みつめてナイト  

ロックは、眠っているテディー・アデレードの身体をそっとベッドの上に横たえた。  
テディーの綺麗なソバージュの髪がシーツに広がり、豊かな胸が静かに上下する。  
ロックは、無防備に目を閉じているテディーに暫しの間魅了てしまった。  
それから気を取り直したように、ロックはテディーに声を掛けた。  
「テディーさん・・・テディーさん・・・」  
「・・・ぅぅん・・・?」  
机に突っ伏したまま静かにまどろんでいたテディーが、小さく声を出した。  
テディの瞳が2,3回瞬かれ、セミロングのソバージュの髪がそっと揺れる。  
ロックは、テディーに飲ませた『薬』が彼女に危害を加えた様子がない事に安心した。  
テディーは、薬で入らされた眠りからゆっくりと目を覚ましつつあるようだ。  
ロック・ハワードは、もう一度ゆっくりとテディーをじっくりと見つめた。  
テディー・アデレード──ドルファン国立病院の看護婦にしてロックの憧れの女性。  
誕生日は5月17日。血液型はAB型。ちょと迷信深いが、真面目で優しい女性。  
かってロックが病気で入院した時も、本当に親身になって看護をしてくれた人。  
テディーの事なら、ロックはなんでも知っているつもりだった。  

入国管理局のしがない職員であるロックは、テディーとは近所の幼馴染だ。  
しかし、それ以上の付き合いがある訳ではなく、ロックの想いは伝わってはいない。  
テディーにとってロックはただの顔なじみという程度の存在のはずだ。  
ロックはテディーが想い焦がれている相手はあの『東洋人の傭兵』だと知っていた。  
今やこのドルファンの救国の英雄たる彼の事は、ロックも以前から知っていた。  
『東洋人の傭兵』の直接の担当は先輩のミューだが、噂くらいは嫌でも耳にする。  
かって戦争で大怪我をして、テディーのいる病院に担ぎ込まれた傭兵。  
最初は危なっかしい軍人だと思われたものの、瞬く間に頭角を現し活躍した男。  
既にヴァルファバラハリアンが八騎将を、3人まで討ち取ったと聞く。  
おそらく将来は、ドルファンを救う将軍になるのだろう。  
いつの間にか、平凡なロックなどは叶わない位置に行ってしまった常勝無敗の戦士。  
その彼を見つめるテディーの潤んだ瞳は、いつもロックを嫉妬で苦しめた。  
そんな叶わぬ想いを持て余していたロックは、カミツレの森に住む魔女を尋ねたのだ。  
入国管理局の同僚から聞いた、ちょっと変わった薬を調合してくれるという魔女を。  
噂では化学の開祖ガレリア老の門下生とも聞く少女は、見るからに変わり者だった。  

その少女(メネシスという名前らしい)に、ロックはある『薬』を頼んだのだ。  
ロックの依頼を拒絶し続けていたメネシスだったが、あまりのしつこさに根負けする。  
結局、ロックの半年分の給料と引き換えに、怪しげな薬を作り上げたメネシスだ。  
「いいかい? この薬で変わるのは相手であって、あんたじゃないからね」  
ロックに薬を渡しながら、謎めいた言葉を付け加えたメネシスである。  
そして、ロックは今日偶然を装ってテディーと出逢い、自分の部屋にお茶に誘った。  
優しくて疑いを持たないテディーは「じゃあ一杯だけ」と言って付き合ってくれた。  
そのテディーのカップの中に、ロックはメネシスから買った薬を入れたのだ。  
──ふと気が付くと、テディーは浅い眠りから目を覚まして上体を起こしている。  
自分のベッドの上に脚を崩して座っているテディーは、余りにも可憐だった。  
ロックは、テデイーの霞みが掛かったような瞳にかすれたような声で問い掛ける。  
「テディーさん、僕が誰だか判る?」  
そんなロックのセリフを聞いて、テディーはおかしそうに微笑む。  
「どうしたんですか? “テディーさん”なんて他人行儀なこと言って」  
そのセリフは、意外にはっきりした口調でロックは驚いた。  

確か、今のテディーはメネシス製の薬によって幻惑状態にあるはずなのだが。  
ロックは、薬が効いているのか少し不安になってテディーに尋ねかける。  
「僕の名前を、言ってみてくれない?」  
テディーはそんなロックの顔を見て、尚もおかしそうにくすくすと笑う。  
「ふふ、変な貴方・・・ 何か新しい遊びかなんですか?」  
そう言いつつも、テディーはロックを指して一人の男の名前を言った。  
──テディーが口にしたのは、間違い様もなく『東洋人の傭兵』の名前だった。  
これが『メネシスの薬』の力・・・すなわち、幻惑の効果を持つ薬なのだ。  
薬が効いている間は、『目の前の人物』が『心から好きな相手』に見えるのだ。  
さすがのメネシスもいわゆる惚れ薬は造ることは出来ないが、この位の事なら出来る。  
もっとも、これでロックの淡い期待は裏切られ、失恋は確定しのだ。  
テディーの最愛の相手が、あの男だという事は決定したのだ。  
だが、ロックはひと時の間でも『東洋人の傭兵』からテディーを奪う事を考えた。  
同じ男でありながら余りにもロックと違う男から、テディーだけでも返してもらう。  
元からテディーが自分の物ではない事を、ロックは敢えて無視する事にした。  

ロックは、そっとベッドの上のテディーのそばに近付く。  
二人の間が非常に至近距離になっても、テディーは嫌がらない。  
いや、かえってロックの方へ身体を寄せて来て囁くではないか。  
ロック自身は誰かとこんなに近付いた事がなかった為、かなり戸惑いを感じる。  
だが、テディーは特に気に掛けてはいないようだ。  
これが恋人の距離というものなのだ・・・とロックは感動する。  
そんなロックに向かって、まるでとろけそうな表情でテディーは微笑んだ。  
「・・・今日は、積極的なんですね・・・・」  
それはロックが今まで聞いた事がないような甘えた声だったから、また戸惑う。  
いつも優しいながら凛としたテディーが、こんな甘ったるい声を出すなんて。  
心から信頼をしている相手に見せる、気を許した態度だった。  
他の誰にも見せない表情を、あの『東洋人の傭兵』には見せていたのだろう。  
打ちのめされた気分で、ロックは恐る恐るテディーの身体に手を廻す  
テディーは、そんなロックに体重を預けるようにもたれかかって来た。  
想像していたよりボリュームがあって暖かいテディーの身体に、ロックは有頂天になる。  

上目遣いに見つめてくるテディーの瞳も、なんだかロックの知らない瞳だった。  
「・・・私の事、好きですか?」  
「好きだよっ! ずっとずっと好きだったんだよっ!」  
思わず上ずった声で言ってしまうロックだが、テディーは微笑で答える。  
「うふふふ・・・今日の貴方は、何かいつもと違いますね・・・」  
そういえば、東洋人は好きとか嫌いとか言う感情を余り表に出さないと聞いた事がある。  
更に、いつも冷静で取り乱したりするような事はないと聞いた事もある。  
ロックは、どうしたらいいのか判らなくなって、テディーの胸元に顔を埋める。  
自分では、テディーを好きな気持ちは世界中の誰にも負けないつもりだった。  
しかし、だからといって自分を世界中の誰よりも好きになってもらえる訳ではない。  
だとしたら自分はどうしたらいいのだろうとロックは胸を詰まらせる。  
「・・・好き・・・なんだ・・・テディーさん・・・」  
ロックは吐息混じりに囁いて、テディーの豊満な乳房に頬擦りをする。  
「んっ・・・ふっ・・・」  
テディーは敏感な膨らみを刺激されて、震えながら息を吐く。  

想像していたより遥かに豊かなテディーの乳房は、ロックの頭を痺れさせた。  
ロックは、服の上からテディーの乳房の先端をそっと刺激する。  
「ふああぁぁぁっ・・・」  
乳房の先端から全身に電流のように駆け抜けた快感が、テディーの身をよじらせる。  
ロックはもう何がなんだか判らないまま、テディーの上着に手を掛けた。  
テディーはそれをしているのが愛しい人に見えているのだから、拒絶などする訳がない。  
ロックのたどたどしい指先をフォローするように、ゆっくりと上着を脱いでいく。  
そんなテディーのさりげない行為も、今のロックは気付くはずもない。  
ほどなくして、テディーの白い肩が露になり、下着に包まれた乳房が晒け出される。  
テディーの乳房は、余りにもなまめかしく発達した双乳である。  
ロックは、その見事な乳房にもう一度頬擦りして手の平でゆっくりと愛撫した。  
「・・・ふっ・・ふうぅぅ・・・・」  
弾力に富むテディーの乳房は、中心に固さを残しているものの表面はとろけるようだ。  
ロックの手に吸い付くように馴染み、張りのある肌の感触も素晴らしい。  
夢中になったようにロックは、テディーの下着に包まれた双乳を捏ねまわす。  

「・・・んっ・・・くはぁぁぁああ・・・」  
テディーは固く目を閉じ、ロックのするままになっている。  
ロックは落ち着きを無くしたまま、テディーの下着を捲り上げる。  
ぷるんっと音が聞こえるかのようにテディーの乳房が下着から飛び出し震えた。  
テディーの乳房は、服を着ている時からは想像も出来ない程の大きさだ。  
しかしながら張り詰め、ツンっと前に張り出した理想的な形をしている。  
乳首は薄い桜色をしており、乳房の規模の割りには控え目な大きさだ。  
その全てが素晴らしくロックを魅了し、言葉を失わせる。  
何か気の利いた事を言うべきだったのかもしれないが、そんな余裕はロックにはない。  
思わず乳首にむしゃぶりついたロックに、テディーは甘い声を上げる。  
「ああんっ・・・おっぱい、気持ちいい・・・」  
そのテディーの喘ぎ声を聞いた瞬間、ロックは頭の中が真っ白になった。  
ロックは尚もくにくにとテディーの乳房を揉みしだき、乳首を舐めまわす。  
次第にテディーの乳首はそれ自体がぷくっと盛り上がって尖り始めた。  
テディーは我知らず吐息を漏らしつつ、自分の乳首をしゃぶるロックを見る。  

火照って薄い桜色に色づいた乳房を、ロックがひたすら揉みしだいている。  
ちゅっ、ちゅっ、とロックの舌がテディーの乳首を刺激し続ける。  
「んぅうっ・・・! やぁっ・・・・はあああああ・・・」  
まるで子猫のように喉を鳴らして快感を訴えるテディーは、そっとロックの頭を抱いた。  
そうして、テディーは気持ちよさで全身をぴくぴくと痙攣させる。  
「・・・ああぁぁ・・・・感じますぅ・・・・」  
ロックは固く膨らんだ乳首を口の中で転がして、夢中になって吸い込む。  
「やっ・・・はぅぅぅうう」  
小刻みに身体を震わせながら、テディーは可愛い声を上げる。  
相手を信じきって全てを委ねている、そんな声をテディーが出している。  
「・・・はあぁぁぁ・・・好きぃ・・・好きですぅ・・・・」  
そっとテディーが囁くように言ったセリフが、ロックの頭の上を通り過ぎた。  
こんなに熱っぽく夢中になって、テディーに好きと言ってもらえる人間がいるのだ。  
そして、それが本当は自分ではない事を、ロックは知っていた。  
知っていたが、ロックはムキになってテディーの乳房にむしゃぶりついた。  

 
 
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