気候のいい日曜日。
ライズは遊歩道に備えられた柵から、運河を見下ろしつぶやいた。
「・・・向かい側が軍用通路になっているのね」
俺は聞こえないように小さく息を吐く。何度もデートに誘い、甘い言葉を囁いても、彼女は一向に事務的な姿勢を崩してくれはしなかった。笑えばかなり可愛いだろうに、無表情のまま、沿岸をみつめている。
俺はあるものに気づき指さした。
「ちょっと、、あれ見てみろよ」
「ーーー何?」
ライズの目がさまよう。やがてひとつのものに気づき、身を堅くした。沿岸ではカップルが、白昼堂々、大胆にもお互いの胸をまさぐりあっていた。
見る間に顔を赤くし、目を逸らす。
「ふ、不道徳だわ・・・あんなこと」
「ふうん。そうか」
俺は適当に肯定し、彼女の肩をひきよせた。思ったよりずっと細くてきゃしゃだ。感触に感動している暇もなく、ライズは頬を赤らめたまま首をふる。
「な、何よ・・・急に」
固まりながらも、逃げようとしない態度が愛おしい。衝動にまかせて引き寄せた。香水をつけない彼女からは、かすかにせっけんの匂いがする。首筋に鼻をあてて嗅ぐと、ライズは小さな吐息をもらす。
「あ・・・あの、そんな、駄目よ。お願い・・・」
「お願いって何だ?こういうことか?」
俺は欄干に彼女の体を押し付けると、黒いワンピースに隠された乳房を手でもみしだいた。小さめだが、張りのある乳房だ。こねまわし、乳首に触れると、ライズの体がぴくんと痙攣した。
「いや・・・!」
「いや?・・・・十分固くなってるぞ?感じてるんじゃないか?」
泣き出しそうな顔で、首を横にふる。
「や・・・」
掠れた、甘い声。俺の手を振り切ろうとする彼女の乳首を優しくつねる。
「・・・っ」
「気持ちいいか?」
ライズは首を横にふると、なおも強情に体をひねろうとする。
俺は指をすっと下げると、服の上から彼女の秘所に乱暴に指をつっこんだ。くに、と柔らかい感触が指に伝わる。同時にライズが小さく悲鳴をあげた。
「ああっ・・・!?」
「嘘つきだな、ライズは。・・・こんなに湿ってるじゃないか」
「やめて・・・・」
ライズは目に涙を浮かべて俺を見る。その体は外からはわからないように欄干に固定されていて、身動きがとれない。剣や武術の心得はあるようだが、所詮は女の力、歴戦の傭兵である彼にかなう筈もない。
俺はライズの湿った箇所から指を離した。カップルが楽しそうに会話しながら後ろを通りすぎていく。一瞬、彼女の目がすがるように背後を見たのを、俺は見逃さなかった。
「助けを呼ばないのか、ん?」
彼女は悔しそうにくちびるを噛みしめ、俺を睨みすえる。
「どうした?「助けて」って叫んだらどうだ?」
「・・・それは弱い者のすることよ・・・」
カップルの女の方が、はしゃぎながら男の腕を引っ張った。
離れていく。ライズはくちびるを噛みしめ、泣きそうな顔で身を固くしていた。カップルが欄干を渡りきった時、俺はこらえきれずにそのくちびるを奪った。
「・・・ん・・・んっ」
ピンク色のくちびるは、いつも吐いている言葉とは裏腹に、温かくやわらかで、甘い味がした。そういえば、さっき喫茶店で一緒にソーダを飲んだ所だったな、と、頭の片隅で思う。
ライズは頬を赤らめ、もうどうしていいかわからない、と言いたげにうつむく。
「口に舌をさしこんで誘い込み、相手の舌をかみきる、という戦術があるんだが・・・知らないか?」
「・・・バカ・・・」
俺はライズの胸をーーー無論服の上からだがーーー好きなようにこねまわした。彼女は今度は抵抗しようとはしなかった。手にすっぽりとおさまる小ぶりの乳房はもむたびに微かに揺れ、徐々にその先端を固くしていく。
頬を赤らめ、息があがっていく。額にじっとりと汗が浮かんだ。黒い前髪が額にはりつき、それがいっそうなめまかしい。
「何だ、胸だけでそんなに感じるのか?」
「違・・・っ」
「ふうん?じゃあこれは何だ・・・こんなにコリコリになってるぞ、ほら・・・」
「ああ・・・・ん・・・」
甘い吐息を洩らしながらも、首をふる。気持ちがいいと言っているようなものだが、認めるのはプライドが許さないのだろう。俺は意地悪な気分になって、やや乱暴に親指で乳首をぐりぐりとこすってやる。ライズは一瞬、身を固くした。
「・・・っつ!?」
細かく痙攣すると、ぐったりと欄干にもたれこんだ。俺は優しくその肩を抱きおこすと、快感の波から戻りきっていない、集点の合わない目を覗きこむ。
「軽くイッたみたいだな。どうだ?初めてイク感想は」
ライズはうるんだ眼差しで俺を見上げた。もう許して、と哀願するかのように。あまりに可愛らしくてもう一度くちづける。
「バカだな、ライズは・・・・・・恥ずかしがることなんてないだろ?気持ちよかったなら気持ちよかったと、素直に言えばいい」
だがライズは顔を赤らめて首をふるばかりだ。
俺の分身はズボンの中で痛いほど堅くなっていた。
ライズはといえば・・・本人は気づいていないのだろうが、小さなピンクのくちびるが誘うように開き、うるんだ眼差しは、快感を求めているようにしか見えなかった。
手を下に滑り込ませる。スカートをたくしあげ、内股に手を這わせた。ライズがぎゅっと力を込めて股を閉じる。なので腕の向きを変え、手首の裏側で、恥骨をこすってやる。少しずつ下へと移動し、クリトリスのふにゃっとした感触をとらえた瞬間。
「あ、あああ・・・っ。や・・・お願い、お願い・・・・」
首を振りながら、うわごとのように繰り返す。俺は構わず、手首をひねるようにし、パンツの上からクリトリスをこねくりまわした。
ライズの息があがる。真っ赤な顔をして、欄干にすがりついている。
「お、お願い・・・やめて・・・や・・・・」
「・・・素直じゃないな」
その首筋にくちづける。ライズはふたたび、甘い吐息を洩らした。
ライズの股にかかった力がゆるむ。今度は難なく、俺の手をスカートの中に受け入れた。
「ん・・・っ!や、やめて・・・」
「ん?・・・ああ、そうだったな・・・」
わざとそっけなく言うと、手首でこするのをやめる。すでにショーツは愛液まみれだ。内股を透明な蜜がゆっくりと滑りおちていく。
「やめて、ねえ・・・あんまりココはやめて欲しそうじゃないが、そこんとこどうなんだ?」
「バ、バカ・・・知らないわよ」
「へえ?どうかな、ちょっと聞いてみるか」
「んっ・・・あ、駄目、そんな・・・触らないで・・・」
腰が上下する。紅潮した頬は、絶頂を迎えようとしているそれだ。首筋にくちづけると、ぴくん、と首をそらした。
ショーツの中に指を入れ、未だ誰も触れたことのない部分をまさぐる。陰唇の中に指をさしいれ、人指し指で優しくクリトリスを押さえながら、ライズの内部にわけいった。
ライズが再び身を固くする。
「・・・う・・・」
「指一本でも狭いな。もう少しほぐす必要があるか・・・」
指を奥に進めていく。ライズはぎゅっと俺にしがみついてきた。顔が苦痛に歪んでいる。痛いのだろう。いつになく優しい気持ちになって、その体を抱き寄せる。
「力を抜いて・・・そうそう、大丈夫だ・・・」
「うう・・・っ」
もうライズの体は固定されてはいない。ふたりの体は、まるで抱き合う恋人同士のように見えただろう。純情あるいは鈍感な人から見れば、の話だが・・・。
クリトリスを刺激しながら、ゆっくりと中で動かす。ライズの表情が少しやわらぐ。次いで2本目を差し入れた。また顔をしかめ、うつむく。
様子を見ながら、3本目を入れた。ライズはとうとう声をあげた。
「い、痛いの・・・お願い、抜いて・・・!」
「だがな、ここで慣らしておかないと更に痛いぞ・・・」
抵抗する彼女の腰を押さえ、指を奥に差し込んでいく。ライズは泣きながら首を横にふる。俺は彼女にくちづけ、ゆっくりと、しかし確実に指を奥の方までさしこんだ。
すがりつく彼女の指が、腕や背中にくいこんで痛い。
「や・・・いや、抜いて・・・っ」
「慣れれば徐々に気持ちよくなってくる。もうちょっとの辛抱だ」
「や・・・いや・・・・?」
ライズの中が指を求めるようにまとわりついてきた。彼女はなぜか不思議そうな目で俺を見返し、赤くなってあわてて目を逸らす。
指をゆっくりと動かしてやると、さらに、吸い付くように指を求めてくる。ライズは体の力を抜いた。とうとう観念したのか、俺にぐったりと体をあずけてくる。
「ああ・・・ん」
甘い声がくちびるから洩れる。
「言った通りだろ?」
「ん・・・・意地悪・・・っ」
「意地悪されて喜んでいるのはどっちだ・・・」
ライズは快感でぼうっとした顔で、それでも気丈な言葉を返す。
「わ、私じゃ・・・ないわ・・・」
「へえ?じゃあちょっと・・・」
「あ!ああ・・・駄目、そんな奥まで入れちゃあ・・・」
「すごい吸い付いてくるぞ。もうちょっと激しくしたほうがいいか?」
激しく内部で動いてやる。ライズの腰のゆれがひどくなる。アヌスが熱い。首筋まで赤くなりながら、悲鳴じみた声をあげる。
「あっ、あ、あ、・・・もう、もう許して、お願いっ・・・!」
「さっきからそればっかりだが、主語が抜けてるぞ。「何を」「どう」するのをやめて欲しいんだ?ん?」
努めて冷静に言ってやる。ライズはすがるように俺を見た。
「何を言わせる気なの・・・?」
「主語と述語だが。それとも、やっぱりすごく中をかき回して欲しいのか?・・・こんな風に」
3本の指の先を、内部で微妙に動かしてやる。ライズの指が更に俺の背中にくいこんだ。
「あ・・・ああっ!ん・・・・うう・・・・駄目・・・」
「駄目、じゃなくて「そこを触って欲しい」だろう?・・・こうか?それともここか?・・・ああ、ここを強く押すのかな?」
「はあん・・・あ、ああ、ああっ」
ライズの腰の動きが更に激しくなる。首を激しく振っているが、否定というより、これは、気持ちがいい時の単なる癖なのかもしれない。俺はぐいっと更に奥まで、やや乱暴に指を押し込んだ。
「ああ・・・っ!」
体が弓なりに反った。俺の服の袖をくわえ、声を殺しながらも、ライズの体は絶頂に達していた。内部はびくんびくんと痙攣し、俺の指を求めて激しく動いている。
ぐったりとした体を抱え直し、くちづける。
「何だかすごく可愛かったぞ・・・もう一度見たいな」
指を抜こうとしたが、吸い付いてくるのでなかなか抜けない。俺はにやりと笑った。
「そうか、君ももっと欲しいんだな・・・」
「・・・も、もう、許して・・・」
さすがに疲れ切っているようだったので、俺は愛撫を中断し、ライズを自分の宿舎へと連れていった。もはや抵抗する気がなくなったのか、彼女は大人しくついてきた。
シャワーを浴び終えたライズが、髪の毛をタオルでふきながら浴室から出てくる。貸したシャツは小柄な彼女にはぶかぶかで、きゃしゃな体とのアンバランスさが愛らしい。
ライズは俺を見ると、顔を赤らめてうつむく。
「なぜ上しか貸してもらえないのか、理解に苦しむわ・・・」
細いすらりとした足が、もものつけね辺りまでちらちらと見えて、目に楽しいから。・・・とはさすがに言えない。
「ウエストが致命的に合わないし、服はじきに乾く。ああ、下着は干さないのか?暖炉の上に広げて・・・」
バカ、と言ってライズがタオルを投げつけてくる。俺は笑いながらそれをキャッチした。シャンプーの甘い匂いがする。
ーーーミルクを差し出すと、ライズは礼を言って受け取った。
「・・・シャワールームまであるなんて、随分と高待遇なのね・・・」
「まあな。壁も厚いし」
「それは駄目ね。壁が厚いと兵士たちの管理が行き届かなくなるわ。騒いでも、回りに聞こえにくい・・・?」
「そういうこった」
俺はライズをひきよせ、頬にくちづける。彼女は顔を赤らめ、俺を見返した。さすがにわかってついてきていたようで、困ってはいるようだが、逃げようとはしない。
「大丈夫、ミルクを飲み終えるまでの間くらい、待っててやるさ・・・」
コップを机に置いたライズを、俺はベッドに押し倒した。まだ少し湿った髪が白いシーツに上に広がる。シャンプーの匂いが鼻腔をくすぐった。
「・・・いい匂いがする」
耳をかむと、ライズは小さく身じろぎした。耳の後ろをなめながら、白いシャツの上に指をはわせる。
「あ、明かりを、消して・・・・」
微かな声。胸をまさぐる手から、彼女の心臓の音が伝わってくる。ひどく興奮しているようだ。脈拍が早鐘のようになっている。
「言っておくが俺は夜目がきくぞ・・・」
「い、いいから消して」
しょうがないな、と、燭台の明かりを吹き消す。まだ時間は夕刻で、窓から差し込む光で十分に明るい。
ライズはそれに気づいてか、シーツをぎゅっと握りこんだ。
「や、やっぱり嫌・・・」
「いいじゃないか、俺たちふたりしかいないんだし」
「だ、だって、あなたがいるじゃない・・・」
脅えた目で俺を見返す。俺はその胸をもみしだいた。やわらかな胸に顔を埋め、乳首をなめまわすと、ぬれてかすかに桃色にすけて見える。
「あ、ああ・・・」
「もっと声出してもいいぞ」
「い、いやよ・・・恥ずかしいわ・・・」
白く柔らかな内股が足にあたる。目をやると、足の間から縮れた下の毛が覗いている。ライズは俺の視線に気づいたらしく、慌てて体を横倒しにする。すると今度はシャツがまくれ、愛らしいお尻の割れ目が露わになった。
彼女は泣きそうな顔でシャツを下げる。
「だ、だから、下を貸して、って言っているのに・・・」
「・・・またべちゃべちゃにする気か?」
「バ、バカ・・・っ」
赤い顔で俺の胸板を叩く。大した力はこめられてはおらず、俺はその手をつかむと、ライズのくちびるに舌を押し込む。
「ん・・・んん?」
彼女は目を見開いた。無抵抗な小さな舌をなめまわし、口の中をじっくりと味わう。そしてシャツの襟元に手をかけ、乱暴にひきさいた。
「んっ!・・・んー、うー・・・」
胸を隠そうとする手をつかむ。舌を抜いた。俺の目を真正面から見返し、首もとまで真っ赤になって横を向いた。
「い、いや・・・見ないで・・・・・」
足はしっかりと押さえつけられ、手はつかんで両脇に固定されている。シャツからこぼれる白く張りのある乳房も、恥じらい深げにそっとたった下の毛も、何一つ隠すことが出来ずに、ライズは脇を向いて恥ずかしさに耐えている。
俺は上から下までじっくりと、なめまわすように見た。
「み、見ないで・・・もう、私、こんな辱めには・・・」
「耐えられない、か?ーーーそうか・・・それにしてもきれいな乳首だな。桃色ねぇ・・・ふうん」
ライズは首を横にふる。手に力がこもったが無視した。白い乳房に舌を這わせる。きめ細やかな肌はせっけんと汗の味がした。
「は・・・あ!」
乳首にむしゃぶりつき、舌先でころがす。口の中でみるまに固くなっていく。もう一方の乳首にもくちびるをあて、音をたてて吸う。
「う、あああ・・・っ」
「確かに耐えられなさそうだな・・・イッてもいいんだぞ?」
「意味が・・・違・・・はあんっ!」
乳首を舌で上下にこねくりまわす。乳輪にむかって胸をなめあげる。ライズの肌は紅潮し、体が震え、息があがってゆく。
「あ・・・あああ!!」
押さえつけた手が強く振られると、ライズはぴくんぴくん、と痙攣した。
赤い顔のまま目をつむると、深く息を吐く。
「何だ、やっぱりそういう意味じゃないか」
「意地悪ぅ・・・」
ライズのくちびるから甘えたような声がこぼれ出た。俺は微笑みながらとくちづけ、手を離してやる。
「・・・?」
不思議そうな顔にもう一度くちづけ、指を下にすべらしていく。
へその辺りまで指が下がった時、ライズは自由になった両手で俺の頭をつかんだ。
「・・・何の真似だ?」
「だ、だって・・・あ、あなたが変なことをしそうだから、私・・・」
うるんだ目で俺を見返し、要領を得ない言葉をつぶやく。
「変なことって、こういうこととか?」
俺はその目を覗きこんだまま、ライズの秘所に指を入れた。途端に目をつむる。柔らかな陰部は蜜があふれ、熱くなっている。
「ああ、はんっ・・・・や、やぁ・・・」
「どれどれ、ここはどんな色かなぁ?」
「や!やだ、やめてぇ・・・」
「やめて欲しいって、あえぎながら言われても説得力ないよな」
指で執拗に割れ目をいじりながら、足を開かせる。抵抗しようと足を閉じようとするが、力が入らないのか、難なく開かせることが出来た。
「・・・お、ここもあんまり色づいてないな。きれいなもんだ」
ライズはとうとう顔をおおってしまう。構わずに指で閉じた下のくちびるを開いた。
「ぴくぴくしてるぞ。お、この小さな豆、かわいいな」
「やめて・・・」
掠れた声に、なおも意地の悪い気持ちが頭をもたげる。
「やめてという割には、蜜があふれてきているが・・・」
俺は秘所に舌を這わせた。ライズの腰がぴくんっ、とはねあがる。彼女の蜜は少し辛い潮の味がした。ぷにょぷにょした陰部をなめまわし、奥まで舌を差し入れる。
「うっ・・・ああ、あああん」
「せっかくなめとってやってるのに、次から次へと溢れさせるなんて、どういう了見だ?」
「あっ・・・ああん!やん、ふぁ・・・・あんあっ」
「まだ出てくるのか?結構いやらしかったんだな、君も。今まで気づかなくて損した気分だ・・・」
「やぁ・・・違う・・・あ、あああん。だ、駄目、もう」
激しく腰をふる。俺はベッドに押さえつけ、舌でべっとりと陰部全体をなめまわす。
「あ、ああ、私・・・お願い、もう・・・・」
足を閉じようとする。それを押さえつけ、無理やり開かせた。
「・・・どんな風にイクのか、この目でしっかりと確認してやるから、イッていいぞ」
まだ色づきもあさいあそこは痙攣しながら、男を求めている。ライズは泣きながら叫ぶ。
「いやぁ!見ないで・・・・ぁあああっ・・・・!」
大きく痙攣すると、潮を吹き出した。
「はあ、はあ、はあ・・・」
「潮吹きか、珍しい・・・」
ライズを抱きよせ、快感に火照った頬を撫でてやる。彼女は俺を見ると、恥ずかしそうに詫びた。
「あ・・・ごめんなさい、私・・・なんてことを」
「ん?別にライズが感じやすくても、俺は嬉しいだけだが・・・?」
「ち、違うの・・・」
彼女はもじもじと足をする。ははあ、と思った。どうやら潮を吹いたのを、おしっこを漏らしたのだと勘違いしたらしい。
「本当、こんな処でな・・・」
「ごめんなさい・・・私、何が何だか解らなくなって、その」
本当に困ったようすで訴えてくる。思わず吹き出し、軽くキスした。
「ど、どうしたの?」
「潮を吹いただけだよ。すごく気持ちがいいと、蜜とは別に分泌される体質があるんだ。それが潮。・・・まあ、ライズがすごく感じたのはよくわかったさ。この目で見届けた」
「バ、バカっ」
赤くなってうつむく。俺は自分のズボンに手をかけると、ベッドの上で脱ぎ捨てた。ライズは物言わずそれをぼんやりとみつめている。パンツを脱ぐと、ライズの目が1点に集中する。
「なんだ、そんなに珍しいか?」
聞いてやると、彼女は慌てて目をふせた。
俺はライズの足を脇にかかえ、持ち上げた。ライズは不安そうにしがみついてくる。すぐにでもつっこみたい衝動を理性で押し殺し、優しくくちづける。
「や・・・こ、怖い・・・」
「大丈夫だ。力を抜いて・・・そう、さっきの要領で」
「う・・・くすん、ぐす・・・」
「それとも嫌か、俺に抱かれるのは?」
・・・ライズは無言で首を横にふった。
もう一度くちづけ、首筋に舌を這わせながら、ゆっくりと差し入れていく。慣らしたとはいえ中はまだきつい。ライズが眉をしかめた。体が上にずっていく。
「ライズ、体が逃げてる」
「・・・ごめんなさい」
指で陰部を刺激する。小さく内部がうねったが、痛みのためかすぐにやむ。ゆっくり、深く入れていくと、ペニスを包み込む温かみで、熱い俺の物も勢いづいてきた。
「う・・・・ま、まだ?」
ライズは処女喪失の痛みにあえいでいる。
「あと3分の2ってトコだ」
「そんなに?・・・も、もう、いいわ。このくらいで勘弁して・・・」
俺は彼女を抱きよせ、更に深くペニスを差し入れる。
「ああ・・・・っ」
「よくはない」
根元まで差し入れると、俺は深く息を吐いた。中はきつく、正直こっちも痛いくらいだ。だが彼女を自分の女にしたという達成感で、心が満たされる。
ライズは顔をしかめて、ぎゅっと俺の背中に指を立てている。俺が動かないのに気づいて、こわごわと目をあげた。
「終わった・・・の?」
「処女貫通はな。どうだ、女になった気分は?」
すぐにでもかきまわしたいのを堪え、聞いてみる。ライズは真っ赤になって、俺の胸に顔を埋めた。
「女?・・・あなたの?」
「そう、俺の女だ」
「・・・い」
「聞こえないな」
「・・・・嬉しい・・・」
幸せそうな声音に、愛しさがこみあげる。強く抱きしめ、更に深奥までく届くよう、腰を動かした。
「あ・・・っ!」
「大丈夫、すぐに気持ちよくなる」
「あ、ああ・・・お、お願い、もう・・・」
やめて、と言うのかと思った。しかし彼女は苦痛に歪んだ顔で
「もう少し・・・ゆっくり、動いて・・・まだ駄目なの・・・」
「わかった、ゆっくりな・・・こうか?」
「ん・・・」
なおも歯をかみしめているライズの股に指をさしいれ、柔らかく湿った場所を指でこねてやる。そうしながらゆっくりと動いた。
「・・・っつ」
「体の力を抜いて・・・そう」
「・・・・ん。あ・・・」
声に甘い響きが混じる。内部がペニスにまとわりつき、俺の体も徐々に快感に支配されていく。
「あ、ああん・・・っ」
俺にしがみつき、ライズは甘い声をあげ、腰を動かす。
「そんなに必死にまとわりついてこなくても、抜きはしないぞ」
「ち、違うの、自然に・・・あん、ああ・・・は・・・・」
裸を見られて恥じらっていた少女は、今では何一つ、自分の恥態すら隠せずにあえいでいた。
俺は彼女の腰を抱きあげ座位にすると、ぐりぐりと腰を割れ目に押し付けた。彼女が甲高い声をあげて身を反らす。
と、その目がとまる。急に俺に抱きついてきた。甘い匂いを感じながら、俺は彼女の背後を見やる。
そこには、ベッドと衝立の後ろにおいた、大きな古い鏡があった。
どうやらこれで自分を見てしまったらしい。彼女はぎゅっと俺に抱きついたままだ。
「いいものを見つけるのが得意だな、ライズは」
「!?」
ライズは俺から上半身を離すと、まじまじと見返してくる。
「あ、あの・・・?」
「見ればいい。俺たちがつながってるのがよくわかる・・・」
ライズは泣きそうな顔で首を横にふる。俺はベットの上をずって移動すると、ライズの体を抱きあげた。ぬるんっ、と、ペニスが外れる。愛液がしたたりおち、床を濡らした。
「あ・・・いや、やめてっ」
「駄目」
ライズは顔をおおう。俺はあそこに指を入れると、敏感な場所をいじりまわす。
「っ・・・んん!」
いじりながら、鏡に向かって彼女の足を開かせる。背後からゆっくりと突いた。
「あ・・・ああん」
「手を離して、よく見て」
「いや・・・お願い、恥ずかしい・・・・」
首をいやいやとふる。今度は強く突き上げた。彼女の体はぶるぶるっと震え、絶頂に達する。
それでもなお許さずに、激しく背後から突く。腰を激しくくねらせ、ライズはとうとう泣き出した。
「あああん、ぐすっ・・・あ、やめて、お願い・・・あんっ、も、もう、壊れる・・・」
「・・・見なさい」
「は、はい・・・」
小さくしゃくりあげ、鏡を見る。慌てて顔をそらした。
鏡に向かって大股を開き、大事な部分が丸見えになっている。そこにペニスが突き刺さって・・・あまつさえ、自分の顔が快感にぼうっとなっているのがわかってしまう。
「どうだ?気持ちよさそうだろう?」
「う・・・ぐす、ひっく・・・」
よほどショックを受けたのか、ライズは泣きながら顔をおおってしまう。やりすぎたかな・・・俺は腰に手を回し、自由になった左手で彼女の手をはがすと、涙にぬれた目を見返す。
「う・・・」
彼女は恥ずかしげに目を閉じる。くちずけ、再び腰をたくしあげた。背後から、激しく彼女を突き上げる。
「あ・・・ああ!あん・・・っ」
「う・・・っ」
そろそろ俺の方も限界がきている。鏡の前でもだえるライズの肢体を、甘く弾んだ息を吐く体の暖かさを感じながら、俺はいっそう激しく突いた。ライズへの気遣いも何もかも、脳裏から弾け飛ぶ。
「あああ・・・っ」
ライズの体内がどくんっと脈うつ。俺は彼女の中にぶちまけた。白い液体が、ぽたぽたと床に落ちる。ライズはぐったりとして・・・俺は最後の気力でなんとか支えようとしたが、一緒にその場に崩れ落ちた。
すべてが終わり、気を失ってしまったライズが目を覚ましたのは、早朝のことだった。とうに目覚め、かわいらしい寝顔を堪能していた俺を、きょとんと見返す。
「わ、私?・・・っつ」
上半身を起こそうとして、顔をしかめた。
「しばらく痛むと思うけど、それまでに麻痺させてしまうという手もあるな・・・」
ライズはようやく状況を把握したらしい。真っ赤になって、自分の裸の胸を隠す。
「何だ、今更隠しても無駄だぞ」
「バ、バカ・・・っ」
「バカとは何だ、未来の旦那様に」
「・・・旦那?」
おうむ返しに聞いたライズに、俺はあっさりと
「避妊してなかったんだよねー・・・まあ、この時代の避妊具って全然アテになんないけど。でもま、何かあったら責任はとるから」
「そ、そんな。困るわ。私まだ」
抗議するライズを抱き寄せる。くちびるにキスすると、ゆうべと同じ、甘い匂いがした。
「遅かれ早かれ、そうなるんだから・・・」
ライズは俺の言葉に、悲しげに顔をゆがめる。
「・・・じゃあ、あなた、絶対帰ってくるのよ。帰って来なかったら許さないわ。あの世でどんなに土下座して許しを乞うても許さないんだから・・・!」
彼女が珍しく露わにした激情に、今度は俺がきょとんとする番だったが・・・真剣な眼差しに、小さく微笑む。
「何を笑っているの・・・あなたが戦場に行くたびに、無事で帰ってくるたびに、私がどれだけ・・・」
しゃくりあげる。抱き寄せて、軽く背中を叩いてやる。
「いつもそんな風に思っててくれたのか・・・?」
「当たり前だわ・・・っ」
「わかった、絶対帰ってくるから。約束、な?」
涙に濡れた顔を指で拭いてやる。そしてもう一度、優しくキスをした。
D暦28年9月13日。
ふたりの人生を大きく狂わせる運命の日まで半年を切った、ある平和な一日の出来事であった。