 
 
静かになったのを見計らい、ごそりと二人に近づく影がある  
エボシである  
 
「やれやれ・・ しょうもない連中だね  
 こちとら重病人だってのに世話が焼けるよ」  
 
エボシはしんどい体を押して若者達の痴態の片付けをし始めるのだった  
 
一週間ほど経って、トキとキヨが臨月を迎えたことが発覚した  
当然腹の子の父はアシタカである  
 
「いいよアシタカさま、気にせんでもこの子はあたしらの子として  
 育てるから」  
 
トキはそう言って、ひたすら詫び続けるアシタカの胸をとんと叩いて  
甲六と一緒に村を離れていった  
開墾作業が一段落してささやかな畑が完成した頃から、ぽつぽつと人が村を  
去り始めていた  
収入のなくなった村では、畑は収穫はまだまだ先であり、倉に残った食料を  
食い潰す日々であった  
糧食は援助しない、人減らしで節約せよという師匠連の通達があり  
従わざるを得ず、泣く泣く多くの者達が村を立ち去っていくのだ  
石火矢衆も去った  
残るのはエボシとゴンザと所帯の無い女とかつて病を患いここに匿われていた  
者達そしてアシタカ  
 
村の中ほどに一際大きな建物が建てられていた  
村の再建に尽くした牛飼い達の最後の遺産である  
ここに新たな大きな窯が据えられるのだ  
入れ替わるように職工、新たな牛飼い、石火矢衆達がここに  
送り込まれてくる手筈であった  
 
豊かな森はなお良質な砂鉄の宝庫であり、師匠連は徹底的にアサノ公方に  
圧力をかけ、この地を直轄の荘園扱いとしてもはやシシ神もいない  
危険のない山を以前より大々的に食い潰す腹なのだ  
 
シシ神駆除に関してエボシは首こそ天子にあげそこなったものの  
駆除そのものはやり遂げたことは師匠連に評価されていた  
強引な決定の中で、タタラと石火矢作りを習得した女と元病者はこの場に  
残すというエボシの意向だけは受け入れられた  
人の入れ替えはひとえに彼女の影響力排除が目的であるのは明白である  
 
師匠連の計画ではタタラの施設を以前の倍に増やすつもりだという  
本格的に稼動が開始された暁には職工もすべて総入替えと  
させられよう  
縁起を担ぐ生業であり、もはや神殺しの女も、女のタタラ踏みも  
病者上がりの石火矢工も用はない  
 
「このまま、のこのこ終わってたまるか  
 この村は私のものだ、好きにはさせん」  
 
だいぶ体調を取り戻したエボシは、巨大な窯が設置される予定の  
大屋根を見上げた  
一方アシタカは櫓に腰掛けうな垂れていた  
 
「私は最低の男だ・・ サン、そなたに向けれる顔はもはやない・・・」  
 
アシタカにはサンが弟達と住む山の頂上を見やることさえ憚られた  
 
(つづく)  
 

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