「ん…」
薄暗い部屋の中でレズリーは目を覚ました。
辺りを見回すが、自分の知らない場所の様だ。
「ここは…!?」
体勢を変えようとして、その時初めて自分の置かれている状況に気付いた。
「な…なんで縛られてるんだ?」
レズリーは今、後ろ手に縛られた状態で地べたに寝転がされていた。
「やっとお目覚めかね〜?」
突然背後から声を掛けられ、ハッと声のした方を振り向く。
「あ…あんた…」
視線の先には、いつもソフィアに付きまとっているマザコン男。
「この前は散々僕を扱き下ろしてくれたね…このエリータス家末弟の僕をさ…」
「はぁ?そんな事でこんなマネしてあんた正気か?」